兄笑い弟泣いた花火は海へ闇へ消え何も残らず
カブト虫カバンに隠し学校へ死んだ弟靴音軽く
廃屋の塀からおいでおいでする夏草に咲いた少女の指
死んでやる孫に向かって言う母をさ ...
楮で言葉の敷布を漉く
ゴマを焼いて墨を頂き
獣の命を筆にする
雨畑の水は鏡のよう
自然の魂と動物の魂
落款だけは私の血を捧げる
宇宙に置かれた墓標には
時間の誕生日と感謝の文字
...
泣いてる子は寄ってごらん
あっという間に満タン
引火点を下げて笑い上戸
心の揮発性をあの空くらい
高く上げてあげるから
レジで払うのは涙でいいよ
百万年前の炭を精製するから
お釣 ...
6畳間のアパートで、
狂おしいほどの責め苦に遭い、
しかしそれは当然の結果であり、
謙虚に認めるべき自業自得であり、
今すぐ撤去を受け入れるのが妥当であり、救済であったのに、未練とやらを、擦り ...
しずかだ
この部屋で飯を食らい
いくつもの賭けをしているかのように
日々の営みがくりかえされる
この骨肉
とうてい理解しえない
この瞬間
けして手元に置くことはできない
握りし ...
親愛なる幸恵さんへ、杉谷家から
あたしが施設を出た、そう、幸恵さんと、初香さん、葵衣さん、琴葉さんとお別れした日、不安と
寂しさでいっぱいでしたけれども、それは大違いで、とても気持ちのいい ...
お父さんアル中だものと言ったら
アルコール依存症と言い直しなさいと
面白い指摘すぎて笑っていたら
お母さん笑った
やばい奴の後ろ姿を見張っていると
適切な距離をつくれるけれど
景色を見逃し ...
くじらの親子が浮いている
滲む飛行船の隣に
ざらつくキャンバスに
のたうつように
植え付けられた
静物
叫びは
甘やかな諦めに変わる
午睡の波間で音もなく
崩れ解 ...
ソフトクリームと化す雲の峰。
コーンは地平線の遥か下。
さて
明日は何を出そうかと
深夜の四角い部屋の中
奇術師は思案した
天井からはオレンジ色の電灯が
ぶらり、ぶら下がっている
旗を引っ張り出そうか
鳩を飛び立たせようか
刃を飲み ...
ベッドの柱に小指をぶつけた!さぁ何事もなく椅子に座って読書でもする?…そんなとんでもない!スマホを落としてしまって(ヤバッ)その落下(間に合え!)を追って手の小指をぶつけたわけじゃない。いつも隅っこに ...
あたしは富裕な慈善家の女性にひきとられた。
あたしの住みはじめる館は芝生の薄い波が海の小弯に向かって続いている小高い丘の上に建ち、庭
には美しい幹を見せる白樺とぶなと名前のわからない木々、鯉の ...
風が頬を撫でていく
あなたが触れてくれるように
止まらない時の流れ
止められない環境の中で
愛を育てている
出逢った日を忘れない
風が穏やかに吹く日だった
出逢いはいつも突然 ...
椅子の上、ゆっくりと揺られて
止まらない時計の針を眺める
覚えているはずのない揺り籠の
寝心地を、なぜだろう思い出す
初めて綺麗な心を取り戻せたとき
記憶を旅するストーリーが目の前始まっ ...
美しいものの正体が
そのまま
美しいとは限らない
おぞましい化け物が
人の内面には隠れ潜んで
いるからさ
今朝
家の駐車場で蛇を発見した
蛇はゆるしがたいいきもの
ゆるし ...
窓ガラスに残る雨だれ
通り過ぎる車のライトが
ひとつひとつに色を付ける
桃の実のように淡く赤く
クランベリーのように
雨を吸ったすすきの穂
月にかざすと花が笑う
狐の嫁入りの ...
君が愛していたものをすべて
壊してみてそうしたら
君は君でなくなってしまうのかって
そんなことをアボカドを凍らせながら
思ったりして
蝉の声がする
誰の所為でもない
僕は一人で
影 ...
蝸牛
ひとつふたつと
数えつつ
昨日の
夢へ降り来る光
九品寺より材木座に向かい
ほどなく波が見えて
もう秋のにおい
天道虫
ふたつみっつと
数えつつ
明日の
夢へと還 ...
なごり蝉が泣いている
生を燃焼しDNAを残し塵に帰る
雨風にさらされ
骸は蟻や微生物の餌になり
地球を構成する大地となる
なごり蝉よ
おまえに後悔はあるか
やり残した無念さはある ...
黒い廊下の奥の微笑
あなたの薔薇色の唇が
死者と雪の帯が
蒼白い樹氷を照らしていた
冬の街
鶫が羽ばたいていた
そして破壊された地に吹雪はきた
それから物言わぬ書物、先の空き地、ハン ...
