たとえば
プレゼントのバジルのせいで
食卓が変わっていくように
たとえば
もらった一枚の絵で
リビングが揺らいでいくように
たとえば
誰かの存在が
私を壊していくように
...
未知へ
タクラマカン砂漠を越えて
間氷期のほそい水系が
稀有のしばりとなるあたり
雪豹の瞳 罅割れて凍る水晶体
天山山脈から崑崙山脈へと
迂回するいのちの循環
毟り取られた緑の草原 ...
ゆく光こない光をえらぶから ふたり今夜の月の 傷 みる
くちびるで あなたのまぶたにキスしても 並べられない赤いビー玉
なあ、みたろ ジン マドラーで掻き混ぜた時 ライムの星 ...
夜に狭い部屋の中で座ってじっとしていると何も聞こえない 何も聞こえない遠くから やがて水の湧く音がしてくる みずのわく みずの ゆるゆるゆる とぽとぽとぽ ぽきゅん? ぽきゅん? 湧く音がしてくる ...
羽は失く角は折れ
歌は枯葉の底にあり
声は遠く 風は旋り
ちからとかたちを連れ去ってゆく
終わりは近く 忘れられ
まばゆいひとりがつづいている
息がつまるほどの ...
恋に落ちていく
姿を見ているうちに
恋に落ちて いった いった
まさかの真っ逆さま
すんなりと落ちて いった いった
周りは
「何がいいの?」
なんてリアクションだったけ ...
正しくあろうとして
わたしたちの舌はもつれた
東京で あなたを愛そうとして
口付けを重ねるしかなかった
偽らない わたしの目に
毎日の夕暮は かなしか ...
きのう
セミはことしいつ鳴き止んだかを
思い出していた
わからなかった
鳴き出した日もわからない
とっくに無頓着に生きていたんだ
窓のすきから台風一過の昭和の空 ...
窓ガラスの向こう側
ことばにもならない
届かない 届けられない想い
潤んで たえきれず 幾筋も
雨は伝う
窓ガラスの向こう側
すぐそこに 見えながら
越えられず 力尽きて
くずお ...
らりるれろが 沢山
雨路に かさなっている
新宿三丁目
煙柄のビイル
先程まで、思い出は
紺碧の歌だったけれど
らりるれろ
わたしは いま ...
灰が 赫になって
なにしれず 殖えていって
(オフィスビル大のスタインウェイ・ピアノ
(あなたたちは小さく並んで 響きになる
(幾つかの きたない歯のように
...
なんということだ
大きな寄り道をしたもんだ
もう寄り道なんかするもんか
10年前からなにも成長していない
10年前の9月17日からなにも変わっていない
そんなこと想像 ...
雨が空白を叩いている
どんな些細な出来事にも空白があるから
雨は一つずつ出来事を鍛えなおしている
雨がわずかに氷へと移ろうとき
雨は人間の核を打ってくる
だから人間は家に引きこもりな ...
アボカドカレーを
お箸で食べていたら
かすみと菫子がふたりで
ナイワ、ソレって
かちほこっていた
そこで私は
にほんじんだものって
かけていたメガネをテーブルに置き
立ち上がる ...
からめるにからめとられてからまる
からのまるをだきしめる
めるもだんすをおどる
るんるららとさけんでみる
もるという単位を思い起こしてみれば
何だか小難しい計算式も脳裏を蠢いて
も ...
「夜目、遠目、笠の内」
言い得て妙なり
要するに
妄想するからだろう
僕が女性が美しく見える時というのは
姿勢がいい時だ
座っている姿勢
立っている姿勢
歩いている姿勢がいいと
美し ...
幸せになります
あーちゃんもね、って
何それ
今日ほど
私の二枚舌が
歯がゆかったことはない
私は
腕いっぱいに抱えた花を
思い切り
空へと投げ上げる
花は
みるみる ...
誰かを疲れさせて
その誰かに去られてしまう
おなじことの繰り返し
壁一枚むこうに見えてるじゃないか
壁を越えられないなら
上から見てればいいじゃないか
突き破っ ...
緑の折を広げた
薄黄緑色のそれは
淡い光沢を放っている
元は、和菓子の菓子折りに使われていた淡い黄緑色の包装紙だったはずだ
丹念にしわを伸ばしていく
子供が折ったようなそのあとは
子供が折 ...
五十の元スケバン刑事の
パンツを頭から被って
嬉々としているオッサンは
かなりの変態だと思う
だって何が付いているのか
考えるだけでもおぞましいだろ
正体不明の物体と
ありとあらゆる雑菌 ...
「中央署からですが、ホカチャンさんですか
○○○○○(名前)さんですか?」
(この辺の田舎には中央署はないけどなあ)
(名前の読み方間違えているし)と思って
「違います!」
と言ってガチャン ...
