時計の針みたいな
たんぽぽは
指で触れてみて
巻き戻せるかな
過去の出会いや
未来の透明を
ささくれが沁みる
花びらを揺らし
長針も短針も
待たない今
僕だけの
タイ ...
全員が死んでしまった。
アパートの住人は一人残らず死んでしまった。
昨夜、アパートに火災が発生したのだ。
近隣に延焼はなかったが、一度に燃えていっぺんに黒焦げの残骸になった。
その灰の中か ...
九月
僕らは歩いた ときには
手をつないで ときには
手をはなして 僕らは歩いた
夜の道を 急ぎ足で
そして見たものを 見た
順番に声にしながら 夜の
運河に浮かぶ水母 海 ...
思うんだけどさ
月に
祈っている声は
すき透る悲しみをかすかに帯びて
でもあの物語の舞台の入り口にもなるよね
それでね
木々をゆらす風の暖かさが
行方を見失った時
...
この言葉が随分昔から頭にありました。どこで聞いたのか、もしくは読んでいたのかと思っていたのですが、朗読ソフトで久しぶりに夏目漱石の『三四郎』を聞いていると、この言葉が出てきました。
アフラ・ベ ...
【 ぽつんとしてる 】
石垣に咲いた たんぽぽ
ぽつんとしている
杉木立の山道で 電柱
つん、と 立つ
ガードレールの下に大きくなれないままの大根の花が
それでも りっ ...
残照の死に目に始まる風の狂い咲きが一点に集まる。生き死にの消息を忘れ、昔ばかりが地上に立ち並ぶやさしい生活だ。傷ついた太陽が、浮かんでは消えていく目的に向かって光を投げかけている。奪うことが与える ...
あなたの心についた
すべての傷に
宝石がある
そんな
肉体のものではなく
鉱物としての夢に
生きていて欲しい
「昭和の日本車は
フェンダーミラーが似合うよな
前髪ハラリみたいでさ」
「そうだね
ドアミラーにすると
坊主頭みたいに見えるよな」
「その時代、その時代の
ファッションなんだね ...
{引用=*筆者より――筆者が本フォーラムでの以前のアカウントで投稿した作品はかなりの数になるが、アカウントの抹消に伴ひそれら作品も消去された。細かく言ふと二〇一五年十二月から二〇一七年二月までの間に書 ...
僕のからだは四肢を欠如し
口だけがやたらめったら気取っていて
目にはencyclopediaが縫われている。
石の頭だけを大きくして
あらゆるものを知っていると
古ぼけた紙のにおいを吸い ...
桜ゼリーが食べたい
夜のお花見は
少し騒がしすぎて
わたしには少し
馴染まないような気がして
時計を気にして
早々に切り上げよう
小さいけど
わがや
あの1DKには
ダ ...
濃い
牛乳を
まだ薄暗い
牧場の朝
飲んだ
東京を棄てた
日
影は長く
りんごの木まで伸び
わたしは大人気のタピオカ店を
なぜか思い出し
青くなった空を見上げ
人を
...
かべの絵葉書はもう永いこと陽に灼かれている
白い空に
白い海をまたぎ
白い太陽が 浮かんでいる
(しずかすぎる痛みは いつも
もっとも深い傷となってあらわれたーー )
わたし ...
惑星
衛星
顔の周りの楕円軌道
原始人類の夢の中
夜の地球は巡る
衛星
惑星
夜の軌道
ネアンデルタールの森の中
なおも我々は潜む
あれから
百万年が経った
この夢の中で
...
遊具がいっぱいあり
楽しそうな子供たち
少し離れたところに
海岸が広がって
釣りを楽しむ人たち
公園の周辺は団地や住宅街
新しく出来たばかりの公園
少し離れた場所からも
親 ...
お前ら自称詩人には
コツコツ手仕事をやって
「あいつなかなか頑張ってるな」と
他者から小さくても確かな信頼を得ることに
しみじみとした喜びを
感じることなんかありゃしないだろう
どんなに技 ...
この設問に対する解答。
ただしこれらは正答であり、また誤答でもある。
一
生きていること。
二
「将来、君は何になりたいのか?」と聞かれること。
...
テニス 心地いい テニス テニス
葛根 葛根 鹿威しにも似た
汗はとめどもなく流れ、アタック、瑞々しく弾け
全身を振りかぶって返球をした向かいの人
ジャスト真ん中で軌道を捉え、こち ...
はいお花
うわあありがとう
それから恵美子はこちらを向いて
そのまわりをメダカは
群れて泳いでいる
溺れるからね
喋れない
金の明かりに照らされた
夜桜のトンネルのした を
屋台の光が金色だ。林檎飴をひからせている。
夜叉か、この、爪、爪を磨いて、
夜桜の香にあてられる、
この手が銀の羽になろうとしている ...
