癒して 月
トカゲのしっぽ
電車に轢かれて
切れちゃった
血も涙も
出ない切り口から
コルクが伸びて
油断したあいつのハート
からめとる
好意と憎悪を織り交ぜながら
交わす唾液 ...
唾を唾で
瞳を瞳で抑えながら
においの無い人ごみは
鉄路に影を残してゆく
ひと粒の胡椒が
紙の上を転がり
拾おうとするたびに終わり
つまんでは落とし またはじまる ...
艶やかなバラも散る
やさしげな言葉と眼差しを添えて
去って往く喜びの日々
誇らしげなバラも散る
たのしげなギターとメロウな歌声
血のなみだ流す心の代わりに
うめつくす雪の空
一羽 ...
ネェ
彼女は初対面の相手にそう切り出した。
「ネェ、罰金って今すぐ払わなければいけないの?」
「罰金じゃありません。反則金です」と白バイの警官は言ってきた。
「どっちでも構わないけれどさ」彼女 ...
○今年は四十路になる娘が
帰省した
「結婚はしないの?」
と尋ねると
「うちの職場にはもうチビとデブとハゲしか
残ってないから」
という
○離婚した従兄弟が
帰省した
「再婚はし ...
朝起きたら
「今日もすることないなあ!」ではなくて
「よし、今日は何をしよう!」と思うことだ
そしたら黄金の日々になる
戦いが終わり
今まさに戦火が消えようとしていた
惹き寄せられた私たちは
いつしか愛の戦いをはじめ
それは各々の自身との戦いでもあったが
動員された兵士たちは三々五々
ただこの戦火が ...
妖怪を詰め
妖精を詰め
見たこともない色彩のスペクトルよ
野性と滲み
偶然と繊細
子供が死んでも世界は音さえしない
米中の大量破壊兵器
目ぢからだけで戦う ...
初詣の帰り道
自販機の灯りの前で
ホットココアを
ポケットに入れて
きみは言う
「全部捨てて逃げちゃおうか?」
「無理だよ」
「わかってるって」
初詣の帰り道
自販機の灯 ...
むらさきの階段を羽をつけて降りていく
対峙するおとこと女はスーパームーンに
みじん切りにされて光や電子や素粒子に
観察者はどこにいってしまったのだろう
夜の歩道を老人が自転車で ...
月が鳥やさかなの目玉のよう
ちいさなぱっちり目玉
ひかりの染みた夜雲はまるで
水墨ホタルの鳥獣戯画
こういう美しさを
暇な先輩は知らない
月が鳥やさかなの目 ...
手の平にいる熊たちに
寄り添う二人の神の神光
その滑らかな荒々しさを
喜びで包んだ名もなき紫
火は火と呼ばれることもなく
ただ火のようにありつづける
大げさな仕草に疲れ果て
猫の枕元 ...
元日は一つの甘い形而上学
人々の想念に整った証明を与え
社会を理論的に区切っていく
幸せは村から市街地まであふれ
不幸せは星から地上まで届く
元日は人々の生活を区切らない
具体的で些細 ...
片目を射抜かれたので
精肉部門に逃げ込んで
働かせてもらうことにした
精肉部門では隠れてカイコを
飼って居た様で
絹糸を秘かに作って居ると言う噂だった
私はシルクロードに居る様な気分で
...
元旦や
古女房の「おめでとう!」で
今年もスタートする
元旦や
初詣する人もなし
過疎の神社
元旦や
一人暮らしには
テレビだけが楽しみだ
元旦や
今年も
いい詩は浮 ...
私たちは確かに同時代に並べられただけの
安直な食器に すぎなかったかもしれない
たった二人しかいない母と子が 流し台に溜めたお椀や皿や鍋は
この家にいた六人分の家族のすべてを洗い桶に入れても ...
序
お紅茶がお好きでしたわよね、どうぞ。
お砂糖おいくつかしら?
《桜ふる夜、艶めかしい声で、》
おぐしの白いものもおふえになりましたねぇ。
私の瞳は、水を失いませんが。 ...
何をどう 間違ったのかがわからない 洗濯干しても 乾かない部屋
寂しさが あのマンションにいます 誰かと聞くの? 私の好い人
この橋を 何度渡ったことだろう 夜空が映す 白い骸骨
...
怒っていいことなんてたぶんない
つまらない顔をしていいなんてこともたぶんない
原色のなみだを
灰色の片目から空にながそう
音楽は消えていく
消えていくから生まれていく
...
皮膚の毛穴から
声にならない呟きが聴こえてくる
ひとつ、ふたつ、
呟きはふえていき
大きくなりやがて叫びに変わる
叫びが全身を駆けめぐるとき
私は目覚めて
意識のなかの
ひとつの物語の ...
どんな黒よりも黒い黒の髪
黒い髪をさらに黒で染め上げたように
さらに黒で染め上げたように
夜よりも黒い 漆の中の黒
煌めく星々の鱗粉の 黒揚羽の 黒
年の瀬に腹いせに弟を殴る
年越した擁護した弟を殴る
朝っぱらからさっぱりと
正月明けからからっけつ
けつバット弟
まめデッポ弟
さあ警察行こうか
授業中
牛乳のみたくなったら
ぴゅっぴゅって
つくえのうえで踊り出すの
よこに映った横顔
くちびるをうえにめくって歌い出すの
ひらめきは月の光
桜並木をひとり ...
