少し射に傾いて
右肩の方だけを床について
身を縮こませて
寝転んで見る
右目の玉だけを動かして
空を流れる雲を見ようとしてみたり
このままの状態で右手の小指を
動かそうとしてみた ...
まぼろしである
しとどに濡れる街が
明滅する赤信号が
交差点にあふれた人びとが
舗装された道路の窪みが
まぼろしである
底のすりへった靴が
歩道橋の一段目が
つらなった改札の狭 ...
鈍よりとした黒雲は流れて
幾分晴れ間が見られたが
風はより冷たく強く
冬枯れの並木道の両脇は
前日の雪が灰色に汚している
僕は両手を不自由にされ
時々両足を中に浮かせては歩いた
暗イメー ...
黄色のパーカー羽織った
少女のきみが
駅の改札から出てきたとき
胸が高鳴ったの 覚えてる
ほんと
マジで、鳴ったの
土産売り場で
おれのことを探すきみに
後ろから声をかけたとき
...
群れを離れたコヨーテなら
後足の
仕留め損ねた獲物に嚙まれ
血を流し続ける傷など舐めるな
私はお前の獲物ではない
まして谷底の
河原の土に掘られた巣穴に
敷かれた生暖かい毛 ...
押し入って奪ったものは心だけええい憎(にっく)き恋泥棒め
バスのなかも
入院棟の廊下でも
ベッドの加湿器の煙りにも
だれかのためなら何でもできる
胸を押さえる
青の洞窟で
浅い息を吐く
バスのなかも
入 ...
現の日常の表層が
呆気なく転覆される
その瞬間、
異界の地に
熱風吹き荒れ
在るものすべて
銀の粒子となり
交わり躍り離反する
(広がる広がる光の海!
降って来る降って来る死者の群れ ...
線路はどこまでつづくのか
トンネルの向こうに
白い世界が見えるが ちかづいてくると
どうやら画布だ トンネルの出口は大きな世界地図で塞がれている
列車は べつだんなんのアナウンスもなく 地図に ...
成人の日の予備校の授業かな
市の大手建築会社の、一大プロジェクトとして作られた街外れの巨大な新興住宅地は、建てられたもののろくに買い手がつかないまま数年が経過していた、そんな隙だらけの巨大な新築廃墟など、瞬く間にフラストレー ...
いまという過去の最前線が
いまという過去の最北端が
灰色の海原と見分けのつかない蒼空に
ぼくだけを取り残して姿をかえてゆく
時の墓標に手を合わせていよう
あの場にあの ...
押入れを開けて毎朝迷う
今日はどの冠をかぶろう
何もない日はわかんむり
冴えてる時はうかんむり
蒸暑い日はあさかんむり
大事な時はだいかんむり
疲れた時はおいかんむり
勝負の日にはかみが ...
普段から陽気で賑やかな人も
そうはなれない人も
皆それぞれの胸の内に抱えているよさびしさは
さびしさの質も量も測れない
その正体は濃い靄に飲み込まれている
けど
時には怪物になってどろ ...
鮎を釣る最初はあまり釣れなくてもう止めようと思ったら釣れた
対岸の宮島を見て神聖な空気と神の雰囲気浴びる
海の家何処でも似たり寄ったりで扇風機では涼しさはない
理由なく哀しいような寂 ...
進みたかった
やり直したり
足踏みしたり
違うルートを突き進むのではなく
ど真ん中を正しく進みたかった
正しいルートは分かっているのに
そのルートを進むことができない
違うん ...
黒い血…はひたひたと、音を立てて 大地に落ちる…
大地を弄ってる、陽炎のように
びろうどのように高鳴ったかと思うと、空へ向かう
あぁ、あの血は本当は別の色だったのに違いない…
なぜか ...
細い
溝のような水路から
船に乗せられ
どんぶらこっこ
どんぶらこ
狭くて
広い
黒い
ダンジョンの様な海
初めての
魚を求めて
どんぶらこっこ
どんぶらこ
青イソメ ...
時効成立
罪の車輪を拭っても
こびりついた汚れはとれず
車輪がまわるたび
あたりを不均一に汚していた
冗談じゃない
校庭に一輪のはだかの花束をおく
セピア ...
毎日の両腕が
囲んでいる
空気や鞄の
大きさを見つめ
比べる相手も
いない掌の
隙間に挟んだ
ポケットティッシュが
歩き出す僕の
宇宙になった
冷たいビニールが
安っぽく ...
雨にうたれる子供たち
させない傘で帰り道
雨の日も雪の日も
傍観者よろしく
プラカードをみつめてる
この怒りもて
つつがなしや冥府回廊
迷宮の世
立 ...
