元気よく動き出す孫の手足を眺める
父の眼差し。

鼻とほっぺたにちょこっと触れて
「ママにそっくりだ。」と
口元を緩ませる。

喃語できゃっ・きゃっ・と話をされて
機嫌よく頭を撫でなが ...
去年の秋
星を探しに
小高い公園で二人

私が指差す方向を
まるで鉄砲を打つように
腕を掴んできた

どこ?
僕の星座はここだよ
この指の先
あのカシオペア座の下

君が ...
十数キロ走ると県境となる
トンネルの中心を境に、向こう側にいけるのだった
県境は六十里と呼ばれ、霧があたりを覆いつくしていた
前線に覆われた列島だったが、ここ数日は安定しているという
登山口に ...
自分の方が
何億?
ものすごいもろいくせに
見上げた空に
悲しくなる理由を
星の命を感じた
とか思ってんなよ!

乱暴な言い方ですが
とても清い心で
言われた気がしました

見 ...
わたしの大事な人形は
美人と言われた器量よし
ぬばたまの夜に家出して
レールに身を投げ轢死した
バカな恨みに身をやつし
身近な優しさ見失い
乙女の時を棒に振り
憂さを晴らしに酒浸り
昨 ...
断首されたばかりの蛇のようにのたうちながら俺を封じ込めようとそいつは現れた、俺は逃れる隙があるかどうか見極めるためにそいつから目を逸らさないままで立ち尽くしていた、そんな風に対峙してからどれくらい ... 大きな一頭のゾウの写真をこっそりと 
一人だけ見ることのできる男がいた

男はゾウを連れてきて
人々に目隠しをして触らせた

北の民はゾウの耳を撫でて
ゾウは耳だと言った
東の民はゾウ ...
降り続く雨に
赤い薔薇は薮の中
凛と咲き誇り昔日の
君の面影、呼び起こす

 *

この雨のなか
はしゃぐ子らの声上がる
病棟の窓辺のやるせなさ

 *

一雨毎に色深める
...
詩的小説 バス停 第二話


目覚めて窓をあける
高台にあるアパートは
見晴らしが良く
遠く小学校の向こうに
海が静かに朝日を集めていた

顔を洗ってパンを焼き
コーヒーを淹れる
...
目玉焼きの黄味が
気味悪い程に似ている
あの日の満月に

茹で卵の君を囲む
ゆったりとした色合いに
煮ている米粒を ぱくり

ズズッと 音を立てて
飲むのが常套
荒切り野菜の
...
  光に眩む草刈りの
  発動機の音
  青々とした虚無に吸われて
  日めくり捲る孫の手中
  また皆殺しの夏が来る


「頭のいい憂鬱はよろしくない 理屈っぽいのは特に
「そんなや ...
僕は僕が
不思議でたまらない
僕を生かし
僕を僕たらしめているものは
肉か血か心臓か…
僕は僕の
心臓が不思議でたまらない
なぜ鼓動を打ち
この体に血を送り巡らせるのだ
死が恐いのか ...
静かな雨の降る
6月の昼下がりに
僕は
刈り入れの終わった麦畑を眺めている

憤怒と月光を
まき散らした昨夜の嵐が
懺悔に滴らせる涙のような
そんな雨だ
その滴を受けとめ濡れた
や ...
待ちわびた黎明だ
太陽でも月光でもなく
果てない夜を終わらせようと
吹き荒れた嵐の向こうに
生まれ落ちた黎明だ

君が
ふるえる玻璃の瞳に閉じ込めた
青い一迅のそよ風に
ひとつの嵐が ...
詩的小説「バス停」


新しいこの街で一人で生きていく

近くのバス停で時刻をメモする

バスが停車して扉が開く

「すいません乗りません」
「メモしているだけで・・・」

笑 ...
ワクワクしながら生きてなんて行けない
何かを楽しみにしてそいつを待つなんてできねー
嬉しいことなんかいらねー
知らねえことだけはわからねー
やっぱりあいつより僕は間抜けかい?

