ひと粒の種の眠りに欹てて
空と地は結ばれる
養い子らの息
殻の中で膨れる水脈
夢のからだが眠りを突き破るまで
太陽が孵す夏の日は澄んだ炎
抱きしめた夜は火傷を負って
欠片ひとつ 片 ...
ナトリウム灯も消えたままの
古びた跨線橋の下
あなたと出会ってから
夏休みの落書きが増えていく
「おはよう頑張ってね」の文字
「おつかれさまでした」の文字
すれ違い ただ文字だ ...
隠れ家のような住み処から生まれるものたちの
軽やかなでんぐりがえし
ひんやりとした土間をころがり 野原に消えていくものたち
わたしの貧しさが豊かさにてらされたものではなく 煤けた壁やゴザ ...
ボオドレエルの詩がアングラ演劇で上演されることになった。
私は必死になって地下室で詩を暗記した。
阿呆船館とよばれている劇団は統率がとれている。
演出家は鬼のような形相で灰皿を投げつけてくる。
...
思い出の欠片も落ちてはいない
生まれて初めての南の島
君はそこで何を探したのだろう
たなびく細長い雲に薄くスライスされながら
溶岩のような輝きを溢れさせ沈んでいく
座間味の濃い夕陽
崖 ...
色鉛筆で君を想った
綺麗な夜だ絵画みたいに
あなたを描いたひたすらにただ
凡人ですから
本物を何台も持てないですよ
貧乏ですから
一台のビンテージに絞っても
維持できないですし
本物に対しての
コンプレックスはありますよ
オモチャ集めてもなぁとか
で ...
とうとう
宇宙の銀河へと旅立ちました
夏の暑い日にゆく道は
かなへびが虹色にかがやき
空には蝶やとんぼが舞い
山鳩が見送りました
たかさごゆりがお辞儀をし
芙蓉の花が揺れました
...
まだはやいと
手毛を抜いて
ハンドクリームを塗ると
夕星が棚引く
テフロンの夜空
そういえば
ぼくは椅子を持っていない
だれかぼくのところに来なくてはならない日が来たら
ぼくの ...
夏には何かと、ソウゾウしい何かを、
そんな何かを、心待ちにしたりして、
自分の時間を、費やしたりしたりして。
昼寝でもすればいいものを、
遠くで鳴っている雷 ...
あの夏の朝に 私が見たものは何であったか
まばゆいかなしみがほとばしり
そして私は そのまばゆさのままに
一心に 泣いたのではなかったか
*
あ
あ あ
...
たなばたさまも終わってはやいっかげつ
あまのがわにであったわたしとあなたの
まぼろしのおうせも忘れられる季節です
ぎんがのいりぐちには夢と絶望があって
にかこくごを話せると喜んでくれたけど
...
あかやあ きいやあ きんいろやあ
愛を暗示されれば
とは、なんだ、とは、なんだよ おい だれか、
あつい、朱金の星が宿る
遠吠えを、したらいいわね
韻がおしまいになる前に まだいるの ...
庭で芙蓉に話し掛ける
ロングスカートのあなたは
椿の枝に隠れて歌い
話しかけるスズメにさえ気づかない
静かで透明な朝日が
まだ眠る蕾をくすぐる
白い花びらは雨が降れば
溶けそ ...
天の川を飛ぶように
命を燃やす花蛍が咲く
川底に積もる金箔の羽根
銀河の中心で弓を引くケイロン
ゆっくりと天の川に分け入り
予言の唄を口ずさむ
薬草を金箔で包み
願いを込 ...
夢から覚めると
現実に囲まれる
自分の中にあるものが
現実になって現れる
自分だけの人生
ポジティブ思考が
良い現実を生み出す
豊かな世界が
現実というキャンパスに
描か ...
お葬式が終わり
一人になった夜
星空から雪が降ってきた
ふわりと目蓋に一枚の雪
溢れるように涙が生れた
雪の精になったのか
今年も初雪草が咲いたよ
夏の雪はすぐに解けて
...
気まぐれな茜がぽつんとある
ビルの眩い窓群と添い寝したのだろうか
届き来た真南風と溶け込んだ私が
なぜだか コンクリートの上で見ている
産まれたばかりのコンビニ袋も
真っ赤な陽を孕み
あか ...
ぼんやりとしている意識が
連日の猛暑に洗われて
とめどもなく広がっていくとき
病院の中庭で
熱風にかさこそ転がっていく枯葉よ
お前の姿が妙に懐かしいのは何故?
意識のヒューズがとん ...
遠い落日から潮騒はやってくる
零れおちた輝きは
海硝子にはなれない貝殻たち
のこるものは夜光貝の
幻というかそけき冷たさ
空の螺旋のうちに響いている
遠のくということは淋しい
それは砂を ...
恥をしればたなごころを溶す
耳飾りをわたなすこころ知せば
戸を折る
鶴―知る新聞ふ戸界隈に世闇の中
まん中の
春の光光光 まん中の太陽太陽の
さーっと露露露露露露露露
写真であっ ...
