すこしでもふれたら
翅の先で切れてしまいそうな
赤蜻蛉の渦のなか
一歩も動けそうにない
まばらな雲だけが
夕暮の残りを反射して
足元はもう
とろけて
かたちがない
帰らなくち ...
今の子どもたちは
お菓子が主食のようだ
朝食お菓子
昼食お菓子
夕食お菓子
一日中お菓子三昧!
ちょつとおかしいよね!
カミサンをたまにはほめようと思って
「髪、切ったんだね」と言ったら
「あら、今ごろ気づいたの!切ったの、もう何日も前じゃない!」
と言われた
カミサンの髪は
切った日にほめないと
かえって ...
まだ暑いね
自販機でジュース買おうよ
100円入れて
オレンジ、グレープどっちにする
コーラよりファンタだろ
「グレープ」
やっぱファンタはグレープだよな
はんぶんこだぞ
ずいぶん ...
忘却が善か悪かという命題を
立てる事は考えなくても良い
人は忘却に救われ
そして忘却に苦しむ
別れを告げた事は散り散りになり
別れを告げられなかった事は
重く沈む
沈んだ忘却 ...
これは特筆すべき事態なのだが
人は成功を目前にして尻込みすることがある
幸福になることは不幸になることよりずっと難しいのだ
と私が書けば
人は性交を目前にして尻込みすることがある
と取る ...
朝は土砂ったんですけどね
直ぐに雨上がりと照り返しの太陽
暑いくらいだわ! 夏は終わったんかい!
と ブツブツ言いながら闊歩する
雨樋の上にある杯みたいな形が
とても御洒落で思わ ...
不機嫌な顔を見る度に
私の中には灰が積もる
決して消えない黒い灰
怒鳴られる度に
風が吹く
押し殺した怒りの熱風が
出口のない憎しみが
私の心を蝕んでいく
私の手足は憎しみで動き
...
全力で集中して 集中して
汗をひた流し
頭の中は、やけにクリアだ
何もない
まるで真空のように
全てを吸収していく
クリアすぎる
全力で集中して 集中して
汗をひた流し
...
夕暮れ時に、私は、その駅に降り立った。
海に近いらしく、磯のにおいがする。駅前の目抜き通りは、さびれていて、シャッター商店街とはこのことか、と思う。閉まったシャッターには、落書きが目立つ。それで ...
風が少しだけ冷たくなって
銀杏が足元で潰れていたら
秋なのだと思った
多分
長袖が必要になり
電車でマスクを見かけ
過ごし易くなったように
見せかけられるのだろう
線路脇に目を ...
芋虫の行進
葉の隙間を ウネルように
まるで 空が我等の大地であるとでも
言わんばかりに
バカンスを楽しむ
バカはカバだなどと言う格言は
唯だの言い間違いだと信じなさい
尺取 ...
よろこび かなしみ
おりなしながら
なにかを信じ
生きて行こう
つまずいては倒れ
よろめき
嘆いても
あしたを見つめ
いのち果てるまで
生きて行こう
淋しくても
...
(OSビル前 心象風景 1 )
わたしの髪の毛が
やさしく風に歌う、
聴こえるわけない
あなたはOSビル7階 まるで
灰色のひつぎにいる亡霊
あなたに逢えない ...
会えばぜんぶ吹き飛んでしまうのに
臆病者も恥ずかしがり屋になれるのに
町に吹く秋の風
銀杏のひかりはすっかり黄色いのに
虫の声が星のように瞬いているなのに
どうしてど ...
洗う
洗わない
削ぎ落とす
大事なことよと
言っていた
あの女の声か?
清めるとか
塵芥とか
埃をためないで
清潔な衛生的なはず
私たちの
新しい身体を
お互いによく見て
あ ...
ハービーハンコック
フィービーケイツ
トムトムクラブ
BONNIE PINK
ベビーメタル
宇多田ヒカル
パフューム
mihimaru GT
ちあきなおみ
岡林信康
Mr.Chil ...
長時間眠っていることが
出来なくなりました
妻の手を探ることがあります
海に出かけてみたいです
私は幸せだろうか
明日は早く起きて
六時の快速に乗るのです
鮮やかな色の苺ジャム
娘たち ...
猫がちひさくねてゐる
がらんとしたひる下がり
友だちの本棚に
一冊きり のこされてゐた
うすい詩集をひらく
表紙は白 何もかかれてゐない
一ページ目
「私 ...
昨日の雨は
東の街に冷たい胞子を降らせた
夜の公園の砂場
無数の傘が突き刺さっていて
引き抜こうとし ...
曼珠沙華っていう東西南北に開けた世界を
今年は真っ直ぐに見つめていた春夏秋冬の
第三惑星に彼岸の舞台から地面に刺さって
来る
200歳の少女にしか見えないだとか
マングローブのよ ...
