仮面を被る
泣いた子だあれ?
解き放つ、と書くと
何処かしら清々しい雰囲気が広がりますが
朱鷺放て、と書いてしまうと
翼が欲しくなりますね
時が経たなければ
開放できぬ事象に
翼ならぬ
唾吐きかけ ...
揺るぎなき愛は幻想しがみついたら振り落とされた
地の果ても地の真ん中も降る雨に傘もささない今宵の君は
身を病んで心も病んでしまうほどむしりとられた私の命
後ろへと束ねた髪をほどくから ...
喧騒に駄菓子屋相場のおやつなし
生きている実感に負け帰宅なう
リア充の着ぐるみ脱いで季語も脱ぐ
よそ者は死ぬまでいても見舞われず
喧騒は代々住む人たちのもの
...
わたしはつらい
って君は背中で言うんだね
わたしうれしい
って君は瞳で言うから
あなたにはなにも
隠し事できない
あなたにはもう
嘘はつけない
いまはわたし
...
穏やかな秋晴れの日に、絶望の角度を測っていた。
「その角度は、希望だ。死に至る病だ。間違いない」
昂然と、苦渋に満ちた青白い顔を上げて叫ぶ男が近づいてきた。
── おかしな事を言う。 ...
バカが
自分のバカさ加減を
棚にあげてこね繰り回した
屁理屈を見ていると
バカは死ななきゃ治らない
なんてことじゃ済まされなくて
「どの方法で死ぬか、おまえが選べ」
と直接バカを完全治癒 ...
言葉の停滞
言語の解体
言霊たちの
本意を求めて
日を見ぬ閉塞
ひそかな生息
居場所もないまま
ようやく生かされ
道なき隠遁
未知なる混沌
...
左手首に微かに残る
傷跡の意味をあなた
は知らない。あの夏
のよく晴れた朝に私
が台所用洗剤と乾燥
剤を飲み込もうとし
て苦しんだことをあ
なたは知らない。ふ
うちゃん、ふうちゃ
ん ...
涙は結露に似ている。
結露は涙に似ている。
私の吸う空気を七色に変える。
耳を澄ませば聞こえる音も
七色に変わる。
私が歩んでいけなかった道
私が歩もうしなかった道
もう誰しもが追いかけ ...
乳色のワンボックスカーが
庭なしの一軒家にとまっている
僕の思う以上に 世の中の人たちは
ひとに興味をもっていないと分かった
東京はとてもうるさくて淋しいと ...
ソファで眠るあなたの指から
灰になった煙草を外す
ずれ落ちた毛布を掛け
散らばった睡眠薬を戻す
教会の鐘が冬の朝を告げ
絨毯に零れたワインが香る
妹とあなたと3人で
病室にスナックとソー ...
公園の写真を川に流し
波乱を飲み頭に尽くして
夕日の中から影を取り出す
山の踊り 蝶の渇き
鳴らす座り方を立たせる
焼きたての咳を我慢し
通り道を夜にするさるすべり
支えるものが支え ...
女房に
俺たちも
近所の神社に
襲撃に行こうかと聞いたら
「あんた一人で行ってきな」と
冷たく跳ね返された
それじゃあ、運転手は誰が襲撃すんだ!
と反論したが取り合ってもらえなかった
...
姉がトイレに降りて来たので
私は台所を離れて
パソコンの前に戻り
ピクチャーライブラリーの続きで
日付をスライドさして居たら
歯の生えた扉が
ものすごいスピードで
やって来て
十三歳の ...
太陽や
月に値札が
無いように
君の命も
値打ちは無いよ
...
不幸せなら 手をたたこう
不幸せなら 手をたたこう
不幸せなら 態度でしめそうよ
ほら みんなで 手をたたこう
不幸せなら 足鳴らそ
不幸 ...
公園の小山
こどもたちがスキーの練習をする
抉り裂かれても純白の
やわらかくつめたい乳房は
午後には固いデコボコに変わり果て
――されど まだ十二月
なんどだって楽しめるさ
雪のお化粧 ...
釧路空港霧のため
鳥のようには飛び立てず
蛇のように這って帰る
特急ス―パーおおぞらの腹の中
ゆらりゆられて眠りに溶けて
ボールペン型ミサイルが
ピンポイントで飛んでくる
今ならいい 今 ...
老人介護の問題は
つまるところ
排便処理の問題なのだ
一番簡単な解決法は
老人にウンチをさせないことだが
そのためには
飯を食わさないことになるので
死んでしまって
一石二鳥になっ ...
ふたつの卵のような目をした彼女と向かい合っている。
卵は茶色く黒い。ゴキブリの羽根だ。ゴキブリの羽根が
ドリアを食べる、私の口元をじっと見つめている。羽根
...
