星の刻
ぼくは砂漠のトカゲで
歩き疲れたラクダは銀河を見ていた
水溜まりにはジュラ紀の鬱蒼が
ネアンデルタール人の女の子とも恋をして
{引用=弄ぶ時流のうねり
倦むことなき鍾 ...
そらの光が、しろいのは
せかいの悲しみが、混ざっているから。
夜になれば、小雨が降り
ほおりだされた悲しみが、忘れられている。
陸にうちあげられるつめたい海水よ、
あらそい ...
あさ起きて
星を喰う
流れ星が
喉に支える
腹の子が
早く出せと
騒いでいる
光線が
蒼く
地平を染めて
物事は起こり
終わり続けている
あー
...
その犬は腹に包帯を巻かれていた
包帯は彼の血とその他の体液で汚れていた
犬は包帯の下で傷口が開いているのが想像出来た
朝と言わず日中と言わず夜と言わず
犬は街中を街の周辺をひたすら歩き回っ ...
夜
長女からいきなり言われた。
「お父さん恋愛相談にのってくれない」
私は吃驚してしまった。
彼女はもうすぐ三十歳になる。
「それは難しいかな」
私はそう答えてしまった。
「どうして ...
百よりも承知で
まちがいをした
星や花やきれいな色を
片端から万引き
雛の初恋も
水際の目配せも
みんな無理に抱きつぶした
夜よりも深い穴を開いて
世界からはなにも盗めないと
...
梶原一騎の
相当なファンで
尊敬する人と訊かれれば
梶原一騎です!と堂々と
答えていた中学時代
編集者の片腕折ろうが
それは変わらなかった
一番好きなのは
タイガーマスク
飛 ...
ぽつりぽつりと
降り出した
雨粒のような哀しみ
傘が無いので
避けようもなく
手を翳しても
隙間を抜けて
私をめがけて落ちて来る
それは
とても小さな粒だけど
胸に ...
白い部屋に横たわり
独り時が過ぎるのを
さっきからずっと眺めている
)右足の親指が急につり
)反り返ったまま動かない
無音無言の部屋のなか
時は流砂のように流れていき
私が上げる ...
前を見れば誰かの背中
後方からは抜き去ろうとする者の足音
周りを意識し過ぎれば
自ずからデスレースを走ることになるだろう
胸の中ににぶら下がった心臓は
おまえだけのストップウォッチ
...
絵本に入るように
嘘をついた
幸せな嘘
私は善い人間で
悪い人は出てこない
みんなが幸せで
涙の味を誰も知らない
だめなひと
いとしい
すまなそうにうつむいて
小さく笑う
もういいから
だめでいいから
わかってるから
そんなに小さくなるな
泣きたくなる ...
夏の終わり
暑さだけ残して
太陽が少しずつ
遠くなる
街の中で
暑い暑いと言いながら
人のいなくなった海の面影が
頭の中でしまわれる
毎年同じ
何か忘れ物をしたよ ...
雷が断続的に鳴り響く飼い猫は僕から離れない
神社へと続く階段二百段神と一つになった感覚
詐欺師達何年か経ちまた古い方法使い詐欺を働く
夏までは後少しだと梅雨が言う最後の悪足掻きみたい ...
嘘が嫌いなあなたに
真っ暗な夜景
沈まない月とまだ昇らない陽
狭間の時間であなたに染まる
耳から染みて
遠く心臓まで
ひたひたと音のする様な
それは足音・笑い声・瞳
全てはあな ...
すべてのものに歴史が有り
呼応しあって一編の詩を編む
すべてのひとに歴史と生命誌がありときには
愛情の経歴書を携えて空に放たれる
すべての空虚に名前はない
風や雲や雨のようにあかるい ...
そらをとぶ骸骨か、煙かわからない
死んだあとを焼き場でみた
昼なのに、傷のある音を出す
濡れた髪を切りたい
たち止まり雲を見る、ひとは歩いている
...
自分の歩んできた人生なんてゴミみたいなものの寄せ集めだなんて思っていても、記憶の海の底に懐中電灯をかざしてみればそうとも言い切れない事に気付かされることがある。
近所にT ...
書くことは思考を連れてくるから、たちどまってはいけないのだ。
季節や天気のせいにした動かない体を冷やして、信号を入力する。
花のことから書こうと思う。
ま夏の花びらたちのこと。さえた緑の ...
光溢れる夏の午後
庭の梅の木が微かに揺れて
三才の僕はその瞬間、
〈じぶんは自分なのだ〉と不意に気付いた
なにものにも替えられ得ない〃この私という存在〃
その認識が僕を稲妻のように打ったのだ ...
