自称詩人はD級人間だ
しかし、こいつら
自分では
少なくともB級
いや、ひょっとすると
A級ぐらいに考えている節がある
俺にとってB級と言ったら
70年代80年代の
チープ・トリッ ...
金木犀のかおりがゆっくりと剃刀をすべる
あらゆるもの
そう、あらゆるものを新しくするために
血液とは違う方法を
僕らは読み込まなければならなかった
チラシの裏側に蠕く蛞蝓
コンセントの穴か ...
同じ方向をみている
静止したまま
なにも言わずなにも吐かず
同じ方向をみている
そのまま時が止まっても
ゆきがふりつもっても
気づかないだろう静謐さで
みている
動かず
生きてい ...
雨が盛んに降っていた
暗い空から降っていた
俺の心は憂鬱に
蒼く震えるネギ畑、
踏んづけながら
進んでいた
何処にも行けないと知りながら
それでも踏んづけ進んでいた
)この嵐の果て ...
光にむけて祈るあなた、おとなしく、おとなしく、草のようにほほえみかわして吹かれてゆくあなた。海まで望めない草原に、光源のようにひとり淋しく立っているね。
あなた。紫陽花とあざみの花をにぎって ...
天が下りる
肺を圧し潰す
耳裏の風切り羽が散る
音はもう無い
手足を置き去りにして
夜を転がる
擦り切れ残った頭蓋だけ
あの天蓋へ反して
甘樫の丘を登り、散策する
眼下には飛鳥、万葉の遺跡が点在
私は古代へと時をさかのぼり
ロマンの世界に遊ぶ
蘇我氏の隆盛と滅亡
聖徳太子の事績
大化の改新
和歌、相聞歌の舞台ー
次々 ...
巫女が旋頭歌を月に歌う
紫の花を付けた韮が
秋風に踊り聞いている
何度足を運んだこと
少ない言葉をつなげて
あの人は過去を捨てると言う
歌い終わりに巫女は茎を折る
韮の香りが紫色の雲 ...
大根は足で
白菜は体
生まれて間もなく
捨てられた子供
口があったなら
哀しみの言葉
誰よりも早く
覚えたのでしょう
陽の当たる場所に
いられる命が
人と同じように
...
待ちわびても待ちわびても
信号が赤だったから
ひとり仰ぎ見て立ち止まっていたの
青空は雲ひとつなくまっぱだかで
そのからだを透明な恥じらいで
うすくおおっていたの
つまりそこに住み ...
私は何を遺して
この世を去ってゆくのだろう?
子や孫を残して?
しかし、彼らは別の人格を持ち
私からは離れた存在となり
年月の流れに
私はだんだんと影を薄くしていく
それでは映像や写 ...
だとすればこれは暴力だと思う
冷静さを保とうとする僕を尻目に
身体はぶるぶる震えているんだ
寛容でありたい
あらゆるものに優しくなりたい
気持ちに素直になれないなんて
感情を静かに探ろうだ ...
あたしの新婚初夜はどんなだったかな?
すっかり忘却の彼方へと行ってしまったけど
手をどこまでもどこまでものばしたら
届いた
その時
二人とも緊張してた
それ以前に
特訓に特訓 ...
ひっそりと静まりかえっていた
台風前夜の市街
もしかしたら明日には
街中が粉々に砕け飛んでいるかもわからない
不安と胸騒ぎ
備えたい
備えたい
食べ物
飲み物
車のガソリ ...
風に消えてゆくものたちだけが本当のことを話している気がするのは、人生が砂粒の落ち方を果てしなく見つめるようなものだと朧げにわかってきたせいだろうか、明らかなものはそれ以上のどんなことも語ること ...
[やあ]
[なんだ?]
森はもう
こんなに涼やかに
静まり返っていたのか
[なあ]
[なんだ?]
此処に来ると、
君たち樹木の我慢強い無言の意識を感じるんだよ
僕の脳裡に ...
ずっと長いあいだ
売り切れたままの心
庭におりれば
ニシキギの実が
風の小径でささやく
歌が小舟で天に去ったと
檀紙のしわをなぞれば
懐かしい言葉が幽霊のよう
苔むした ...
こころを
からっぽにする
意識して
からっぽにする
悩んだり
こだわったりしないで
こころを
からっぽにして
無心になる
弓で的を射るように
ひとかけらの
邪念もない
ただ
...
頭の中にポツリ、ことばが生まれた。
意味などなくて、ましてや心の叫びでもない、
ただ、ここで生まれた言葉。
あの人も、この人も、いろんな事を言うからわからない
どれがホンモノ?これはニセモ ...