ミイラ男だったころ
身体は包帯を巻いてひっかけるための
ものでしかありませんでした
歩けば犬が吠え、親は子どもを隠します
皮膚が引き攣るのでよたよた、していると
見知らぬ人たちが不幸だ、 ...
何かを失くした
そう思った時
吹き抜ける風は
自由で良いな
押していくだけの
背中を眺めて
明日は休もう
季節の区切りが
心を人にする
穏やかな朝も
荒れ狂う夜も
立 ...
何かが流れ出て
わたしが生まれ
太古のヒカリ
夜の底から
力を貰い
未来のヒカリ
わたしから流れ出る
捧げられ 捧げる 全ては捧げもの
毎日が同じ事の繰り返しだから厭になるね。
と、人に何気なく言ってしまった。
ら、その人は「え?もし毎日が違う事の繰り返しだったら、私なんか一度に磨り減って擦りきれてどうにかなっちゃうよ」と言われた ...
から だった
前進しようと思えば未だできたが
から だった
寝ても覚めても
あんまりカラカラと鳴るばかりで
もう嫌気がさしちまった
(なのに夢の空はまた
淡い淡い紅に染まり
何 ...
閉じた目をあけたとき
私は一個の月となり
孤独な三日月の
寒さに凍えたのでした
ふるふる震える
突き刺さった星の旗は
悲しみから遠く離れて
無関心なあの丘の上で
風に吹かれ ...
彼女のうずたかい透明のアーケードは
封を切られた私を招きいれ
水路にしたがって
川の末端へと導いた
球状の薄い天をたぐり寄せ
私はその中へと侵入し
つかの間遊泳を楽しんだ
やがて「待って ...
今回は皆さんに、安い豆でもおいしくコーヒーを淹れる方法を伝授したい。
私の経験では、薪ストーブで沸かした湯でコーヒーを入れるのが一番おいしい。そこで、次の手順でコーヒーを入れてもらいたい。
...
ガラス窓の表面にはいつからともつかない埃が付着し、それにどこにも逃げていかない湿気が浸透して、古い糊のようになって不愉快なまだら模様を作り出していて、こんな小雨の降る夕刻にはなおのこと気分を暗くさ ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
春の歌
ミナト 螢
自由詩
2
19/4/14 11:52
火炎の花が空に
こたきひろし
自由詩
4
19/4/14 11:28
Universal Boardwalk
カワグチタケ...
自由詩
2
19/4/14 0:44
ほんのり明るい
秋葉竹
自由詩
7
19/4/13 21:52
かあいそうだたほれたってことよ
beebee
散文(批評...
3
19/4/13 18:06
ある春の日 (二編「ぽつんとしてる」「Anemone c ...
るるりら
自由詩
12*
19/4/13 17:56
交合
葉leaf
自由詩
2
19/4/13 17:26
宝石
立見春香
自由詩
4
19/4/13 17:14
フェンダーミラー
イオン
自由詩
2+*
19/4/13 16:13
旧作アーカイブ3(二〇一六年二月)
石村
自由詩
15*
19/4/13 16:05
自動欠落児童
新染因循
自由詩
3*
19/4/13 15:52
桜
立見春香
自由詩
3
19/4/13 14:44
遠吠え
犬絵
自由詩
6
19/4/13 9:46
陽灼け
ぽりせつ
自由詩
4*
19/4/13 8:18
惑星/衛星
マサヒロK
自由詩
1
19/4/13 7:07
潮風公園
夏川ゆう
自由詩
1
19/4/13 5:30
今死ね
花形新次
自由詩
1
19/4/12 23:43
フシギ≒ キモチワルイ× ジョウシキ
亜綺梛響
自由詩
2
19/4/12 22:53
投機序
なけま、たへ...
自由詩
1
19/4/12 20:33
メダカ
桶谷
自由詩
2
19/4/12 19:35
うす布
田中修子
自由詩
14+
19/4/12 17:31
わたしがミイラ男だったころ
帆場蔵人
自由詩
5
19/4/12 14:36
風の人
ミナト 螢
自由詩
2
19/4/12 14:00
流出(改訂)
ひだかたけし
自由詩
4
19/4/12 13:48
惰眠
こたきひろし
自由詩
4
19/4/12 6:32
Walk・on 14 からがら
ひだかたけし
自由詩
5
19/4/12 0:03
ハムエッグの月
秋葉竹
自由詩
10
19/4/11 23:33
球
マサヒロK
自由詩
0
19/4/11 23:23
安い豆でも美味しい!コーヒーの淹れ方
パン☆どら
散文(批評...
1
19/4/11 21:57
棺の部屋
ホロウ・シカ...
自由詩
2*
19/4/11 21:54
985
986
987
988
989
990
991
992
993
994
995
996
997
998
999
1000
1001
1002
1003
1004
1005
1006
1007
1008
1009
1010
1011
1012
1013
1014
1015
1016
1017
1018
1019
1020
1021
1022
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1024
1025
3.21sec.