夜あるくにはこわい道だった
夜桜は昼よりも白くて
ふたりの歩幅はうそをついていた
お葬式のような桜のぼんぼり
好きだとはとても言いだせなかった
血を流したところを抱き締め ...
春の訪れと共に
夢は去り
熱は冷めてゆく
桜の花びらは散り
情熱は燃え尽きた
メタセコイアの並木に
風が光ったのは
青春の日
今は
定めを悔やむこともなく
新緑の風に吹 ...
switch
ある箇所。拡大。線。拡大。黒。
ある箇所。
自身の
ある箇所にバーコードを見たドナー。
switch
修正液を飲み干せばいい。
s ...
ジメジメの梅雨の彼方に夏がある夏に憧れ抱く雨雲
雨音は何処に行っても変わらない心次第で悲しい音に
夏休み夢中になれること探す息子は読書娘はダンス
恋をして何だか心騒ぎ出す落ち着きがな ...
駅が燃えている
交通量を燃料として
絶対零度で燃えている
構内放送はいつも通りに
列車の運行を伝え
人々は隙間の時間を通り抜ける
駅は青白く燃えている
そして即座にたち消える
...
私の決め手
それは
遺伝子を残したいと
思えるかどうか、かな
結婚を
うだうだ悩む後輩の
話を聞いた彼女の一言
そんなこと
考えたこともなかったな
なにしろ
愛読書が太宰治 ...
その建物について、詳しいことは何も判らなかった、その土地を流れる大きな川の、河原から何も無い野っ原へと続く坂道に沿うように建てられた平屋造りで、右側の端に川を目指しているかのように突き出された正 ...
きのうつぼみだったあの子が
今日はもう咲いているね
満開になって
散ってゆくね
みおくるかなしさで
こわれてしまわないよう
みんなで別れをおしんでいる
はなやかなお葬式
淡いピ ...
忘れてしまいたいことと
覚えておきたいことが
どうでもいいことに紛れ込み
記憶という空を駆け回る
いつの日か あなたが作ってくれた
栞を探してみたけれど ...
その坂は四季をつうじてみどりにうねっている。
脇のブロックには苔や羊歯がびっしりとはえていて、上にはつねに葉がそよいでいる。
春夏にはきみどりが目にしみて鳥がさえずり、通る風はすっきり澄みきってい ...
平成生まれが
「へーっ、サリンって
地下鉄や松本以外でも使えるんだ」
って驚いていた
松本サリンはハーフタレントで
サリンちゃんのパパがちづおだと思っていたり
地下鉄サリンは特急だと思 ...
自称詩人を集団で送り込み
敵対する国の人々を
とても嫌な気分にさせる
という作戦を思い付いたが
大量破壊兵器の使用を許さないアメリカンから
報復攻撃される可能性があるので
そのときはやっぱ ...
4月初旬。
朝早く家を出た私は今日の天気を知る由も無く会社へと出かける。
今日が晴れの日だったと知るのはもう陽が暮れた9時前後の月の形であった。
月は丸々と綺麗な楕円をして空に浮いており、
「 ...
好き…嫌い…好き…嫌い…好き…
あの…我が愛しき妻よ…
はい何でしょう?
いや…何でしょうではなくて…
やめていただけないでしょうか?
何を?
私の白髪を探りながら
...
静けさの含み持つ何か
自らの心落ち着いた時に
期せずしてやって来る何か
過去へ遡行しながら
未来から到来する
未来から到来しながら
過去へ遡行する
胸奥から込み上げ溢れ 溢れ込 ...
竹に埋もれた地蔵
春告鳥が鳴く
青い瞳の幽霊は
展望台を見上げ
白い髪のオーロラは
階段の途中で脈を整える
桜がゆれて
二人の壁になる
ライトアップが終わっても
...
大陸より大きな曇が
森のなかの
ただひとつ倒れた樹を見つめる
川に映る 自身を見つめる
横切る音が雨になり
小さなものを剥がす音が光になる
誰もいない国を過ぎる時
...
刎ねられた首の、落武者ヘアーの見慣れた顔がそこに在った。
所々に空いた障子の破れから庭の繁みを覗かせた薄暗い茅屋の畳のうえに
斑に変性菌類の付着した身体のない見慣れた鼠色の顔は飄々とした面持ちでご ...
二階の窓からみてる
箱にとらののらねこがうずまってねてる
ちいさい海が砂時計のまんなかみたいにきらきらしてる
沢で茶色いのらいぬがしんだときく
もう少し毎日の学習を解いていたい
晩ごはん ...
死に損ない
生き損ない
中途半端な生命だ
伸ばす腕も
足掻く足も
失って尚見る幻影が
進む先を
戻る跡を
朱色で隠してしまうから
あの日の地下鉄のホーム
鏡のアンバランスな僕
黄 ...
