緑の宙に貼り付いた羽
暗い曇をくぐる曇
二番目の指で涙をこすり
終わらぬ宴の後を追う
くちびるとねじれ
溶け合う朝と みずいろの水
ひるがえる ひるがえる
火と灰 ...
アタシに初めて薔薇が咲いたのは
十二歳の冬の日だった
ひとつ、ふたつとこぼれ落ちる
目が痛くなるような赤い薔薇
そのことをママに告げると
彼女は「やあねぇ」と眉をひそめた
それは悪い魔女の ...
アタシは夏が嫌いだった
生まれた朝を思い出すから
アタシは冬が嫌いだった
自死する夜が思い浮かぶから
長い闇から解放されて
自由を謳歌している声が
アタシの脳を撹拌するから
彼らを不 ...
ただ座っているだけで
自分が自分に
さまざまなことを
教えてくれる
強くなるためには
自分の弱さを
具体的に知るところから
始めなければいけない
賢くなるためには
自分の愚かさを
具体的に知るところから
始めなければいけない
美しくなるためには
自分 ...
単純で簡単で短いものばかり食して、
分かり易いものばかり食して、
馬鹿の一つ覚えの様に「シンプルイズザベスト」とか言って
面倒臭がって忍耐強さがなくて表面ばっかりで、
自分ばっかりで
目の前 ...
六、七十年生きてきて
小学二年生の感想文並の
自称詩しか書けないことに
内心忸怩たる思いがある
しかし、そんな時は
バカちゃんの自称詩を
読み返している
バカちゃん「牛」
丁寧 ...
辛い人生を送って来た
家族もいない
友達もいない
猫も食べてしまった
でも私には
自称詩がある
才能が0だって
努力しなくたって
どっからか見つけてきた
フレーズをちょこちょこっと
...
白い
四辺形が
かなしくさせる
街と
食糧と熱と
あなたが……
ぼくを かなしくさせる
光は 言葉ではなく
雲になって
あなた ...
{ルビ金=かな}ざるを日にかざし
台所の女は ほほえんでいる
苔色の直方体のなかで
いつでもない時間が
積まれていく
赤い車の
座席で
わたしたちは
部分的に
毀れた
雪がふり
たばこを吸い
腿にふれ
窓をぬぐい
寒かった
午前二時ポチはお庭で冬の月
凩や白熱灯の昭和かな
新幹線小春を乗せて金沢へ
真夜中のサンタの仕事母子家庭
おひさまは猫日和なり年の暮
ポチ遊ぶ冬の銀河 ...
彼女がその上半身に密着していたセーターを脱ぎ始めたら
火花のように星星が流れ出てしまった
彼女がその束ねていた黒髪の水門を解いたら
波のように夜が溢れ出してしまった
冷たい風が窓を叩く
ため息は白く浮かぶ
毛布に包まったまま
凍える身体を温める
外はスノードームの世界
直にこの家を覆い尽くす
少しだけ眠くなってきた
あとは只身を委ねるのみ
...
そのころ
あなたは在って
あなたは無く
茫漠と
靄につつまれて
あなたは
生への渇望と死への誘いが拮抗する最中
やわらかな被膜すらまだなく
渦巻く闇の限りない張力と
己が中心 ...
風が吹く
カーテンが膨らむ
紅茶を飲む
ミトコンドリアが寄生する
夢を見る
白くて普通な生活が
遠いエネルギーでうごきだす
車に乗るまえ木々がざわめく
...
虎がくすくす笑って居るので
児童に英語をうまく教えられない
私の心は二兎を追って
天空へと翔けて行く
鳩が中々飛び立たないので
やはり英語をうまく教えられない
私は仕事の面接を二本予約して ...
契約を結んでいく人々の群れに
時計の針は刻々と告げる
その日一日歩いていく泥濘の深さを
法は空を舞う繊細な鳥のよう
大地に降り立つことなく空想を奏でている
この日本という原始的な帝国 ...
簡単に呟けるくらいがいい
指先一つで誰でも気軽に
考え過ぎないくらいがいい
直接話すのと同じ感覚で
盛ってしまうくらいがいい
大袈裟な方が盛り上がれる
責任を取るのは自分なんだ ...
今年68歳だ
もうベテラン無職と言っていい
小学2年生のときに
初めて自称詩を書いて
ママンに誉められた
「ジュク夫ちゃん、あなたの自称詩は
何というか、こう・・・とても
勢いがある ...
旦那の居ない夜 酒を酌み交わす
相手は自分の頭脳と心と身体と精神
五人に誤認 両手に華を携えて走る
へべれけの道
その先に 千鳥足でしか渡れぬ橋がある
踏み出してみるかい?
渡 ...
