制服のふたりがイヤフォンを分けて
同じ音楽の風に乗ったまま
片耳を横切るかすれた予鈴
真ん中でぶつかる裏声の歌
美しいものに触れるとみんな
お腹がいっぱいになりませんか
鞄の中 ...
もう
これ以上先には進めない
そんな行き止まりに遭遇してしまう
人生
その途上
その時々に前途を遮った崖や
道の険しさに
挫折する
たとえ
崖を跨いだ先にある空にこそ
輝く ...
雨上がりの街を歩いた
露出の多い服が肌寒く
季節の変わり目に吹く風が
取り残された私の体温を奪う
抱きしめられた温もりも
シャワーの後の優しい時間も
たった一言で嘘に変わっていく
ふ ...
しかし バンコクの空港から 歩いた風景
僕は バンコクの道の続く その外に押し出された
アスファルトの整備のされていない通りを そして僕は
熱気の渦巻く通りを 歩いたのだった
空の暗 ...
よく晴れた十月の午前
山の上の一軒家にひとりで住んでゐる松倉さと子さんのところに
郵便局員がたずねてきた。
「ごめんください、お届けものです」
「あら、何でせう」
「どうぞ ...
新妻は義母に会いたし秋高し
故郷の見えなくなりて雁来たり
わたしの道はどこまでつづくか
知らない
似ている
女の人の道なら
見えるかもしれない
それが
恋の道なら
良く見えるのかなあ
わたしの恋の道は
ダメだったから
せめ ...
こっくりとした
黄色の満月が
ぽっかりと浮かぶ
十月の夜
すっかりと冷えた
心を温める
まっすぐな光に
酔いしれて
うっすらと重くなる
瞼を閉じれば
しっかりと ...
崩れかけランプを乗せた新幹線が、反対側のホームから発車します」
車窓から覗く崩れかけランプは、横目で太陽を見ている。あれは満ちることのない月、それこそ美しいのに
指の絆創膏は、陽光に刺された崩れか ...
NIZZANブランドって
NISSANブランドのパクリみたいだな
仕事の道具を載せる自動車じゃなくて
仕事を軌道に乗せる自働者を提供しますと
なるほど
残業時間だけ仕事を請負うのか
...
母の手は魔法使いのように
何でもできた
欲しいものを
何でも作ってくれた
「母の手の中の林檎が
うさぎになってゆく」
いつも傍で見ていた
幼いわたしを思い出した、朝
滑り台を逆走するような
登り坂の多い道を辿れば
遥か向こうで石を積み重ねた
表彰台が見える気がしてた
頂上までの距離が分かっている
山よりも人生は高い場所を
目指しながら鎖を打っていく ...
ブランコが
風に
揺れ
止まったら
音も
止む
ブランコが
止まったら
寒月も
マネをする
夜の都も
時
止まれ
とか
そんな
願いは ...
女の人の産道を通り抜けて
その人の股間からこぼれて落ちた
日の記憶は何もない
それ以前の自分が宇宙の何処かで
何をどうしていたかなんて
解る筈がない
産声をあげたとき
自分を取り ...
僕は責任逃れのために
何度も嘘をついた
巧妙ではなかったけど
バレないように知恵を使って
きれいな言葉を沢山知っていたから
たくさん汚く使った
そのうち無くなっちまうさ
汚れてな ...
摘み取るために育てた花を愛でているのは
貴方の愛し方そのもので
薬指にだけ好きな色をつけて
ずらりと並べた人形の瞳の前でくちづけを交わしましょう
これは幸福ですか? それと ...
視界はぼんやりと霞んだままいつまで経ってもクリアにならなかった、水を浴びせても、指で拭ってみても―軽く叩いてみても。世界はなにか大事なことを誤魔化しながら慌てて暮れていこうと目論んでいるようだ ...
あなたが腹を立てたり
企みを隠せない瞬間を
見つけてしまう
だけどなんにも
気づかないふりをする
実は傷ついているけど
みんな急いでいる
時間が経つことは ...
愛してくれるひとがいるのに死にたいと口にするのはただの贅沢、贅沢なんだよってあの子が泣いていた。返事をする代わりになだらかな夜を撫でた。ビロードの手触りがわたしの心を穏やかにして、わたしの世界、きみの ...
アップル シナモン 川の岸辺
小さなブロックに腰掛けて
気に入らなかったから地面に寝転んだ
あっと思う間もなくマネキンになっていた
拾われて生活が始まってその色とオーダーに染められた
抵抗は ...
