愛くるしいの貴方が。
無防備に私を信用しきっている、その首元に
そっと牙を立てて貴方の全てを吸い上げてしまおうか。
記憶、時間、感情、才能、能力、
そして私への、恋心。
...
勝て
しのぎを削り
戦え
そして
勝て
勝ち続けろ
人生は戦い
己と戦い
ライバルと戦い
勝て
戦い
それは本能
戦いは常に存在 ...
貴女は秋のあの日、
夜明け前の碧い天蓋に
独り揺らめき身を投げた
硬く冷たい肉体を現に残し
何処までも独り遠く逃れ去り
貴女という魂は私の中で生き
私という魂は貴女の中で生き
何度と ...
美味しい?
うん美味い!
ありがとう!
んっ?なんで?
なんでもない。
おなじ髪色に染め
お風呂入り目が空かない
水飛ばしては冷たい
お風呂上がり晩 ...
一、方法
いつも使っている水道で手を洗う
思った通り今日は水が冷たく感じる
いつも聴くお気に入りの歌を流す
思った通り今日はその歌がスロウに聴こえる
日常と違う蛇口をひねれば
...
朝よ
朝露よ
異国の万華鏡よ
熟しきった永遠よ
露は葉を忘れ気化せよ
昼は夜は六月に無窮
を土中で悟れ
なみだは泉川を遡り
辿り着いた源泉
に致死量のヒ素を
さて枯れたふるさと
...
澱んだ空が憎たらしくて
蹴りをいれたいのだけれど
殴りつけたいのだけれど
想いさえも届かなくて
精一杯に唾を吐きかけ
考えつく限りの罵声を浴びせ
それでも気持ちが収まることはなく
さらに ...
胃が痛い
胃が
僕が裏返るような気分だが
それは嘘だ
マイナスの方向に
社が立つ
いく千匹の獣が
雪の野原に立つ
彼らの顔が
雪で冷えているおぞましい
更紗
爾来
味噌
現実的に考えれば
相手が油断しない限り
大振りパンチで
ノックアウトは難しいものだ
だから
こいつ豚でもないことしそうだな
もとい、とんでもないことしそうだな
と警戒されているうちは
...
胎児の仕事のかなしさよ
望まれたのは一声と
嬰児の仕事のかなしさよ
{ルビ乳=ち}を飲むばかりで終わらずに
歩けたその日のかなしさよ
靴を覚えるかなしさよ
憂える人あるかなしさよ
応えて ...
瀧の夜
火を拾う指
音の無い径
水たまりの径
水の音は鈴
鈴の音は夜
夜の地図は水
光の指をひたす子らの声
火は火のまま底へと沈み
水面に言葉 ...
切ないね
わたしの世界にわたしは必要、けれど
あなたの世界にわたしは要らない
あなたの世界にあなたは必要、だけど
わたしの世界にあなたは要らない
わたしが好きなのはあなた ...
毛布のなかで
太陽が 頭をのぞかせた
わたしはまだ死んでいるから
もう一度 生まれなければいけない
脇腹から肩胛骨をとりだし
きみの白い項に移植する
行き場を失った うるんだ指 ...
夕暮れ時の寒い裏通り
透き通るくらい引き伸ばされた薄軽い
ビニール袋の中には食材と
もう片手には人の身を覆い隠せるほどに巻かれた
トイレットペーパーを持ち
返事のないアパートに帰る
...
コンパスのように立て
最初から最後まで
近寄ることも遠ざかることもない
己の中心に
想いは帆のように憧れを孕み
どこまでも出歩くだろう
コンパスのように立て
滾る情熱は千切れるほ ...
夕方ふと足を止めた
流れ去る風は何処へと向かうのか
気付いたらここまで来ていた
借り物の身体 何処まで行けるかな
明くる朝ふと息を止めた
細胞は許してはくれなかった
何だか胸が苦しく ...
入院すると
生きる目標が
はっきりしてくる
「退院」という二文字へ向けて
すべてが動き出す
入院病棟は
死と隣り合わせの生きる力が
みなぎっている
いつまでも誰かのそばにいて
猫背で暮らす
二日酔いが始まる前に
冷蔵庫を開けろ
そんでなんにもない
一日を過ごし続ける
どんな暇もここにはない
続いてる一人の暮らし
見えてる場 ...
赤でチェックの模様
赤いカップがついたファミリーサイズ
中はなにが入っているのだろう
見た目よりずっしりとしている
内蓋を開けて中を覗くと意外と狭い
この狭い空間に星のような小さな閃きときら ...
