スマートフォンは
冷蔵庫を目指したのだ

一定の温度で保存ができて
いつでも取り出せる
冷凍食品で時間も短縮できる
情報の冷蔵庫を作りあげた

しかし冷蔵庫に
人間を閉じ込めたら死に ...
「メールは受信しただけで
金がかかるんですか」

「はい、かかります」

「開かなくてもですか」

「はい、かかります」

「不審メールでもかかりますか」

「かかります」

...
やがて舟が来て

ここから出ていく



サンタクロースの長いてあし

踏みつけられた赤い帽子

全裸の女に灯りをともす

「おなかいっぱい だから痛いの」

部屋からとて ...
せまい巣箱で
愛を買い
そして死なせた

原液に
浸っていく翼をみて
いやだと言ったのは
誰だったか
それとも
愛だったのか
ra- rarara rara











ら、ーららら、ら、ら、ーら、ら、  ら、ら、ら、

...
高台に古い教会が見える
海辺の街を見下ろしている

結婚式でよく使われている教会

華やかなエネルギーが流れて
街全体が愛で潤う

私もあなたも
生まれ育ったこの街が好き
愛のある ...
 巡る季節の儚さは闇夜に隠れた月のよう。
 一人娘の待つ家に抱える苦悩の薄化粧。
 橋の欄干飛び越えてその身を投げる決心も
 ひと時待てば揺らぐもの。
  
 支えはあるか?いや、ない。 ...
 聞き覚えのある旋律に耳を澄ますと白樺の林が見える。
 よく冷えたアールグレイを静かに飲み干す今日の朝だ。
 旅から帰った私の半身が私を書斎へと誘う。
 白紙のページに厳かに書き下す旅日記。 ...
 アンタはねぇ
 産むつもりなかったのよ
 子供なんて
 別に欲しくなかったし
 ああ、やっぱり
 流しとけばよかった

 ごめんねぇ
 もう母さんたちダメだわ
 アンタたちだけ
...
花の盛りは
誰が決めるの

きれいだね

そう言われたのは
遠い午後のこと

あの日の花盛りが
今甦る

花の盛りは
あなたが決める

振り返り
花ほころぶ

バスに ...
今どきブルセラショップが
あるのかどうかも分からないし
私はおばはん大好き人間なので
ブルセラには全く興味がないが
今日のヤホーニュースで
獣医師がブルセラ症に感染したことを知った
なんで ...
雪がひらひら落ちてきて

皆少し嬉しそう

お父さんが両腕を前に出して

赤ちゃんを仰向けに抱えて

ゆらゆらゆら

嬉しそうに笑う二人

そばを歩くお母さんも微笑んで

...
大きな目覚まし時計が鳴っている

戸が少し傾いて

人気のない古い平屋から物が少しはみ出している

誰もいないのに

隙間を埋める古い記憶

戸に少し手をかけ躊躇い

後にする ...
あの海はどこにあるのだろうか

光り輝く波に乗せられて漂う

時折記憶の中で身体の中でさざ波うつ

色彩が揺れ包まれる温かい感触

いつの間にか私は山の中を歩いている

光り輝く緑 ...
あなたが いなくなった時
静かに 呟いた 一言が
忘れられない

あの人ならば 世の中を
変えてくれるような気が
していた

ただ 奇抜なダケじゃなくて
何か 凄いことを し ...
困るんです

私の夢に現れては
困るんです
迷惑です

ええ、そりゃあ昔は、好きでした
あなたのことが、好きで、好きで
たまらなかった
そういう時期もあったとさ

お願いですから ...
むかし
死んだ人たちのことを思う

うっすらとした
哀しみのにおい

病院の夕暮れ
ピンクのカーテンが
淡くて、淡くて

おかえり
行ってらっしゃい
気をつけるんだよ
絵の具 ...
三月の花の香りが
鈍色の空に流れている

降り頻る静電気

うつむく電灯

美しい花粉

わたしはいつも
静かな電気を知っている

春が来る前に
触れられ弾ける孤独、のこと
...
千差万別、十人十色、人それぞれと言ってしまえばそれまでで、それが行き着くと意味が消えてしまったり、無用な争いを招いたり、巻き込まれたり。

