君の背に
あらたな白い帆があがる九月
夜明けのうす青い空に
銀色の雲

君のその帆が
どんな風をはらんで
君を何処へつれてゆくのか
君は半ばは予感し
半ばは不確かさにおののいている
...
夜明け前の白い空はどこまでも遠く
頬撫ぜる風はひやりと澄んで
そっと開けた窓の縁
手をかけ
足をかけ
踏み越えた

見上げる影へ風を割り
着いた痛みと衝撃と
薄れる意識に思うのは
...
 
なにも変わらないはずの
空の、海の、青が
島嶼からのやさしい風で洗われたようで

風の谷の風と
潮の香りの風が
あらかじめ決められた
死を遠くへ運び出してくれる


海の旅の ...
生きること明日へ呼吸をつなぐこと

故郷のひかりのような夜の風

真夜中の電話のなかの君の声

海の上みたいに静かな夜の色

息を吐く次の空気を吸うために
LGBT差別禁止法に対して
自称詩人(JSSJ)達で作る
「届け!言霊の会」代表の
紫ヶ原隼人氏(自称42)が
声明を発表した

「LGBTが性的マイノリティだというだけで
厚遇されるの ...
「お元気ですねえ-」
「お若いですねえ-」
といわれて
怒る年寄りはいない
背中を向けると
トンネルになる
黒づくめの夏服が
消えるまで

面影を見てた
数秒間に流れた記憶が
今を感じる

渡っていくのは
青信号でも
赤信号なら
止まってくれる

...
 とある街で

金木犀が香る
だけど金木犀はみあたらない
探しているうち
何年経ったろう
すっかり風向きは変わってしまった
行きついた先で
仕舞い忘れられた
軒先の風鈴が鳴った

...
保険屋がぶきみなことをいった
「年寄りが死ぬなら家より交通事故のほうがいいですよ。
年寄りは生命保険金はほとんどありませんが、
交通事故なら大金が入ります
弁護士に依頼するとさらに五百万ぐらい ...
年寄りに暗証番号はいらない
郵便局に行ったら
近所のばあちゃん二人が
ATM の前で暗証番号を言いながら
何回も操作を繰り返していた
何回やってもうまくいかないので
郵便局の人が
「じゃ ...
対位法で

計算され尽くした

バッハの


時をこえて

繰り広げられる

音楽の空間にいると


数学の方程式を

解く時のように

頭が回転する



...
くらいくらい 荒野につくりあげた
復讐の塔に閉じこもり
「ひとりだ」と呟いたら
はたかれた

ひたすら 喪いすぎたのだろうね

青い夕暮れに細い声でないてさ

耐えられないわたしを  ...
綺麗なものが見たくなった時
忘れたはずのスキップで進む
心は純白の雲を追いかけ
フェイクファーの鼓動を感じていた

指先でちぎる心臓の形
外側に付けて歩いてみると

どんな攻撃でさえも ...
独りでいいやと強がって
SNSアプリ全部削除して
しがらみを断ち切ったような
振りして未練を引きずってるんだ

信じられないのは他人ではなく
自分自身のことだと分かってる
憎むべきは世界 ...
誓いの言葉も
些細な約束さえも
時間の流れに浚われ
薄れていくものだ

いつも一緒
いつでも一緒
いつまでも一緒
なんて叶わないのに

あの空でも
この地上で在っても
二人寄り ...
ペットボトルに
お湯を入れて
タオルで巻くと
その暖かさに
安心して
眠るのだそうだ

きみにとって
そのぬくもりが
母親なのかい?
雨のひと粒は私の涙
あの夜の排水口にするりと流れた
今日の雨は
あなたの肩を湿らせましたか

今日の雨はあいつの一滴
アパートの窓からじっと見つめる
今日は外には出ないと決めた日
傘に ...
空白ばかりの夜がくる

「思い出を忘れていられるのなら」


ねぇ、そろそろわかったかしら

憎むべき人へ

昔むかしの落とし物
愛の結晶?
愚かだね
ざわざわざわざわ、声の森
黒くうごめくたくさんの声が
あちらこちらと私を招く

ねぇ、ほら、こっちだよ
違う違う、あっちへおいき
さぁ、よく来た、いい子だね

声はよしよしと頭を撫でて ...
心は数にはあまり似ていない。
どちらかといえば、数と数をつなぐ、演算のほうに似ている。
その演算が、僕らを突き動かし、無数の鮮やかな数式を描いていく。
その式の出す結果に、救われたことも、
傷 ...
空や海や
群像劇の主役は

