セーラー服の第2ボタンの下
見えない手形が押されたあの日
腐った果実と一緒に捨てた
体の行方が心とはぐれて
ダスターシュートの入り口で死んだ
触れることも触れられることも
許せなく ...
人に注意すると殺される
注意したほうが悪いと言われる
人に注意されないから殺した
注意しないのも悪いと言われる
一人ぼっちにしておいて
一人きりで生きるのを邪魔した
社会のほうが悪 ...
大きな欅が伐採された
ものの半日かそこいらで
姿を消した
あっけないほど
たやすく
死んでしまうことは
こんなに簡単
雨を飲み
光を吸収し
息を繰り返し
いくつもの季節をその身 ...
ふつうがなにかも分からない
善悪の区別もたぶん
ついてもいないし分かってもいない
なにが悲しみなのか
その結果のようなものをタオルで拭く
なにも元には戻らないし
関 ...
いままさに
鬼を優しく撫でながら
やまい蹴散らす詩を詠む俺だし
いまという
黄金色の幸せを
気づかず毒づく者なら殺すし
羽根を捥ぐ
痛みをとめる気もなくて
俺 ...
岸辺を撫でる
さざなみは
私にいくつもの
音を書かせる
川面で弾ける
きらめきは
私にいくつもの
色を撮らせる
私の中には
川が流れている
花弁を浮かべ
渡り鳥を ...
同じことばかり
繰り返さない
癖にならないように
同じこと繰り返し
嫌な思いしたくはない
気持ちが変われば
考え方が変われば
何かが形を変える
いつでも止められる
その力 ...
文字が言葉が歪み 一瞬にして灰となるとき
闇から逃れ来たるものの 漆黒に崩れ去る
郵便、郵便
この豪雪のなか
届ける者は誰一人としていない
雪道に崩れ落ちそうな脆い月、
そんなこころを抱きしめて
自分を抱きしめ堪える朔月
雪道に崩れ落ちそうな暗い月、
抱えた苛立ちを棄て切れない
涙も凍る非情な朔月
雪道に崩れ落ちそうな ...
雨の夜の窓のなか
遠くに灯る赤い傘
赤い灯台、雨のなか
近くにゆけば遠ざかり
遠くにあれば懐かしく
夢路の窓は滲みます
あの灯台はなお赤く
赤子の頰もまた赤い
雨の町か ...
この世の塵の掃き溜めに涙も唾も吐き捨てる
俺の怒りの矛先は何処にも行き場を失って空っ風に震えるばかり
何でもねえょ
馬鹿馬鹿しいよ
どうでもいいよ
どいつもこいつも
あいつもそいつ ...
わかんない
押し出される必然に
詰まりに詰まった状況に
針、垂れるように詩が落ちる
心打つにはそれだけじゃない
知らないと、知らないと
満ち過ぎるなら放屁したりとか
僕よりう ...
冬野過ぎゆく風、
冬枯れのしろい空
痩せた私のこいびとが
その空をみあげて武器を振りあげる
冬野過ぎゆく風、
どんな性にとっても
哀しい事故も受け入れる
力を持たない空っぽの ...
(つづき)
花火とは神様の、空のホコリ叩きなのだ。ぬるくなった秩序や人の営みを正しているのだ。しゃっきり、姿勢を正して生きなさいと。そしていつも少し叩きすぎる。空が、ほんの少しだけ割れて、死が人界に ...
今日が、微睡んだ瞳の奥で
希釈されていく
感情は、乾いた風に吹かれ、干からびて
身体の襞に折り畳まれる
けれど、記憶はいつかまた蘇る
あなたが必要としているものは
全て ...
{引用=(*筆者より―― 昨年暮れ辺りに自分のかくものがひどく拙くなつてゐることに気付き暫く充電することに決めた。その拙さ加減は今回の投稿作をご覧になる諸兄の明察に委ねたいが、ともあれかいてしまつたも ...
少年期の 苦悩が
舌の上に 暗く燃える
燎原の火とも 思しく
火力を 増幅する
のたうつ 蟒蛇の様な
凶悪な 輪郭に
驟雨めいた 思考の
黒煙を漏らす 眼瞼
少年から 幽鬼へ
...
一人にたった一つしか持たされていなかった
それを
いつかは黄泉の国に落としていまうとわかっていても
一分でも一秒でも長く持っていたいのは
誰しも切に願う事
名を呼んだけれど応答がなかった ...
私の妄想は止まらない。ここでは詳細は言えないけれど、妄想して暴走して爆走してどこまでもぶっ飛んでいく。
止まらない妄想によってバカ笑いすることがある。それにつられて笑ってしまう人もいる。
どうやら ...
透明な砂漠が
空に広がり
回るペダルで
時間を止めながら
誰よりも強い
世界を探そう
意識の中に
光を打つ魔法
薄いセロハンを
瞼に乗せて
たゆたう風の
踊りを眺めて
...
荒れ狂う海を見た
防波堤は決壊し
穏やかな海に遊んだ
日がな一日泳いで泳いで
甘やかな海を味わった
夕げに貝をほじくり食べ
律動絶えない海を聴いた
夜の浜辺に蟹を追い
太陽を溶 ...