朝を迎えて、顔を洗う。一日の始まりの清廉な所作を、ぼくたちが儀式のように行うためには、まずは夜と昼の領分が確定され、かつそのサイクルが正常に作用しなければならない。
しかし果たして、夜はかつての夜の ...
玄関のチャイムが鳴って出ると
幼馴染みのおばさんが
手作りのプリンを持って立っていた
上がってすぐの急な階段には
いつの間にかサンタのプレゼントが置いてある
すぐ下の弟の部屋からは
サ ...
相変わらずメリーゴーランドは
無人のまま永遠にまわっている
雨の日とか晴れの日とか関係なく
毎日ひたすらまわり狂っている
モノクロの少女たちが列をなして
空っぽのメリーゴーランドを眺 ...
詩よりも素敵な端正な言葉を
音律にのせて
たとえばジャニスは疎外をブルースにして
もうひとりのジャニスはこころの陰影をうたにする
ジムはロックの神になり
もうひとりのジムは瓶のなかの ...
仕事で大きなミスをして
通称仏の課長に怒鳴られた
そんな日の帰宅時に
声を掛けられる
あの…すみませんが
名古屋駅は初めてなもので
エレベーターはどこですか?
案内しますよ
...
スリット実験のように
バーチャルゲームのプログラミングのように
ぼくの観察によって世界が現れるのなら
彼らの考えていることくらい分かりそうなものなのに
トランプのこともアメ ...
空を見上げる
雨粒が降りてくる
一直線に堕ちてくる
粒の一つをただ見つめる
目的などない
経過する時間の長さと
静寂を感じられる
この手の平に堕ちてくる
もたらされた潤いを
握りしめ ...
さくら祭り 1
ソメイヨシノ
はクローンです
と理科の池野先生が言った
そこの桜も
不忍池のも
ポトマック川のほとりのも
同じように咲きます
...
背伸びして飲んだ珈琲、背伸びして深夜に聴いた米軍放送
眠る前の祈りのようにおごそかに東証株価指数(TOPIX)
君のなかで息継ぎをする瞬間が衛星写真のシャッターチャンス
満潮の時刻は ...
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日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
夜桜幻視
吉岡ペペロ
自由詩
8
17/4/11 13:25
夢さりしあと
星丘涙
自由詩
2*
17/4/11 13:18
無数のswitch触。千手観音を口寄せ。jumper。
幽霊
自由詩
3
17/4/11 7:16
読書
夏川ゆう
短歌
0
17/4/11 5:31
駅
葉leaf
自由詩
3
17/4/11 5:17
遺伝子
uminek...
自由詩
4*
17/4/11 1:51
どこに居るの、沙織。
ホロウ・シカ...
散文(批評...
2*
17/4/11 1:17
桜の死んでいくとき
田中修子
自由詩
6*
17/4/11 0:30
栞(しおり)
讃岐どん兵衛
自由詩
4*
17/4/11 0:14
へび坂
田中修子
散文(批評...
8*
17/4/11 0:10
サリン
花形新次
自由詩
1
17/4/10 23:49
人間兵器
〃
自由詩
0
17/4/10 23:13
夜桜
鷲田
自由詩
1
17/4/10 22:57
好き嫌いは白か黒(お遊び恋愛詩)
しょだまさし
自由詩
3
17/4/10 21:16
静けさの
ひだかたけし
自由詩
3*
17/4/10 21:14
life of light
mizuno...
自由詩
1
17/4/10 18:39
紙の鳥
木立 悟
自由詩
5
17/4/10 14:11
見なれた顔 ★
atsuch...
自由詩
5*
17/4/10 12:42
釧路
ともちゃん9...
自由詩
10*
17/4/10 8:53
残存生命
たいら
自由詩
0
17/4/10 7:10
いにしえの夜の復権‐‐蜂飼耳『顔をあらう水』
kikiki...
散文(批評...
0
17/4/9 23:31
4月11日
フユナ
自由詩
7*
17/4/9 22:43
遊苑地
wakaba
自由詩
2
17/4/9 21:49
日曜日の詩
梅昆布茶
自由詩
14
17/4/9 21:14
押した分だけ
しょだまさし
自由詩
3
17/4/9 20:54
マトリックス
吉岡ペペロ
自由詩
2
17/4/9 19:10
雨粒ひとつ
坂本瞳子
自由詩
3*
17/4/9 17:54
フラグメンツ はなびら
AB(なかほ...
自由詩
5*
17/4/9 17:45
月下のラジオ
紋甲メリー
短歌
0
17/4/9 17:43
水の詩
5or6
自由詩
2*
17/4/9 17:36
1297
1298
1299
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1318
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1320
1321
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1324
1325
1326
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3.93sec.