「早めの避難を!」
「厳重警戒を!」
テレビなどで
繰り返し繰り返し呼びかけているが
なかなか台風が来ない
のろのろ、イライラ台風である
昔の台風は
一本気なかたぎ職人のように
サッと ...
木が騒いでいる
風と葉擦れが波のよう
潮の香のない海のよう
虫が鳴いている
幾重に重なる星のよう
その音色が宇宙のよう
ぼくらはどこから来て
どこへ還るの ...
信じるだけで
救われるということ
天国へ行くためには
あの十字架の福音を信じるだけ
人間の努力は無用なのである
信じるだけなんて
信じられないと思うが
本当に ...
経験は尊い
苦難を背負うことで
他の痛みを知ることができる
と、
それがどうした、と
苦しみで他の痛みどころではない、と
我慢する必要などないのだ
他の痛 ...
夜、仏間でおつとめが終わり最後の合掌を済ますと、決まって
庭の古井戸から、ぽちゃり、と何かが落ちて、沈んでいく音が
する。
※
私の中に井戸ができた。悲しいことがあるとそ ...
{引用=真夜中に時計の秒針胸を刺す丑三つ過ぎても消えないお化け
エアコンが冷房暖房間違える台風前の平熱微熱
忘れたい忘れたいと書くほどに思い出すため「寺山修司」
宛てのない手紙を書く ...
かわいい小鳥が鳴いてゐる
かわいい小鳥が鳴くたびに
肩がずきりといたい
ええ わたしは鳥だつたんですよ
ひとのゐないところでは
いまでもときどき鳴 ...
自称詩人が
クソショボいことを
恥ずかしくもなく
平気な顔して
人前に晒しやがるのを見ると
イーッとして
無性に大量殺戮がしたくなる
核兵器とか
毒ガスとかじゃなくて
ゲンコツで自称 ...
これまでに
書いたような気がする
同じような詩を
似たような詩を
これからも
書いていくような気がする
同じような詩を
似たような詩を
まあ 気にしないよ
もう 気に ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
侵入者
uminek...
自由詩
2*
17/9/18 21:26
水系
白島真
自由詩
13*
17/9/18 20:16
順縁
秋葉竹
短歌
3*
17/9/18 19:44
夜に狭い部屋の中で
ゆあさ
自由詩
1
17/9/18 18:58
水と虹
木立 悟
自由詩
5
17/9/18 17:38
ヘビーメンタル
komase...
自由詩
2*
17/9/18 17:03
心
草野春心
自由詩
2
17/9/18 14:47
昭和の空
吉岡ペペロ
自由詩
5
17/9/18 14:46
落涙
ただのみきや
自由詩
5*
17/9/18 12:14
らりるれろ
草野春心
自由詩
1
17/9/18 12:00
鈴蘭
〃
自由詩
0
17/9/18 11:49
10年前の9月17日
吉岡ペペロ
自由詩
2
17/9/18 11:17
秋雨
葉leaf
自由詩
2
17/9/18 10:37
スプーンがないので
秋葉竹
自由詩
2
17/9/18 9:44
みるともる
藤鈴呼
自由詩
0
17/9/18 9:35
女性が美しく見える時
zenyam...
自由詩
0
17/9/18 8:15
象徴
uminek...
自由詩
4*
17/9/18 1:49
壁一枚むこう
吉岡ペペロ
自由詩
2
17/9/17 23:37
緑の折り
水菜
自由詩
2
17/9/17 21:25
心霊写真
花形新次
自由詩
0
17/9/17 16:59
詐欺電話
zenyam...
自由詩
0
17/9/17 13:54
のろのろ台風
〃
自由詩
0*
17/9/17 13:41
台風前夜
吉岡ペペロ
自由詩
4
17/9/17 11:34
福音
星丘涙
自由詩
1*
17/9/17 10:54
苦しみ
吉岡ペペロ
自由詩
3
17/9/17 10:11
その井戸
為平 澪
自由詩
3
17/9/17 6:33
短歌 五首
〃
短歌
2
17/9/17 6:21
肩がいたい
石村
自由詩
8*
17/9/17 0:58
水芸
花形新次
自由詩
0
17/9/17 0:12
同じような 似たような 詩
komase...
自由詩
0
17/9/16 22:55
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1334
1335
1336
1337
1338
1339
1340
1341
1342
1343
1344
1345
1346
加筆訂正:
ささ
/
氷水蒸流
[17/9/18 4:34]
仮名使い修正しました
紙飛行機を飛ばしたいね、できるだけ優しく
/
宮木理人
[17/9/18 2:51]
少し、加筆修正しました。
3.71sec.