幸せにするよという
約束とは違う
地獄の底でも
おめかしをして
腕を組んだり
傘を盾にして
絶望の雨から
君を守りたい
刻々と変化する
心の形を
交換しながら
返 ...
かたいかたい土を破って死ににくる蝉。六角形の頂点で、
わたしたちは夏を迎えた 地味で可愛い花とか、葉っぱ
とか、きれいな石や安くてぺらぺらの靴。32階建のビル、
眼鏡のあの子、クーラー ...
素手でごしごし食器を
洗うようになった
ゴム手袋は着用せぬようになり
ゴム長靴はタクシー会社に
置いて来た
だって私は毒殺犯ではないのだから
湯呑やピペットは要らない
赤痢が猛威を振るっ ...
○「投げてやる」
うちの田舎では
物などを投げてやるシルバーがいる
犬や猫じゃないんだから
次から投げてやった物は
受け取らないことにしよう
○「声」
若い女の子が
とてもいとおし ...
この坂は夏のてっぺんから
少しずつ下ってゆく坂
向日葵や百日紅の花びらのふちで
夏の光が砕け散って
じりじりと蝉は啼いて
またそれがふと啼きやむ静寂があって
日傘をさして
この坂を下 ...
みんみん蝉の鳴き声が
ギラつき始める昼下がり
私は君に沈み込み
君は私を受け入れて
二人は一つに溶けていく
天蓋が開くのを待ちながら
苦痛と陶酔入り交じり
骨の髄まで溶けていく
柔らかい視線
肌触りの良い声
動き始めた心は帰れない
ステージの上はケーキみたいで
君の身体が発光するから
キャンドルみたいに揺れていようよ
やっと会えたという共通言語が
通じる ...
乾燥機の横に
ノートが吊り下げられていた
落書きが多いノートの最後に
「心を洗える洗濯機を入れて欲しい」とあり
お店のコメントは
「探してみます」と書いてあった
ちょっと笑えて心が洗わ ...
意味を為さない言葉の灯が
夜の行方を照らしている
歯並びの悪いひとりの捕食者
誰もいない街を割る白い瀧
涙の側を飛ぶものが
光を手のひらに受けている
もう発つものも ...
強い酒を飲む習慣が身に付いてしまった。
何の事はない。仕事と職場の人間関係にストレスを感じてしまい、強靭とは言えない精神が悲鳴をあげたからだ。
アパートに一人暮らしをしていたから、誰にも咎められな ...
平和なひとにしか着られない服があるらしい。あたしも着たい。「似合わない」の散弾銃を浴びたい。身体中ぼこぼこに開いた穴から零れるのがうつくしい宝石なら生きた価値を見出せる気がしている。証明させてよ。フリ ...
取り出したノートを夕暮れに見つめている
手にして 最初の行から それを見つめては
手で 時間自体を紐解いたような
光の方へと 時の言葉を読んでいる
何か そして 自分が経験した出 ...
擬音的な焦燥が砂のように散乱したフローリングの暗い色のグラデーションを誰かの
ダイイング・メッセージのように読みながら疲弊し続けた今夜の遺言を日付が変わる前に
脱ぎ捨てた衣類には今日という名の ...
川縁に壊れてあった
あの洗濯機
蒸し暑さに立つ{ルビ寒疣=さぶいぼ}の肌を撫で
何者でもなく
何者である必要もないらしいこと
{ルビ寒疣=さぶいぼ}の肌を撫で
自室を出る前に
緑黄色野菜 ...
小さな穴を掘ります
小さな夜を作るの
水溜りは何処かに消えた
小さな種子になり
隠れて生きるの
陽炎の中歩けば
呼吸が出来ぬ小魚
みたいに
空見上げられずに
今はまだ
種子にな ...
暇だからって
色んなところに
出没しないで欲しい
邪魔だから
自称詩を書こうなどと思いついた
軟弱なガキには
精神修養として
炎天下、水分補給なしで
鬼ヘッドコーチから
千本ノッ ...
夕立の匂い。そろそろまたこの辺の雑草を刈らないといけないか。遠くでゴロゴロと空が鳴る。横道にそれることにした。砂利だった道に草が生え、トラックのタイヤの跡だけ線路のようにまっすぐ伸びている。このあたり ...
地球は、カビたあんパンにそっくりだ。
中身がこし餡だから、
こんなにも私を哀しませることができる。
つぶ餡なら、
ピーマンを食べ残すデブのように、
人目のある場所で子を構い倒すママのよう ...
いちゃいけない人が
ここにいるでしょ?
あたしのことだよ、もちのろん。
ダメなのに、
こんなところにいちゃ、
嫌われるのに。
わかっていても、
どうしても
逃 ...
出会いと別れの時刻表を走る
駅はいつも出入り口で混んで
感傷に浸る間も無く電車が通り
手紙を書くよという君の声が
今日は何だか良く聞こえなくて
飲み込んだ言葉が胸に刺さり
いつしか抜け ...