花は 遠くで眺める方が 愛おしいか
されど 芳しきを 感じなければ 意味もなし
なんて 呟きながら 眺める 夕暮れに
尚一層 美しく 咲き乱れるのでしょうね
★,。・::・°☆。・ ...
林檎の木からは
そこに巣食う虫どもを
怯えさせる匂いしかしない
空気も甘酸っぱいまま凍りついた
林檎園の丘の上に転がるように
あたしの脱け殻は
星の下で眠るんだ
陽だまりの ...
名も歳も 無く
鋭く 無垢な筆勢で
通り過ぎる ものみな
書きとめる 少年
姉妹に 恋をした
密かな 罪を燻らせ
拙い 経験を統べ
生き死にに 眼を馳せる
葉と石を 神とし
...
街の灯が消えるころに
俺たちは跳躍を繰り返した
皮を剥ぐような風が
駆け抜ける午前三時
記憶のなかのサウンドのハイハットが
氷の割れる音に聞こえるような気温だった
あたためて
それは ...
裏切りはいつももう
すでに進行していて
素知らぬふりしていたひとも
あばかれるとすっとぼけてる
星空の瞬きって
その距離と俺の距離って
なんのものまね
す ...
不死の女を殺した。長年の願望であった傘で殺してやった。
女がいつも帰りに渡る陸橋の踊り場で殺してやった。
赤いスカートが風で翻った瞬間、傘の先端を女自体にぶっさして、
ぐいぐい差し入れて ...
ドアを開くと
幾十年も変わらぬ空気の
Piano Bar Lyon
カウンターに腰を下ろした僕は
ピンク色のグラスを傾ける
ピアノの周囲には
いくつかのアコーディオン達が
寂れた ...
しらふの星が目障りな夜のことです。
漆のように艶々とした海を生きる人魚の
三オクターブ上へ鰊は鱗をバラ撒き
チャコールグレーの砂を照らしたそうですよ。
それ以来、
チラチラチラチラ
光るの ...
ここは文学シティ。どんな気持ちも許される街。
悲しい人は、好きなだけ泣いていいよ。楽しい人は、好きなだけ笑っていいよ。
ここに神様はいないから、僕らは僕らを律しない。
もし君が日常に戻りたくなっ ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
桃
ミナト 螢
自由詩
2
19/2/2 13:30
人に注意すると殺される時代
イオン
自由詩
1*
19/2/2 13:19
かなしいおしらせ
そらの珊瑚
自由詩
12*
19/2/2 10:44
ふつう
ペペロ
自由詩
4
19/2/2 9:49
サンキュー神さま
秋葉竹
短歌
4
19/2/2 9:36
川
nonya
自由詩
13*
19/2/2 8:53
繰り返さない
夏川ゆう
自由詩
1
19/2/2 5:05
音信不通
ひだかたけし
自由詩
3
19/2/2 2:18
とんがって月
立見春香
自由詩
9
19/2/2 2:14
夜想
帆場蔵人
自由詩
2
19/2/2 1:24
死にたかねぇよ
こたきひろし
自由詩
5
19/2/2 0:11
わかんない
若乱
自由詩
0
19/2/1 23:09
冬野過ぎゆく時、死す
秋葉竹
自由詩
5
19/2/1 22:38
ある日のえんばー5
若乱
散文(批評...
1*
19/2/1 21:50
クロスオーバー ナイト
長崎螢太
自由詩
5*
19/2/1 14:03
秘法(第一巻)ほか九篇
石村
自由詩
18*
19/2/1 12:06
幽鬼
ルラ
自由詩
2*
19/2/1 8:23
時の経過を待っていたから
こたきひろし
自由詩
3
19/2/1 4:26
幸せです
水宮うみ
自由詩
1*
19/1/31 17:02
カーニバル
ミナト 螢
自由詩
2
19/1/31 16:59
ふるさとの海
ひだかたけし
自由詩
11
19/1/31 15:44
しゃくなげ
藤鈴呼
自由詩
0
19/1/31 11:59
雪の歌《改》
秋葉竹
自由詩
6
19/1/31 4:22
少年
ルラ
自由詩
2*
19/1/31 0:47
この夜はあの夜
ホロウ・シカ...
自由詩
3*
19/1/31 0:05
素知らぬふり
ペペロ
自由詩
3
19/1/30 22:45
不死の女
ナンモナイデ...
散文(批評...
3*
19/1/30 20:50
Lyonにて
服部 剛
自由詩
0
19/1/30 20:49
糸の追憶
R
自由詩
0
19/1/30 20:21
文学シティ
水宮うみ
自由詩
1*
19/1/30 20:08
1055
1056
1057
1058
1059
1060
1061
1062
1063
1064
1065
1066
1067
1068
1069
1070
1071
1072
1073
1074
1075
1076
1077
1078
1079
1080
1081
1082
1083
1084
1085
1086
1087
1088
1089
1090
1091
1092
1093
1094
1095
4.69sec.