僕は、夜の絵を描きたい。
あなたが安心して眠れるような、温かい、あるいは、涼しい夜を描きたい。
もし描けたら、僕もその絵のなかに入って、
きみと一緒に夢を見たい。
きみの苦しみのことなどおれは知らない
たとえばきみが家を失ったとしても
(気の毒にな、でも、おれじゃなくてよかったな)
そう
思うだけだ
だから
おれはきみには手を差し伸べない
...
腰が重いので
立ち上がるのが難儀だった
今朝の自慰行為は恥ずかしい
幼い頃に戻ったようだ
そしてまた寝て仕舞う
午前中は自堕落だ
自転車が過ぎるバイクが過ぎる午後五時台
昨日午後七時六分 ...
手書きのノートに
斜線が出来て
立ち上がれない
言葉を知っている
重たい文鎮を
乗せたように
闇に沈む船が
何隻もあり
光を求めて
与えられずに
深海の淵を
彷徨う魂
...
空の傷口から溢れる雨が
髪の毛をとかし束になるまで
触れられることのなかった身体を
守って来たんだ呪って来たんだ
掌を滑る雨の粒は丸く
パチンコみたいに弾かれながら
運命線の先に立ち止 ...
人間ドックの書類が届くと
僕の心身は検査準備モードにONした
それから二週間の休肝日
従兄が帰省して飲もうと言ったが
僕は人間ドックがあるからアルコールは飲めないといったが
笑いながらそれで ...
あなたの
爪をきってやるの
忘れていた
過去がひとつづきだと
まるで信じがたい
新品の朝
お湯はいつもどおり
湧くけれども
忘れながら
愛すと決めたのに
髪は伸びる ...
ひとがたえず
まちを汚していく
一方で
わたしたちは
まだ
向き合ったまま
汚れたい指たちが
さわがしく黙りこくって
この朝焼けに
この夕暮に
なんでもいい
飛び込むだけ ...
煙の揺れる部屋に
爪を逆立てる
すべもない夢の中
口の絞られたグラス
気味の悪い散歩道
紐の先にあるのはなに?
くちびるの抗生物質
抗えないならなくたって一緒
道の脇に蟻が歩く
...
骨格を取りまとめる不動の骨格に君は宿っている。君の読む本の文字は四方八方に飛び散り、喫茶店の壁の地味な装飾となった。君の微笑みは複雑な言語で、難解な文法と神秘的な意味を持っている。喫茶店から喫茶店 ...
くだらないと
君はつぶやく
その手触りを
喜んでるなんて
思っちゃないんだろう
新しいハーモニカに歯を立てながら笑うよ
新しいハーモニカに歯を立てながら笑うよ
真新しいズボンによ ...
運命のように
そこへ落ちた種だったのか
それとも意志だったのか
雨の晴れ間
煉瓦の隙間に芽吹いた健気な
目立たない草を抜く
弱い日差しの下
幼い命を選別する
神のごとく
悪の ...
光源は視認することが出来なかった、辿ることが出来るほど確かな光ではなかった、黒焦げの夜は冷めた煤の臭いすら漂わせているようで、俺はそれを解き明かすことを選ばなかった、ただ道路標識のように朝が来るの ...
枯れ葉が欲しい
掻き集めて
潜り込んで
隠れていたい
きっと
かさかさする
ちくちくもする
それでいい
うずまって
でんぐり返しして
ばらまいて
また掻き集めて
...
妄想の蓋を開けて現実を閉じた。果たしてどちらが裏でどちらが表か解らないくらいに妄想を繰り返す彼の脳内はどうにかなっているに違いない。
もしかしたら右脳と左脳が上と下に或いは前と後ろにそれともグチャグ ...
つけっぱなしのカーラジオが
砂飛沫をあげ走り抜ける朝
僕はこの街の片隅で
ウサオとウサミを突っついて
キリルキリルとハラハラしている
絶望的に群青の空には
黙々とした入道雲が湧き
砂山の ...
クソみたいな自称詩を
世間に認めさせたいと
思うなら
独裁者になって
千年王国を築きなさい
それが一番の近道だ
どんなクソ自称詩だって
「将軍様の作品は我らの宝
ニダニダハシムニカ、マ ...
浮かれたあたしは
秘密をダッシュボードに隠した。
めまいがした
自分に吐き気がした
窓を流れていく景色が
ただただ騒がしかった
何をしてるんだろう
...
ぽっかりと空いた時間に何をしよう
流れる雲はいつもよりちょっと忙しそう
吹く風は私をちっとも気づかってくれないし
花はまたねとゆらゆら揺れている
石ころはちっともこっちを見 ...
私は生きている
正体不明の人間が
私の頭を何度も太い棍棒で叩き
押し潰す
「いたい、痛い、いたーい」
私は生きている
大勢の人間が
私の居場所を嗅ぎ付 ...
都会にはたしかに 星はないけど
変わりに美しく光るもの たくさんあるねと
君は白い息を吐きながら言った
じゃああれはなんだ
輝いてありえないギザギザに飛ぶ
君は「UFOだね」と言って
...
