終わりの始まりは
10歳になった猟師の息子が
父親の古いライフルで
森の木の枝のフクロウを
撃ち抜いた時だった
息子は父親を振り返り
やったと笑い
獲物から最後まで目を離すん ...
母のお墓は沖縄にある
もうしばらく行っていない
妙に血が騒いで
沖縄の足元に近い青空を思い出す
久茂地交差点 よくニュースに出てくる景色
那覇で語ったことはなかった
自分にしか関心がな ...
寂しかったのです
取調室で
ひとこと落ちた声
ブロック塀の向こうではためく日ノ丸に
今日が祝日だということを知る
軽自動車のフロントガラスに
顔を押し付けているぬいぐるみと目が合う ...
月あかりの降り注ぐ庭
馴染まない舞踏の催しはいつまでも続くのだろうと
諦めていたのに
私は彼女の踊りに
心を撃ち抜かれてしまった
生まれて初めて私の瞳に私の光が映った
瞬間だっ ...
枯れてゆく冬に名前はなく
キャベツ畑の片隅で枯れてゆく草花を
墓標にしても誰もみるものはいない
ただ今日一日を生き抜くことが
大切なんだと、うつむきがちに言う人に
ぼくは沈黙でこたえる、 ...
静止した 夕ずつを
灰の妖雲が 覆う
静寂が 孤独な
姉妹のように ひろがる
暗い空の 水脈から
垂直に 降る雪は
地に落ち 鬼火になり
辺り一帯 埋め尽くした
人は こんなに ...
薄暗い影の縁に
取り込まれて
居た、
なんだったかな
何処だったかな
宇宙の窪みに
休らって
然るべき場所に確保され
ふんわりと明るみ目覚めた
午前二時半
薄暗い影の縁に
わ ...
雨音は
考える時を与え
立ち止まる街の
空気を洗う
映画館で投げた
ポップコーンや
最後まで
続かなかった言葉に
もう一度はない
そういう覚悟で
この瞬間を
生きているの ...
だれや!?
チコタン殺したのんだれや!?
ぼくのチコタン殺したのんだれや!?
ぼくのおよめさん殺したのんだれや!?
だれや だれや!?
だれや だれや だれや!?
だれや だれや だ ...
私の光だった
あなたは空をみつめて泣いていた
世界はひとつだけ私に意地悪をして
彼女の記憶のいくつかを
ブラックジーンズのシミといっしょに
手洗いで消し去ってしまった
私は痛い寒さ ...
日々の営みの裏側に潜む、恐れと、焦り、憤りと、欲望、妬み、優しさと、誠実、義務と、運命。それらの幻影また破片と記憶。
列車は無表情で人を乗せ、人は自分自身を背負い、それぞれの駅で降りてゆく。
日没 ...
「愛してる」という一言が、僕の気持ちの全部だった。
なぜだろう?
私たちがこの震源地の真上に建物を築くのは
今日にもすべてが無になると知っているのに
それでも築き続けるのはきっと
愛しい人達と迎える
ブルーアワーの朝だけは永遠と思うから
瞑想する 内面の
冬枯れした 感覚
糸はみな 途切れ
気力の輻射は 尽きた
心底の 廃墟を
刃毀れした 憎しみが
夜風となり 撫で
破風のうえには 妖星が流れた
女の 厭世詩を ...
君笑う決して我には見せぬ顔焦がれた笑みが心の臓燃す
ハイボールの残夢にたゆたい現顔叶わぬ恋と予感していた
掻きむしりたいほどのこの感情は
時間が忘れさせてくれることもなく
この心の底でいつまでもくすぶる
手のひらの痒みが消えないのと同じで
痒みを忘れることはあっても
またいつかやって来る
...
わたしがいくと
いつもわたし用のまくらにおしっこする
わたしがひょろっとしている
柱かなにかとつごうのよいように勘違いして
しつように飛びかかってきて
部屋着がずたずたになる
ろん ...
クソゴミみたいな自称詩人は
ある時からパッタリと姿を見せなくなる
うだつの上がらない現状から
ほんの一時でも解放される気がして
クソゴミみたいな自称詩を投稿し
一所懸命他のクソゴミにイイ ...
顔をしかめたアナウンサーが、この世の闇と恐怖を
マイクロホンでつぶやく。安易にwebを検索する老若男女は
偽りの罠に敏感に反応する・・・・闇に心病み恐れに飲み込まれる人々
毎日毎晩メディアから送 ...
殿様は年に一度だけ目覚め、非常に腹を空かしている。八十八人の毒見役を経由して運ばれてくる料理は、初期状態掛ける一引く毒見役の食べる一口分の八十八乗にまで減衰する。おかわりはない。
寝起きの殿 ...
夢で壊したおもちゃのおうち
派手にこぼしたコーヒー
冷たい染み
広げた蝶みたい
でっかい毛糸のジャンパー
一回無くしたマフラー
消えない染み
骨盤の影みたい
はじめて足を確かめて気 ...
