心臓と心があって額紫陽花 ぼくは今日、ぶちこわされて帰る
派手な火花とは無関係さ
みたことはあるんだ
見たことがあるっていってんだろ
派手な花火
昨日までまともだった
いいやつだったんだ昨日までなら
今日に至 ...
ネットアイドルの世界は、深い。
この深さとは多様であるというだけでなく、多様な世界を止揚した上で希薄な接続をも一つの因子として処理しうる、一般に”業”と呼んでも差しつかえない寛容さが生む途方も無 ...
大阪王将のある街で、歩兵の僕は何とか懸命に生きている。
「男なら将棋を上手くなれよ」と、そんな父上の言葉を胸に。
本当は存在しないもの
駄菓子の当たり
国境線
赤道


本当は存在するもの
自販機の当たり(たまに当たるんだぜ)
戦争
ひとり


地球儀にキャプテンがいる
片言の日 ...
本当はアホのくせに
気難しい顔ばかりしてた
ああ優しい人
何も言わないで
ごはん美味しいねって言う
美味しいねって返事したら
すごい幸せそうに笑った
私なんてつまらない人間
もう生きて ...
懐かしい場所に
行きたい
ただそれだけだ
この街で
この場所で
日々遠くなっていく景色を
一目見たい
それだけ
海と
山の神社と
坂の階段にいる狐と
その角の魚屋の匂い
灯台
...
迷路のような
思考の洞窟
雨が流れ込む

蛇の目
邪なものが降ってくる

指を鳴らすと
洞窟ごと落ちるのかも
蛇腹になる

私は
指を
鳴らされるもの

でも
水は
...
音もなく頑丈な扉を開き、入ってきたのは見覚えのあるような皺だらけの中年男性だった。
署長自らが直々に連れて来たので位の高い人物なのだろう。署長は軽く会釈を済ませるとわたしを指さしてすぐに出て行っ ...
成り得ない私は基本であり
素敵であるのだ

お城に王子
何者でもない私が王女になり
蒼いドレスをひらめかせ
真っ赤にはにかみ
無理してニコっと笑うのだ

「お祖母ちゃん、大丈夫、痛く ...
ある朝わたしは鴎になり
中央区永代橋の橋桁から白い小さな翼をひろげとびたつ

(そのときわたしははじめて空の名前を知ることになる)


江東区東陽町一丁目三番地
古めかしいビルの窓から
...
おだやかな
初夏の朝

気持ちのイイ空気を吸って
ぢめんにコインを並べる人たちが話し合っている

地球のほうはどうですか?
ところで、さざなみ、という言葉はいいですな
もしもし
あ。 ...
目に見えないから恐ろしいと思ったり、素敵だと感じることがある。
目に見えないから捨てられなくて、手に入れることのできないものがある。
見えないものに心が動くのは、僕らが考えるからで、
想像をしな ...
その歳若い上司は、ぼくどころか妻よりもずっと若く、なんとその若さで現場のチーフを仰せつかっているとの事だった。
妻はつねづね、その上司が、制服の上から胸や腹のあたりを無造作にガリガリと掻きむしるのが ...
何か懐かしいこと
思い出しそうで
思い出せないまま
やさしい曇り空
包まれる

迫られるものはなく
小さな雑事たちだけ
転がっていて
待ってね、待ってね
と何回

さっきの ...
失ったモノはたくさんあるけど

落ちてくるイタミは数えきれないけど

降りかかる悪意は背中を刺すけど

愛は遠く遥か彼方に離れているけど

転がっている挫折にはまってばかりだけど

...
 知らないふりを続けていれば
はじめから何もなかったことにならないかなぁなんて
街を見下ろすおおきなロボットのてのひらの上で
消えていくものに焦りながら

 八つ当たりでも見当違いでも
振 ...
あゝ窓ガラス越し
物凄い空の青が広がって
自分が何処に居るのか
一瞬わからなくなる
地球、いや宇宙
そうだ、此処は地球という
宇宙に浮かぶ場所なんだ
まぁるく廻る星なんだ

それにし ...
物音と話し声を聞いたとき、ぼくは布団の中いた。

ぼくは、しばらくじっとして、できるだけ注意深く外に耳を済ませることにした。

空耳ではないはずだった。
たしかに、微かな話し声と、横たえられ ...
性欲に満ちたこの大地になんで、何の理由があってここにいるんだろう。



人との関係には礼儀がなくてはならない。



そして礼儀の根本は愛である。



あいがあるところには ...
言語は解体され、意識の破片となって、冷たい寝床で検死医を待っている、風が鳴くような音は、体内に残留した空気が逃げ場所を探す音、死後硬直のトーンは灰色、アルミニウムのような冷たさだけがそこにある、空 ... 彼にとってどうでもいいことが、
彼女にとっての切実。

