とどかない
比喩にうるおっても満ちはしなくて
コンクリートの水辺にはゆがんだ
月が浮かんでいる
さして、おもしろくも
ないひかりにおかされて夜は
雨になり浸透する
加速しながら泳ぐ群 ...
雨ばかり続くから
私はまた熱を出す
急に寒くなったりするから
私はまた熱を出す
お布団の中はもう飽き飽き
外に出たいと嘆いてみても
熱が下がるわけはなし
締め切った部屋には
風も吹 ...
(1)
思うほどに儚い
単純な強情さで
だからこそとてもとても
大切にしたいのに
光のようにわすれがちになってしまう
哀しみそのもの
(2)
自身の汚れを小さく見せて
それか ...
早朝の駐車場
誰かが捨てたごみ袋を丁寧に
カラスが広げている
コンビニ弁当の容器や紙クズを
ひび割れたコンクリートの上
器用に嘴を使って
秋晴れの清々しい空の下
目ぼしいものはな ...
雨なんて消えてよ
君の帰りを待つ退屈
乾かない洗濯
乾いた心
雨なんて空に
飲まれてしまえ
私を連れて…
口裂けジャックはうたう
陽気にうたって街を闊歩する
片手にナイフをちらつかせ
鏡合わせの貴方を探す
口裂けジャックはうたう
貴方の最期をうたう
看取る瞳は一組で
それは他の誰でもない ...
鳥を殺した、
鳥の死体を地面に寝かせて、
子供は自転車に乗り、
走る、
自転車が鳥の死体を轢く、
ブジャッ!
子供は満足気に笑う、
今日学校に行ったら、
担任の先生が泣いていた、
...
ガチャ―......ン !
い い 痛い !
ここは どこだろう
まわりをみると
きたない 錆びついたものばかり
ぼくも古くて すこし錆びついているから
どうやら
捨て ...
春が逃げてゆくので
真っ白なスカートを切り裂く
歌がテレビを爆破し
使徒ヨハネは妄言で人を救う
普賢菩薩は太ってゆき
梯子の裏側でそびえ立つ
モーセはエジプト人を殺し
窓の中で眠って ...
板は沈まないようだ
どうしてそこに靴があるのだろう
夢が泳いでいる
私は空を飛びもがいている
靴を履かせてくれ
黒が白に力を込めて
草だらけだ
草を二つ用意してよ
そして私を粉々に ...
右の肩を少しだけ上げて
顎を窓の方に傾けて
見える景色は空気の色が違う
雨の滴は線になって
薄い紫色を含み
アジサイを想い出させる
ひとしずく
音を響かせて
ほかのすべての音を ...
「時」に不満はない筈なのに
「空」をすっかり
わすれてる
卒寿を越した 翁 様
暇にまかせて テレビをつけりゃ
食いしん坊 ...
夏の残り香が まだ消えない夜
そぞろ歩く者は みな寂しげで
私まで悲しくなってしまう
何処からか秋の虫の鳴き声が聞こえ
夏が消えていくのを知る
どこかで花火を打ち上げている
火薬の臭い ...
破壊と創造
あいうえお
かきくけこ
さしすせそ
たちつてと
なに・・・
。
...
奥さんは
認知症で入院
今度は
介護していたオジサンが
倒れた!
県外にいる二人の息子は
なかなか帰って来ない
秋の公園は一向に結実しない
紅葉の色は飛び散り
木の実は空の浅瀬に揺れる
大気の鋭さが増すにつれ
秋はどこまでも細かく刻まれ
粒子となって獣の眼に付着する
深まっていくはずの秋が
ど ...
音の無い陽だまりの
小さな影をつまむ
紙と木と水の王国
やがて火へと向かう王国
失望の羽が一枚
ふたつにちぎれ 横たわり
夢遊病者の背の月
三時三十三分の月
...
ナイフ刺さった心の目
痛むまんまで 虫の息
きぶんしだいで咲いた愛
真綿のように 首 絞める
ずいぶん上手にやせがまん
まくらをやぶる白い棘
目を合わせない 紙 吹雪
そん ...
思い出を
思い出さないようにと思いながら
今朝も起きて食べて現実と歩いている
寄せるしろい 腕が
知らない世界へさらいに来て
巨大なしろい フォークが
ざざざ、と遠のいて
それを ...
空気が澄んでいて
夜景がくっきり見える
山の上のレストラン
雑誌によく載っていて
若者に人気がある
昼間の景色も最高だけど
夜景のほうがもっと最高
遠く行き交う船
秋の空気 ...
黄昏は鮮やかにそして静かに去っていった。
闇を目の前にして心はざわついた。
木の実が落ちた。
ピアノが鳴った。
心の暴動だ。
目の玉が飛び出たがへその緒みたいなやつで体と ...
優しさ溢れるその丘で、流れゆく雲を見ている。
草の上に寝転がって思い切り深呼吸。
緑の匂い。小さな花の匂い。澄み切った空気の匂い。
今の僕は寂しくないよ。
あなたの背中を追いかけ ...
