リズラで丸めた煙草の葉
風からさえぎるマッチの火
一口吸ったらため息フッ
背の低い塀で引っ掻いた頬

病院は鉄工所のそばにあるから、道は鉄さびの色に染まっている。あなたはいつも電柱や壁にぶつ ...
暮れかかる
今日の光の煌めきを
一人立ち尽くし
見つめている

今日という
奇跡の余韻を浴びながら
〈明日はもう来ない〉と
貴女の呟く声がして

暮れかかる
今日の光の煌めきを
...
手を伸ばす
飛んでいった風船が
割れる場所で

破片を集める
誰かの持ち物
検査するように

目に見えるものが
全て輝いた
落ち葉が重なる
黄金の街で

抱きしめたいな
地 ...
その音はカラフルな硝子片
見えないくらいに薄くて
割れる音だけ。

頭痛、
額に手を当て意識して瞼を強く閉じ

開ける

次に広がる景色は、
苦労は買ってでもしろと言われても
貧乏だから苦労を買う金がないのさ
それなのに買った覚えの無い
苦労をしてるのは貧乏人だからか
金のない苦労は無価値で
わざわざ金を払ってまでする
苦労には ...
まるく ゆっくり 揺れる髪が 印象的で

君はいつも どこを見ていたの

一番のお気に入りの動物は ロバなのだと

お気に入りの理由は 海馬の溝へ

君は今 どこをゆったり 歩いている ...
どんなタイトルでも詩はかけるさ、
とあの子は俯いて
じゃあエヌエチケーで、とぼくが砂を指でなぞったとき
遠くけむった空のスカートの裾のほう
さみしい集金人の穴の開いたポケットから
ふとこ ...
色黒というだけで
大統領になった男が
色黒以外の爪跡を残すために
被爆者のジジイにハグしたけれど
後で除菌ティッシュで身体中拭きまくった

これは私の創作だが
自分でもプッと吹き出してし ...
シトラスの葉から
落ちないように
無重力の赤ちゃんが歩く
柑橘類の血を吸って成長する

妖精が蜜をたくわえた花を
森に咲かせて待っている
蝶は知っているだろうか
妖精は教えるの ...
暑い夏の通夜にゆるんだネックタイ

どの家の戸も開け放たれ
箪笥の匂いが軒先からあふれてくる

ガラスの風鈴が涼やかに鳴り
カラスの群れが電線で毛づくろいし
包丁座が夜空に輝き
エンバ ...
仲直りは明後日しよう。
明日じゃなくて、明後日しよう。
誰にも見られたくない
知られたくない
日記のありかを

日記の海に私は住む
羽根が欲しくて泳いでる
海の底でゆらゆら

もう少し軽く自由に
いつかなれたなら
ハマナスを見に行く ...
湿った苔の小径
ウサギの足音を吸込み
風の調べに舞う落ち葉
虹の噴水のように
夏菫が寄せ植えされる

見下ろす二羽の小鳥は
ブーケに憧れ
妖精にお願いをする
妖精の森の結婚式 ...
仕事を終わらせて帰宅しても
疲れていない体が欲しい
ビタミン剤や黒酢ニンニク
そんな手だてはもうイヤだ

恋の炎 燃やしてみる?
古い日記に潜んでた私の恋は
熱かったね

ここ ...
風に乗り
真夏の匂いが立ち込める黄昏時
草葉に注ぐ夕日と影
蜩の声は{ルビ空=くう}を舞い琴線に伝う
目に映るもの
聞こえる声
とり巻く全てのものに心惑う夕暮れは
束の間 平和だった幼い ...
強靭な魔力がやどっているのです。
響きよ、お前は美しきものなり。
指ではじかれた魔法。
ダイヤモンドの輝きが、にぶくなるほどの息。
妖艶なたたきこみがくりかえされる。
疎外された孤高の存在。 ...
農園の野菜果物よく育つ収穫体験楽しむ外人

雨が降りやがて晴れ間が覗く午後地区の草取り一気に終わる

次々と畑を潰し家が建ち長閑な地区が賑やかになる

十年後この街がどう変わるのか想像以上 ...
何度も言うが
表現の自由なんぞは
テロルの想像がなければ
傲慢で際限のない
エゴ丸出しバカの戯言だ

「あまりクソみたいなことを
言っていると近いうちに
酷い目に合いますよ」
三つ揃 ...
夜はクジラのお腹の中だ。
静かな夜ほど、多分そうなのだ。
6p
あなたは頭にてをあてて、「願いましょう、ほしがりましょう」といいます。
それを聞きましたら、「わかりました」というのです。