楽まわす危をまなざす剣
三つの波包丁こたつの世の
わた子、まわす回すわたなべ。
饅頭の中、粉雪の白
鴉!とふったことになった!
神にしろ 歩かなければいけない・・・
回郭、回郭 ...
川の中の北極
春に映えるまなざしの夏
砂の歌を掬う小鳥
子供の服を咲く大歌
見たら歩く渡す歯ブラシ
光の光のくりかえす郭
漆黒を畳回す山茶花
冷酷を燃やすもやし
回る回る車まなざし車
もうすぐみんな帰ってくる、わかる、予感よりもすこし確実な、のはなんていうんだろう?お湯をわかさなくてはと思う、べつに、いつもいつもそれをしてはいるけど、しなくては。脳が砂利を噛む音、まえに面白かっ ...
夏草たちよ
どうしておまえは
笑っていられるのか
名前も知られず
見向きもされず
気づかれずに踏まれ
庭に咲く花の仇のように
抜かれてしまうというのに
なぜ笑っていられるのか
...
ぼくらはキャラ作りに必死で、かあちゃんをもとめている。
ただかあちゃんは来ることがなくて、夢の世界で会うことが精いっぱい。
生きて死んでのくりかえし くりかえし。
自己完結型の物語が巷にあふ ...
未来がここに来ないとしても
あの時見た希望の成れの果てがこれでもいい
失望の果て
諦めの果てがこれでも
もういい、わかった
僕は楽しいことを理解した
君には付き合えない
君は僕に ...
ティンカーベル、ダンス、空の中で。
開放の、快楽。もっと、ルーザー。
ハイ・ファンタジー。
ストラテジー。
モア、ルーザー。
なんの貨物なんだ。
希望のアウト・デイジー。
一人じ ...
月に光る草を見つけた
君の持ってきたビニールシートが
魔法のように浮き上がっていた
口では言わない言葉の
墓場のような気がしていた
お互い様かもしれないが ...
ドラムのキックにベースが重なる
リードギターが掻き鳴らされると
なんか始まったような気になるよ
可愛いポーズでいちにさん
響きわたれ舌たらずの余韻
可愛いポーズでいち ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
擬態標本
ただのみきや
自由詩
4*
19/8/3 22:21
夏休みの幻想
丘白月
自由詩
1
19/8/3 21:03
古民家見学
DFW
自由詩
7*
19/8/3 20:19
アングラ演劇ラストツアー
文学特攻隊
自由詩
3
19/8/3 17:56
南の島で君は
Lucy
自由詩
12*
19/8/3 16:30
絵のなか
水宮うみ
川柳
1*
19/8/3 15:37
ミニカーで小さくまとまる人生
イオン
自由詩
1*
19/8/3 14:31
銀河へ
美空
自由詩
3
19/8/3 13:31
手毛
末下りょう
自由詩
3*
19/8/3 13:24
夏乞い
ナンモナイデ...
自由詩
3*
19/8/3 12:37
Happy Birthday
塔野夏子
自由詩
3*
19/8/3 11:22
おにのすわるあまのがわ
秋葉竹
自由詩
10
19/8/3 11:06
せ
田中修子
自由詩
7
19/8/3 8:10
芙蓉の妖精
丘白月
自由詩
0
19/8/3 7:48
射手座
〃
自由詩
2
19/8/3 6:10
現実
夏川ゆう
自由詩
4
19/8/3 5:48
初雪草の妖精
丘白月
自由詩
1
19/8/2 20:40
茜
ふじりゅう
自由詩
1
19/8/2 17:48
熱風(改訂)
ひだかたけし
自由詩
4
19/8/2 16:32
遠のくということ
新染因循
自由詩
7
19/8/2 16:08
真ん中
カッラー
自由詩
1
19/8/2 12:40
知丁場
〃
自由詩
0
19/8/2 12:32
回輪郭
〃
自由詩
0
19/8/2 12:25
メモ(interactive)
はるな
散文(批評...
3
19/8/2 11:05
夏草たちよ
丘白月
自由詩
1
19/8/2 7:10
自己承認欲求大爆発
文学特攻隊
自由詩
2
19/8/2 7:01
けして誰にも届かないものだとしても世界で一番でかい音で鳴らせ
竜門勇気
自由詩
1*
19/8/2 5:06
なんてたくさんの鱗粉!
〃
自由詩
0
19/8/2 1:10
アナーキーインザ2LDK
カマキリ
自由詩
3
19/8/1 23:56
可愛いポーズ
函館ドラゴン
自由詩
0
19/8/1 23:25
1038
1039
1040
1041
1042
1043
1044
1045
1046
1047
1048
1049
1050
1051
1052
1053
1054
1055
1056
1057
1058
1059
1060
1061
1062
1063
1064
1065
1066
1067
1068
1069
1070
1071
1072
1073
1074
1075
1076
1077
1078
4.09sec.