絵の具では
出せずに
組み合わせた色が

青と呼ばれて
感じる切なさに
もっと近付いて
明日を迎えたい

空は変化する
海は荒れ狂う
人は思い出 ...
電気ケトルと時計の間に住む老婆が教えてくれた。「お前が眠っている間に雲から女の腕が伸びてきて、窓をすり抜けてお前の顔に透明な手形をつけていったよ。その手形は洗っても落ちないだろう。もう逃げられないよ」 ... 緩いフタを開けて ほんのり取り出す
ベルマーク 小さな頃の 指紋が張り付いている。
山のような捨てゼリフ
体のドラムがビートする。
真空管のジオラマへ また出掛けよう
金ピカの オルゴールの ...
大吉は
大凶を連れて来る
だから油断してはならない
大凶は
大吉を連れて来る
だから絶望してはならない
今朝のラジオ、エフエムつやまのテーマは探しものでした。
僕はパーソナリティのうめだって人が好きなので、うめださんがしゃべってるとこを聞くべく番組表を探していました。
夜勤明けに皆様御存知インタ ...
暑い夏がすぎた
ころ、
スーパーでは
松茸や
梨、
ぶどう、
秋刀魚が売られている

家では
百均かどこかで買った
ステンレスの型抜きを使って
たくさんの紅葉のかたちの人参を作る ...
(10(テン)月4(シ)日は、てんしの日だって?ふーん)


天使の日


闇の清廉さを
剥がされつつある
このゴミだめの街に
夜明け前
タワーマンションに灯る明かりへ
...
薔薇の下から
少女の唄声が聴こえる


庭の片隅に植えられている
その深紅の薔薇の下から聴こえる少女の唄声は
私にしか届かない
それが惜しいほどに、華麗に、時に遣る瀬なく
...
夜の街に赤い糸が絡みついている。ガソリンスタンドから交番へ、団地へ、駅へ、ことさら明るい信号の数々へ。死も生も絡め取るこの無尽の描線を爪弾いて、絶叫するものがある。絶叫するものがある。絶叫するものがあ ... 針女について語らなければならないだろうか。そんなことができるわけがない。私が言えるのは彼女の舌、真っ青なその上に無数の針が針山のように刺さっていることだけであって、他の何一つも許されてはいない。自分で ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
九月出航塔野夏子自由詩4*18/10/5 22:24
地上八階における試行錯誤自由詩018/10/5 22:24
あいたい秋葉竹自由詩418/10/5 21:56
夜の息水宮うみ川柳018/10/5 19:56
JSSJ花形新次自由詩018/10/5 19:44
お年寄りを元気にする言葉zenyam...自由詩118/10/5 19:06
逆光ミナト 螢自由詩218/10/5 18:39
ダイアリーそらの珊瑚自由詩16*18/10/5 15:03
保険金zenyam...自由詩018/10/5 13:44
暗証番号自由詩118/10/5 13:29
異次元への方程式st自由詩218/10/5 12:44
波兎の石塔田中修子自由詩11*18/10/5 12:34
外側の心臓ミナト 螢自由詩218/10/5 10:44
多分メイビーきっと強がりたいら自由詩018/10/5 9:29
比翼連理自由詩018/10/5 9:16
こねこyuma自由詩118/10/5 3:02
誰のためにもならない福ちゃん自由詩118/10/5 1:45
幼き日、その忘却十一月の失敗...自由詩018/10/4 23:39
声の森(図書館)石佳自由詩218/10/4 22:01
水宮うみ自由詩4*18/10/4 20:34
カルマミナト 螢自由詩118/10/4 19:58
針女その他の物語 2018・9-10春日線香自由詩218/10/4 17:50
瓶詰めのベルマークふじりゅう自由詩018/10/4 15:25
吉凶zenyam...自由詩018/10/4 14:18
トゥデイの竜門勇気散文(批評...0*18/10/4 12:43
秋刀魚のパエリアatsuch...自由詩10*18/10/4 9:49
天使の日秋葉竹自由詩1018/10/4 7:24
「薔薇の下」桐ヶ谷忍自由詩618/10/4 7:22
春日線香自由詩018/10/4 0:56
針女自由詩218/10/4 0:50

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