そろりそろりと剥ごう
皮をつつつ、と剥ごう
夜を剥いで朝を剥いで
私というものが
どこでもない場所で剥き出しで
死んでいる、或いは
台所で皮を剥がれた
剥き出しの野菜や肉に混じっ ...
どこまで漕いで行こうか
こんなにも暗い夜だ
幽かに揺れている水平を
描いているのはいつの波紋か
この舵だけが覚えていることだ
銀の月が爛々と眩い
溶けているのだな、おまえ
うつくしく ...
あかるい蝶々のみちにひかれてまだ見ぬ息子がゆれていた
いとけない息子の息をわたしはきいていた
突堤のテトラポッドで男は根魚を釣っていた
その側で片耳の三毛猫がひなたを掘っていた
夏 ...
もう二度と戻れない
とつぶやきながら僕らの日常
入口も、出口も
いくつも開いている
環状2号線
トンネルを抜けると
道がいくつも別れていた頃の幸せ
次のトンネルを抜けた
...
たぶんね、
死ぬってことは
とても簡単なことなんだ
私は
3歳で父を亡くし
出産と同時に母を亡くし
兄も早くに亡くした
日常的に
熱意や努力や恋愛が
終わりの雨を待 ...
大気のハロー、青い地球
緑は再び燃え立って
私は自分を忘却し
無限の彼方に身を委ねる
)すべて、すべては去っていき
)果ての果てに眩めくもの
)思考の遥かに見出されるもの
(〃詩 ...
カレンダーを
これから旅立つ友だちにもらって
廊下にかけた
それは
ラウンジの一人がけのソファに座ると
真正面にあって
ふとスマホから目を離したりすると
かつては真っ白な壁だったところに ...
妻がパートを始めた。新婚生活も落ち着いてきて、専業主婦は若干暇なようだから、パートの面接に応募したら合格したのだ。平日半日勤務、年収80万円程度のパートであり、私の扶養に入ることとなる。
妻がパ ...
がむしゃらにペダルを踏み続けていた
自由な時間は有り余る程持っていた
それでも走っていた
お尻浮かせて体も前後に揺らしていた
今よりも確実に一日は長く感じていた
...
集まって噛み付く
せがんで投げ出す
君についてる
悪い虫 悪いやつ
窓があればなあ
外を見れたのに
何でできてんだろうねこれ
継ぎ目だらけで
どこにも隙間のねー暗い壁
ひ ...
社会への不安と
社会への不満が
たえず燻っていても
燻っているだけで
火はつかないから
燃え上がらない
夜に娘と話していた
この国は平和過ぎるから
結局はそれを受け入れて諦めてしま ...
街の雑踏で背後から声をかけられた
立ち止まりふり返ったら
人違いでしたごめんなさい
と若い女の人
人の流れは速くて
あっという間にその人は何処かにいってしまった
ほんの束の間の出来事
...
久しぶりに、酔っ払ったあの夜
「あのねえ、私、好きな人がいるのー」
いるのー、と延ばした音の先まで
彼女は駆けて、そして駆けるのをやめて
だって酔いが回っちゃうからね
ま ...
slipknotを聴きながら肉を噛み続ける。
一点を見つめながら。
そのあとeminemを聴きながら鉛筆を削る。
一点を見つめながら。
紙の上で文字を軍隊みたいに整列させるんだ
そし ...
トイレに入ってブリブリうんこを出して おしりの穴をトイレットペーパーで拭いても拭いてもうんこがずっと紙についてくるときがある
うんことじぶんがしろい紙のうらとおもてでひと繋がりになってずっとおしりの ...
突然の雨におどろいて
なみだを浮かべるあなたを
思い出してしまいました
だんだんと雲がはれて
すっかり晴れた空を見上げ
あなたの笑顔を見たようで
あの空もこの空も
あなたの ...
サ
ラ
サ
ラ
血
皿
更地
汗ばむ項には
触れてみたくなるから
見ないでおこう
汗のしずくが湧き出でる
美しい孤の形を描くそれは
決して滴らせることなく
雨のような粒を滑らせている
その一つ一つを
薬指の ...
多頭とも
群ともしれない
藍のイルカ
夜の先に
曲線をかえしていく
紺色ともない
肌をかえしていく
冷やを{ルビ呑=や}りつつとらんぷ繰ればハアトの騎兵が眼をそらす
朝日を小瓶に捕まえて
蓋をしめて逃さない
泣き出した夜に雨が降る
綺麗すぎて汚くて正しすぎて間違いで
かけがえのないものを掛け違えるまいにちに
夕陽を虫籠に入れる
幼い記憶を餌にして
孤 ...
