【公園】
躁鬱な白熱灯が
葉桜のささやきになだめられて
たわわに実った涙を
鳥が、祈るように啄んで
焦げ落ちた空へと死んでいった


【狭い路地】
ヨモギ色のトタンの一軒家
も ...
大洗の海がすこぶる荒れていた
無理ないよ
台風が近付いているんだから

海は遊泳禁止になっていた
当然だよ
季節が外れていたんだから

水族館の駐車場に車を停めた
台風が近付いている ...
 昔馴染みの友人と町を歩いていて、歩道の隅にけものの彫像が置かれている一角に差し掛かった。
「そういえば、この辺りで幽霊を見た、という話を聞いたことがある」
 何の気もなくそんな話を始めると友人は ...
          n'est plus l'impromptu, déjà


 一階の角部屋を覗きに行く

 カーテンのない窓から室内がよく見える

 六畳の板の間の隅に

 サ ...
何もかもが平たく ここにあるわたしは点
点は点と結ばれて線になることはできず
ここにあるわたしは点 いまも

すべてが遠く夢のように見えて
生身のわたしはどこにいるのだろう
損ね 刃が指先 ...
障壁はなくなった
さあ
戦争の準備をしよう
靴紐を結び
あご紐を締め
上から下まで隙がなく
「イエス・サー」の一言でひたすら前進
銃を磨き
砲弾にはキス
国境線に地雷を埋め
家 ...
お金を使いはたして 黄金がわたしより大切に扱われていくあたりまえさにみとれていた
マーケットの片隅で

多すぎるか少なすぎるかしかない
という

取り分を
数えきるまでに使いはたして ...
窓は人の瞳を
光らせる
カーテンを閉めて
置くのはきっと
命の合図を
外に隠すため

ガラスを通して
伝えたい気持ち
雨が降ったら
傘を書くでしょう

踊る二人に
言葉を与え ...
ねぇおじいちゃん?
何だ?
何か話してよ
お前が話しなさい
私は手を動かしてますから~
う~ん…
昔切ってもらったんでしょ?
そうだな婆さんにな~
どんな時に?
お前の父さん母さんの ...
{画像=190420191329.jpg}

{引用=
詩とかわいいイラストを融合できないかな~と考えていました。
詩の説明のためのイラストではなく、
イラストの説明のための詩でもなく。
...
悪い結果を予想するのは
予想が当たるという良い結果で
悪い結果を打ち消したいと
思っているからだ
ネガティブな人間なんて
いないんだよ
この春日に躍り出て
僕らは軽快な会話を交わす

〉快晴ですね
青い光が降って来る!

〉そうですね
実に素敵な日ですね!

僕らはそうして手を繋ぎ
光のなかを進んで行く

もう ...
「お棺」


潮の目 考える 
学ぶ姿勢 死生

ごみとくず
預かり 手渡し
覆す 誠意 真

いつまでも変わらない
このときも 明日も 明後日も

不安だから今を見る
長い連休、借りてきたDVDも底をついた。祖母の家を訪ねる。といっても同じ敷地内にあるので、徒歩三十歩くらいの旅だ。
祖母は祖父が亡くなって、三十数年未亡人だ。未亡人はモテるのよ、と、八十歳になった今 ...
 ネット詩は、紙の詩人たちに読まれる必要などなく、また誰一人として人間に読まれる必要もない。

 こうした無意味とも思われるヘンテコで怪しげな詩の創作は、書いている本人が全く気づいていないところで ...
一年に一度ありえない
やさしい命を咲かす桜たち
懐かしい空に向かう永遠のピンク色が
胸に溶けて新たに命を広げていく

ぼくたちはまた生きていく
今は散り花びらのない樹になっても
胸の中で ...
六十歳の定年に仕事はお払い箱にされた
定年延長再雇用は却下されて
容赦なく投げ出された訳さ

家の借金はあるし
嫁さんは体と心がどっちも弱くて
結婚当初から
俺にずっと養われてたから
...
朝食はパンよりは
和のものがいい

野菜が多い味噌汁
濃くも薄くもなく
丁度いい味が口の中に広がる

おばあちゃんが作っていた
味噌の味を思い出している

毎日食べているのに
飽 ...
空のてっぺんあたりにお日様が昇る
暑いなんてもんじゃない
熱いんだから

夏が真っ盛りだ
八月
男は上半身裸で赤銅色をしていた
女は着ていたが乳房の形が浮き上がって見えた
夫婦は二人と ...
さあ、バゲットを食べよう
あの頃のように分けあって食べよう
ほら、焼きたてだよ
たくさん、たくさん焼いたよ
大好きだったあの匂い
ちゃんとキャッチしなよ