街路灯に恋したらしいサルスベリがあって
幹はもう真っ直ぐにはもどれないだろう
と 私などが案じなくとも
それでも愛しくも切ない一本であり
九月の散歩道で出会う度に花の
その数や勢いをまで ...
とてもねむい
まぶたを閉じれば
くらいついている意識もはがれ
夜の底にしずんでしまうだろう
だがわたしはねない
だって金曜の夜だもん
たのしいことがたくさんある
まだまだいろんなこと ...
ダンスを踊ろう
華麗にステップを踏んで
ブルーな気分は踏みつぶしてしまえ
街のノイズが音楽になる
涙なんて雨粒のようなもの
眠れない夜は
ダンスを踊ろう
踊り疲れて眠くなるまで
幸 ...
さすがにもう分かってると思うけど
君の隣で寝て、起きたら君にキスができて
それだけで泣きそうなくらい幸せなんだ
前を行く軽トラックの荷台の上
繋がれたゴールデンレトリーバーが
思慮深い瞳 ...
朝の古びた駅舎で
ペンキのはげた屋根上から
剥き出しの大きな電球が
辺りをそっと照らしている
ひとり、ふたり
音も無く通り過ぎ
これから街へ出てゆく、私も
何者かに淡く照らされて ...
人と人の間は
ひとつの場であり
ふいに風の息吹はふくだろう
互いの瞳の間に
密かな電流の通う
場面を探しに
今日も、私はドアを開け
あなたに
会いにゆく
帰るよ、とか
ケーキ買ったよ、とか
たいがいの報告に
り
ってひと文字で応える
それは、了解ですの意味だって
わかっているけど
少しさみしいから
り、り、ってコオロギかよ!
って ...
呼ばれている呼ばれている
この水の色開けて明るむ空に
アンテナが視界を邪魔しているが
呼ばれている呼ばれている
片足は泥水に浸かったまま
片手は雲を掴んだまま
己魂急かされて
何かが ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
STROBE
むぎのようこ
自由詩
4
17/10/21 20:56
雨降り
無限上昇のカ...
自由詩
1
17/10/21 20:56
題名なんでしょう
◇レキ
自由詩
2*
17/10/21 20:37
ルールとマナー
ただのみきや
自由詩
9*
17/10/21 20:01
空は雨
花姫
自由詩
0
17/10/21 19:13
口裂けジャックはうたう
卯月とわ子
自由詩
0
17/10/21 18:23
怖い子供
moote
自由詩
0
17/10/21 14:23
捨てられた宝物
st
自由詩
0
17/10/21 13:57
夜が酔いながら踊っている
moote
自由詩
1
17/10/21 13:54
公民館が笑っている
〃
自由詩
1
17/10/21 13:52
雨は沈黙の音を世界に放つ
坂本瞳子
自由詩
4*
17/10/21 13:11
失 題
信天翁
自由詩
0
17/10/21 11:57
夏が終わる
無限上昇のカ...
自由詩
4
17/10/21 10:45
junk box
空丸
自由詩
12
17/10/21 10:30
介護難民
zenyam...
自由詩
1
17/10/21 9:47
深秋
葉leaf
自由詩
1
17/10/21 9:25
夜と爪
木立 悟
自由詩
2
17/10/21 8:31
ナイフ刺さった心の目を痛むままにして
秋葉竹
自由詩
2
17/10/21 7:46
ほろほろ
唐草フウ
自由詩
3*
17/10/21 7:09
秋の夜景
夏川ゆう
自由詩
1
17/10/21 5:17
、、、
ヒヤシンス
自由詩
3*
17/10/21 5:01
?
〃
自由詩
2*
17/10/21 4:26
いざない
もっぷ
自由詩
5
17/10/21 0:37
金曜の夜
木屋 亞万
自由詩
0
17/10/20 22:48
ダンスを踊ろう
無限上昇のカ...
自由詩
2
17/10/20 22:06
花と長い雨
相田 九龍
自由詩
0
17/10/20 21:38
照明灯
服部 剛
自由詩
3
17/10/20 20:04
ドアの向こうに
〃
自由詩
0
17/10/20 19:48
ただいま
佐野ごんた
自由詩
7*
17/10/20 18:23
臨む空
ひだかたけし
自由詩
4
17/10/20 17:08
1283
1284
1285
1286
1287
1288
1289
1290
1291
1292
1293
1294
1295
1296
1297
1298
1299
1300
1301
1302
1303
1304
1305
1306
1307
1308
1309
1310
1311
1312
1313
1314
1315
1316
1317
1318
1319
1320
1321
1322
1323
加筆訂正:
いざない
/
もっぷ
[17/10/21 10:22]
タイトルを変更
終焉を静かに見届けたい
/
Lucy
[17/10/20 20:24]
大幅に削除、修正しました。すでにお読みくださったかた、申し訳けありません
3.9sec.