夜を
飛んでいく大きな鳥を
始祖鳥、
と呼んだのは君だったか

そしてそれを呼び慣らしたのは
僕だったか

手を振ったのは僕だったか
振り払おうと強くあげたのは
君だったか

...
なやみがひとつもなさそうなセンスで、
女は笑うんだ。

冷たくさえみえる
冴え冴えとしたシャフト立ちの
ゴーガンフソンな片頬笑み。

まるでたった1枚のアニメのセル画のよ ...
欲しいものは欲しい
なんとしても欲しい
どんなことをしても欲しい
誰かを傷つけるようなことがあっても欲しい
かもしれない

欲しがらないようにはならない
欲しくってないものねだりまでする ...
俺の無機質を食う
お前の無機質を食う
俺の無機質はスイートで
お前の無機質はデリートだ
俺は気に入らないものには手も付けないが
お前はまずいものでも残せない性分だ
ずっとそうだった ...
佐川くんが
また不起訴になった

佐川くんは
人肉食事件に始まって
汚職事件も
公文書改竄事件も
何もかも不起訴だ
ぜーんぶ不起訴だ
それなのに
佐川くんを
糾弾するだけ糾弾した ...
まぶたの裏で
闇がモクモク

幼少時代の
夜のモクモク

闇が闇でない
暗がりの中

朝は遠く
眠りは祈り

黙々と進む
イニシエーション

夢中へ入る
最後の ...
 屍の歩行

眼孔虚ろな屍の歩行
背に虹のような色とりどりの傷
水蒸気の中で何も呟かないままに
解れた縫い目で足跡は塞がっていた
火は酔拳のように揺らめいている
消えるまで眼孔を落葉のよ ...
窓の外で雨が降った時に
洗濯物を家の中にしまう
良い子じゃなかったことを思い出す

買い物帰りのママを待つ間
赤信号を見落とさないように
小さな体を曲げて祈った

こんな気持ちを抱える ...
舌に絡まる火酒のような色恋沙汰には もう飽いた
冷えたその肩 ぬくい翼で癒やしたい そう思うのさ
舌に絡まる恨み言なら くちうつされてもかまわない
笑い飛ばして耀く君を わたしの翼で孵すのさ
貴女は

手の届かない高い処に咲く花だった

わたしは貴女を見上げて

その美しさにため息していた

そしてその先の空を見上げて

雨が降るように祈っていた

貴女が枯れてしま ...
名も知れぬ小さな花が咲くのを大都会の何処かで見る

忘れていたことに気づく
勝ったものに与える言葉ではなく
負けたものに贈る言葉を

努力は嘘をつかないという言葉に
いつも裏切り続けられ ...
おばあちゃんには
今日のことも昨日のことも
おんなじイチペイジ

去年のこともずっと前のことも
さっきとおなじ場所にあるの

さがしてるいつもね
あったのにねって
ここにおいたのにね ...
二人だけの休日という貴重な一房の葡萄の果実を、ビリヤードの
褐色矮星として分かち合う。果実は混沌と混乱の銀河を巡って軌
道の覚束ない彗星となり、沈黙の時間を巡って遂には規則正しい
乱軌道の惑星と ...
無責任 無計画に人は産み生まれてくる
父は初め父ではなく
母は初めから母である
境界線があるようだ
個でありながら個を生む
どちらにも言える事なのに
境界線があるようだ
母は初めから母で ...
生きている価値のある人間ってのが居るらしい
総人口 約74億の中にそれは居るらしい
その数は1割にも満たなくて
残りの人間は害悪なんだそうだ
ただ、それを決めている人達はその1割に含まれて居な ...
窓の線上に蒼い列車の
君がそっと人差し指を置いた
あの時の僕の血の脈を君は
どこまで憶えててくれる
雨が止まないよ

ドアを叩いて埃でむせる
布と布の隙間に君との約束
するどい痛みを僕 ...
人間が嫌いです
人の気持ちが分からないから
何が正解ですか?
何が問題ですか?
何も言わないくせに正解を要求して
何も言わないくせに不正解だと罵る

ああぁ嫌いだ嫌いだ嫌いだ嫌いだ嫌いだ ...
私が知りたいのは常に一つのこと
あなたが哀しみを哀しむとき
遠いどこかで雨はブルース
青い道に波が響いて
ぬぐう頬にはあかねさす
ライトは一定の冷たさで照らす
誰かの血を
誰かの非を
...
「果てに」

