空振る言葉
届かない視線
拳を握り締めたせいで
自分の爪が掌に食い込み 血を流す
何かに怒りを覚えた
世界は理不尽に思えた
社会はくだらないと嘆いた
貴方はそんな私を笑った
ど ...
沼のような底だったと思う
金貨を無くしそれでも
…這い上がらねばと試行錯誤から、身包みを捨てた
沼地が枯れた。
死体が多くて餌には困らないと獣たちはいう
喚起に飲み干される時間ならば停止 ...
台風一過の朝ひかりが秋過ぎて
きのうの幸福が嘘のよう
影の長さで測ってみるか
ひとつ幸福でもつねってみるか
あんまり振り幅が
大きいもんだから
失くなることから ...
粒揃いの中に 大きさ違いが三つ
一つは大きすぎて
一つは小さ過ぎて
一つは太過ぎた
太巻きの中身ならば 多い方が喜ばれるんだもの
あとはカラフル模様に散りばめられて
たまに絵なんか ...
刀の{ルビ柄=つか}になりたかった
かつて
いまは
極小ビキニでありたい
真面目な話です
詩についての
《ちょっとだけ:2017年 ...
胸の芯がゆるゆる融けて
濁った冷たさと澄んだ熱いものが
混じり合えず争っていた
揺れる 琴線の 綱渡り
まばたきばかりが早足で
なみなみと杯は晴天を仰ぐ
降らぬ雨を数えてか
真昼の螢を追 ...
薪ストーブが煌々と燃えている
その上に遥かな時を巡った鋳物の鍋
穀物と野の草と獣の骨肉を煮込んだもの
それが飴色に溶け込んで
ぷすりとぷすりと
ヤジのような泡を吹かせている
端の欠けた椀を ...
息子が初めて発した言葉は
ママでも、パパでもなく
はっぱ
🍂
それでも伝わる
ことのはの世界へようこそ
ようこその
🍂
🍂
🍂
...
同僚は羊
羊のくせに出席を取り
羊のくせに宿題を出す
羊なりにはものを考え
羊なりには会議で発言
羊なのに給料をもらい
羊なのにネクタイをしている
あるとき
夕暮れの屋上で呟いた
羊 ...
幸せとは
運命の恋人と一緒にいることです
そして仏様に仕える為に生きているのです
生きる上で必要なものは優しさだけでいいのです
愛は男性であり女性であり大人であり柔らかいです
...
あまいものは冷やすと美味しい
しょっぱいものは暖めると美味しい
つめたいものは心を冷やす
あついものは心を暖める
あまい出来事は
心を冷やさない温度で
つめたい出来事は
心が冷めない ...
不眠症には二通りある
眠れないものと
眠らないもの
眠れないときは眠らない
起きれないときは起きない
動けないときは動かない
話せないときは話さない
それでは
社会で生きれ ...
夢の奥でチカチカ瞬いているもの
柔軟で可塑的な生き物の浮遊する
その余韻に浸ったまま目が覚めた
◇ ◇
夢の奥、
瞬きを
チカチカする瞬きを
感触として察知した
それは ...
男爵はいつも眠そうな顔でポーカーフェイス
纏っているのはラビットファー
銀色に光るふわふわの毛皮
男爵はふらりとこの街へやってきた
強固な鍵付きの家に住み
滅多に外に出てこない
何故か ...
「僕だけのものだ」って言葉思う度虚しくなるので君にもあげる
僕たちは言葉の種を温めてこの寒い季節乗り越えていく
絵に描いたみたいな空を飛んでいく飛行機に乗る人が見る空
手をつなぎ ...
くさくさする夜だった
何もかもがうまくゆかない
できたと思った即興のソネットは
書きとめようとした途端に
すべて蒸発してしまった
くさくさするこんな夜に
あなたにはごめんなさいを繰り返 ...
ぼくは今
青空に
虹ができるのを待っている
虹ができたら
ぼくは
白鳥に姿をかえて
青空へ飛んでいく
虹のプラットフォームについたら
雲の列車の切符を買って
...
空気の冷たさは
ただそれだけのことで
なんの期待も
後悔をも振りまくことはなく
消えることもない
あの日の涙は
嬉しかったのか
悲しかったのか
知るよしもないけれど
滴の記憶 ...
その頃どんなに目をこらして頑張ってみても
夜空には星と月しかみえず
ひとりでは
生きるってそんなもんだと今でも思っています
時計台のある北の街で感じた
そうでないひととき
その人は白い ...
歌声が聴こえる
夜の海を越えて
さざ波のメロディに乗せて
誰かが歌っている
外を見れば灯り一つ見えない漆黒の闇
しばし アリアに聞き惚れる
私以外にも眠れぬ夜を過ごす誰かがいることに
ほ ...