打ち上げ花火の中に
自転車を探して
君を後ろに乗せたい
咲いては消える
その間に僕等は
トンネルを越えて
ペダルを漕ぐから
いつもより明るく
時間が進む
夜空の星を
カ ...
青い羊水に染められて
沢山の私が浮上する夜
湖上の舟でまどろむ
かなしみで縫われたカレンダーをめくる
知らないでいることが
おろかなのだと知らずに
罵倒のメールを
憎んでも
憎 ...
若者の飲み会は
ビールから始まるが
年寄りの飲み会は
薬から始まる
薬を
何錠も飲んでから始まる
「薬で乾杯!」
野球帽のツバを折り曲げるように
ガムシロップの蓋を開けたから
ピュッと飛び出す液体で濡れた
指先を舐める仕草が可愛い
アイスティーを揺らすストローが
落ち着きのない姿で動いて
積ま ...
そう言えば
小学生の時給食費を持っていけなくて
担任の女の先生にクラスメートの前でズポンとパンツを脱がされて
尻を剥き出しにされた事がある
何十年たってもそれが脳裏にこびりついて離れない
...
「錯乱」
しをかくひとは
胸や、胴体に肢体、に
まっくらな、まっくらな
あなが、ありまして
のぞきこむのが
すきなのです
のぞくとき、
のぞきかえされていて、
くらいあなから ...
私に秘訣を
聞いておかなくていいの?
いいんだ~?強がっちゃってさ
頑固は父親似ね
そんなお父さんや
あなたの人生を支えた私から
云って上げられることはそうね…
何があってもどんな時でも ...
懐かしい 小人たちが
掌の上で 踊る
手袋のない指先が
ちょっと 凍えている 感覚が
じんわりと 伝わる夜
ほっと温まる飲み物は
冬ならではの 癒しとなる
雪かきの後 ...
オロナミンC
以上に、効くのは
きみ、からの「大好き。」
風船ガムの味が
あんなに
辛かったから
口の中に残る
ペパーミントの海で
舌が回らないほど
はしゃいで
飴玉の味を
掻き消すような
強い刺激を
引き取ってくれたのは
...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
愛
ミナト 螢
自由詩
2
18/8/13 17:48
夏
はるな
自由詩
4
18/8/13 14:32
となえてこらえた
間村長
自由詩
8
18/8/13 12:59
独り言67集
zenyam...
自由詩
1
18/8/13 12:22
八月坂
塔野夏子
自由詩
2*
18/8/13 11:46
法悦
ひだかたけし
自由詩
5
18/8/13 10:24
再会
ミナト 螢
自由詩
1
18/8/13 10:05
コインランドリーノート
イオン
自由詩
2*
18/8/13 9:41
ひとつ 走夜
木立 悟
自由詩
3
18/8/13 8:39
胃が痛くて
こたきひろし
自由詩
4
18/8/13 5:32
シースルー
青花みち
自由詩
5
18/8/13 1:00
昔の日記を開いて
番田
自由詩
3
18/8/13 0:40
からっぽの世界に小石を投げ込む音を椅子に腰を下ろして聞いてい ...
ホロウ・シカ...
自由詩
2*
18/8/13 0:27
こんなにおやさしい日照りの中を
奥畑 梨奈枝
自由詩
3
18/8/12 22:02
小さな種子になって
まいこプラズ...
自由詩
2
18/8/12 20:30
夏休みの子供たちへ
花形新次
自由詩
1
18/8/12 20:28
散歩に意味なんてないのだけれど。
よーかん
自由詩
2
18/8/12 19:40
あんパンと私
R
自由詩
2
18/8/12 19:03
逃げられない真っ白な希望
秋葉竹
自由詩
8
18/8/12 18:29
春の記憶
ミナト 螢
自由詩
1
18/8/12 17:57
冒険記録
〃
自由詩
1
18/8/12 17:07
溺レル
伊藤 大樹
自由詩
2
18/8/12 13:01
飲み会
zenyam...
自由詩
1
18/8/12 11:03
透明銀河
ミナト 螢
自由詩
1
18/8/12 10:02
鍵
こたきひろし
自由詩
4
18/8/11 23:45
ちいさなちいさなことばたち
田中修子
自由詩
8*
18/8/11 23:19
最後の夜に
しょだまさし
自由詩
1
18/8/11 21:47
指なし手袋、
藤鈴呼
自由詩
0
18/8/11 21:22
大好き。
八木ヒロマサ
自由詩
0
18/8/11 19:39
魔法
ミナト 螢
自由詩
0
18/8/11 17:32
1170
1171
1172
1173
1174
1175
1176
1177
1178
1179
1180
1181
1182
1183
1184
1185
1186
1187
1188
1189
1190
1191
1192
1193
1194
1195
1196
1197
1198
1199
1200
1201
1202
1203
1204
1205
1206
1207
1208
1209
1210
8.04sec.