佇んでいる。
びたりとも動かない水だ。
この夏、そんな水を見た。
早朝、いつものように堤防道路をのったりと散歩している時だった。ぼくは、不意に気づいたのだ。音がしない! いつもの音がしな ...
僕の暮らす町には小さな小さな神社がある
榎木神社と呼ばれるその神社には 多くの人がお参りをする
そこには大きな楠木があり 皆その木をさすって帰る
鬱病を患っている僕は よくこの神社にお参 ...
「あんた、レンジが使えないから
あたしがパン焼いてあげるから」
「いくらパン焼きが上手でも
コンセントが入ってないと
焼けないよ」
「次はトマトを切ってよ」
「いいよ、これぐら ...
人々の足となる列車
年々乗客は減るばかり
山間を走り抜ける
廃線の話が持ち上がる
口々に「困る」と言うお年寄り
観光する場所もない
特産物のようなものもない
米や野菜はたくさんあ ...
黒い指先でノートに描く空想は踊る。
悲しみのインク、苦しさのインクはすぐに消えた。
快楽のインク、喜びのインクだけがノートに刻まれる。
夜は静かに更けてゆく。
ノートに綴った ...
異教の里で出会ったのは魂の遍歴だった。
彼や彼女が生まれ、死に、そして生まれた。
前世の記憶が正しければ、私はハーブ売りで彼女はほんの少女だった。
そして二人でいびつな小窓から覗いた ...
ため息交じりの朝、風はそよぎ、鳥は歌う。
ベランダに用意されたささやかな食事。
葉を落とした木々が静かな影を落としている。
すべてが謙虚な幸せに包まれている。
注がれた珈琲に ...
やがて夜は更けゆき
恐れと不整脈は
徐々に…消去するだろう
私はゆっくり「扉」を、開く
(微かな光は隙間から洩れ)
まぶしい彼方から
誰かの影が
一通の手紙を携え
こちらへ歩い ...
あの頃
布団に包まりながら
小さな糸口を探していた
抱えた頭の中で
絡まる悩みを
こねくりまわしては
豆電球のぽつり、灯る
薄暗がりの部屋で
見上げた
時計の針はすでに 午前一時 ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
傷口
花姫
自由詩
0
17/12/10 16:34
朱鷺放て
藤鈴呼
自由詩
0
17/12/10 13:46
愛に
こたきひろし
短歌
0
17/12/10 13:08
喧騒に何をか夢見んよそ者は
もっぷ
川柳
4
17/12/10 11:27
心
〃
自由詩
1
17/12/10 10:48
絶望の角度
草野大悟2
自由詩
3
17/12/10 8:46
バカの屁理屈
花形新次
自由詩
1
17/12/10 8:14
さまよい
シホ.N
自由詩
4
17/12/10 4:46
とりかご
あおい満月
自由詩
4
17/12/10 4:09
吐露
マリア・ブル...
自由詩
2
17/12/9 23:06
きれいな夜
草野春心
自由詩
2
17/12/9 22:32
disillusion
mizuno...
自由詩
2
17/12/9 20:34
月の砂
moote
自由詩
10
17/12/9 20:29
宮司襲撃
花形新次
自由詩
1
17/12/9 18:33
無意識界
間村長
自由詩
4
17/12/9 17:47
一円もしない
TAT
短歌
0
17/12/9 16:59
シリア エルサレム NHKホール
〃
自由詩
1*
17/12/9 16:51
白い乳房のソネット
ただのみきや
自由詩
6*
17/12/9 16:50
釧路空港霧のため
〃
自由詩
3*
17/12/9 16:48
老人ウンチ
花形新次
自由詩
1
17/12/9 15:14
羽根の目
あおい満月
自由詩
3
17/12/9 11:49
わがままな水
草野大悟2
自由詩
11
17/12/9 10:45
榎木神社
鶴橋からの便...
自由詩
2
17/12/9 10:21
リタイア夫婦の会話
ホカチャン
自由詩
2
17/12/9 10:05
廃線になるかも
夏川ゆう
自由詩
1
17/12/9 5:01
黒い指先~夜に。
ヒヤシンス
自由詩
4*
17/12/9 4:53
遍歴綴り~午後に。
〃
自由詩
5*
17/12/9 4:26
巡る心~朝に。
〃
自由詩
3*
17/12/9 3:56
自らを脱ぐ
服部 剛
自由詩
9
17/12/8 23:59
小さな箱
〃
自由詩
2
17/12/8 23:22
1166
1167
1168
1169
1170
1171
1172
1173
1174
1175
1176
1177
1178
1179
1180
1181
1182
1183
1184
1185
1186
1187
1188
1189
1190
1191
1192
1193
1194
1195
1196
1197
1198
1199
1200
1201
1202
1203
1204
1205
1206
3.88sec.