崖を巡る
白い岩の径
ふたつの海の
ひとつは黙っている
水の底には花が見える
崖上からは羽に見える
降り来るものには
まばたきに見える
欠けた色の響きの ...
菫の花がかおるよ
あの香のむこうに
風が含み連れてくる香り
あなたがいなければ気付けなかった些細な変化に
微細な香りが揺れる
香りが変わる
あなたの見ている世界の香りは
どんな色あい ...
午前十時 駅の南口
キャリーバッグに詰め込んだ春の始まりの空気
わたしを見つけたあのこが笑って手を振った
作り上げた必然のようなただの偶然
滑り台のある公園の桜が三割ほど芽吹いて
その下 ...
[line]
彼女が不可思議な行動を見せるようになったのは僕たちが同棲をはじめてから数ヶ月ほど経ったころだった。ある朝、肌を逆撫でるような寒気に目を覚ますと、あけっぴろげにされた窓からあざやかに ...
人は過熱する成熟とともに
真珠の繊維を紡ぐようになる
貝がその内側に宝玉を育むように
人はそのすべての能力を費やして
経験と対峙し経験を醸成する
積み重ねられた生きる経験が
白い光 ...
{引用=
この夕暮れ時に、ひとときの安堵と寂しさとのあいだで、わたしの瞳の中を泳ぐ、俎板の
うえのかなしい子魚たち、時のながれをさかのぼるように、わたしの水面を搔きみだす、
台所に立つ萎んだ母の ...
ぼやかしてぼやかして
ぶちまけて
なぞるなぞる
刷毛や筆
絵具が盛り上がり厚みをます
キャンバスは紙や布だけにあらず
魂を塗り込み
僕と他と感情と世界を塗りたくる
絵が下手で描けな ...
きみはずっとあるドアの鍵穴に鍵を差し込んでドアを開けようとしている、まるで、鍵を持っていることでそのドアに関するすべての権利を所持していると考えているみたいだ。確かにそれはある程度までは正しい認識 ...
灯籠
蚕
塩
魚臭い家を出て用事を済まし
いくつか由緒のある品々を眺めて帰った
金泥で書いた文字を
猪の牙でこすって輝かせるなどという
今は滅びた技法で書かれた経典を懐に入れて
額に皺寄せて家に戻ると
...
茎を裁ちながら
植物は不死
という伝説を信じていた
根があれば
枯れても甦るよ
と友人が教えてくれた
でも切り花は無理だね
びんに差している
茎を
昨日よりも裁つ
活性 ...
横須賀中央駅の陸橋で
休日街をぶらつく米兵に声を掛け
ホテルガデスでお仕事に励む
エリーさんは
自他共に認める
自称詩人歴42年の超ベテラン自称詩人
エリーさんは
歯のない口で
ブ ...
溢れ出した感情は
もはや誰も止めることができず
受け留めてもあげられない
泣きたいときは泣けばいいと
そういうのに似ているのかもしれない
感情が溢れ出したらもう
渇くまで流出させる ...
あのような学校の名誉校長までしていたとは
首相夫人としての自覚や危機感のなさには驚いた!
このような甘さで
ほんとうにテロリストや北朝鮮などから
国民を守ることができるのだろうか
こみ上げる想いに潤むひとみのように
雪はこらえにこらえて雪のまま
朝いっぱいに流れ着いた三月のある日
外に置かれた灰皿の傍 四人の男が並び
みな壁を背にして煙草を吸っている
見知らぬ ...
「えっ、ガチョウって死んでないの!?」
片手羽をもがれた
あのガチョウが
まだ生きていたなんて!
片手羽がもがれた瞬間を
無事VTRに収めることが出来たことに
満足する余り
止め ...
落ちた
りんごを拾うように
貝殻を拾うように
首を少しかしげてから
すくめるように
泣きながら寝るように
紅いほっぺたのように
文学なんてなかったころ ...
自称詩人37人を殺害した容疑で
横浜市鶴見区に住む
自称踊り子の
真理亜ニジンスカヤ(24)容疑者が逮捕された
警察の取り調べに対し
「自称詩人は生かしておいても
何の役にも立たない
彼 ...
存在が二つありました
一つは世界になりました
一つは視界になりました
いつの日か視界は消えます
それでも大丈夫、
世界の私もその時は消えます
そしたらまた二人で ...
失敗の多い人生を
こんなもんじゃないって
生きたこともある
コップは溢れそう
こんなもんじゃないって
もう一度思えるか
街道のハナミズキ
朝の青黒い風に揺 ...
カブトムシは前戯などしない
柔らかい部分が
甲冑の奥深いところにあるからか
ギザギザの不器用な手では
そこに届かないからか
違う違う
単に意味が無いからやらない
生殖したいだけだから ...