誰かの娘であるアタシたち
誰かの妻であるアタシたち
誰かの使用人であるアタシたち
名前? 大切だから教えないよ
そんなの残らなくていいんだ
アタシたちがエモいと思ったこと
アタシたちが心に ...
「なぁ、のどにチョップしながら
我々は宇宙人であるって言ってみて」
「いやだ、我々は宇宙人ではない
あぁでも、我々は地球人でもない
平気で地球上を核攻撃できるから」
「なぁ、我々は ...
こんにちは。わたしはエナガ。スズメ目(もく)の野鳥よ。わけあって野鳥保護センターで暮らしています。センターは都市郊外で、近くには雑木林があるから、よく遊びに出かけるわ。野鳥としての自立を目指しているか ...
鈴木課長の席に
アリクイが座っていた
同僚たちは
あれ、と思ったが
それが課長の本心なのかな、と
それぞれの仕事に戻る
仕事は終わらない
窓の外では
初春の風が
ビ ...
いつか
そのうえで踊るため
香ばしく腐りゆく土を
踏み固める
汚れていく裸足が
大人になっていくようで
誇らしい
肌に刺さるほど近い景色を
押しのけると、それは霞みがかり、
...
高台に建つ新居
気に入った場所に
建てることが出来た
部屋の明かりを消せば
夜景が更に綺麗に見える
風呂からも夜景が見える
よく見えるように
工夫を凝らした
昼間陽が入 ...
私が歩くとできた道を
君があとからついて来る
しばらく歩くと私は振り返り
大正デモクラシーみたいな
ロマンチックな夢を
ふたりのあいだになら
見ることもできるみたい
そっとやさし ...
窓から
射しこむ
ひかりに揺れる
小さな寝顔のうえで
未来がうず巻いている
シエスタ
君は宝島を見つけたのか
シルバー船長や
オウムのフリント
うず巻く海原を越えて
高らかに ...
生牡蠣の緑は
内蔵のオー
真珠の淡いピンクは
皮膚のウー
冬の夜に吹き抜ける寒風は
頭蓋のアー
アー ウー オー
オー アー ウー
遠く遠い去る去り逃れる
憧れ懐かしい戦慄の
...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
owl
mizuno...
自由詩
8
19/2/25 0:34
県民投票の日に
朝焼彩茜色
自由詩
12+
19/2/24 22:33
亡霊の林檎、湯上がりの空
Seia
自由詩
1
19/2/24 22:04
女神が春雷
秋葉竹
自由詩
5
19/2/24 21:39
冬の墓
帆場蔵人
自由詩
11*
19/2/24 21:39
燐
ルラ
自由詩
7*
19/2/24 20:33
夢の底(改訂)
ひだかたけし
自由詩
6
19/2/24 20:26
代謝
ミナト 螢
自由詩
4
19/2/24 20:22
● 詩学/言葉を紡ぐ作業の過程の中で ●ネット詩の基礎
足立らどみ
自由詩
3
19/2/24 16:35
光のひと
立見春香
自由詩
9
19/2/24 12:34
晴天の後の雨、傘はいらない。
あおいみつる
自由詩
3
19/2/24 11:03
全部
水宮うみ
自由詩
1*
19/2/24 8:42
家を建てる
フリーダム
自由詩
2
19/2/24 4:04
厭世
ルラ
自由詩
3*
19/2/24 1:43
片思い
紫
短歌
0
19/2/24 0:17
新しい風
坂本瞳子
自由詩
6*
19/2/23 22:34
ねこ
次代作吾
自由詩
5
19/2/23 19:06
消えた自称詩人
花形新次
自由詩
4
19/2/23 17:04
メディアからの刺客
あおいみつる
自由詩
1
19/2/23 16:16
殿様
ああああ
自由詩
0
19/2/23 15:41
まだ上映中
〃
自由詩
1
19/2/23 15:29
古典レディース
もとこ
自由詩
4
19/2/23 14:29
我々は地底人である
イオン
自由詩
1*
19/2/23 12:54
エナガのうた
佐和
散文(批評...
3
19/2/23 9:27
疲れた
やまうちあつ...
自由詩
4*
19/2/23 8:29
踏み固める
まーつん
自由詩
4
19/2/23 7:24
夜景が見える新居
夏川ゆう
自由詩
4
19/2/23 4:59
さみだれの祈り
立見春香
自由詩
5
19/2/23 3:00
午睡の刻
帆場蔵人
自由詩
3
19/2/23 0:28
宇ノ声(改訂)
ひだかたけし
自由詩
7
19/2/23 0:11
1046
1047
1048
1049
1050
1051
1052
1053
1054
1055
1056
1057
1058
1059
1060
1061
1062
1063
1064
1065
1066
1067
1068
1069
1070
1071
1072
1073
1074
1075
1076
1077
1078
1079
1080
1081
1082
1083
1084
1085
1086
3.77sec.