こっくりとした
黄色の満月が

ぽっかりと浮かぶ
十月の夜

すっかりと冷えた
心を温める

まっすぐな光に
酔いしれて

うっすらと重くなる
瞼を閉じれば

しっかりと ...
崩れかけランプを乗せた新幹線が、反対側のホームから発車します」
車窓から覗く崩れかけランプは、横目で太陽を見ている。あれは満ちることのない月、それこそ美しいのに
指の絆創膏は、陽光に刺された崩れか ...
NIZZANブランドって
NISSANブランドのパクリみたいだな

仕事の道具を載せる自動車じゃなくて
仕事を軌道に乗せる自働者を提供しますと

なるほど
残業時間だけ仕事を請負うのか
...
母の手は魔法使いのように
何でもできた

欲しいものを
何でも作ってくれた

「母の手の中の林檎が
うさぎになってゆく」

いつも傍で見ていた
幼いわたしを思い出した、朝
滑り台を逆走するような
登り坂の多い道を辿れば
遥か向こうで石を積み重ねた
表彰台が見える気がしてた

頂上までの距離が分かっている
山よりも人生は高い場所を
目指しながら鎖を打っていく ...
ブランコが
風に
揺れ


止まったら
音も
止む


ブランコが
止まったら
寒月も
マネをする


夜の都も

止まれ


とか
そんな
願いは ...
女の人の産道を通り抜けて
その人の股間からこぼれて落ちた
日の記憶は何もない

それ以前の自分が宇宙の何処かで
何をどうしていたかなんて
解る筈がない

産声をあげたとき
自分を取り ...
僕は責任逃れのために
何度も嘘をついた
巧妙ではなかったけど
バレないように知恵を使って

きれいな言葉を沢山知っていたから
たくさん汚く使った
そのうち無くなっちまうさ
汚れてな ...
摘み取るために育てた花を愛でているのは
貴方の愛し方そのもので


薬指にだけ好きな色をつけて
ずらりと並べた人形の瞳の前でくちづけを交わしましょう


これは幸福ですか? それと ...
視界はぼんやりと霞んだままいつまで経ってもクリアにならなかった、水を浴びせても、指で拭ってみても―軽く叩いてみても。世界はなにか大事なことを誤魔化しながら慌てて暮れていこうと目論んでいるようだ ... あなたが腹を立てたり

企みを隠せない瞬間を

見つけてしまう

だけどなんにも

気づかないふりをする

実は傷ついているけど


みんな急いでいる

時間が経つことは ...
愛してくれるひとがいるのに死にたいと口にするのはただの贅沢、贅沢なんだよってあの子が泣いていた。返事をする代わりになだらかな夜を撫でた。ビロードの手触りがわたしの心を穏やかにして、わたしの世界、きみの ... アップル シナモン 川の岸辺
小さなブロックに腰掛けて
気に入らなかったから地面に寝転んだ
あっと思う間もなくマネキンになっていた
拾われて生活が始まってその色とオーダーに染められた
抵抗は ...
既読にもならない夜に
ストロングチューハイを呑む
麗しき姫