頭ばかり大きくなって
光を通れなくなった森の中
迷っても前へ進むつもり
最後の日が来るまでは
花びらで指を切り
その血で蘇る
思い出が膨らんで
誰にも止められない
心臓は忙しく
歯車 ...
朽ちた葉を踏むと
乾いた音がする
傍らに歩くむすこが
聞いて、と
教えてくれる
朽ちた葉を踏むと
風の音がする
今まで気にしなかっただけの
あまりに満ちあふれた
音がする ...
{引用=善光寺の庭を散策した折に浮かんだ句}
救われず{ルビ兜虫=かぶとむし}獲る午前二時
「害虫を捕獲してます」さよかいな
つんのめる先に大蟻おっとっと
...
胃散のむ 考えすぎの 油蝉
滑稽な おとことなって 蝉のこえ
蝉時雨 ひたいは汗の 遊水池
たくさん詩を書いて
たくさん詩を消した
推敲などろくにせず
縋るように投稿した
作品と呼べるものなどなく
とても人様にお届けできるものではなかった
それでも悪くないねと誰かが言ってくれると ...
朝の空気に
ほのかに香る
ひときわ白い花
その淵に佇んでいると
葉の茂み深くから
あの 蜘蛛の糸 の話
耳をすましていると
一本の竿が近づき
上からお釈迦様のことば
「悪いこ ...
ノイズキャンセリングで外耳が荒れる
別に文句は言わないけど 僕は規格に合わない劣等民
そこまで自虐はしないけど
うるさいものもないのに 外音を消したがる
音質などしらないけど ...
その月三度目の土曜、部屋の南側にある薄っぺらい窓の下の壁に、血で書かれた詩があるのを見つけた、そんなものを書いた記憶はなかった、けれどそれは、自分自身が書いたとしか思えないものだった、袖をまくり、 ...
恋が又
出会い頭に
獰猛な
化け物じみた
毒牙をさらす
{引用=コオロギ
ぼくという
幼子がいなくなっても
コオロギたち
しばらくは まだ
地球に
いるのですか
音たち
しずかと思われても
時計 ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
星の刻
道草次郎
自由詩
6*
20/8/19 10:33
ある夏の夜に、砂浜で花火をした。
秋葉竹
自由詩
4
20/8/19 2:41
土星
はるな
自由詩
2
20/8/19 2:25
病んだ犬は
こたきひろし
自由詩
1
20/8/19 1:07
人は哀しみの器じゃなくて
〃
自由詩
2
20/8/18 23:57
憧れ
はるな
自由詩
2
20/8/18 23:57
タイガーマスク
花形新次
自由詩
2
20/8/18 23:11
悲しみ
風の化身
自由詩
0
20/8/18 21:43
繋縛
ひだかたけし
自由詩
4
20/8/18 21:26
マイペース
桂
自由詩
1
20/8/18 14:34
小さい猫の本
ガト
自由詩
1*
20/8/18 5:22
街灯
〃
自由詩
3*
20/8/18 5:17
サンダル
〃
自由詩
2*
20/8/18 5:14
雷
夏川ゆう
短歌
2
20/8/18 4:55
夜景
桜蜜
自由詩
1
20/8/18 4:45
歴史
梅昆布茶
自由詩
5
20/8/18 3:35
そらとぶ骸骨
秋葉竹
俳句
2
20/8/18 2:51
記憶から
道草次郎
散文(批評...
2*
20/8/18 1:26
メモ
はるな
散文(批評...
3
20/8/18 0:17
ある夏の光景
ひだかたけし
自由詩
6*
20/8/17 20:57
GOAL
ミナト 螢
自由詩
0
20/8/17 20:27
風のおと
千波 一也
自由詩
6
20/8/17 19:58
虫のイキ
道草次郎
川柳
2*
20/8/17 18:37
蝉
〃
川柳
0
20/8/17 18:16
独白
〃
自由詩
4*
20/8/17 9:45
蓮の池
もちはる
自由詩
0*
20/8/17 8:34
ノイズキャンセリング
短角牛
自由詩
1
20/8/17 2:41
Terminal Frost
ホロウ・シカ...
自由詩
1*
20/8/16 22:29
恋
TAT
短歌
0
20/8/16 22:24
抽斗の中のメモのきれはし
道草次郎
自由詩
2*
20/8/16 18:35
870
871
872
873
874
875
876
877
878
879
880
881
882
883
884
885
886
887
888
889
890
891
892
893
894
895
896
897
898
899
900
901
902
903
904
905
906
907
908
909
910
4.41sec.