はるの海が
すべてを呑み込んだ日
わたしは目眩でしかなかった
はるの苦さというにはあまりにも
多くの命が失われた日
応えぬ名
帰らぬ瞳
待ち続けた背中
遠ざかってい ...
白い孤独が風上に立つ
悲しみの花弁が吹かれ、落ち
さらさらとした別れが
ひかりを増してゆく
異国の地を歩くとき
誰もわたしに似ていない
そのような寂寞が
どうしようもなく白い ...
そらいろのくるま
にのって
あさがたの
やわらかな
ひのひかりのなか
ぼくたちはいこう
ぼんねっとにひかる
きのうのあめつぶが
さわやかな
くうきのなか
う ...
おはよう と言った
嵐吹き荒れ
暗い夜の向こうの
ある晴れ間の朝に
おはよう と言った
誰もいない中空に それから
どこかで交わされている
千の挨拶のことを思った
思ったけれど ...
約三時間前にサイレンが鳴った
そのあとやけにテンションの高いリサイクル業者の声が一帯を過ぎる
テレビをつけて相撲中継
七年経った
母は画面に正座で向かったまま
頭を垂れて舟をこい ...
あのときから
私の水虫時計は
ずっと止まったままだ
トイレットペーパーを気が触れたように
買い占めようとする連中を
「ひょっとして、こいつら
災害が起きたらいつもより
ウンコに行きた ...
形あるものを再び築くことは容易いが
形なきものを築くことは難しい
人と
人との
物や事との
環境との
結びつきの喪失
私と
大切な人との
親しかった人たちとの
大切 ...
忘れたい
ことを 忘れて しまえたら
どんなに楽になれただろう
私をとりかこんでいた言葉たちが
あのときを境に
いっせいに遠ざかってしまった
遠景になってしまった言葉たち
とり残された私のまわりの
がらんどう
けれど私は
おそるおそるでも
...
お爺ちゃん
真っ昼間
海辺の無人駅に一人座った
何のために来たのかも分からないまま
海が見渡せる方の端っこの古びたベンチで昼寝をした
陽が傾いて折れたような首元に柔らかい光が当 ...
ひるま雨にふられたふくろうの視線の中
森に刺す月光は乾いた笑い声をこらえた
さやさやと流れる雪どけの小川冷たく
小枝ゆらす風の軽い諦めが
病んだ湖を照らす真白な光と交わるところで ...
知らない他人が
知らない他所の土地で
一人
二人
三人
四人
殺されたからと言って
自分は何も困らない
本音を口にすれば
痛くも痒くもない
知らない他所の知らない他人だから ...
詩を書けば書くほど誰かに似てきて殺す
渇くような文体に憧れて物干す
阿漕を過ぎて我が心盲目見ず知らず柔らかく殺されて遍路
死に至る病かどうか分からないけど確かに絶望すれば死ぬけれども絶望して ...
精神弾性と成人男性が
俗に言うところの4ミゲルの幸福を
焼いていた焼きながら傷を舐め合い
しとど4ニゲルの雨が二人を濡らすなら
雨上がりの夜空に吹く風は、
どれほど孤独で寂しくなっても、
けっしてお前なんかは呼ばないだろう。
ってね。
なら、
なぜ時は止まらないのだろう?
嘘みたい、
このままなん ...
呼べない呼ばない邦画的ですハリウッド的です何もすべて日本が邦画的ですか?なぜ、おどおどしているのでしょうが、鳥。
掌に握りしめていた
小さな幸せ
街並み 生活 つながり
人生の 思い出
七年前は
思い出を 忘れられないために
つらく
今は
思い出を 忘れつつあることが
つらい
時間 ...
狂気は茸の胞子のように弾けて、部屋中を漂い、石膏ボードを隠す味気ないベージュの壁紙に羽虫のように止まる、ばらばらの間隔で点在するそいつらは、どこかの阿呆の妄想があれば星座になることだって出来るだろ ...
どこかの町の帰り道
駅に向かって歩いていると
ふと足元たぬきの置物が三匹目に入る
それぞれ違う楽しそうな
わははと笑い
おっとっと戸惑って
今にもおしゃべりしだしそうな
通り過ぎるには惜 ...
エンジンを切った軽ワゴンの屋根を打つ
冷たい春の雨のリズム
捉えきれないπの螺旋を
上るでも下るでもなく蝶のタクトで
震えている灰を纏って朝は皮膚病の猫に似る
考えている
...
あなたが死んでほしいと思ってきたけど
あなたがなかなか死なないから
早く自分が死ねたらいいと思うようになりました
だから
きれい好きになったし
いろんなものも捨てたし
死ぬまでにするこ ...