「きっと」
それは魔法の言葉
それは希望の言葉
「きっと」
それは絵空事
それは絶望へ転じる
叶わない願いを
諦めきれない想いを
誤魔化し遠ざけ甘く緩く温く
どこまでもいつま ...
一枚のを、まん中からわけたら、裏と表のなかにもうひとつ裏と表ができますよね。っていうのを繰り返して、とうとうわけられなくなった薄っぺらの一枚はきっと透けてて向こう側がみえる。おもてとうらが、ぶつか ...
ゆめへ行きたいという声が聞こえる
ひとりがかなしい雨のよる
とおい旅にでるのはいましかないと
たましいのいちばん深いところで
『天国』の文字が点滅する
あかいろの危機をつ ...
最近 笑うことをしない
たまに笑うと
笑っている自分を
不思議に思う
つい笑ってしまう
虫の鳴き声
秋を歌っている
耳を澄ませば
秋を伝える声
秋を実感させられる
身体にあたる風
木々の色づきが
声になって伝わってくる
心地良い空間
忘れられないひととき
...
――B.j.へ
君には朝一杯のコーヒーが必要だった。悪意や復讐を溶かし込んだ生命の源泉としてのコーヒーが。コーヒーは強靭な孤独を湛え、君に生きる意志を与えてくれた。コ ...
秋の夕暮れ、お寺の境内でようやく歩き始めた小さな君が笑っている。
空の彼方に雁の群れが飛んでゆく。
秋の夕空は私の感情に似ている。
どうしようもなく弱いくせに明日に希望を託している。
...
よく晴れた日、木の下に立って空を見上げる。
くたびれた木の葉が太陽の光を受けてオレンジ色に透けていた。
これほど美しい情景があろうか。
溢れた感情がフレームに収まり切れずシャッターは ...
満ちていた
哀しみ あるいは痛みのように
煌めいて
昨日を潤し明日を照らす
零れ 滴り 流れ落ち
さらに溢れ
駆り立てる
とどめる術もない力で
押し寄せる波
こみ上げる欲望 ...
今宵、酔いどれの
耳には
便所を出た
白い洗面台の横に置かれた
金のニワトリの
悲痛に明るいお叫びが
脳裏の遥か彼方から
ひびいてくる
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
敵の無いエゴイズム
えこ
自由詩
2
17/10/29 0:35
冬のアマゾン
ツノル
自由詩
7*
17/10/29 0:05
朝のひかりと影の長さ
吉岡ペペロ
自由詩
6
17/10/28 22:13
マスカッツ
藤鈴呼
自由詩
1*
17/10/28 21:34
ちょっとだけ
ただのみきや
自由詩
11*
17/10/28 20:23
耐え切れず
〃
自由詩
5*
17/10/28 20:18
汁
山人
自由詩
6*
17/10/28 19:27
うれしい悲鳴
AB(なかほ...
自由詩
8
17/10/28 18:07
羊の同僚
やまうちあつ...
自由詩
5*
17/10/28 17:47
内側の月
moote
自由詩
1
17/10/28 17:10
あまい温度
イオン
自由詩
1*
17/10/28 14:58
不眠症
〃
自由詩
2*
17/10/28 14:57
感触としての像
ひだかたけし
自由詩
5*
17/10/28 14:36
ポーカーフェイス
無限上昇のカ...
自由詩
2
17/10/28 14:01
君にもあげる
水宮うみ
短歌
1*
17/10/28 12:53
存在失格 (真夜中の三叉路)
もっぷ
自由詩
4
17/10/28 11:53
雲の列車
st
自由詩
2
17/10/28 11:04
木枯らしが吹く前
坂本瞳子
自由詩
1*
17/10/28 10:47
さくらいろ
犬絵
自由詩
2
17/10/28 10:25
幻聴
無限上昇のカ...
自由詩
4
17/10/28 10:23
キット
たいら
自由詩
1
17/10/28 8:16
0、ゆりかごとレース、踊り子の傘のことなど
はるな
散文(批評...
6
17/10/28 8:15
うつくし声のとどくあさ
秋葉竹
自由詩
2
17/10/28 6:30
このごろ
星丘涙
自由詩
3*
17/10/28 5:40
秋を伝える声
夏川ゆう
自由詩
1
17/10/28 5:15
唯一の親友
葉leaf
自由詩
1
17/10/28 4:27
逃避
ヒヤシンス
自由詩
4*
17/10/28 4:26
秋の名残り
〃
自由詩
8*
17/10/28 3:39
海が涸れる
Lucy
自由詩
14*
17/10/27 21:10
お叫び
服部 剛
自由詩
0
17/10/27 20:32
1280
1281
1282
1283
1284
1285
1286
1287
1288
1289
1290
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1292
1293
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1297
1298
1299
1300
1301
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1304
1305
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1307
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3.88sec.