21p
怪我をしたら、その血がぢめんに落ちる前にするこ ...
天気の子のテーマが、
多分、世界と個人を天秤にかける話だとすると、
致命的なのは、
主人公の男の子に、なんの葛藤もないことである。
テーマが突き詰められていないので、
なんの必要もない拳銃と ...
英雄とは母から強く愛された者のことだ ─ ゲーテ


虎の匂いしかない
泳げないきょだいなきょうだいがきょうだいな海に飛び込んだ夏

裸足で夏草の深い抜け道を抜け
踏み板が腐って外れ ...
君が心をおしえてくれた

今でもたまにCDで聴く

毎日に君の音楽がある

ちょっと浮かんで聴いた新曲
光が渦巻いていた
熱風が絶えず吹いていた
人々は絶えず歩き過ぎ
俺は串カツ屋の前で
アイスコーヒーを飲んでいた
とても苦い味がした
身体が熱く飢えていた
生きることに飢えていた

す ...
昨夜庭で泣いていたら
妖精が昔話をしてくれた
地中海に棲んでたころの

私も一人海を見ていた
とても眩しい青い海を
花の色は海の色

ケープを纏った魔女が
葉を摘んで行った
...
誰も住んでいない洋館
夏になると妖精が来て
窓を開け一晩だけ過ごす

黄昏の光を吸って
庭からベランダまで
提灯が吊るされ
宴が用意される

世界中の色と香り
一つの言葉と ...
海底のような
月夜の庭に腰を下ろし
夜光虫のような星を見る
緑色に輝く珊瑚礁に
泡のような花が咲く
人魚のような妖精が
珊瑚に座って僕を見る
海の匂いのハーブが
もっと深くと誘 ...
小さな小雨が
おどけた街を照らす
水遊びが楽しげな少女は
明日 何処へ行く
点線をなぞって
普段は飽き飽きの
恋のものがたりを
本当は求めていて
しなびた漬物のように
老いていくのだ ...
燃ゆる炎を宿したこの翼を
閉じる術を知る由もなく
それでも過ぎてゆく{ルビ時間=とき}の中で
愛しさや甘美なそれを知りたいと
束の間過ぎったその想いこそが
そもそもの過ちの始まりであった
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日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
通院のメモああああ自由詩219/8/7 17:57
夕景ひだかたけし自由詩319/8/7 15:54
成長ミナト 螢自由詩119/8/7 15:27
舞台上三月雨自由詩0*19/8/7 7:49
無価値な苦労リィ自由詩1*19/8/7 4:10
友の詩赤椿自由詩219/8/6 23:24
NHKはだいろ自由詩219/8/6 22:04
8月バカ花形新次自由詩119/8/6 20:30
蝶になる方法丘白月自由詩119/8/6 19:40
暑い夏の通夜末下りょう自由詩2*19/8/6 19:34
仲直りクーヘン自由詩1*19/8/6 19:01
海の底でさようなら丘白月自由詩119/8/6 18:08
夏菫の妖精自由詩019/8/6 17:56
トキメキ剤千 円 自由詩219/8/6 17:33
真夏の黄昏美空自由詩319/8/6 16:26
アランフェエス協奏曲文学特攻隊自由詩419/8/6 15:04
長閑夏川ゆう短歌119/8/6 4:57
韓国人に自由はない、あるのはゲロキムチだけだ花形新次自由詩119/8/5 23:04
クーヘン自由詩3*19/8/5 22:36
あなたのおまじない(82年 東亜缶房刊)より竜門勇気散文(批評...2*19/8/5 21:51
天気の子リライトはだいろ自由詩019/8/5 21:44
虎と稲妻と向日葵末下りょう自由詩3*19/8/5 20:43
君の音楽がすき水宮うみ川柳2*19/8/5 18:38
光の星ひだかたけし自由詩12*19/8/5 17:11
ローズマリーの妖精丘白月自由詩019/8/5 12:01
風船葛の妖精自由詩019/8/5 11:34
パセリの妖精自由詩019/8/5 7:51
おどけた街の少女ふじりゅう自由詩019/8/5 3:25
罪の意識坂本瞳子自由詩1*19/8/4 22:55
まるでシカク/即興ゴルコンダ(仮)投票対象外こうだたけみ自由詩2*19/8/4 22:35

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