お昼を食べて 抱っこして
背中とんとんねんねした
母はソファーにべっとりくっついて
あえて身動きを止める
目の奥の疲労がじゅわーっと広がって
夕方には足の裏までぐおーって届く
...
今日はのどかな高曇り
光の空が白く白く
一様に広がっている
僕はといえば病院の
外出許可を得てあてどなく
何処までも歩いていく
心も体も魂も
〃身一点に〃*凝集していく
そんな ...
祭りかと思ったら血祭りだった 町境に夜をおしのけてくる扉につまずいてはじめて足が生える
昨夜の酷い雨が連れてきたボロボロの木の枝が、川の分岐に設えられた水門の脇でおざなりな寝床のように積み上げられている、そこで眠っているのは生まれたばかりの数匹の子猫の死体だった、明けたばかりの木曜は ...
躊躇する
ふりをしてる
大して迷ってなど
いないくせに
右を向いて
左が気になって
後ろ髪を引かれながら
斜に進もうと爪先を
あっちへ向けて
動けずにいる
ケンケン ...
きらきらと
波に
浮かんでいる
朝
パラソルは
遠浅に
沈められて
いく
ぬるくなった缶コーラ
汗をかいてギラギラ
照り返し
身をよじる
光
のように
探している
...
まず大さじ24杯分、つまり約2合のしおを鍋に入れ、蓋をしっかり閉じて持ち、平日朝8時の電車へ乗り込みます。川と川に挟まれ孤立した駅付近での異音の確認を行なった関係で、現在約19分の遅れをもって運行して ...
自分が動けば影が動くことを
不思議に思ってしまった少年は
影の、また、影の連なりに戯れ続け
いつのまにか大人と呼ばれるようになり
ふと、空を仰ぐ、影が空に送られていく
少年は空にあり空は ...
オッギャア
オッギャア
オッギャア
バシッ!
オッギャアアア
オッギャアアア
オッギャアアア
バゴッ!
オッギャアアアアア
オッギャアアアアア
オッギャアアアアア
...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
剥き出し
帆場蔵人
自由詩
8*
19/6/22 22:30
月
新染因循
自由詩
17*
19/6/22 21:03
夏の夢
DFW
自由詩
20*
19/6/22 17:26
環状2号線
AB(なかほ...
自由詩
6*
19/6/22 17:02
あいたい笑
秋葉竹
自由詩
8
19/6/22 16:35
無限(改訂)
ひだかたけし
自由詩
5
19/6/22 16:04
友のうた
コーリャ
自由詩
5
19/6/22 14:41
妻のパート
葉leaf
散文(批評...
1
19/6/22 14:14
自転車
佐白光
自由詩
1*
19/6/22 12:42
彼女は凍ったままでいることだってできただろう
竜門勇気
自由詩
2*
19/6/22 10:44
社会への不安と社会への不満が
こたきひろし
自由詩
2
19/6/22 8:51
火の車と水の車
〃
自由詩
3
19/6/22 7:51
もえかす
うめバア
自由詩
2
19/6/22 7:32
鍵をかけていなくてよかった。
幽霊
自由詩
0
19/6/22 7:13
ループ
末下りょう
自由詩
2*
19/6/21 22:40
『あなたのような空色でした』
ベンジャミン
自由詩
4*
19/6/21 22:30
皿と血と更地
末下りょう
自由詩
0
19/6/21 22:26
いっそのこと
坂本瞳子
自由詩
1*
19/6/21 21:51
_
雨へのダブリ...
自由詩
0
19/6/21 21:18
都々逸
福岡朔
伝統定型各...
3
19/6/21 20:06
夕陽の虫籠
かんな
自由詩
10
19/6/21 19:46
止まれ アドレナリン
朝焼彩茜色
自由詩
5
19/6/21 13:21
幻想散歩
ひだかたけし
自由詩
5
19/6/21 13:17
町境
末下りょう
自由詩
1*
19/6/21 12:55
饒舌なハレーションの朝
ホロウ・シカ...
自由詩
3*
19/6/20 23:47
マヨイゴト
坂本瞳子
自由詩
1*
19/6/20 22:43
過ぎて、夏
秋葉竹
自由詩
11
19/6/20 22:24
しおからうどん/即興ゴルコンダ(仮)投稿
こうだたけみ
自由詩
0*
19/6/20 22:06
かげおくり
帆場蔵人
自由詩
11*
19/6/20 20:41
継父
花形新次
自由詩
0
19/6/20 19:41
1027
1028
1029
1030
1031
1032
1033
1034
1035
1036
1037
1038
1039
1040
1041
1042
1043
1044
1045
1046
1047
1048
1049
1050
1051
1052
1053
1054
1055
1056
1057
1058
1059
1060
1061
1062
1063
1064
1065
1066
1067
6.81sec.