おもう
おもわれる
おもいたい
おもわなければ
おもう、おもい
おもい。

どうしてもおもいどおりに
ならないとき
諦めて
しまう
そのまえに
もう
このおもい
伝わらるな ...
もうすぐ
トンネルだね。
息子がつぶやく
車内は空調がきいてあたたかい
帰路を走るフロントガラスに
ちらちらと落ちる雪

しろいね。
冬が深まるたび
吐く息が白くなる
...
ポストに投函した手紙が何処へ届くかは解らない
宛名と宛先を忘れた
差出人とその住所も忘れた

そんな封書の中身は便箋が数枚
便箋には文字を綴るのも忘れた

そんな手紙は迷子になって
い ...
「私は洋食が好きなの。」と言って
いつもミラノ風ドリアを頼む90歳の祖母
性格もシビアだが
財布の中身に関してはことさらにシビア。

死にかけた親父にミラノ風ドリアを食わせると
やり残した ...
-おかえりなさい。-
御馳走を囲んだ部屋に父がいる。
右手で柱を掴み玄関先で手を振る父がいる。
骨という抜け殻になった父が腕の中にいる。
「おいしいね。」と言って食べていた金平糖が
袋を開け ...
冬に映える黒髪の獣の口から、あなたとの四季のため息が風に巻かれていくよ。あのシャボン玉がすべて包んで弾けたからぼくやきみの悲しみさんはもうないんだ。同じように喜びも弾けて消えるからまた悲しみさんはとな ... 老人はおまえに
ものを
放りこむ
赤々とした
その口へ

おまえの頭上で鍋が笑っている
数限りない夕餉の匂いがおまえに
染み付いている、また酒の芳しい香りと
血の流れと涙は静かに漂っ ...
そうしてお前は海藻のような俺の臓物を引き摺り出す、喪失の感触はあまりにもヘドロを思わせる、トッカータが聞こえる、それはあまりにもマッチしている、俺は呆然と虚空を眺めている、目に映る風景はとっくに意味を ... 開けた窓から雨の匂いが流れ込み
濡れていく遠い森のざわめき始めて
貴女の声は透明な水底に沈んでいく
クリスマスイブに降臨する
ピッカピカの大天使、

クリスマスイブに舞い落ちる
さらさらの粉雪、

言葉と
こころと
理想と
夢とを
傷つけられて

千切られる寸前まで ...
「表裏」


表が出来るのと同時に 裏が生まれる


裏が出来るのと同時に 表が生まれる


あの人が好きだと思う  のと同時に 嫌いが生まれる


あの人は偉大だ と ...
琥珀のスープを
飲み干した時
同じ体温で
冬を知りたい

サラダの鮮やかな
赤い野菜に
つまづく事なく
食べられたら良い

パスタの重さが
運命のように
口の周りで
踊り出す ...
  なにか次の出来事を準備していた
  裸体たちは 敢え無く 黒炭の
  テクスチュアの内にほどけて
  やわい鹿も
  二頭ばかり居る
  私 という語は ざらりとした
  塗料を風に削がれて
  あおい粉塵だ
  詩を拒むので或いは詩を映すので
  建物はこんなにもあかるい
  蒲鉾型の
  窓枠のむこうが 硬い冬だ
  そして瞳の内壁にそって
  置かれた ひそやかな暖炉に
  母らしき女が辛抱強く火をくべている
気疲れに夕焼けて
それが自分だと思い込んでる

椿事をどうにか撮ろうとするけど
カメラ買うために流した汗は忘れて

襟足揃えればリズムが出るけど
肌は剃刀で炎症をおこして

辞書の中 ...
こうした方がいい


こうするべきだ


こうしなければならない


そんなような、根拠のない、納得できない 規則やしきたり そういった類のものを


愛想笑いしながら ...
あきらめました。
やっぱり、同化は無理なんです。

良いところまで進んでいたのも確かです。

例えば、神仏混同のようにインドと同じように
日本の神様もお釈迦様と一緒になろうとしていました。 ...
背中にぜんまいがついている。それがすべてのヒトの動力源だから、必然とそれを回す力が必要になる。
果たしていつからそんな仕組みに変化したかは解らなくなっていて、それを追及する行為には死の罰則が待ってい ...
今日も影で作られた街は
ぐらぐら発声練習を兼ねて僕を殺す
冷たい道具をもってうろつく
警備員と挨拶をしながら