肌寒い路地裏を出て
そろそろ冬支度の公園に
真ん中辺りで見上げてみると
浮かんだ雲は食べかけのクレープだった
心が静かに微笑むのを感じて
もう一度見上げてみると
雲の合間にぽっかりと
瑞 ...
ざらざら沙を撒いた
フローリングに
たゆたうレースのカーテン
あかい
ペディキュアがちかちか
点滅する
かたむく陽の
ゆるやかなくれなずみ
肺に
こざかな、さりさり
し ...
やさしさが
夢のかげになって
ぼくをとおりすぎた
にわか雨がふる
じき 夕暮になる
街がせわしなくなる
この時を忘れられないかもしれない
...
あーあ
こころが汚れるのっていやだなぁ。
土曜の休みには
夫婦でよく来る甘味カフェで
ふたりカキ氷を食べて
彼女はマンゴー
僕は宇治金時
白玉をあげて
マンゴーを一口もらうと
...
イスラエルで扉が閉まる
イスラエルで風呂蓋が閉まる
全ては南からやって来た(時には西からも)
ガンダムの閉める扉や風呂蓋が
ゴミをまき散らしていた
イスラエルのガンダムだった
癌で死んでも ...
音楽が辺りを小刻みに震わせる時
からだが先に踊り出す人
静かなうねり 心地よい慣性
グラスの中のブランデーのように
心は 甘く揺らめいて
音楽が辺りを小刻みに震わせる時
暗い片隅に ...
どこかの空港から
ジェット機が 飛来し
それに応えて のどもとを震わす
土鳩がいた
あぁ 赤い夢を 持てなかった
わが老 ...
目の前にグラスが在る
グラスは透明な水で満たされている
私は喉が渇いていたので
そのグラスの水を一気に飲み干す
空のグラスが残る
ずんぐりとした円柱状の
空のグラスが在る
すぐ眼前に ...
空がまだらに光っている
飛び去った雨の記憶が
まだ薄っすらとかかっている
まだらにかかっている
空に穴を開ける
輪郭の正しい きれな穴を
縁が黒くナイーブに切り落とされて
小さな丸い ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
りんご峠
Seia
自由詩
2
17/9/25 14:34
お菓子
zenyam...
自由詩
0*
17/9/25 13:03
女の髪
〃
自由詩
0
17/9/25 12:52
幼い頃のファンタ
秋也
自由詩
4
17/9/25 11:47
忘却
小川麻由美
自由詩
1*
17/9/25 5:38
結婚前夜
りゅうさん
自由詩
0
17/9/25 5:20
銀杏の木と青空の映える時間帯
藤鈴呼
自由詩
0
17/9/25 0:37
私は憎しみでできてる
無限上昇のカ...
自由詩
4
17/9/24 20:58
麻薬のようなもの
星丘涙
自由詩
2*
17/9/24 18:26
夢描写、三度目
MOJO
散文(批評...
1*
17/9/24 15:42
あけ
ねなぎ
自由詩
0
17/9/24 15:37
風が流れると
藤鈴呼
自由詩
0
17/9/24 14:07
生きて行こう
星丘涙
自由詩
3*
17/9/24 10:03
小会議室
秋葉竹
自由詩
2*
17/9/24 9:01
秋の風
吉岡ペペロ
自由詩
5
17/9/24 4:49
恥丘の果て
tem874...
自由詩
3*
17/9/24 2:00
嫌いなやつ
〃
自由詩
4*
17/9/24 1:53
サテュリコン
〃
自由詩
3*
17/9/24 1:47
雲
石村
自由詩
10*
17/9/24 1:14
街に降る
春日線香
自由詩
3*
17/9/23 23:25
200歳の少女
朝焼彩茜色
自由詩
7
17/9/23 22:57
はぐれぐも
寒雪
自由詩
0
17/9/23 22:46
trip
むぎのようこ
自由詩
2
17/9/23 22:45
破滅
草野春心
自由詩
4
17/9/23 20:24
なんてことのない
秋葉竹
自由詩
3*
17/9/23 19:27
名探偵江南(こうなん)
間村長
自由詩
5*
17/9/23 18:22
音楽が辺りを
ただのみきや
自由詩
12*
17/9/23 17:17
秋分
信天翁
自由詩
2
17/9/23 15:15
空のグラス
ひだかたけし
自由詩
6*
17/9/23 15:10
雨上がりの玄関に腰をおろして空を見ている
オイタル
自由詩
7+
17/9/23 14:24
1259
1260
1261
1262
1263
1264
1265
1266
1267
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1270
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1272
1273
1274
1275
1276
1277
1278
1279
1280
1281
1282
1283
1284
1285
1286
1287
1288
1289
1290
1291
1292
1293
1294
1295
1296
1297
1298
1299
加筆訂正:
夢描写、三度目
/
MOJO
[17/9/24 17:27]
何回か修正しました。タイトルとか。
3.62sec.