順番通りに死んでいくのなら
僕は何番目の星になるの
ビニール傘が裸になるような
風が吹いて雨が降って
おにぎりが三角じゃなかった夜
いなくなったお母さんのことで
食欲をなくすはずだ ...
夜の病みに捕われている
自分が包帯のようにほどけてゆく
無力で無意味なチリのごとく
カラス色した冷たい夜
その深淵なる穴に
おちてゆく
ちてゆく
てゆく
ああ振り向けばあなたが ...
地下鉄サリン事件や
松本サリン事件以外は
敵対勢力の抹殺や内ゲバだから
よくあるっちゃ
よくある話なので
別に大したことだと思わない
北朝鮮や中国なら
今でも日常茶飯事だもん
やは ...
2年前に脳出血で死にぞこなって
子供の都合に出掛けるために
生き延びたのだと幸せを実感して
今このままの宝物ハウス
別名献本たっぷりゴミ屋敷
わからないから
わたしが死んじゃっ ...
空が眩しすぎるから
なにもしないでいよう
項垂れて
汗を滴らせ
ただぼんやりとしていよう
気怠いというのは
こういうことを言うのだろう
やる気など欠片も持ち合わせず
ただ時 ...
頭が痺れているのは
岸辺近くの水中に羽衣のようにたなびく
蒼い女神の腕に触れたから
以来生ぬるい泥水のような睡魔に圧迫され続け
うっとりと窒息できるわけもなく
私の引き出しの中を勝手に片 ...
雨上がりの朝
二羽のカラスが二羽のスズメを追いかける
食うための 食われないための空中戦
右に左に離れては交差して
建物の陰で見えなくなった
が出て来た一羽の嘴には何かが挟まっていて
今度 ...
水色の希望を空に溶かして
氷の上に乗せたブルーハワイ
胃が痛むくらいキュッと縮んで
思い出はドミノ倒しのように
現実の壁を薄くしてゆく
美しかった君の困った顔
他に誰が知っていると ...
甘えてみる
ゆるしてみる
邪険にする
やさしくする
怒ってみる
怒られてみる
まくしたてる
いじけてみる
へつらってみる
傷つけようとする
傷つけられようとする
愛そうとする
...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
夜の絵
水宮うみ
自由詩
3*
18/7/13 21:57
メシア
ホロウ・シカ...
自由詩
2*
18/7/13 18:46
日記を書く
間村長
自由詩
4
18/7/13 18:17
船
ミナト 螢
自由詩
1
18/7/13 16:58
透明少女
〃
自由詩
1
18/7/13 12:33
人間ドック1
zenyam...
自由詩
1
18/7/13 12:10
凡庸な
はるな
自由詩
5
18/7/13 8:11
街と指
〃
自由詩
2
18/7/13 8:07
その嘘の意味を考えなくっちゃ
竜門勇気
自由詩
1*
18/7/13 3:43
喫茶店から喫茶店へ
葉leaf
自由詩
3
18/7/13 3:34
おくさま、わたしは大変つらい話をしなければなりません
竜門勇気
自由詩
1*
18/7/13 1:57
どこかから飛んできた
Lucy
自由詩
9*
18/7/13 0:28
望んだような眠りがそこに訪れるはずもなく
ホロウ・シカ...
自由詩
2*
18/7/13 0:03
枯れ葉舞い
坂本瞳子
自由詩
3*
18/7/12 23:47
妄想の蓋を
こたきひろし
自由詩
1
18/7/12 23:21
7月12日
たこ
自由詩
3
18/7/12 22:39
千年王国
花形新次
自由詩
2
18/7/12 20:58
現実
巳 砂
自由詩
3
18/7/12 18:23
ぽっかりと
天鳥そら
自由詩
9*
18/7/12 17:19
暴力 建前
仁与
自由詩
3
18/7/12 16:45
ユーエフオー
青星円
自由詩
2
18/7/12 14:07
不協和音
ミナト 螢
自由詩
2
18/7/12 12:58
不眠症患者の嘆き
nui
自由詩
0
18/7/12 3:07
オウム返し
花形新次
自由詩
1
18/7/12 0:13
終活
鵜飼千代子
自由詩
5*
18/7/11 23:53
眩しくて
坂本瞳子
自由詩
0
18/7/11 23:35
海開きの七月に生まれて初めて踝を刺された
Lucy
自由詩
1*
18/7/11 21:28
ヒューマニズム
ただのみきや
自由詩
4*
18/7/11 20:33
海
ミナト 螢
自由詩
1
18/7/11 19:33
それぞれの方法
HAL
自由詩
3*
18/7/11 19:22
1116
1117
1118
1119
1120
1121
1122
1123
1124
1125
1126
1127
1128
1129
1130
1131
1132
1133
1134
1135
1136
1137
1138
1139
1140
1141
1142
1143
1144
1145
1146
1147
1148
1149
1150
1151
1152
1153
1154
1155
1156
3.56sec.