今年はあんこを買い忘れたから
...
さいごの さくらが さよふけて
まんげつ まんまん みちている
ほおづきのような ともしびを
つなげて うたを うたいましよう

去ってしまいそうな 桜のいろを
きえてしまいそうな かおり ...
自動で変わり続ける
チャンネルを見てる
唇を言葉が濡らす
顎を伝う膝に落ちる

夜は終わるだろうな
こんな調子じゃ
いつまでもなんて
おもえない

となりでレイプが始まる
そ ...
マンション管理的な仕事をしているわけですがマンションの中におかしな人がいるのです 一年に一回くらいの割合で頭がおかしくなる時期があるのです 「上の階から水漏れがする」という事で上の階へ行ったらそ ... あんまり心体しんどくて
行き場を失い裸になる
そうして編み戸から入り来る
夜風をひんやり肌に浴び

生きてるなあ 生きてるなあ

私は自分を取り戻し
静かに目を閉じ胡座かく
何処にも ...
生きるためには
走り続けなければならない

87歳じじいは
妻ナンシー(85)を
助手席に乗せて
太陽の輝く街を
走っていた

「ベイビーナンシー、俺たちは風だ
風になるんだ
奴 ...
詩を書きはじめたきっかけはなにかと問われると小学校中学年の時にクレヨン王国月のたまごの主人公に憧れたからと答える。彼女の書く詩にはあんまり興味を持てなかったけれど詩を書く女の子にはとてもとても憧れたの ... 苦悶の表情を浮かべる天使の棲む場所は暗黒
星雲の隙間から光差す氷上の溜息

女神の杖を探しなさい
とっておきの呪文とともに
叶え始めた恐怖の約束

汁に沈めて もう一度 浮かんだ ...
太陽が輝く街
じじいが
疾風の如く
駆け抜けた後に
血塗られたアスファルトと
人々の絶叫が残される

じじいが87歳の人生を賭して
やり遂げたことは
自分の1/10も生きていない
...
  なつぐも
{引用=―エミリ・ディキンソン " AFTER a hundred years --"に基づく―}

ともだちがだれもいなくなったとき
わたしはその野原にいき ...
空から落ちてくるのは
紛れなく男の体だった

地面に激突して壊れた
直ぐに回復して立ち上がった
立ち上がって歩きだすと一人の女が現れて微笑みながら進路に立ちはだかった

女は男の唇に自分 ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
夜の散歩印あかり自由詩919/4/21 9:10
中原中也のあの有名な詩がこたきひろし自由詩119/4/21 2:37
再度の怪阪井マチ散文(批評...319/4/21 2:32
空き部屋墨晶自由詩5*19/4/21 1:15
いのせんと自由詩219/4/20 23:46
戦争の準備マサヒロK自由詩0+19/4/20 23:36
つぎの朝の紙くずDFW 自由詩4*19/4/20 23:16
今昔物語ミナト 螢自由詩119/4/20 20:39
祖父の後ろ髪しょだまさし自由詩219/4/20 19:31
測候所 焦がれる ナナホシテントウふるる自由詩2*19/4/20 19:15
ネガティブなポジティブ思考イオン自由詩019/4/20 18:07
walk・on 16ひだかたけし自由詩519/4/20 12:41
20190420Naúl自由詩019/4/20 12:04
まにまにダイアリー②サザーランド切手そらの珊瑚自由詩719/4/20 11:13
とりとめもなく書く、ネット詩のことatsuch...散文(批評...5*19/4/20 10:50
桜のピンク色フリーダム自由詩319/4/20 7:36
六十歳の定年に仕事はお払い箱にされたこたきひろし自由詩419/4/20 6:53
味噌汁夏川ゆう自由詩319/4/20 5:33
屋根の上にはソーラパネルなんてなかった時代にこたきひろし自由詩319/4/20 5:04
春のパン祭りー愛犬に捧ぐー美空自由詩119/4/20 2:27
それとはなしにるるりら自由詩7*19/4/20 0:39
夜は終わるものさ竜門勇気自由詩019/4/19 23:31
0X1012マサヒロK自由詩119/4/19 22:43
只此処で(改訂)ひだかたけし自由詩619/4/19 22:36
殺人マシン花形新次自由詩219/4/19 22:26
それとはなしに/即興ゴルコンダ(仮)投稿こうだたけみ自由詩2*19/4/19 22:21
歪月藤鈴呼自由詩019/4/19 20:37
じじい(87歳のチンカス)花形新次自由詩019/4/19 19:04
なつぐも 他二篇――エミリ・ディキンソンの詩篇に基づく(再掲 ...石村自由詩18*19/4/19 15:59
断崖と絶壁がこたきひろし自由詩119/4/19 7:10

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