ボケた!という
自覚のあるうちは
まだだいじょうぶである
しかし
「ボケてない!」
と言うようになると
深刻になる
貴方が他の誰かを求めたりしないように
その腕を切り落としてしまいましょう
もう二度と何処かへ逃げてしまわないよう
その足を切り落としてしまいましょう
私のことを考えるだけなら
首から ...
月の砂漠のベンチにも誰かが座った体温がある
明るい雨が降る砂漠一輪の誰かの薔薇になりたかった
ダイヤルが周波数を捕まえて指に伝わるピアノ・ソナタ
近くまで来たからちょっと寄ってみたア ...
画面ばかり見て患者をよく診ない医者
決めつけるような言い方をする医者
やたらと薬を出す医者
患者の質問にきちんと答えない医者
患者の不安を煽る医者
横浜駅が増殖する――増幅する悪意(マリス)によって書店に平積みされた横浜駅SFが引き取られていく――、大歓迎ですよ――ライトなバースの誘う眠気から逃れられない、まるで網のようなそれに絡め取られて「所詮 ...
バス乗り場には行き先が書いてある
花が飾ってある
まるで旅程のために生じた偶然のように
駅のターミナルには大樹と季節の花
何も告げずとも伝言は明らかだ
来歴がばらばらな人たちが集まっ ...
きみのいた四ッ谷の町に
ぼくだけが今もいるよ
気持ちが津波にやられる
思い出作るしか出来ない
ぼくだけが一人いるよ
きみのいた四ッ谷の町に
優しいピアノでケンケ ...
女に生まれた私は誰よりも自分自身の価値を理解していたわ
それは長続きしないものだと最初から分かっていたわ
気ままに生きてきたようで本当は焦っていたのかもしれない
私が一番欲しかったものを結局は手 ...
鎹
恐竜
石舞
損なわれていく感情の中
ネオンのアリジゴクを歩く
六本目のタバコに火を点けた時
倒錯した売女は踊る
なんてナンセンスな命だろう
刹那主義がこの身の錆になり
鈍ら隠して美学を語る
...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
愛、苦しい。
薔薇の人
自由詩
1
17/5/18 18:55
勝て
星丘涙
自由詩
2*
17/5/18 18:26
エロスの奥(二)
ひだかたけし
自由詩
3*
17/5/18 15:03
一日夫婦
勇姫
自由詩
0
17/5/18 12:22
熱を帯びる
邦秋
自由詩
1*
17/5/18 12:21
ひそよそよ
もっぷ
自由詩
3
17/5/18 9:51
空、暴れる
坂本瞳子
自由詩
6*
17/5/18 0:57
イ!
新人さん
自由詩
1*
17/5/18 0:36
平成29年5月18日(木)
みじんこ
自由詩
0
17/5/18 0:35
カーロスリベラが好きでした
花形新次
自由詩
1
17/5/17 23:46
望まれたのは一声と
もっぷ
自由詩
1
17/5/17 23:35
波と紋
木立 悟
自由詩
9
17/5/17 23:14
切ないね
青井とり
自由詩
0
17/5/17 23:12
蘇生
伊藤 大樹
自由詩
3*
17/5/17 22:52
不在
為平 澪
自由詩
2
17/5/17 21:34
コンパスのように立て
ただのみきや
自由詩
12*
17/5/17 21:08
空蝉
1486 1...
自由詩
9*
17/5/17 19:34
生きる目標
ホカチャン
自由詩
1
17/5/17 19:04
傷つく灰、踊る青、僕の丸い場所
竜門勇気
自由詩
2*
17/5/17 12:24
水筒
服部聖一
自由詩
0
17/5/17 11:57
自覚
ホカチャン
自由詩
1
17/5/17 11:35
首
1486 1...
自由詩
3
17/5/17 8:26
風と旅する
そらの珊瑚
短歌
7
17/5/17 8:25
お薦めできない医者
ホカチャン
自由詩
1
17/5/17 8:12
(笑)
kaz.
自由詩
1
17/5/17 4:22
バス乗り場
葉leaf
自由詩
2
17/5/17 3:59
きみのいた町
吉岡ペペロ
自由詩
1
17/5/17 1:49
cocoon
1486 1...
自由詩
3
17/5/17 0:45
平成29年5月17日(水)
みじんこ
自由詩
0
17/5/17 0:05
Dis aesthetics
えこ
自由詩
0
17/5/17 0:02
1278
1279
1280
1281
1282
1283
1284
1285
1286
1287
1288
1289
1290
1291
1292
1293
1294
1295
1296
1297
1298
1299
1300
1301
1302
1303
1304
1305
1306
1307
1308
1309
1310
1311
1312
1313
1314
1315
1316
1317
1318
加筆訂正:
コンパスのように立て
/
ただのみきや
[17/5/17 21:24]
誤字修正しました。
4.15sec.