シロツメクサが用意され
摘んでもいいよと言うけれど
花かんむりを作って
うつむく私に乗せてくれた
優しいあなたは
もう遠い記憶にだけ生きて
白い花は涙を吸った月のようで
果てしない花畑も ...
落ちた種子に涙を注ぎ込み、密やかに膝を折る。
ひびわれの地は 琴の穂か 柔らかな過去を歩ませり
歌声と揮う、ざまざまの、
綿毛の行く先を決めるものは誰とでもなく
崩れたこの牙城に選って入っ ...
毎日忙しく届けられる
空からのメール
水色のベールを抜けて
発信される特別の言葉たち
心を開放して
受容の気持ちで待っている
空の一部になれた時
それは
囁くように聴こえて ...
例え死んでいたとしても
時流はコロナにあるので
言い出しにくい
言い出せない
生きていると
得意満面に出て来ても
はあ?だから?
それどころじゃねえんだよ💢
って言われるから
...
宙に浮かぶ石畳を、
鼻歌交じりにスキップで駆ける
両手には、憧れだったパピヨンを抱えて
マーブル色の新しい靴からは真っ白な羽根
そうだ、今僕は、天空のスタジオに向かっているんだ
...
すれ違わない街角
風を切って歩く寂寥
大衆がいなければ
孤独も思うように味わえないと
身をもって知る4月下旬
ふいに出会っても
立ち話さえもそそくさと
アンドロイドよりも
...
流れていく
ゆらゆら揺れる電線の向こう
空の青を背景に
白雲、一つ
流れていく
ゆっくりたしかに
流れていく
そうして着実に時は過ぎ
百万年が過ぎていき
私も君も彼も彼女も
み ...
一石二丁目にも一石三丁目にも鳥は一羽もいやしない。
例えどこへ引っ越そうと、僕らは何も得られやしない。
逝川 私を流れる
{引用=※「 逝川(せいせん)」とは、
①流れ去る川の水。一度過ぎ去ったら再び戻らないもののたとえ。
②過ぎ去った時間のたとえ。
( ※の以上 ...
このわざわいは転じてくれないから福をなさない
だろう
因果の法則性に従って
埃のように降り積もったあしき原因の結果によって
もたらされた禍はいつになったら終息を向かえるかは不明だ
た ...
田畑さんにお昼を誘われたので、一緒に食べることになったのだけど。
「田畑さん、こっちって、屋上? 屋上は鍵しまってるよ?」
いいから、いいから、と手招きして、僕を呼ぶ。
田畑さんは、ちょっと鍵に ...
あそこで泣いているのはちいさな風の音
あそこで笑っているのもちいさな風の音
草の根分けて風の根わけてくる 風の音
風の子らが草の根わけていく
茂みや屋根を踏み鳴らしていく
坊やの手に ...
星になった子供たちが遊んでる
くるくるとメリーゴーランド
ぐるぐると綿アメ
ミラクルな夢が永遠に回る
宇宙の空にも夏が見える
土星は祭りの季節
タイツリソウの妖精も
自慢のイヤリングを並 ...
光が尾を引いて
路地裏を抜けていく
小さなほうき星
縦長の猫の瞳に
十字を切っていく
オダマキをくぐって
広い畑に飛んでゆく
運動会のように並ぶ
ねぎぼうずの花
陽に捧げるように
...
雨は花を綺麗にして
どんなドレスも似合うと言った
風が埃のない街を飛んでいく
水たまりの底に足跡残して
スズメが駆け落ちする
酸っぱいだけのレモネード
大人を気取って飲んでみる ...
私達は一秒一秒
時を紡いでいる
朝の蕾は
昼には花開き
夕にはしぼむ
日々の営みは淡々と
過ぎていくけれど
心は空を見て怯えるばかり
ヒリヒリとした空気に
後ずさりして前 ...
ポケットの中で小銭を弄ぶ癖をやめたのは微かに耳に届く金属音が命を削っている気がしたからで、それについては正しいとも間違いとも考えてはいない、ひとつひとつのポケットはずいぶんと軽くなった、小銭をあま ...
出会った物事に
これも運命と思うことで
今を 味わう
宇宙が生まれて
ずっと昔から続いてきて
いろいろなことがあり
今の自分につながっている
ん
時には
愚痴をこぼす時もある で ...
夕方の
特撮ドラマ
ドン ...
ソーダー村の
ソーダー村長は
ソーダーを飲んで
...
眩いばかりの
うなじが
もう
見られないとしたら
やなせたかしの
偽キャラクター
ブラック食パンマンと
永遠に会えないとしたら
ジョーン、ウーン
ジョーン、ウーン
聴こ ...