成功したいではなく
失敗したくない世の中だと
学者が語っている
勝つためではなく
失敗しないために努力したと
勝者が語っている
練習したくないが
失敗したくないと
ヤンキーが語 ...
ヘビを見ると
どうしてこんなに
怖いのだろうか
僕の心の深淵に
ヘビを怖がるなにかがある
逃げるヘビは
まだいいが
トグロをまいて向かってくるヘビは
大恐怖だ!
ヘビは
生きていて ...
君に誘われて
始めることにした交換日記
続ける自信はないけれど
何を書けばいいのかな
悩んでしまいすらすら書けない
君は好きみたいで
楽しんで書いている
その勢いに飲み込まれ ...
娘はまだちいさい
ちかごろ茶柱というものをしって
家族のため、お茶をよく淹れるようになった
茶柱はなかなか立たない
というより、一度もみたことがない
ときには夢中になって
湯呑みと急須 ...
浜崎あゆみのコンサートは三千円くらいだそうだ
小室哲哉の曲はいま聴いたら歌詞いがいなんか陳腐だ
織田裕二は菅田将暉みたいな感じだった
中島美嘉はもっとつるっとしていたっけ
...
パプアニューギニア人になりたい
パプアニューギニア人になりたい
節分も忘れてた
いとしいからね
また渡すからね
パプアニューギニア人になりたい
パプアニューギニア人 ...
戸走りに冬越飛蝗 奥間の灯
{引用=冬越し
この頃 冬といっても
僕の国や
何も知らない人達の国では
ギリシャ世界のアネクメーネのように
どんなに寒くても
明日への蓄えがなく ...
籠目の指の隙間は這って
悲しい図形を縫う
母の口を突いて静けさを破った眠り際の歌は
影を洗う影のために
何かが違うと叫んでる
その扉は意図もたやすく開いて
あの時みたいに誰か
一瞬叫んだ
瞬きすれば消えてしまうくらいの一瞬だった
力づくで痛みは消された
無味に生き ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
夜へ 喉へ
木立 悟
自由詩
8
18/2/4 19:06
フラワー・オブ・ロマンス
もとこ
自由詩
11*
18/2/4 17:36
彷徨
〃
自由詩
8*
18/2/4 17:32
座禅のすすめ
zenyam...
自由詩
3*
18/2/4 13:15
強くなるためには
〃
自由詩
1
18/2/4 13:12
お前
狩心
自由詩
1
18/2/4 13:00
水虫ジュク夫「自称詩人列伝 バカちゃん」
花形新次
自由詩
0
18/2/4 10:12
水虫ジュク夫「自称詩人列伝 ペペロンチーノ里帆」
〃
自由詩
0
18/2/4 7:53
四辺形
草野春心
自由詩
1
18/2/4 0:45
ざる
〃
自由詩
2
18/2/4 0:36
赤い車
〃
自由詩
4
18/2/4 0:34
「小春を乗せて金沢へ」 七句
もっぷ
俳句
1
18/2/3 22:29
セーター
本田憲嵩
自由詩
5
18/2/3 20:42
メーデー
1486 1...
自由詩
3
18/2/3 19:39
うつろな姫
ただのみきや
自由詩
5*
18/2/3 18:12
ミトコンドリアが夢を見る
吉岡ペペロ
自由詩
2
18/2/3 17:50
山に逃避
間村長
自由詩
8*
18/2/3 16:44
労働の闇
葉leaf
自由詩
4
18/2/3 11:42
いいね!
1486 1...
自由詩
4
18/2/3 11:10
水虫ジュク夫「キンタマ王子清輔」
花形新次
自由詩
2*
18/2/3 10:18
エーデルワイス
藤鈴呼
自由詩
3*
18/2/3 9:59
燃えない失敗
イオン
自由詩
5*
18/2/3 9:58
ヘビーな話
zenyam...
自由詩
1
18/2/3 8:07
交換日記
夏川ゆう
自由詩
4
18/2/3 5:04
茶柱
宮内緑
自由詩
7*
18/2/3 3:21
平成のころ
吉岡ペペロ
自由詩
2
18/2/3 2:47
パプアニューギニア人になりたい
〃
自由詩
3
18/2/3 2:32
雪どけ と(一)
AB(なかほ...
自由詩
4
18/2/3 1:36
untitled
かとり
自由詩
2*
18/2/3 1:06
げすぼいす
desert...
自由詩
2*
18/2/3 0:56
1240
1241
1242
1243
1244
1245
1246
1247
1248
1249
1250
1251
1252
1253
1254
1255
1256
1257
1258
1259
1260
1261
1262
1263
1264
1265
1266
1267
1268
1269
1270
1271
1272
1273
1274
1275
1276
1277
1278
1279
1280
加筆訂正:
トランキライザー
/
じおんぐ
[18/2/3 22:19]
加筆しました
5.44sec.