彼女にとって取るに足らないことが、
彼にとっての切実。

ため息と共に空に消えた君の透明な青春は、
今夜誰かの青い夢になる。

...
岩に立つ木
わずかな土へ
根を張り巡らして

風が揺さぶっても
雨が叩きのめしても
根は岩まで食い込み
倒れまいと踏ん張っている

あの木だけではない
生きている限り
どの木も
...
来た道を帰っていくだけなのに
頭の悪い恋人たちはいつも迷子になる
まぼろしのように遠ざかる土砂降りのテールランプを
おぼつかない足取りで追いかけるゾンビたち

38口径で撃ち抜かれた頭蓋骨に ...
小学校の教科書だったろうか
あの坂をのぼれば
海が見える
あの坂をのぼれば
海が見える
と繰り返す文章が
40年近く経った今も
あのときの少年たちの声とともに
ここに聞こえている
あ ...
最初に狙ったのは豚野郎でした。次に手を汚したのは芋野郎です。鍋に蓋をしてお釜で煮込めば消えました。お粥はいいなあ。茶粥には甘藷の薩摩芋。甘い芥川塩!コンニャク芋ではござりませぬ。蝗の佃煮。味噌 ... どうか
この手が
だれかを
たたいたり
せずに
ありますように

どうか
この脚が
届けものを
とどけ
続け
られますように

どうか
この瞳が
まっすぐで
逸らされ ...
言ってやろうか 聞かせてやろうか
俺を産んだ女は無学で
字もろくに書けねえ読めもしねえ女だった

昭和二十年
この国は戦争でぼろ負けになり
東京辺りは焦土と化してしまったけれど
嫁ぎ先は ...
ここにひと{ルビ欠片=かけら}の記憶が落ちていた
天候にもよるが
ふいにキラキラとうつくしく光りだすから
この一片には
よほどの幸せとそれに彩られた日々があるにちがいない
と思われた ...
拡大する意識に
思考が浮遊し始める
感情の奥底に根を張りながら

わたしは別にあなたでもよかった
 あなたがわたしのうちに体験されてから
あなたは別にわたしでもよかった
 わたしがあなた ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
_もっぷ俳句120/7/28 14:44
竜門勇気自由詩2*20/7/28 14:02
桃知みなみが齎したもの、そして奪ったもの(レトロスペクティブ ...散文(批評...020/7/28 12:41
歩兵クーヘン自由詩3*20/7/28 12:01
地球儀wc自由詩1020/7/28 4:47
刺身蒟蒻ガト自由詩4*20/7/28 3:12
8号線自由詩4*20/7/28 2:59
弾指自由詩1*20/7/28 2:51
魔の清算 1(対話編)アラガイs自由詩6*20/7/28 1:54
女の子よ秋也自由詩1*20/7/28 1:46
白い鴎青色銀河団自由詩3*20/7/27 23:39
虚無の腕道草次郎自由詩120/7/27 22:35
目に見えないから水宮うみ自由詩2*20/7/27 22:30
夜に捧げる何か道草次郎散文(批評...2*20/7/27 20:37
回復木葉 揺自由詩4*20/7/27 20:04
失ったモノはたくさんあるけどジム・プリマ...自由詩1*20/7/27 19:41
おおきなロボットのてのひらの上でカマキリ自由詩020/7/27 19:25
地球に座る(改訂)ひだかたけし自由詩420/7/27 19:09
夜に覚める道草次郎散文(批評...3*20/7/27 17:30
何で私は存在してるんだろう。viraj自由詩020/7/27 17:11
乱反射する生の所在地ホロウ・シカ...自由詩2*20/7/27 17:03
透明な青春福原冠自由詩220/7/27 16:47
岩に立つ木もちはる自由詩0*20/7/27 16:18
帰り道大覚アキラ自由詩120/7/27 15:04
あの坂をのぼれば七尾きよし自由詩320/7/27 2:23
火性の足跡が凹地に広がってアラガイs自由詩2*20/7/27 1:21
どうか道草次郎自由詩420/7/26 21:37
言ってやろうか。聞かせてやろうか。こたきひろし自由詩1020/7/26 20:50
すなはま「ま」の字自由詩3*20/7/26 20:25
意識夜愛ひだかたけし自由詩320/7/26 20:11

Home 戻る 最新へ 次へ
855 856 857 858 859 860 861 862 863 864 865 866 867 868 869 870 871 872 873 874 875 876 877 878 879 880 881 882 883 884 885 886 887 888 889 890 891 892 893 894 895 
加筆訂正:
火性の足跡が凹地に広がって/アラガイs[20/7/27 11:41]
最後オチ足しました。
3.19sec.