既読にもならない夜に
ストロングチューハイを呑む
麗しき姫
既読にも
ならない夜に
狼が
赤ずきんちゃん
...
圧縮された恋心を
解凍できる人は
ひとりしかいなくて
私はずっと
この人を待っていた
確信に近い裏声で
お邪魔した耳元が
震えるから安心できた
足の指でティッシュを
掴む ...
選ばれなかった者の
焦燥と未練が
クソ自称詩を生む
───自称詩人 江面はうんど
生まれた瞬間から今まで
誰からも何からも
選ばれたことのない人間が
生きているうちに
一回だけでも ...
秋晴れや雲なき空の青深し
汝が静か深まる青に吐息つく
秋深まり君なき夜の銀河濃し
さびしい花が咲いている
そこは天国のはずれのような場所
そこに立ち
あらためて秋という季節をふりかえる
君の白い貌
硝子細工のまばたき
うす青くたなびく記憶――
を幻の鳥のように ...
落ちる雨が洗い流すものは
インディゴのデニムと軽い約束
目尻に溜まった雨粒のうちの
幾つかは涙でできていたけど
指先の温度計が感じる冷たさを
手袋みたいに白い息で包む
夜の繁華 ...
はっきりいうけど、
何が正しく、何がまちがっているかなど、
ほとんどあってなきが如き幻想。
うつつは夢、
夜の夢こそまこと。
ていうのに、近い感覚かな。
そのなかで、ひとり ...
カモメの漂う水面の色が綺麗で
見とれていた
歯を食いしばっても食いしばっても
喰い尽くすことの出来ぬ秋の落葉に飽き飽きして
踏み締めたのは
厚く塗られたアスファルト
塗り絵 ...
つきが
照る
よ
みちに
街灯
しろく
照る
よ
ひとり
あかるい
零時が
この部屋に
きて
土色の
燻んだ
顔が
恥じるのは
よ
みち
まちへ
出たい ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
聴診器
ミナト 螢
自由詩
6
18/10/15 9:12
もうこれ以上は
こたきひろし
自由詩
2
18/10/15 6:19
水遊び
1486 1...
自由詩
5
18/10/14 23:54
ドンムアン空港からの道
番田
自由詩
3
18/10/14 23:39
やさしい世界の終はり方
石村
自由詩
25*
18/10/14 22:21
すみれ日記 10.15
もっぷ
俳句
1
18/10/14 21:54
まなうらに
〃
俳句
1
18/10/14 20:32
わたしとあの人の道
立見春香
自由詩
2
18/10/14 18:05
神の椅子
ミナト 螢
自由詩
4
18/10/14 17:51
つまらない愛だよ。
いけだうし
自由詩
3*
18/10/14 17:42
日本残業株式会社
イオン
自由詩
1*
18/10/14 14:01
林檎
chihar...
自由詩
14*
18/10/14 12:59
ケルン
ミナト 螢
自由詩
1
18/10/14 10:49
海の涙
犬絵
自由詩
5
18/10/14 8:59
空蒼く
こたきひろし
自由詩
4
18/10/14 6:42
もう一度笑って、もう一度笑って
竜門勇気
自由詩
3*
18/10/14 3:32
花束の輪郭
十一月の失敗...
自由詩
5
18/10/13 22:40
いつかすべては使われない部屋に放り込まれるけれど
ホロウ・シカ...
自由詩
1*
18/10/13 22:11
みんな急いでいる
ペペロ
自由詩
1
18/10/13 22:11
わたしをひとりにしない滅亡
青花みち
自由詩
6*
18/10/13 21:01
アップル シナモン
腰国改修
自由詩
3*
18/10/13 20:35
既読にもならない
TAT
短歌
0
18/10/13 18:47
連結
ミナト 螢
自由詩
2
18/10/13 17:13
選ばれなかった人へ
花形新次
自由詩
2
18/10/13 17:10
秋空
ひだかたけし
俳句
12*
18/10/13 14:08
さびしい花
塔野夏子
自由詩
3*
18/10/13 11:05
クレッシェンド
ミナト 螢
自由詩
3
18/10/13 11:01
あんなことやこんなことを経験したんだもの、だからあたしはいっ ...
秋葉竹
自由詩
8*
18/10/13 10:39
神秘の白鳥
藤鈴呼
自由詩
1*
18/10/13 10:27
よみち
犬絵
自由詩
5
18/10/13 9:26
1117
1118
1119
1120
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4.65sec.