前の住人が忘れてった風鈴。
干し竿で晩夏が首を吊ってるよ。
利用者がうんちを漏らした
トイレに誘導して、ズボンをおろすと
お尻にもデイパンツにもみっちりうんちが付着している
デイパンツを千切って丸めてゴミ袋へ
ズボンを脱がせて新しい着替えを履かせる ...
あなたは去った 私のもとを
私はそれを 喜ばなくてはいけない
喜びたい
あなたが今 幸せに暮らしていたら とても嬉しい
あなたが今 泣いていたら やっぱり悲しい
あなたは去った 私のもと ...
雨の夜はプディング
香辛料と優しいミルク
開いたばかりの花
熟した果実の香り
オーブンに入れて
待っている間に
手紙の返事を書く
私の心は言葉に刺され
赤くやわらかく
プ ...
バターの焦げた匂い
ビスケット
クッキー割ってごらん
あまい星
花のエプロン ランララン
妖精の足跡 森の笑窪
急がないで飛ばないで
スキップ踏んで手をつなぐ
生ク ...
いまさらで
死ぬの生きるの気が引ける
恋の終わりって遠くを見るよね
旗をふれ
白く正しく潔く
あすはこの手でさわれない恋
酔ってみた
ほんのり赤いほお撫でて
酔 ...
うれしくてうれしくて
とてもさみしげな青空を背景に
ひとりバカみたいに
笑ってる
とおい記憶をたよりに
あの海へ行けるのか
子どものころなんども行った
あの夢の中
のろいなど
...
茂みから覗く瞳に偽りはないけれど、誰がそれを信じるだろう。
瞳から涙がとめどなく流れてゆく。
何もかも失った訳ではないけれど、愛するといったところの愛とは一体何なのだろう。
信じるも ...
真っ白い壁に毛細血管のような亀裂が植物の成長を早回しで映すフィルムを思わせる速度で広がっていく、それを夢と呼ぶことはもうやめた、どんな名前をつけたって、それが俺の眼前で起こっていることには間違いが ...
iPhoneの待ち受けを水族館で撮ったくらげにしています、ひと夏。毎日まいにち暑いけれど見るたびに気分だけは涼やかです。できればタピオカミルクティーなんか飲んで彼氏とデートがしたかった。けど年齢的にキ ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
まねごと――夏から秋
ただのみきや
短歌
1*
19/8/24 20:03
文房四宝
丘白月
自由詩
1
19/8/24 18:24
妖精のガソリンスタンド
〃
自由詩
2
19/8/24 18:03
トイストーリー4
杏っ子
自由詩
0
19/8/24 17:51
無題
あおいみつる
自由詩
7
19/8/24 17:08
幸恵さんへの手紙
コタロー
散文(批評...
0
19/8/24 16:43
長靴
桶谷
自由詩
1
19/8/24 13:18
剥がれた鏡
Lucy
自由詩
5*
19/8/24 12:56
コーン
クーヘン
自由詩
1*
19/8/24 12:17
奇術師の夜
やまうちあつ...
自由詩
0
19/8/24 10:21
赴くままって?
幽霊
散文(批評...
2
19/8/24 7:56
杉谷家にて
コタロー
散文(批評...
2
19/8/24 5:59
頬
夏川ゆう
自由詩
1
19/8/24 5:25
僕が眠りについた後は
邦秋
自由詩
3*
19/8/23 23:15
蛇は蛇、人は人
こたきひろし
自由詩
1
19/8/23 23:06
クランベリーの妖精
丘白月
自由詩
2
19/8/23 21:34
からっぽの食卓
鳴神夭花
自由詩
4
19/8/23 21:05
夕立、止んで
AB(なかほ...
自由詩
8
19/8/23 19:41
なごり蝉
あおいみつる
自由詩
4
19/8/23 17:45
冬の街
コタロー
自由詩
2
19/8/23 16:22
風鈴
クーヘン
自由詩
3*
19/8/23 12:18
障害者支援施設に勤めて
印あかり
自由詩
11+*
19/8/23 12:13
雨あがり
アマメ庵
自由詩
2
19/8/23 9:06
妖精のプディング
丘白月
自由詩
0
19/8/23 8:13
妖精行進曲
〃
自由詩
0
19/8/23 8:11
恋する旗《改》
秋葉竹
短歌
5
19/8/23 7:10
潮騒
立見春香
自由詩
7
19/8/23 5:19
遺書
メープルコー...
自由詩
1*
19/8/23 1:19
赤く渇いたシュルレアリスム
ホロウ・シカ...
自由詩
0
19/8/22 22:20
携帯海月/即興ゴルコンダ(仮)投票対象外
こうだたけみ
自由詩
1*
19/8/22 20:28
875
876
877
878
879
880
881
882
883
884
885
886
887
888
889
890
891
892
893
894
895
896
897
898
899
900
901
902
903
904
905
906
907
908
909
910
911
912
913
914
915
3.93sec.