気味の悪い耳で
聞き続ける
気味の悪い音楽
とてつもなく大きな
ヘ ...
するのはしないから
差し出し合う苦痛で
笑い合う
するのはね、しないからだよ

夏の終わり頃
ふたりでキャンプに行ったこと
おぼえてるかい
僕が16歳で君は・・・ずっと年上だった
...
めいめいつながりを
持ち合ってかわす
不完全な非コミュニケーション
爪の先を見比べながら
化学的な波が頭ん中でぐらついて
ずっとずっとずっと朝のまま

皆殺しを叫ぶ
一人ぼっちの砂 ...
身じろぎもせず
目を閉じ
耳を塞ぎ
口を閉じる

それでも世界は心の中にあり

一輪の清純な花のように

あなたの姿が浮かびます

私の母像・・・
年賀状を書いていた

詩人にも2枚

久しく

手書きで さささと走らせた

裏も表も墨汁泳ぐ

いつもの彩りもなく シールもない
写真な ...
お酒を飲みながら、本を読みながら
こんなソファーがあったらいいねー
なんて思いながら

あなたを待ってる
安宿の食堂で
声をかけてきたのは
私たちを売った海賊だった

おっと警戒するなよ
もう足を洗ったんだ
そう笑って
手首から先がない右手を見せた

まあ利き手がなくても
美味 ...
空から見るあなたの町は
海の青と畑の茶色い区画だった

あんなに焦がれた都会を離れて今は
子どもたちとツリーを飾ってる

温かいシチューを振る舞って
電飾を灯す

みなが眠り ...
                    

歌は、
今夜も眠りをいざなうだろう

僕は、
この部屋にながれる
美しくも、切ない、哀しげな調べを
オーティス・レディングの歌声を
...
遠い友達が
泉に雪が降ったら教えてください
というので教えてやることにした
だが雪は降らないよ
当分
降っても泉には
積もらない
たぶん

間近に迫る山の頂が
雪を冠った
晴れた ...
空を何かに例えなさい
薄いノートに綴りなさい
たとえばひどく年老いて
頼りない犬のような

寂れた町のおじさんの
何もない後ろ姿のような


 空がゴロゴロなっている
 雪迎えの ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
窓の外には雨が降る犬絵自由詩418/12/24 10:36
夜をたぐるかんな自由詩5*18/12/24 8:47
手紙こたきひろし自由詩718/12/24 7:30
ミラノ風ドリア八景~あるファミレス店員の独り言~梓ゆい自由詩418/12/24 1:36
お父さん自由詩118/12/24 1:19
冬を越えるために帆場蔵人自由詩3*18/12/24 0:28
埋み火自由詩1218/12/23 23:34
肉体のサイレンホロウ・シカ...自由詩2*18/12/23 22:15
推移ひだかたけし自由詩1018/12/23 21:18
クリスマスソング秋葉竹自由詩1018/12/23 21:14
最近 考えてたことそおっと生き...自由詩7*18/12/23 20:33
ディナーミナト 螢自由詩3*18/12/23 20:27
烏瓜 3草野春心自由詩418/12/23 20:09
烏瓜 2自由詩418/12/23 20:08
烏瓜 1自由詩418/12/23 20:07
気疲れに夕焼けてぽりせつ自由詩318/12/23 15:37
ベクトルそおっと生き...自由詩3*18/12/23 13:46
共生という名前の生存戦略足立らどみ自由詩018/12/23 12:20
西の空に向かってこたきひろし自由詩618/12/23 7:44
16aged age竜門勇気自由詩1*18/12/23 7:26
right trap自由詩0*18/12/23 6:14
八割九月自由詩1*18/12/23 5:50
記憶まみ自由詩4*18/12/23 4:21
年賀状朝焼彩茜色自由詩218/12/22 23:26
待ってるmizuno...自由詩618/12/22 23:04
杯溢れた星屑亭自由詩418/12/22 22:43
Merry Christmas自由詩618/12/22 22:41
聖夜、水色の花に触れる秋葉竹自由詩518/12/22 22:00
遠い友達がオイタル自由詩5*18/12/22 21:53
空を何かに自由詩518/12/22 21:26

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加筆訂正:
最近 考えてたこと/そおっと生きる[18/12/23 20:45]
好きだと思う の前に あの人が を追加
近視眼(改訂)/そおっと生きる[18/12/23 16:50]
根本 を 付け根  に変更
ベクトル/そおっと生きる[18/12/23 16:18]
先ほど変更した そのような を そんなような に変更
ベクトル/そおっと生きる[18/12/23 16:16]
根拠のない の前の そういった を そのような に変更
知覚できぬものを/そおっと生きる[18/12/23 13:23]
ひかりのような を 光のようで 闇のような 闇のようで 光のような に変更
知覚できぬものを/そおっと生きる[18/12/23 13:19]
最初の ただ与えるだけで の後に4行を追加
4.49sec.