画用紙に緑でおとうさんを描く
ひまつぶしに雲のかたちで遊んでる
きみの日はきみに出会えた日のことだ
歩いてく良い子の眠るこの星を
きみが来た晴れた夜からまっすぐに
現実と夢のあいだの空だった
自称詩人きっかけで
交際が始まるなんてことは
あってはならない
ましてや、結婚、出産など言語道断だ
自称詩人を両親に持つと
その子どもは
かなりの確率で自称詩人か
大量殺人犯になることが ...
好きな飴はどんなに固くても
舐めていればいつしか溶け
舌の上で消えて寂しくなる
美しい包装紙は真実を隠し
ただ甘い夢だけを運ぶ
今の恋を顕微鏡で見たら
水飴の気泡のように
眠るように ...
ああ、どんなにはっきり知りたいのに、どうしても知りえない。どうしても確かめたいのに、どこにもそれは明かされない。くらく苦しいばしょへと、ああ。あなたは降りてゆくのね。
そこで、天が降りるよう ...
思い出は胸の奥でセピア色。
夏休みのドリルに溢した麦茶の色。
注がれて、熱くなって、割れちゃった
苦い液体をよくわからないまま漏らしている
シャリシャリ割れながら天井を見回したわたし
あなたはふわりと電気を消した
人差し指の
第二関節で
憩うとんぼの
羽根を借りている
右や左へと
動くこの身体
コックリさんとは
違う強さで
運んでくれるよ
踵を蹴って
空に切る十字架で
作る窓は ...
二十歳まであと四年もないから思い出づくりに余念がない。肩ぶつけたらごめんなさい。タピオカミルクの行列に並ぶ。アジアの風を壮絶に学ぶ。そう、うちらは女子高生。所信表明は正真正銘おれの言葉だ一言半句。トー ...
明日はあなたの結婚式
白い花をあげましょう
あなたが好きだと言った花
今夜だけダイヤで作ってみた
あなたは乾いた畑に水をくれた
どんなに感謝しているか
あなたに伝えたいから
たくさん ...
そこには深い井戸があって
井戸の側には渋柿の木があった
渋柿は渋を抜かなければ食べられない
それなり手間がかかり
時間もかかるから
季節が来て
たわわに実を付けても
それが災いし ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
D級人間
花形新次
自由詩
0
19/10/11 18:59
けさ
すいせい
自由詩
1
19/10/11 16:32
火照り
〃
自由詩
3
19/10/11 16:20
嵐
ひだかたけし
自由詩
6*
19/10/11 14:52
光纏処女(ひかりまとうおとめ)
la_fem...
自由詩
6*
19/10/11 13:49
夜長
水知鴇都
自由詩
3
19/10/11 11:49
甘樫の丘から
日比津 開
自由詩
0
19/10/11 11:33
瑠璃二文字の妖精
丘白月
自由詩
2
19/10/11 8:08
間引き
ミナト 螢
自由詩
2*
19/10/11 7:50
とうとつの告白
立見春香
自由詩
8
19/10/11 5:01
私は何を遺して?
日比津 開
自由詩
3
19/10/11 3:46
化けの皮
福ちゃん
自由詩
1
19/10/11 1:37
花嫁は夜汽車に乗らない
こたきひろし
自由詩
4
19/10/11 0:32
台風前夜に
〃
自由詩
3
19/10/10 23:05
だから俺はなにものにもならないことにした
ホロウ・シカ...
自由詩
2*
19/10/10 22:53
樹木の声〇森の思考(改訂)
ひだかたけし
自由詩
5
19/10/10 22:08
売り切れたままの心
丘白月
自由詩
0
19/10/10 21:56
ム
あおいみつる
自由詩
4
19/10/10 21:28
俳句とバイク
NF
自由詩
3
19/10/10 21:06
きみの日
水宮うみ
川柳
3*
19/10/10 20:25
あいだ
〃
川柳
1*
19/10/10 19:29
交際
花形新次
自由詩
1
19/10/10 19:11
キャンディー
丘白月
自由詩
0
19/10/10 19:09
印象…やさしい人の
la_fem...
自由詩
3*
19/10/10 12:34
麦茶
クーヘン
自由詩
5*
19/10/10 12:18
珈琲カップ
印あかり
自由詩
9*
19/10/10 10:07
タケコプター
ミナト 螢
自由詩
0
19/10/10 8:19
女子高生ラップ選手権
ああああ
自由詩
0
19/10/10 7:41
ニンジンの妖精
丘白月
自由詩
0
19/10/10 7:02
愛は惜しみなく奪わない
こたきひろし
自由詩
2
19/10/10 6:28
847
848
849
850
851
852
853
854
855
856
857
858
859
860
861
862
863
864
865
866
867
868
869
870
871
872
873
874
875
876
877
878
879
880
881
882
883
884
885
886
887
4.43sec.