やがて過行く駅を見て
電車の音はごとごと揺れる
何時もより大きく響きながら
今日はやけに疲れるなぁ
通り過ぎる人の呼吸が
白く見えるのも
冬のせいでは無くて
やけに見開く眼光の奥にあ ...
月を見ましょう。
中天の月。
お正月の月が、こんなに綺麗な年は、
きっと、いいことがありますよ。
その月をみて、
そう、おもって、
そう、伝えようと、 ...
忘れっぽいので損をしている気がする。
すごく良い言葉を思いついたのに忘れてしまった。
その忘れてしまった言葉で良い詩が書けたはずなのにと悲しくなる。
だけど、忘れてしまうからこそ思い出すこと ...
君と僕
孤独に震えるクローゼット
明けはなして見ている朝日の階段のむこうは
夜で
夜って言ったら目を閉じるゲーム
サイコロ転がして3マスすすんだ先で転ぶゲーム
うつぶせで動かない君を
...
何でもわかればいい
というものではない
昔から
「知らぬが仏」
という言葉もある
自分がいつ死ぬかなんて
知らぬが仏だ
大地震がいつ来るかも
知らぬが仏だ
古女房が愛してくれているか ...
今年も「今年の目標」を
大きく書いて机の前にはる
目標が決まると
生きる意欲がわいてくる
せっかく生きているのだから
今年もチャレンジの年にしたい
それから空は夏雲湧き立ち、風は川を越えて丘を越えて、それから線路を越えて団地を越えて、それからあの家の窓を抜けて、あの白い壁の部屋をぐるりと回る。部屋には檻があって虎がいて、虎は檻の中で待っている。誰 ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
月光
マリア・ブル...
自由詩
3
18/1/3 16:39
筆と響き Ⅱ
木立 悟
自由詩
7
18/1/3 13:36
CARTOLAの歌に寄せて
ただのみきや
自由詩
8*
18/1/3 13:32
散文詩と言う題名の散文詩
こたきひろし
自由詩
1
18/1/3 10:35
一人暮らし事情
zenyam...
自由詩
2
18/1/3 9:10
リタイア生活
〃
自由詩
1
18/1/3 8:52
訣別
葉leaf
自由詩
2
18/1/3 8:26
反戦のスペクトル
吉岡ペペロ
自由詩
4
18/1/3 7:11
cocoa
mizuno...
自由詩
3
18/1/3 0:47
むらさきの階段と夜の歩道
吉岡ペペロ
自由詩
1
18/1/2 22:49
暇な先輩
〃
自由詩
1
18/1/2 18:26
神光
カッラー
自由詩
2
18/1/2 18:01
元日
葉leaf
自由詩
2
18/1/2 15:27
1998年
間村長
自由詩
12*
18/1/2 15:19
元旦独り言
zenyam...
自由詩
1*
18/1/2 14:34
年末の流し台
為平 澪
自由詩
2*
18/1/2 11:57
あらかじめ、言の葉を置く(とある予言詩)
秋葉竹
自由詩
2
18/1/2 10:27
何をどう 間違ったのかがわからない
〃
短歌
2
18/1/2 7:52
原色のなみだ
吉岡ペペロ
自由詩
3
18/1/2 6:55
みなもと
あおい満月
自由詩
5
18/1/2 5:14
黒
本田憲嵩
自由詩
3
18/1/2 0:45
20180101_work0000@poetry
Naúl
自由詩
2
18/1/1 23:00
あたしってだれ
吉岡ペペロ
自由詩
4
18/1/1 22:31
2つの色
鷲田
自由詩
4
18/1/1 22:09
お正月のお月さま
秋葉竹
自由詩
3
18/1/1 19:52
すごく良い言葉を思いついたのに忘れてしまった
水宮うみ
自由詩
4*
18/1/1 19:31
クローゼット
ふるる
自由詩
9*
18/1/1 16:44
知らぬが仏
zenyam...
自由詩
3
18/1/1 10:25
目標
〃
自由詩
3*
18/1/1 9:30
幽霊と虎
片野晃司
自由詩
19
18/1/1 4:57
1308
1309
1310
1311
1312
1313
1314
1315
1316
1317
1318
1319
1320
1321
1322
1323
1324
1325
1326
1327
1328
1329
1330
1331
1332
1333
1334
1335
1336
1337
1338
1339
1340
1341
1342
1343
1344
1345
1346
1347
1348
加筆訂正:
CARTOLAの歌に寄せて
/
ただのみきや
[18/1/3 15:30]
四文字修正しました。
大晦日の空に
/
ただのみきや
[18/1/2 9:02]
一文字削除しました。
すごく良い言葉を思いついたのに忘れてしまった
/
水宮うみ
[18/1/1 20:05]
ちょこちょこ修正しました
4.03sec.