友人で所謂鉄道オタクという人物がいて、別の人物が「俺は乗 ...
防波堤に打ち付ける、波
全てをさらっていく
泡沫が少し
澱みに残るだけ

日がやけに低い昼下がり
人の姿もなく
旅の友は、おねだり上手なカモメ
行先不明の私は
いつだって
迷ってい ...
雪の下から現れた枯れ葉が
鉱に
戻れぬ場所への標にかがやき
夢の行方をささやいている


雪が止み
誰もいなくなり
灯は黙り 径は白く
径は 明るく


川 ...
もはや
どこまでも かけはなれている


わたしの言葉が言葉であるなら
あなたの言葉は言葉ではなく
あなたの言葉が言葉であるなら
わたしの言葉は言葉ではない

...
 唾液の中で紛糾を結ぶ。
 飴玉の中で本質を隠す老人の眼玉は義眼で随分色褪せている。
 結ばれた線から記憶が流れ、君は宇宙の真理を見る。

 琥珀色の君の魂
 蝿がいつまでも死者を見ている
...
本当に悲しいとき
人は絶対に
悲しいなどと思わないし
悲しい言葉も浮かばない
少し時間をおいて
悲しみを相対化して
ちょっとずらすことが出来て初めて
やっと言葉による表現が
可能となる ...
1、


雨が降って
コンビニに入った

志田は煙草を買った
僕は電池を買った

そのままずっと
コンビニの屋根の下にいた ...
君にミモザの花束を
僕等の揺るがぬ友情さ
美しく風に揺れる
君の耳飾りと同じ色

君にミモザの花束を
僕の密かな恋のせて
君の腕の中で香る
花束の短い命を想う

君にミモザの花束を ...
東村アキコのマンガ
ブックオフ
ジャスコ
夕焼け
半額シール
1999年も終わろうとしているというのに


街は浅薄で非情で






僕らは岸に打ち上げられたレミングスのように



...
梅の花が咲いて暖かくなったと思ったら
花粉と火山灰が
同時に降るようになってきた
隣の奥さんの長女が
めでたく初出産を迎えると聞いたので
「おめでとうございます!」といったら
「出産したら ...
きみを書かないよ
すでに詩なのだから
きみを喩えないよ
すでに風なのだから
きみを想わないよ
、できるわけがないじゃないか
今日もみあげるよ



ミモザの日きみから届いたポン柑が ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
冷蔵スマホイオン自由詩4*18/3/10 10:17
メール不信ホカチャン自由詩118/3/10 9:58
メロウクリスマスタオル自由詩218/3/10 9:43
巣箱はるな自由詩618/3/10 7:31
自らの内の無詩の子ども、ら が/破壊をくりかえす、ものを水菜自由詩0*18/3/10 5:26
教会が見える夏川ゆう自由詩418/3/10 5:06
美誠を築くヒヤシンス自由詩9*18/3/10 4:53
徒然に~白樺の林の中で自由詩2*18/3/10 3:45
 ペーパームーンもとこ自由詩7*18/3/9 21:50
花ざかり腰国改修自由詩4*18/3/9 20:24
水虫ジュク夫「ブルセラ症」花形新次自由詩018/3/9 19:53
雪ひらひら灰泥軽茶自由詩418/3/9 10:54
大きな目覚まし時計自由詩118/3/9 10:45
何処パラダイス自由詩218/3/9 10:32
抗いの唱藤鈴呼自由詩018/3/9 9:32
困りますうめバア自由詩518/3/9 9:30
ちらりちらり自由詩5*18/3/9 9:18
境界ヤスヒロ ハ...自由詩5*18/3/9 2:34
『書きたいことを書く人』と『自由』に関する話腰国改修散文(批評...2*18/3/9 2:20
早春の詩集長崎螢太自由詩4*18/3/8 23:59
ひとつ 残る木立 悟自由詩218/3/8 22:13
ノート(54Y.2・24)自由詩118/3/8 22:11
嚥下古具をふね自由詩018/3/8 22:09
水虫ジュク夫「盟友」花形新次自由詩018/3/8 21:07
志田flygan...自由詩018/3/8 15:34
ミモザの花束を卯月とわ子自由詩318/3/8 15:32
東村アキコのマンガTAT短歌2*18/3/8 14:41
199X年世界は核の炎に包まれた自由詩118/3/8 14:33
春なのにホカチャン自由詩3*18/3/8 7:42
ミモザもっぷ短歌118/3/8 7:09

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