既読にも
ならない夜に
狼が
赤ずきんちゃん
...
圧縮された恋心を
解凍できる人は
ひとりしかいなくて

私はずっと
この人を待っていた

確信に近い裏声で
お邪魔した耳元が
震えるから安心できた

足の指でティッシュを
掴む ...
選ばれなかった者の
焦燥と未練が
クソ自称詩を生む
───自称詩人 江面はうんど

生まれた瞬間から今まで
誰からも何からも
選ばれたことのない人間が
生きているうちに
一回だけでも ...
秋晴れや雲なき空の青深し

汝が静か深まる青に吐息つく

秋深まり君なき夜の銀河濃し
さびしい花が咲いている
そこは天国のはずれのような場所

そこに立ち
あらためて秋という季節をふりかえる
君の白い貌
硝子細工のまばたき

うす青くたなびく記憶――
を幻の鳥のように ...
落ちる雨が洗い流すものは
インディゴのデニムと軽い約束

目尻に溜まった雨粒のうちの
幾つかは涙でできていたけど

指先の温度計が感じる冷たさを
手袋みたいに白い息で包む

夜の繁華 ...
はっきりいうけど、
何が正しく、何がまちがっているかなど、
ほとんどあってなきが如き幻想。

うつつは夢、
夜の夢こそまこと。

ていうのに、近い感覚かな。

そのなかで、ひとり ...
カモメの漂う水面の色が綺麗で
見とれていた

歯を食いしばっても食いしばっても
喰い尽くすことの出来ぬ秋の落葉に飽き飽きして

踏み締めたのは
厚く塗られたアスファルト

塗り絵 ...
つきが
照る

みちに
街灯
しろく
照る

ひとり
あかるい
零時が
この部屋に
きて


土色の
燻んだ
顔が
恥じるのは

みち
まちへ
出たい ...
男に生まれて女に育つ事
その反対もあって
時代はやさしくそれを受け入れた

子供の頃
姉三人に遊ばれた

彼はいきなり着せ替え人形にされて
女の子の格好をさせられた
口紅が塗られ化粧 ...
雀ほどの大きさの塊が手の中にある。線路に沿って歩くと片側がコンクリートで補強した斜面になり、さらに行くと竹藪の奥に家屋や井戸が打ち捨てられている。その先には登山道に続く道端に白い花の群生。あそこまで行 ... 梅雨を短くしたような
秋の始めの頃

秋雨前線がしつこく居座り
今年は雨が長く続く
今日もまた降りそう

梅雨を思い出す
湿気が多く過ごしにくい

ぼんやり窓の外を見て
晴れをイ ...
ゴールデン街の飲み屋には
色褪せた「全員野球」のお守りが
ぶら下がり
小窓のぬるい風に、揺れていた
なにひとつ
持たないことが自由だと
ロッククイーンのほざきしあおはる

「なにひとつ
持たないことが自由」と「ロック」を
信じていたのはむかしの彼です

暮らしても
いろ ...



痛み
沁みこんで
真夜中に叫ぶ
狂おしい祈りの雨音




苦味
留まって
飛びたてない鳥
古ぼけた日めくりの呪い




痛み
流れれ ...
よく墜ちるプラスチックの星、
鍵も暖房もない部屋、
散らばった本とぬいぐるみ、
頭の先まですっぽりと被った布団、
髪の毛の一本すら残さず覆って眠るようになったのは、
天井いっぱいに作った星空 ...
絞り出すように
言葉を紡ぐ

賞味期限のない
ケチャップみたいに

延々と垂れ流し
血液と合流する

赤い眼差しが
落とした

樹形図が伸ばしていく
枝の数だけ
生まれる言 ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
神の椅子ミナト 螢自由詩418/10/14 17:51
つまらない愛だよ。いけだうし自由詩3*18/10/14 17:42
日本残業株式会社イオン自由詩1*18/10/14 14:01
林檎chihar...自由詩14*18/10/14 12:59
ケルンミナト 螢自由詩118/10/14 10:49
海の涙犬絵自由詩518/10/14 8:59
空蒼くこたきひろし自由詩418/10/14 6:42
もう一度笑って、もう一度笑って竜門勇気自由詩3*18/10/14 3:32
花束の輪郭十一月の失敗...自由詩518/10/13 22:40
いつかすべては使われない部屋に放り込まれるけれどホロウ・シカ...自由詩1*18/10/13 22:11
みんな急いでいるペペロ自由詩118/10/13 22:11
わたしをひとりにしない滅亡青花みち自由詩6*18/10/13 21:01
アップル シナモン腰国改修自由詩3*18/10/13 20:35
既読にもならないTAT短歌018/10/13 18:47
連結ミナト 螢自由詩218/10/13 17:13
選ばれなかった人へ花形新次自由詩218/10/13 17:10
秋空ひだかたけし俳句12*18/10/13 14:08
さびしい花塔野夏子自由詩3*18/10/13 11:05
クレッシェンドミナト 螢自由詩318/10/13 11:01
あんなことやこんなことを経験したんだもの、だからあたしはいっ ...秋葉竹自由詩8*18/10/13 10:39
神秘の白鳥藤鈴呼自由詩1*18/10/13 10:27
よみち犬絵自由詩518/10/13 9:26
男に生まれて女に育つこたきひろし自由詩118/10/13 7:08
南の信仰春日線香自由詩10*18/10/13 6:47
秋雨前線夏川ゆう自由詩418/10/13 5:22
お守り服部 剛自由詩4*18/10/13 0:28
あおはるのせいさ秋葉竹短歌418/10/12 22:35
秋の傷あとあまね自由詩518/10/12 22:29
夢の対価自由詩218/10/12 20:55
無限の樹形図ミナト 螢自由詩118/10/12 18:42

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