出会いと別れの時刻表を走る
駅はいつも出入り口で混んで
感傷に浸る間も無く電車が通り

手紙を書くよという君の声が
今日は何だか良く聞こえなくて
飲み込んだ言葉が胸に刺さり
いつしか抜け ...
打ち上げ花火の中に
自転車を探して
君を後ろに乗せたい

咲いては消える
その間に僕等は

トンネルを越えて
ペダルを漕ぐから
いつもより明るく
時間が進む

夜空の星を
カ ...
青い羊水に染められて
沢山の私が浮上する夜

湖上の舟でまどろむ
かなしみで縫われたカレンダーをめくる

知らないでいることが
おろかなのだと知らずに
罵倒のメールを
憎んでも
憎 ...
若者の飲み会は
ビールから始まるが
年寄りの飲み会は
薬から始まる
薬を
何錠も飲んでから始まる
「薬で乾杯!」
野球帽のツバを折り曲げるように
ガムシロップの蓋を開けたから

ピュッと飛び出す液体で濡れた
指先を舐める仕草が可愛い

アイスティーを揺らすストローが
落ち着きのない姿で動いて
積ま ...
そう言えば
小学生の時給食費を持っていけなくて
担任の女の先生にクラスメートの前でズポンとパンツを脱がされて
尻を剥き出しにされた事がある
何十年たってもそれが脳裏にこびりついて離れない

...
「錯乱」

しをかくひとは
胸や、胴体に肢体、に
まっくらな、まっくらな
あなが、ありまして
のぞきこむのが
すきなのです
のぞくとき、
のぞきかえされていて、

くらいあなから ...
私に秘訣を
聞いておかなくていいの?
いいんだ~?強がっちゃってさ
頑固は父親似ね
そんなお父さんや
あなたの人生を支えた私から
云って上げられることはそうね…
何があってもどんな時でも ...
懐かしい 小人たちが
掌の上で 踊る

手袋のない指先が
ちょっと 凍えている 感覚が
じんわりと 伝わる夜

ほっと温まる飲み物は
冬ならではの 癒しとなる


雪かきの後 ...
オロナミンC

以上に、効くのは


きみ、からの「大好き。」
風船ガムの味が
あんなに
辛かったから

口の中に残る
ペパーミントの海で
舌が回らないほど
はしゃいで

飴玉の味を
掻き消すような
強い刺激を

引き取ってくれたのは
...
最果てに近い島の隅で小石を探した
波の音とゴメの声を頼り
転ばぬように
石の浜を{ルビpoco a poco=ぽこぽこ}進み

まあるい石ころ
とがった石ころ
かたい石ころ
おもい石こ ...
1から育てた僕の木が
少し曲がっていた朝
風が吹いていた
誰かが曲げたのか
風のせいなのか
1から育てたのに
そう思うと腹が立った
一緒に種を植えたあの人
いつ見ても少し微笑んで
腹 ...
すてきな貴方を失うわけにはいかない
かわいい貴方はちいさな子猫
井戸のなかにぼくはいます
心配しないで
もうすぐ出てくるから
貴方をはやく愛撫したい
はるかなるノモンハンに貴方は旅にでた
...
 私は思潮社から詩集を二冊出している。『zero』(2015.3)『vary』(2017.6)である。詩集を出してみて感じたのは、確かに自分は歴史に参画した、という手ごたえである。
 それまで私は現 ...
手ぶらのままでは帰れないという
骨格の上に成り立つ体を

優しい言葉のレシピを添えて
引っ張ってくれる人が良かった

甘えたくなって誰もいなくて
黄昏にダイブしてもいいよね

寂しが ...
天秤座
生まれだけれど揺れている
ばかりじゃないのよ、切り裂け自分を


やめた恋
ひつじが深夜の安らぎ被(かぶ)って
やたらめったら、やって来る柵(さく)
...
広島市の目の前にある似島
フェリーで二十分くらいかかる

海水浴場もあり
海水を使ったプールもあり
山登りも出来る

小学生の頃
臨海学校に行った
その時に似島を好きになった

...
 時代という鐘がなって、僕は生まれた。
 コンクリートで固められた部屋には窓がひとつあって、そこから海が見えた。
 そこには髪の長い女の子がいて、自然と二人並んで海を見ていた。
 海の音も風 ...
            天
               中
                  者
               体
            炎
              ...
匂い立つ草に絡めとられ
探している君はいったい
いつの間に探すことを忘れたのだろう
夏というこの機械仕掛けの季節に
試している君はいったい
いつの間に試すことを止めたのだろう
夏は単純 ...
俺は老人。若者には戻れないんだ。
俺は老人だけどまたまだバリバリ。あっちも元気一杯、現役なのに世間は引退勧告。年寄りはみっともないから「慎みなさい」と決め付ける。
たまったもんじゃない。貯まってし ...
隣の工場の煙突はワケわからない煙を吐いてた。
匂うし、目が痛くて仕方なかったのは最初の内だけだった。
今は慣れて何も感じない。