濁った ...
朝が来ると鏡の前でこい。を頭の中で漢字に変換をする。雑踏を歩くと踵が痛い、世の中に埋没する生き方を足し算し続けると、私は空を見上げない、結局地面を見下さない。黒板の文字がぼやけて、目を細めると現実 ... 地図から欠けているくらい

小さな島の話で 反対っかわまで行っても

さして変わり事もなく あお満面だし

画家には一人の上客が居て、全てはそれで十分だった


さくばん夜な ...
 衣擦れの音で目が覚めた。
 こんな夜更けに、暗闇の中で。
 気配をうっすらと残しそれは消えた。
 夢であろうか。
 誰もいようはずもない。
 妻も子も出て行った。
 私は病気だ。
 心 ...
朝起きて
遠い国のニュースを見た
”雄牛の軍団がアイドルを喪失!失恋の衝動をマタドールにぶつける”
なんてこった。マタドールは然るべき教育を受けるべきだ!
誰かとこんな話をしなきゃなならないは ...
カエルばかり鳴く夜にみた夢のこと
口から泡をふきながら
肝心の言葉が出てこない
夢日記のページは埋まっても
あとで見返せば
何が書いてあるのかわからない
単語と単語の間を繋ぐ接着剤はピンク ...
きゃあきゃあ叫んで痣だらけの膝で走り回る女子高生は体育館ステージ奥の記憶のなかの部室へ押し込めて鍵かけて。あのころみたくはしゃげない。もう若くないなあって思う、けどずっと昔から若くはないな渾名はかあさ ... 泣きたいくらい泣けないピコピコナイトに揺らぐネクタイと世俗主義
進歩しない進歩。インポじゃないよ。

ぜんぜんバランスに興味ないペヤングナイトを流れてく黄色いマヨビーム
アナ ザ  マイ  ...
かたい糞だすときつらいが紙いらず詰まるトイレにみのる鳥肌 (痔余り) カタツムリ心が晴れる梅雨の空

自撮りして自信のなさを見せつける

親に勝ち日差しに負けるひきこもり

寄り道をするなと言った父不倫

ちっぽけで偉大な全てそれが君

得るものも失 ...
人は誰かを
大切だと思って取るのが
コミュニケーション
互いの距離は
誠実で埋めるしかない

でも伝わらない人に
ゴミだと思って取るのが
ゴミュニケーション
互いの距離は
ゴミで埋 ...
ずっと長いあいだ
売り切れたままの心
庭におりれば
ニシキギの実が
風の小径でささやく
歌が小舟で天に去ったと

檀紙のしわをなぞれば
懐かしい言葉が幽霊のよう
苔むした石段を照 ...
地球は巨大なボール
地球めがけてバットをフルスイング
粉々に砕けるか
どっか遥か遠くへ飛んでいくか
やってみたい

地球は巨大で丸い大根
もう手におえないから
刀で真っ二つに切ってやり ...
湿度が高くて過ごしにくい
梅雨の重々しさが嫌

雨は嫌ではない
雨に濡れた大自然も
雨に濡れた街も好き

長々しく横たわる梅雨
出口が見えてこない

何もかもが
湿気に包まれて
...
事件ばっかりだ
詩のタイトルといちぎょうめが
同じだったとしても
なんも、こわいことない
だって、ジミヘンドリックスの
ヘイジョーって曲の歌い出しはこうだったから
ヘイジョー
そーゆーこ ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
おひるね梓ゆい自由詩019/7/1 7:30
星の想い出丘白月自由詩219/7/1 7:27
県境山人自由詩3*19/7/1 7:25
はかない星木葉 揺自由詩119/6/30 23:30
わびぬればLucy自由詩4*19/6/30 23:06
ケモノの夜ホロウ・シカ...自由詩3*19/6/30 22:49
ぞう為平 澪自由詩319/6/30 20:17
入院生活2ひだかたけし自由詩719/6/30 20:08
バス停 「第2話」丘白月自由詩119/6/30 19:45
おんなじ笑顔藤鈴呼自由詩1*19/6/30 15:39
内出血ただのみきや自由詩5*19/6/30 14:43
告白両性具有自由詩019/6/30 13:28
麦畑自由詩219/6/30 13:14
黎明自由詩219/6/30 13:04
バス停「第一話」丘白月自由詩219/6/30 11:26
一人じゃ二人にはなれない竜門勇気自由詩0*19/6/30 10:53
No spring chickenかんな自由詩3*19/6/30 7:31
本懐なけま、たへ...自由詩219/6/30 4:52
衣擦れメープルコー...自由詩1*19/6/30 2:16
探さないよ、なんて笑っていられる?竜門勇気自由詩019/6/30 1:13
夢から覚めたカエルSeia自由詩219/6/29 22:08
No spring chicken/即興ゴルコンダ(仮)投稿こうだたけみ自由詩0*19/6/29 22:01
真夜中のマヨラー末下りょう自由詩1*19/6/29 20:59
_短歌0*19/6/29 20:52
矛盾TwoRiv...川柳0*19/6/29 20:36
ゴミュニケーションイオン自由詩019/6/29 18:25
売り切れたままの心丘白月自由詩019/6/29 7:18
蛞蝓こたきひろし自由詩019/6/29 5:43
梅雨の海夏川ゆう自由詩219/6/29 5:20
事件ばっかり次代作吾自由詩019/6/29 2:09

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