私は子供の頃よく風邪を引いた。しょっちゅう熱を出したり咳がひどくなったりして医者に行き親に心配をかけた。私は医学のことはよく知らないが、よく風邪を引いた原因の一つとして「予防」というのを全く気にかけ ...
丸くてデカイ桃にある
梅干し型の秘密の穴に
雨を凌ぐ為の傘が突き刺さった
これからはじまるのだろう
わたしの心臓を裏返す様な
イボ痔のオーケストラの夜が
誰にも知られない葛藤の中で
...
あの日
私はすべてを奪われた
気づかなかった
ただ必死に考えていた
考えるほど深みにはまった
逃げなかった
ただ必死に付いていった
黒く染まりそうになった
私は抗った
守るも ...
テディベア、ものさし、あおいゆうぐれ。
汗ばんだひたいのあまいにおい、
いいにおい。
ひあたりのリビングにひろがったあかるい色色、
層になってひろがっていく現実との接地。
浮かびそう ...
西陽が腹にあたって
あたたかだ
ぬくもりだ
猫たちも
丸くなり円くなり
手をのばして
その陽射しをひとつ
棘の無い冬をひとつ
あのひとの笑みをひとつ
すべてひとつずつだけだ
取りす ...
私は神に退位も何もないと
思っている
神が年齢的にとか
体力的にとか言った理由で
神辞めます宣言をされても
正直困るのだ
だからと言って
神を批判は出来ない
神なのだから
た ...
ええねんで。せやかて工藤!ええねんで
信仰はかつて宗教。今科学
動悸する?僕の体と同期して
二十歳過ぎ振り返るほど何もない
ああ酒が酒が飲みたし飲めぬ今
俗人の二言目には ...
ネクタイの結び方を知らずに
目の前にあるお手本を避けた
慣れた手付きとヨレたイニシャルで
社会という橋に虹を架けて
はみ出さないように生きていくこと
不器用なトレンチコートの紐が
...
職場の会議で
白板にコメントを書いていた
物語と伝えるべきことを
コンパクトにまとめて
人を動かすもの
これって詩だと思った
詩のウイルスは
こうして生き延びていた
心が乾 ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
生態模型
坂本瞳子
自由詩
2*
19/1/15 23:17
まぼろしである
新染因循
自由詩
10*
19/1/15 21:37
ニット
しょだまさし
自由詩
2
19/1/15 21:16
0424
もり
自由詩
1
19/1/15 20:31
憧憬
Lucy
自由詩
13*
19/1/15 18:47
無題
紫
短歌
2
19/1/15 17:42
シグナル―青の洞窟―
ペペロ
自由詩
1
19/1/15 17:33
異界の地に
ひだかたけし
自由詩
9
19/1/15 16:50
シティ
るるりら
自由詩
4*
19/1/15 16:41
成人の日
chihar...
俳句
1*
19/1/15 16:10
さやかに星はきらめき
ホロウ・シカ...
自由詩
1*
19/1/15 14:35
シグナル―時の墓標―
ペペロ
自由詩
2
19/1/15 14:00
冠者
やまうちあつ...
自由詩
0
19/1/15 13:50
この世界に存在している、偶然に
こたきひろし
自由詩
3
19/1/15 6:33
鮎
夏川ゆう
短歌
3
19/1/15 5:03
したいのそばに咲くハな 捨て息 それは赤い
狩心
自由詩
2
19/1/15 0:53
人間の色、私の色
吉澤 未来
自由詩
0
19/1/14 23:30
夜メバル乗り合い船にて
北村 守通
自由詩
0
19/1/14 21:33
シグナル―罪の車輪―
ペペロ
自由詩
1
19/1/14 21:13
駅前
ミナト 螢
自由詩
2
19/1/14 20:36
シグナル―迷宮の世―
ペペロ
自由詩
1
19/1/14 17:09
幸せ疲れ
葉leaf
散文(批評...
1
19/1/14 15:48
心臓と星
狩心
自由詩
0
19/1/14 12:36
塊根
飯炊き女
自由詩
0
19/1/14 12:29
接地
はるな
自由詩
2
19/1/14 11:41
ひとつひとつ
帆場蔵人
自由詩
4*
19/1/13 23:52
神、辞めます
花形新次
自由詩
0
19/1/13 17:59
去る正月に
りゅうさん
川柳
0
19/1/13 15:45
お父さん
ミナト 螢
自由詩
2
19/1/13 15:15
議事録詩人
イオン
自由詩
3*
19/1/13 11:35
1063
1064
1065
1066
1067
1068
1069
1070
1071
1072
1073
1074
1075
1076
1077
1078
1079
1080
1081
1082
1083
1084
1085
1086
1087
1088
1089
1090
1091
1092
1093
1094
1095
1096
1097
1098
1099
1100
1101
1102
1103
4.45sec.