筑波山が見える辺りの空に入道雲がたちのぼる季節だ。
工業団地 ...
国籍は自由に四つまで選べることとなった
生まれにこだわる必要は全くない
例えば一つ目の国籍の母国が戦争を始めたら
すぐにその国籍から抜けてかまわない
もし戦いたければ自由に戦って良い

オ ...
君の頭のなかに幾千もの数が降り続けている。
暇さえあれば君は、暇さえなくとも君は、一心にノートに数式を書き続ける。
あまりにも君が夢中だからみんな不思議がるけど、なんのことはない、数が降ってきてい ...
進行方向に目もやらないで
彼は車窓から今ばかりを見ている
時は線路を進んでいく
線路の先を気にも留めず
彼は車窓から今ばかりを見ている


進行方向に目もやらないで
僕は過ぎた景色ばか ...
あんたが笑う顔が好きだって
前話したっけ
つまんない顔二人でした
お互いなにか諦めた
じゃなきゃあんなふうにはできない
ゴミ箱の中はゴミしかない

さっきまで知ってたことなんて
今 ...
鳥たちが運んだ
ウェディングソングで

幸せになるって約束
交わして笑った

ドレスが間に合わなくて
流れる雲を
君に着せたいと思い

祝福の電報や
おめでとうの声を
ポケット ...
消しゴムの使い方。母はボクが勉強をしているかあまり確認しなかった。宿題を忘れてばかりしている事実も、通信簿に書いてあって始めて気づく、そんな感じで、その上もう少ししっかりしなさいとか、ちゃんと連絡帳に ... 除光液の臭いに包まれながら、

女のあたしは、爪を何度も塗り直し。


色んな自分を演出しようが、根本はたった一人で。


マニキュアは、いやにキラキラ煌めいて

対比されたあ ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
春の記憶ミナト 螢自由詩118/8/12 17:57
冒険記録自由詩118/8/12 17:07
溺レル伊藤 大樹自由詩218/8/12 13:01
飲み会ホカチャン自由詩118/8/12 11:03
透明銀河ミナト 螢自由詩118/8/12 10:02
こたきひろし自由詩418/8/11 23:45
ちいさなちいさなことばたち田中修子自由詩8*18/8/11 23:19
最後の夜にしょだまさし自由詩118/8/11 21:47
指なし手袋、藤鈴呼自由詩018/8/11 21:22
大好き。八木ヒロマサ自由詩018/8/11 19:39
魔法ミナト 螢自由詩018/8/11 17:32
瑪瑙自由詩018/8/11 17:28
忘れよう腰国改修自由詩1*18/8/11 16:28
はるかなる子猫ちゃんみっちー自由詩018/8/11 15:55
詩集を二冊出してみて葉leaf散文(批評...018/8/11 15:06
革命の旗ミナト 螢自由詩118/8/11 10:22
森の陽秋葉竹短歌418/8/11 6:57
似島夏川ゆう自由詩218/8/11 5:18
時代の鐘ヒヤシンス自由詩4*18/8/11 5:13
天中者体炎 ー 変撃 ー 狩心自由詩018/8/11 2:16
夏のからくり葉leaf自由詩218/8/11 0:50
俺は老人こたきひろし自由詩118/8/11 0:24
魂は瓦礫になってしまいそうです自由詩218/8/10 23:57
四重国籍はだいろ自由詩118/8/10 23:00
数が降る水宮うみ自由詩2*18/8/10 21:45
鈍行未来行き列車山下ヤモリ自由詩018/8/10 21:34
ネクスト・ネクスト・ネクスト、ここで終わるんだ。いつも。竜門勇気自由詩018/8/10 21:12
天空の花嫁ミナト 螢自由詩018/8/10 19:18
メモ②よーかん自由詩018/8/10 15:58
ミダシナミ巳 砂自由詩118/8/10 13:56

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4sec.