苦しい思いをしているのは錯覚かもしれないと思うことがあるけれど実際痛みを感じるし精神的な辛さもある

時間が解決してくれるなら良いがそんなことばかりでもないしどうにもならず何もで ...
ふっているのに
ふっていないとあなたが言うのなら
ふってはいないのだろう

あめは濡らすばかりではないから

あなたと私に
ただ触れてゆくあめもゆるそう
白い太ももを撫でたい
あなたと触れ合ったのは時差のせい
気付かずにいれば声を掛けるから応える
幻とは過去のこと

アルミホイルに包み込まれた野菜
少食とか以前に今日は何も食べない
骨と皮 ...
もうじきサッカーW杯が始まる
「Wカップ、憧れるなあ・・・」と
Aカップの妻に当て付けるように
言ってみても
どうやら本人は気付いていない

ところでW杯と言えば
アルゼン"チ ...
流れ出た血が固まるように
女は動かない
動かない女の前で暫し時を忘れ
見つめれば やがて
そよ吹く風か 面持ちも緩み
――絵の向こう
高次な世界から
時の流れに移ろい漂う
一瞬の現象で ...
今宵も演歌をききながら
ひとり酒
深酔い酒
女の思いせつせつと
そんな女が待っているような気がして
つい深酔い酒
ひとり酒
現実は甘くないと知りながら
妻の小言も忘れて
今宵も演歌を ...
植えても植えても
分かれるもの
内に 内に
入り込むもの


誰かのためにと始まったのに
そこに自分は居なかったのに
小さく小さく
ひらいたもの


光を見 ...
先ずは一番に人の心から中身を泥棒したい
その為には甘い言葉で優しく近づき、嘘をつき始めなくてはならない
豊富に偽りを重ねかさねて相手の心から盗み取るためにそれなりの努力を怠るな
良心の呵責は最初 ...
蛇行せず川は流れる氾濫し落ちた子どもはダムまで流れ

天国と地ごくの絵図に蛇がいて未来永劫とぐろ巻いてる

陽炎が揺れにゆれてた田んぼ道断りもなく蛇が横断

一閉じ込めた瓶の中では大人しく ...
「男性に対してもセクハラ発言あるでしょうか」
「当然あります。」
「タマが小せえー!と言ってはいけません」
「3分しかもたないと言ってはいけません」
「男だろう、と言ってはいけません」
背中は
父の匂い

おっぱいは
母の匂い

懐かしいなあ!
眩しい
なにもみえぬ夕暮れのなかに

鳥葬の塔

アーチ型の風雨にいたんでいる木製ドアを開けよう
耳に痛いちょうつがいの音がして少し赤錆がおちる
取っ手にはこれまでのすべての
怯えてい ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
真夜中の始祖鳥フユナ自由詩418/5/31 23:49
さらしもののうた秋葉竹自由詩318/5/31 23:17
欲しい坂本瞳子自由詩4*18/5/31 23:16
Inorganic(性質など関係ない)ホロウ・シカ...自由詩8*18/5/31 22:52
佐川くんに謝れ花形新次自由詩318/5/31 20:17
モクモクシホ.N自由詩318/5/31 17:10
屍と女の心理moote自由詩218/5/31 16:42
おるすばんミナト 螢自由詩218/5/31 16:03
46U自由詩518/5/31 15:45
薔薇と神様卯月とわ子自由詩518/5/31 15:10
無名HAL自由詩3*18/5/31 13:05
おばあちゃんのおはなし朧月自由詩318/5/31 11:00
ルナーボール本田憲嵩自由詩318/5/31 5:31
ご利用は計画的に徘徊メガネ自由詩318/5/31 0:00
お先にどうぞ自由詩118/5/30 23:45
初乞い hatsu-koi胞衣自由詩118/5/30 23:45
徘徊メガネ自由詩118/5/30 23:26
私が知りたいのはふるる自由詩518/5/30 22:16
20180530_work0000@poetryNaúl自由詩118/5/30 21:15
赦しのあめ朧月自由詩518/5/30 20:48
あなたを求めるmoote自由詩3*18/5/30 19:41
俺は見ないけれど花形新次自由詩118/5/30 19:15
静止性ただのみきや自由詩12*18/5/30 18:43
演歌をききながらホカチャン自由詩018/5/30 10:47
白あおぐ白木立 悟自由詩218/5/30 9:21
泥棒こたきひろし自由詩118/5/30 9:09
短歌118/5/30 8:25
セクハラ研修ホカチャン自由詩018/5/30 6:58
匂いの思い出自由詩018/5/30 6:35
鳥葬田中修子自由詩3*18/5/30 0:45

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