とことんビターでハードボイルドなミーを、
あの人はまるで母乳のようにマイルドにする。
しまいにミーは、ホワイトチョコレートになっちまう。
ヘルプミー
秋の蝶よしなしごとにしばられて
イケエリカコの発病はショックだった
生命力にあふれた順風満帆な人生しか
彼女には見当たらないようだったから
見た目とか雰囲気とか
そんなものは刻一刻と変わるのだ
それ ...
ある寒い日の午後、幸恵さんがあたしたちの部屋のドアを軽くたたき、それを開けると顔を見せた。
「入ってもいいかしら」「もちろん」初香が答えた。幸恵さんは優雅な足取りで入ってくるとあたし
たちに尋ね ...
パリの妖精
第10話「チュイルリー公園の妖精」
木陰に作られた笑顔の巣
移動遊園地も去り
妖精は窪んだ芝生に
ひとつひとつ息を吹き入れる
チュイルリー宮殿はもうない
たく ...
秋の入口に
ミツバチと作った
練り香水が届けられ
夏の出口に
琥珀のとんぼ玉が
髪を束ねてかざられ
いつも喧嘩して
跳ねた髪さえ
真っ直ぐに
妖精の練り香水で
気持 ...
広島の駅前開発ただ進む立ち退き交渉時間かかった
様変わり昔の姿もう無くて新しい街違和感はない
次々とスマホは進化繰り返すマナーの悪い人増やしながら
年末の冷たい風と忙しさ落ち着きのな ...
révisé et réaffiché
極夜の{ルビ惑星=ほし}
地を這う花々
争う蝶たち
眠る海
砂丘の{ルビ焚書= ...
満月を半分切取って
キノコのように
森の奥深く置く
冷たい森に白い光り
ウサギもキツネも
目を閉じて寄り添い
虫は寝言で歌い始める
薄く羽根一枚ほどの
温かな月の光り
夜明け ...
親知らずが生えてきているらしい。レントゲン写真には横向きに生えた奥歯が白く輝いていて、このまま処置をせずに伸びれば隣の歯に突き当たってしまうのが容易に想像できる。今のうちに抜いておいたほうがいいだろう ...
命、光輝く
命を生け贄として
幸せ、花開く
不幸せを養いとして
どんなに喜びの深い海にも
一粒の涙が
溶けていないということはない
*谷川俊太 ...
ファスナーが馬鹿になった。
昨日までは天才だったのかもしれない。
私の心に一匹の
ジョン・コルトレーンが棲みついて
ジャズを聴かないときも
詩を書かないときも
離れることがない
雲がわくわく湧く
体の外にはみ出して
空に入道雲が
その中に腕を突っ込ん ...
雨滴は弾かれて、空へと帰る。
雨音を一つ一つ、数えている。
ああ、そんなこともしていたんだね……
(タンバリン? そう、それとも?)
都市の空隙を埋める、──
人工のノイズ。
...
梅雨が割れて、──あの灰色のあたり、あそこから落ちてくるのだろう。靄った街のあいだに。そこここに光、それは人の気配であるのだけれど、私を通過していく。私は薄い闇だけを見ている。グレーの綿。あれが灰色 ...
落下するのです。あれは私たちとは別の世界。
誰かが言ったわ。
「生きるためには仕方がないから。
死にたくないのであれば、相手に悪いなどと思う必要はない」
……そうなのかしら、
とその言葉を ...
蛾がおびただしく舞う
古い白熱電球のもとに
私はうずくまり
鉛の玉を抱えていたのだった
来たる冬はすでに失踪し
魚眼のように現実を見つめている
そして体内に大発生した虫
幼虫の尖 ...
愛する由梨絵さんへ
お元気ですか。そこにいるだけでまわりを爽やかな風が吹きはじめるようにしてしまうあなたのこ
とですから、きっと幸せに暮らしていると思います。わたしを養女としてくださった富 ...
愛する由梨絵さんへ
水坂由梨絵さん、今は杉谷由梨絵さんになりましたね。幸恵さんから届いたお手紙で、あなたが幸
せであることを知りました。わたしたちも優しい養親になった蒼太郎様のもとで楽しい ...
親愛なる由梨絵さんへ
心のこもった丁寧なお手紙、有難うございます。
まだ、杉谷家の娘になったばかりで緊張の毎日だと思いますが、あなたはそれを素敵で優しい言葉
にして送ってくださいましたね ...
職場で仕事をしたり
恋をしたり夢を語ったり
それらをするのがすべて男だったら
登場人物は少なくてすむ
コンパクトに世界をつかめる
つかんで世界と折り合っていける
...