ふりをしていた
やさしいふり
あたたかいふり
幸せなふり
がんばってるふり
愛してるふり
それから
もう
私の隣に誰がいても
動かされることは
たぶん
ない
...
あなたと一緒にいれば
どんな場所でも
居心地がいい場所になる
笑顔で過ごしたり
見つめ合ったり
お互いに飾らない
そのままのあなたが好き
今が色濃く私を包む
居心地がいい場 ...
時が静かに化粧をして私に迫ってくる。
時の誘惑は川沿いに咲く桜のように美しい。
誘惑を美しいと捉える心は不純であろうか。
年を追う毎に時の魅惑に囚われてゆく。
一瞬で燃え盛る ...
頭の内側から幾つもの瞳が僕の心を覗こうとしている。
激しい頭痛は時の行方を激しく見つめている。
これは夢であろうか。
僕には火炙りにされた女の姿が見える。
今ここに生きる事に ...
真昼に地を這いまわるいくつもの影を私は踏めずにいた。
流れゆく時までも私のせいで歪めてしまうかもしれない。
私の病はすんでのところで踏みとどまっている。
消えない記憶は墓場まで持って ...
ゴミ捨て場に群がるカラス
性質の悪い笑みを浮かべる人間よりは 美しい
羽根が 七色に染まる度 描く曲線は
一度 空へと舞いあがり
再び 地上に 降り注ぐ
天使の梯子のよう
細や ...
恋する君が好きで 喉に刺さったままの思いを
上手く言えない言い訳 にして 君を見守る
僕はいいひと 君にとって 何でも話せて
あのひとのことを何かと聞いてくる
...
桜
水道
恋
春の、ほどけた日溜まりのなかで
そよそよと吹く風の流れを、産毛に感じ
周りから、朝露で蒸れた草木の香りが漂う
ゆらゆらと、揺れる、かげろう
その、見えないところ
沢山の透けて、輪郭の ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
こだま かたち
木立 悟
自由詩
3
17/3/26 12:54
花の菫
水菜
自由詩
0
17/3/26 10:33
一巡
串
自由詩
4
17/3/26 10:04
phosphorescence
紅月
自由詩
8
17/3/26 9:18
白髪
葉leaf
自由詩
1
17/3/26 1:53
夕暮れ時に
本田憲嵩
自由詩
4
17/3/26 1:50
不器用な絵描き
秋也
自由詩
0
17/3/26 1:27
開かれた牢獄の中でみんな目的だけが未来だと考えながら生きてい ...
ホロウ・シカ...
自由詩
2*
17/3/26 0:54
平成29年3月26日(日)
みじんこ
自由詩
0
17/3/26 0:48
猫屋敷
春日線香
自由詩
3
17/3/26 0:16
礼儀
形代 律
自由詩
1
17/3/26 0:08
横須賀エリー
花形新次
自由詩
1
17/3/26 0:01
押された背中
坂本瞳子
自由詩
0
17/3/25 22:40
教育勅語が泣いている
ホカチャン
自由詩
0
17/3/25 20:50
愛煙家
ただのみきや
自由詩
13*
17/3/25 19:51
片翼のガチョウ
花形新次
自由詩
1
17/3/25 19:35
落ちたりんごを拾うように
AB(なかほ...
自由詩
5*
17/3/25 18:07
善意の報酬
花形新次
自由詩
1
17/3/25 15:01
誕生の理由
F.phil...
自由詩
0*
17/3/25 9:32
抒情
吉岡ペペロ
自由詩
2
17/3/25 8:45
カブトムシは前戯などしない
まいこプラズ...
自由詩
4
17/3/25 8:28
ふり
uminek...
自由詩
4*
17/3/25 6:08
居心地がいい
夏川ゆう
自由詩
2
17/3/25 5:17
時の化粧
ヒヤシンス
自由詩
5*
17/3/25 5:14
時の行方
〃
自由詩
2*
17/3/25 4:24
時の心
〃
自由詩
1*
17/3/25 3:54
天使の梯子
藤鈴呼
自由詩
8*
17/3/25 1:46
ピエロ
讃岐どん兵衛
自由詩
1*
17/3/25 1:32
平成29年3月25日(土)
みじんこ
自由詩
0
17/3/25 0:18
春の足取り
長崎哲也
自由詩
3*
17/3/24 23:52
1305
1306
1307
1308
1309
1310
1311
1312
1313
1314
1315
1316
1317
1318
1319
1320
1321
1322
1323
1324
1325
1326
1327
1328
1329
1330
1331
1332
1333
1334
1335
1336
1337
1338
1339
1340
1341
1342
1343
1344
1345
4.35sec.