風の瞳に魅せられて
滴る様に美しく
この春を踏む
雨宿りして見ようかな
あの胸に
傘も持たずに
愛だけ持って
君は長らく歩いて来た
独りぼっちでこの長い旅路を
天辺に着いては転げ落ち
また振り出しから天辺目指し
繰り返し繰り返し歩いて来た
今終焉を迎えるに当たって
君はまだ旅の途中
もう放棄 ...
遠い所からやって来る人は
帰らずにいてくれるから好きだ
夜を渡る猫じゃらしみたいな
タバコの煙であなたを知るの
尻尾は流れるように赤くなる
じぶん座流星群を降りて行き
慣れない匂いの中で呼 ...
一
散歩をする
腕時計の竜頭をねじってぜんまいを巻いておく
六時零分のころ
あいさつをすると
忘れていたことがぐうぜん戻ってきて
あいさつをする
二
そよそよ風は
光 ...
いくら人が絶望しようが
系統進化の囲いの呪縛から人は
逃れ去るこはできない
他のオブジェクトに侵入し
自己増殖する魅惑
おお
これこそ始原の嗤いなのである
...
花が咲く場所だったらどこでも
思い出すなにかがあるかでどこでも
夢の中で行けるはずさ
眠たいときに一緒に居たいやつが
暇そーにしてたら
なんだどーしたって声掛けて
乗り込んじまえ
...
夕暮れの真っ赤な太陽が
窓をオレンジに色に染めている
何日か前にためたままの
水が詰まった湯船に泡立った垢が浮かんでいる
歪んだプラスチックのつまみをひねる
浴室を出る
浴室にある空気 ...
あなたは声を雲にあげ、多くの水にあなたをおおわせることができるか。
――ヨブ記38章34節
【2019年12月】
2019年12月8日 - 中国の湖北省武漢市の保健機関により原因不明の肺 ...
窓ぎわの一輪挿しに
雲の合間から洩れた光があたる
人の群れの片隅に
置かれたままの孤独には
今にも途切れそうな蛍光灯の橙色が
仄かにあたっている
本棚の蔵書の間に
あなたに書いた ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
シロツメクサ
丘白月
自由詩
0
20/4/24 22:44
途の硲
あらい
自由詩
2
20/4/24 20:54
メール
風の化身
自由詩
0
20/4/24 20:50
コロナとジョンウン
花形新次
自由詩
0
20/4/24 19:30
無限に広がる外の世界
邦秋
自由詩
2*
20/4/24 18:57
静寂の街
komase...
自由詩
1*
20/4/24 16:22
流れていく(改訂)
ひだかたけし
自由詩
3
20/4/24 13:30
鳥
クーヘン
自由詩
3*
20/4/24 12:12
思い出
こしごえ
自由詩
2*
20/4/24 9:58
わざわいは転じてくれないから福をなさない
こたきひろし
自由詩
1
20/4/24 6:31
屋上の告白
トビラ
自由詩
1*
20/4/24 6:02
眼を閉じてきけ
帆場蔵人
自由詩
3
20/4/24 0:00
土星
丘白月
自由詩
1
20/4/23 22:42
玉ねぎの妖精
〃
自由詩
0
20/4/23 22:41
雨の窓辺で
〃
自由詩
0
20/4/23 22:40
時を紡ぐ
猫の耳
自由詩
0
20/4/23 22:08
金属のリズムに違和感があるのはあたりまえ
ホロウ・シカ...
自由詩
2*
20/4/23 21:52
これも運命
こしごえ
自由詩
0+*
20/4/23 21:06
美少女仮面ポワトリン
TAT
短歌
1
20/4/23 20:56
ソーダ村のソーダ村長
〃
自由詩
2*
20/4/23 20:48
サムギョプサル
花形新次
自由詩
0
20/4/23 20:40
春
風の化身
短歌
0
20/4/23 20:29
反復
ひだかたけし
自由詩
4
20/4/23 19:16
恍惚
ミナト 螢
自由詩
1
20/4/23 16:16
六つのこと
こしごえ
自由詩
2*
20/4/23 14:07
存在論的感染者
ナンモナイデ...
自由詩
1*
20/4/23 13:59
汽車に核爆弾を積んで故郷まで
竜門勇気
自由詩
1*
20/4/23 12:19
矢のように僕をつらぬけ、縄のように僕を結べ
〃
自由詩
0*
20/4/23 11:32
クラウド ①
atsuch...
自由詩
4*
20/4/23 11:01
静けさの残り音
かんな
自由詩
3
20/4/23 10:00
835
836
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868
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870
871
872
873
874
875
3.47sec.