陽はすぐに暮れる。
晴れた日には外へ駐車しないか。
デパートの屋上。
隣は同じ背丈の介護施設。
山は夕焼けに染まり、
、まるで絵のようだ。
眺めてみろよ。
もったいないじゃないか、今 ...
記憶なんてさ、
いつかは星屑になってなくなっちゃうんだよ

つらくて悲しかったことなんてさ、
あっさり笑い話になんかなっちゃって

楽しくて笑い合ったことの方がさ、
残酷なことのように変 ...
いちめんの漆黒の空に
銀色絵の具を 振りかけて
秋 星座 またたく 地上には すすきゆらす風

生きて味わった苦しみが
嘘でもあるかのように消えていき
一日を そこそこ懸命には ...
腑を抜かれた魚の目が街を睨めている
斜視の感情は月光の行先を知らないので
真ッ黒く塗りつぶされた日々を燃やせない
虫を嘔吐する街灯はこうべを垂れて
舌下に縫いつけられた言葉に耐える

...
網戸の外は青い空
網戸の内は灰の心

青はあくまで深さ増し
鬱はどうにもどん底で

世界と私は無関係
私が無くとも世界は続く

ああ、全くそれなのに
涼風が肌を不意に撫でる
その ...
隠してなんかいない

見たければいつでも見るがいい

この傷痕

今では「痕」だから

痛みは無い

ただ残っているだけ

隠すつもりも無いし

見たければいつでも見る ...
あの葉っぱ

棘だらけ

触れたくない

踏みたくない

遠くから 高みから

眺めていようか

お他者(よそ)の反応

痛まない人 見かけたら

訊いてみるんだ

...
すずめ すずめ 今日はどうだった?

餌(え)も満足 遊びも満足

素敵だね 素敵だね

仲間もみんな無事だったかい

毛沢東には やられなかったかい

夜の寝床は どこなのか こ ...
右足の親指が
反り返ったまま
さっきから奇妙な音
何処からともなく響いて来る

薄暗い部屋の白壁の隅が
僅かに滲み明るんで
柔らかく括れ揺れ動き、
懐かしい影
ひとつ、浮き上がる
...
蜥蜴の紙の吹きさらし。
光見たもの消えうせて。
果たし果たされ闇の回。
ピーピー嗤う二頭の鳶。
自分を抱きしめた
両手を離し

翼のように
羽ばたく場所がある

誰かを温める
言葉の中で

開いた花みたいに
肌が触れる
ふりかぶって捨て去った
そんな、あやまちだらけの過去

時間に少しずつ
ゆるされてゆく

ああ、淡い残像
脱気して漂白した
形骸だけ
眺める

あまりに
諦めすぎたのかもしれな ...
君と私に世界はなかった 。
口を開いて世界を閉じて私も君も異なった話し方で世界を外れた言葉が声が異なるのほんとね 。
消えていく私が君に消えていく君が私に話したこと世界にない。。 綺麗だから消えな ...
ぽかんと ひとり
  立っている
秋の青い空の下
ぽかんと ひとり
  立っている

誰が来ても来なくても良い
もうくたびれてしまったよ
ただ一つだけいえるのは
この病んだ己のその奥 ...
ぼくが一番きれいにみえる
秋がきたよ

と月が夜に胸をはる

中秋の名月というけど
ぼくには迷惑だ
 
と夜が月に
言いがかりをつける

まあまあ

と雲が仲裁にはいってきて ...
水掻きは退化していった。
恋人繋ぎがしやすいように。
君といる日々は永遠のなかの芥子粒程の幸福と思うけど
金木犀のちいさな花のように慎ましいかおりかもしれない

風に聴き耳を立ててごらん
すこしぐらいつまづくのはかまわないんだから

部屋のか ...
葉っぱを落とした頭は軽くて
シャンプーするのが楽になったから
細長い腕を左右に動かし
僕を呼んでいる姿に見えた

両手で囲んだ幹の大きさは
季節を過ぎると忘れていくけど
側に近付いた時の ...
たいがいの人は
生きている為の良好な条件が損なわれてしまうと
生きている事に嫌悪感を覚えてしまう傾向が表れてしまうようだ

