夜の砂漠の果てに
無言の姿で立っている
ひとりの木
枝々の短冊は夜風に{ルビ煌=きら}めき
忘れていたあの歌を
旅人の胸に運ぶ
――君の夢は何?
思春期に使い古した言葉は
...
「殺そう、と思った瞬間になにかが死んでいる」
ぼうとした目でそう呟き、
手からこぼれたなにかを探り、
不思議そうな顔をしたあなたに、
もう失ったものはみつからないし、
失ったなにかになん ...
電気屋で買う物なくても見て回る新商品を見るのが好き
穏やかな君の言葉が風になりそよ風と共に心を癒やす
秋来ても時々夏が顔を出すその回数は減っていく一方
別世界ではないけれどそんな朝一 ...
まるいものを見たらまるくなりたくなる
花を見たら花のようになりたくなる
赤ちゃんを見たら赤ちゃんになりたくなる
おじいさんを見たらおじいさんになりたくなる
ひとりではない
...
ライカのカメラと言われても
手にとったこともなければ
大きなカメラと三脚を手にしている人は
全員 カメラマンだと信じてもいないから
どうもよく 解らない
透明な箱の向こう側に
どん ...
今世間の一部を席捲しているらしい
僕のそれ すぐに溶ける僕のそれ
毎日出て行く僕自身
そりゃあまあ
便秘の時も下痢の時もあるけれど
僕は既に
それを出しちゃう病気なのかも
僕はど ...
ギロチンは役目を果たした。
隕石のようだと。アリが。
避けられるはずもなく。あぁ。
落っこちて来た。
それは空気に逃げられる風船。
酔ったように ...
曖昧な仕草が手の届く距離で揺れ
惑わすように黙って
音もなく
暗い
わからないことばかりだ
君の思惑も
私の心も
つまらないことだ
好かれたいから
嫌われないように振舞う
...
キャバクラ嬢エルモちゃんに
人工知能を埋め込んで
藤井四段相手に
接待将棋やらせたい
14歳だからキャバクラは
無理だって分かっているけど
それはそれ、無理強いして
キャバクラ嬢得意 ...
変わらないでいるのは難しい
漂うだけでも流されて
今 此処ではなくなる
floating in the air
鳥も飛行機も僕も
飛んでいるんではなく
ただ空中を漂う
I flo ...
豚になってしまったよ
養豚場で
来る日も 来る日も
餌をあたえられ
まるまると太った
豚になってしまったよ
幸せを味わいつくし
飢えも 悲しみも 痛みも
...
枯渇した 時空のしたで
血虚の 生ぬるい風と光が
けだるく 痩せた猫背を つつみ
ふやけた卒寿の かげをつくる とき
わが半生は 半古紙 と ...
塩味の効いたオツな味わい
マラソン選手が息を切らして駆け付けると
馨しさに舌も眩みそうになる 黄色いスープを
差し出されると言う
月桂樹はクスノキ科だと言う
箪笥にゴンゴン ナフタリ ...
巨大な火のなかの
ローラーコースター
冬に 冬に
突き刺さる倒木
午後は昇る
手のひらは消える
望まないものばかりが現われつづけ
径はさらに狭くなる
む ...
ミニカーをコマ撮り 空から滴る雨 家の屋根は紺、茶、赤
線路はとぐろを巻く ずるりと地球を這う
次々に人を丸呑みした
黒い煙が巻く ぐるりとわたしを囲う
心にもない言葉を吐く 生きると誰かを失 ...
百に絶望し 一に救われる
それが私の日常
つらいニュースは他人事だ
殺人はおおかた身内の犯行で
政治もただの自分本位で
植物の一途さを
私たちは忘れてしまう
物質とはなんだ
...
気付いたんです。 鮮魚コーナー で、魚
がいっぱい 服を着ていないこと に 気が
付 いた。 なぜ、 私 が 、こんなに、
質問します。 お前の国では、みんな服を着
ていますか 私の国で ...
立春の日
わたしは何も見ていなかった
空の青さも
道端のサムシングも
自分も
すべて が通過し
何も心に残らない
右足を前に出し
つぎに左足を前に出す
一瞬一瞬を生き延びていた日
...
屍
火星
大根おろし
私たちは何も変わってはいないのかもしれない
友達と並んで歩いていた日々も幕を閉じるけれど
風吹く街は 初夏の中
それにしても 同じ 時の中で
何も無い日々の時の流れを通り過ぎて ...
たゆたう
シャツのさこつを光があらう
とおくはにびいろの山々
つま先立ちのベランダいきのこった太陽
貯水槽にゆれる、あかい風船
サラダボウルのグレイプ
フルーツのにがみ
ひきつれたベッド ...