その産声も周囲の空気を震わせて
その場に居合わせた何人かの鼓膜に音を伝えたに違いなかった
その時の周囲の人間の喜びと安堵がどれ程のものであったかと想像しても、すべては遥か昔話だ
本日、選 ...
ひたひたりと障子の裏
板張りの縁側を歩く女の影があった
夢だということはわかっていた
ずいぶん前に引き払ってしまった
もう祖母しか住んでいなかった一軒家
広い仏間には掛け軸も
どこ ...
月の裏に池があったの
あなたは覚えている?
私はクッキーを焼いて
ラズベリーソースをのせた
初めての恋だった
でもあなたは行ってしまった
あの星に種を蒔くと言って
枯れた池を見に ...
パリの妖精
第9話「セーヌ川の妖精」
誰が流してくれたの
子供だろうか恋人かもしれない
マロニエの葉が一枚
セーヌ川をいく
マリー橋の欄干から妖精が
舞い降りて横になり
...
? × ラ 々 Z
I D ラ 木 流
多 川 リ △ ∩ ⊃ 也
2 夏 3 圖
木 乃 伊
亞 儒
2 ヶ
/
閒
/
1 ...
宇宙のむこうへ
理想のむこうへ
灰色のむこうへ
迷路のむこうへ
バスのむこうへ
孤独の向こうのかなたへ
道理の向こうのかなたへ
もう少し向こうのかなたへ
思いの向こうの ...
オートバイには
バックギアがないからね
ライダーは前向きにしか
生きられないんだ
オートバイには
ボディがないからね
ライダーは覚悟して
生きているんだ
ライディングでね
人 ...
並木道で
二つに分けた
落ち葉を触れるたび
どんな言葉や
温かい声も
包めなくなった
身体が痛い
過去にしたくないと
思った時
似たような葉っぱ
並べて見える
隙 ...
一旦、ザルにあげておきなよ。
生活に疲れたなら、旅に出たっていいよ。
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
ミルクチョコレート
杏っ子
自由詩
2
19/8/27 11:44
すみれ日記 08.27
もっぷ
俳句
2
19/8/27 11:19
刻一刻
函館ドラゴン
自由詩
0
19/8/27 10:22
スケート場にて
コタロー
散文(批評...
1
19/8/27 6:59
チュイルリー公園の妖精
丘白月
自由詩
0
19/8/27 5:47
妖精の練り香水
〃
自由詩
0
19/8/27 5:45
進化
夏川ゆう
短歌
4
19/8/27 5:05
旅行紀
墨晶
自由詩
3*
19/8/26 23:01
呼吸する森
丘白月
自由詩
2
19/8/26 21:47
抜歯の周辺
春日線香
自由詩
2
19/8/26 18:36
命、輝いて*
ひだかたけし
自由詩
8+*
19/8/26 16:56
ファスナー
クーヘン
自由詩
6*
19/8/26 11:33
supreme
やまうちあつ...
自由詩
1
19/8/26 11:19
(無題)
la_fem...
自由詩
2*
19/8/26 8:54
あれが灰色の海であれば
〃
自由詩
3*
19/8/26 8:51
コーヒーだけなんです
〃
自由詩
2*
19/8/26 8:50
野紺菊
山人
自由詩
4*
19/8/26 6:24
紫衣からの手紙
コタロー
散文(批評...
0
19/8/26 0:20
初香、琴葉からの手紙
〃
散文(批評...
0
19/8/26 0:20
幸恵さんからの手紙
〃
散文(批評...
0
19/8/26 0:19
多能工時代のせれなーで
函館ドラゴン
自由詩
1
19/8/25 23:50
自分が産まれたのって、いつだっけ?
こたきひろし
自由詩
3
19/8/25 23:36
ひたひたり
Seia
自由詩
1
19/8/25 21:59
ラズベリーの妖精
丘白月
自由詩
1
19/8/25 19:50
セーヌ川の妖精
〃
自由詩
0
19/8/25 18:52
凪
墨晶
自由詩
1*
19/8/25 17:41
果て、より
AB(なかほ...
自由詩
1*
19/8/25 16:55
バックギアはいらない
イオン
自由詩
2*
19/8/25 16:24
赤面
ミナト 螢
自由詩
0
19/8/25 13:44
ザル
クーヘン
自由詩
7*
19/8/25 10:54
1055
1056
1057
1058
1059
1060
1061
1062
1063
1064
1065
1066
1067
1068
1069
1070
1071
1072
1073
1074
1075
1076
1077
1078
1079
1080
1081
1082
1083
1084
1085
1086
1087
1088
1089
1090
1091
1092
1093
1094
1095
6.58sec.