もちろん例外はあって
逆境にこそ生きる闘志を燃やして前向きに突き進 ...
          l'impromptu

大地に 身を横たえ る

ので はなく

大地 になる のだ


大地の 姿で

空 を飛ぶ


どう だ

素晴 らしい ...
課題詩・秋に再挑戦
『栗への讃歌』

青い雲丹のようであった
トゲトゲが今やえび茶色に
染まり機は熟したと落ち始めた

栗よ、お前は縄文の昔から
人びとの口を楽しませ、飢えから
救っ ...
運命のやつがどうしても無様に俺を殺すというのなら、最後までみっともなくそれに抗うだけだ、早々と安全圏に腰を落ち着けた連中がそんなことは無意味だと俺に忠告する、世界のすべてを知っているとでも言いたげ ... 僕の里では
星は数えるものではなかったんだよ
この都会に来て驚いたのは
その星が数えられるくらいしか
無いってことさ
そうなんだ
故郷の夜空の星々は
散りばめられた光の粒だったから
で ...
瓦が白く光っている

烏が一羽とまっている

広がる朝の光の中を

烏と瓦が交わっている

互いの輪郭守りながら

光の海を泳いでいる


)秋の蒼穹は何処まても高く
)光 ...
タイムマシン?
そんなの、もう爆破したよ
いらないんだ

変えたい過去も
見えない未来も
今、この一瞬には追いつけない

勝ち取ってきた虚しさも
選び取ってきた愚かさも
全部背負え ...
お陽さまの出を待っている

膝を抱えて待っている

ねこも隣で待っている

からだ丸めて待っている

ふたりでふたりで待っている

お陽さまの出を待っている
時には家の無い子になって

ずっと眺めていたい あの

お月さま ずっと ずっと

夜道にしゃがみこんで

ずっと眺めていたい あの

流れ星に 祈り ながら

暖かなストーブ ...
何かが降りてきて
言葉を探す

何も降りてこない
空が正しい

雨のち晴れの
天気予報に似た

僕達は丁寧に
傘を折る
朝酒の代わりにシャンソン秋に酔う


幸せは演じることがその秘訣


極端に厚着と薄着の大学生


影を踏む鬼と知られずする遊び


花供え帽子目深に被る人


暗渠へと ...
鶴の一声歌うよりも

雀の千声歌うんだ

天まで届け この唄届け



鶴でなくては駄目ですか



束になってかかっても

ただ空しく 響き渡るは夢の夢

それでも  ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
秋のアラガイs自由詩5*19/10/29 1:46
闇の夜都築あかり自由詩519/10/29 1:05
秋の灯秋葉竹自由詩919/10/29 0:57
下らない新染因循自由詩319/10/29 0:19
鬱と青(改訂)ひだかたけし自由詩919/10/28 22:59
漫ろ雨もっぷ自由詩3*19/10/28 22:15
あの葉っぱ自由詩1*19/10/28 22:10
雀色自由詩1*19/10/28 22:07
女影ひだかたけし自由詩419/10/28 22:00
手持ち首ナンモナイデ...自由詩4*19/10/28 18:55
チャイムミナト 螢自由詩219/10/28 18:43
魂の休暇届若乱自由詩219/10/28 16:01
ね 。水宮うみ自由詩1*19/10/28 15:31
待望くん(改訂)ひだかたけし自由詩619/10/28 15:17
月と夜 (改訂)st自由詩3*19/10/28 14:33
水掻きクーヘン自由詩4*19/10/28 12:45
金木犀梅昆布茶自由詩1219/10/28 9:38
紅葉ミナト 螢自由詩219/10/28 6:40
人はたいがいこたきひろし自由詩619/10/28 6:39
sleep墨晶自由詩1*19/10/27 23:47
栗への讃歌帆場蔵人自由詩219/10/27 23:35
口元の汚れた八方詩人のしわがれたバラッドホロウ・シカ...自由詩2*19/10/27 23:30
星の数ほどしょだまさし自由詩619/10/27 21:58
朝の光景(改訂)ひだかたけし自由詩619/10/27 21:44
この一瞬、鮮明トビラ自由詩2*19/10/27 18:47
ふたりでもっぷ自由詩2*19/10/27 15:05
パンと紅茶自由詩4*19/10/27 14:58
ミナト 螢自由詩219/10/27 14:56
真似事――空白に遠く鳴りただのみきや俳句3*19/10/27 14:53
雀の声拾い集めてもっぷ自由詩3*19/10/27 14:50

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