右腕の熱さ
外した眼鏡
あなたの夜
月にうつる
ふたり
言葉を失くした
知っているのは
生きていること
それだけでいい
隣人は透明な猫として現れる
薄明の線路の上を
囁きながら 死者を乗せて
一本の列車が発車する
台風がそこまで迫っていても
わたしたちの窓は 安全だ
有刺鉄線に蔽われた東京の空を
...
つらいひとがいる
今は
わからないお母さんのごはんを噛みしめている
そういう日がこないように
噛みしめている
今日はなぜかお肉で、言い出せない
明日もなぜかきんぴらで、言い出せない ...
生まれてから一度も手にしたこともない拳銃の引き金を引く練習をずっとしている。
ズズドドン、パーン
ピーーィ、キュイン
弾丸は脳の斜め後ろあたりから眉間に向かって飛び出すよ、
世界は失敗した花火 ...
ガチョウという名の
アホウを探して
ガチョウという名の
才能0に会う
膨れ上がった
フォアグラという名の
美食を夢見て
ガチョウの身体を
土に生き埋めにする
ガチョウの気持ち ...
「芸人ヨシダリアンの新発見伝コーナーです
先ほど映像、美味しそうでしょう。今日は
スタジオに、あのうどそばんを生み出した、
マルタ食堂の鈴木さんにお越し頂きました」
「よろしくお願いしま ...
東京の駅は地方のひとなら知らないような駅でもでかい、栄えてる
そんな駅へと向かう道
彼女に遠くを見つめさせながら歩いてる
さっきまでなんかいも見つめられてたこと感じてた
もうさ ...
美少女を
殴って
頬骨を折る
脳の中で。
美少女を
蹴って
腰骨を割る
脳の中で。
半透明な両手で
きめ細やかな肌のかよわい首を絞める
どす黒い痣が残るほど強く強く絞め上げる
塞 ...
雨に囲まれた待合室に坐っている
だいぶ長いこといる気もするし
そうでない気もする
入ってくる人もいる
出てゆく人もいる
以前もここで
待っていたことがあるような気もするし
ないような気も ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
木ノ声
服部 剛
自由詩
1
17/6/27 17:14
感情表現、が欠落していく。
木築
自由詩
1
17/6/27 16:50
別世界
夏川ゆう
短歌
3
17/6/27 15:16
おじいさんと一緒
吉岡ペペロ
自由詩
0
17/6/27 13:36
マス埋め遊び
藤鈴呼
自由詩
0
17/6/27 10:49
僕のうんち(お下品注意)
desert...
自由詩
2*
17/6/27 10:23
死のデザイン。[断頭]
幽霊
自由詩
0
17/6/27 6:53
Less than
えこ
自由詩
1
17/6/26 23:36
エルモちゃん
花形新次
自由詩
1
17/6/26 23:31
To float in life
えこ
自由詩
1
17/6/26 23:10
豚になってしまったよ
星丘涙
自由詩
1*
17/6/26 18:38
血虚の蒼穹
信天翁
自由詩
0
17/6/26 14:33
黄色いスープ
藤鈴呼
自由詩
0
17/6/26 10:12
ふたえ ささやき
木立 悟
自由詩
3
17/6/26 9:10
蛇が寝るまで
無地
自由詩
2*
17/6/26 8:49
私を救うのは私
uminek...
自由詩
10*
17/6/26 3:50
魚とお星さま
(の_の)
自由詩
0
17/6/26 1:35
立春
次代作吾
自由詩
4
17/6/26 1:09
平成29年6月26日(月)
みじんこ
自由詩
0
17/6/26 0:07
店のひととき
番田
自由詩
1
17/6/25 23:14
よあけの瞼に
むぎのようこ
自由詩
1
17/6/25 22:51
雨が降る
杳
自由詩
1
17/6/25 21:48
交差点
伊藤 大樹
自由詩
4
17/6/25 21:31
きんぴら
nemaru
自由詩
1*
17/6/25 21:12
夏、弾丸高気圧、殺人
北街かな
自由詩
1
17/6/25 21:04
ガチョウが今夜絶命することに
花形新次
自由詩
1
17/6/25 20:11
うどそばん
イオン
自由詩
0
17/6/25 19:39
東京の駅
吉岡ペペロ
自由詩
4
17/6/25 14:26
脳の中で
渡辺八畳@祝...
自由詩
0
17/6/25 13:41
雨に囲まれた待合室
塔野夏子
自由詩
10*
17/6/25 11:41
1308
1309
1310
1311
1312
1313
1314
1315
1316
1317
1318
1319
1320
1321
1322
1323
1324
1325
1326
1327
1328
1329
1330
1331
1332
1333
1334
1335
1336
1337
1338
1339
1340
1341
1342
1343
1344
1345
1346
1347
1348
加筆訂正:
青い裂果
/
ただのみきや
[17/6/25 19:31]
二文字修正。
3.7sec.