にゃにゃにゃにゃ
にゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃ
にゃにゃにゃにゃ
にゃおーんにゃんにゃん
にゃおーんにゃにゃ
にゃおーんにゃんにゃん
にゃおーんにゃにゃ
にゃんに ...
スマートフォンは
冷蔵庫を目指したのだ
一定の温度で保存ができて
いつでも取り出せる
冷凍食品で時間も短縮できる
情報の冷蔵庫を作りあげた
しかし冷蔵庫に
人間を閉じ込めたら死に ...
「メールは受信しただけで
金がかかるんですか」
「はい、かかります」
「開かなくてもですか」
「はい、かかります」
「不審メールでもかかりますか」
「かかります」
...
やがて舟が来て
ここから出ていく
サンタクロースの長いてあし
踏みつけられた赤い帽子
全裸の女に灯りをともす
「おなかいっぱい だから痛いの」
部屋からとて ...
せまい巣箱で
愛を買い
そして死なせた
原液に
浸っていく翼をみて
いやだと言ったのは
誰だったか
それとも
愛だったのか
ra- rarara rara
ら、ーららら、ら、ら、ーら、ら、 ら、ら、ら、
...
高台に古い教会が見える
海辺の街を見下ろしている
結婚式でよく使われている教会
華やかなエネルギーが流れて
街全体が愛で潤う
私もあなたも
生まれ育ったこの街が好き
愛のある ...
巡る季節の儚さは闇夜に隠れた月のよう。
一人娘の待つ家に抱える苦悩の薄化粧。
橋の欄干飛び越えてその身を投げる決心も
ひと時待てば揺らぐもの。
支えはあるか?いや、ない。 ...
聞き覚えのある旋律に耳を澄ますと白樺の林が見える。
よく冷えたアールグレイを静かに飲み干す今日の朝だ。
旅から帰った私の半身が私を書斎へと誘う。
白紙のページに厳かに書き下す旅日記。 ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
空白
につき
自由詩
4*
18/3/11 22:01
午後二時四十六分
ヤスヒロ ハ...
自由詩
4*
18/3/11 20:43
そらいろのくるまにのって
Giovan...
自由詩
18*
18/3/11 20:26
挨拶
〃
自由詩
3*
18/3/11 19:20
_
唐草フウ
自由詩
3*
18/3/11 17:39
水虫ジュク夫「震災と水虫」
花形新次
自由詩
1
18/3/11 17:02
視えないもの
忍野水香
自由詩
5*
18/3/11 16:27
慟哭
さがらみずは
短歌
1*
18/3/11 14:57
遠景へつぶやく
塔野夏子
自由詩
8*
18/3/11 11:34
無題
◇レキ
自由詩
9*
18/3/11 11:17
切り取られた最後の世界
秋葉竹
自由詩
3
18/3/11 7:41
謂れなき思い
こたきひろし
自由詩
0
18/3/11 7:24
死に至るような病い
腰国改修
自由詩
2*
18/3/11 1:50
鎮魂の近くにて
〃
自由詩
1*
18/3/11 1:12
残されたもの、ひとり。
秋葉竹
自由詩
1
18/3/11 0:57
鳥族
腰国改修
自由詩
1*
18/3/11 0:46
0311
忍野水香
自由詩
2
18/3/10 23:40
いつだって気づかないところで孵化は続いている
ホロウ・シカ...
自由詩
0*
18/3/10 23:03
たぬきの置物
灰泥軽茶
自由詩
4
18/3/10 14:55
金の林檎
ただのみきや
自由詩
4*
18/3/10 14:31
片付けじょうず
朧月
自由詩
7
18/3/10 12:50
にゃにゃにゃにゃにゃーん
溶融
自由詩
0
18/3/10 12:34
冷蔵スマホ
イオン
自由詩
4*
18/3/10 10:17
メール不信
zenyam...
自由詩
1
18/3/10 9:58
メロウクリスマス
タオル
自由詩
2
18/3/10 9:43
巣箱
はるな
自由詩
6
18/3/10 7:31
自らの内の無詩の子ども、ら が/破壊をくりかえす、ものを
水菜
自由詩
0*
18/3/10 5:26
教会が見える
夏川ゆう
自由詩
4
18/3/10 5:06
美誠を築く
ヒヤシンス
自由詩
9*
18/3/10 4:53
徒然に~白樺の林の中で
〃
自由詩
2*
18/3/10 3:45
1246
1247
1248
1249
1250
1251
1252
1253
1254
1255
1256
1257
1258
1259
1260
1261
1262
1263
1264
1265
1266
1267
1268
1269
1270
1271
1272
1273
1274
1275
1276
1277
1278
1279
1280
1281
1282
1283
1284
1285
1286
4.53sec.