どういふことだ
まだ
ひとのかたちをして
星の上にゐる

急がなくてはいけない

廃村のはずれの小さな草むらに
菜の花が咲きはじめてゐる
……風にゆれてゐる
やさしいやうな ...
ストローを挿しただけの痕を
理解できる人は限られている

子どもたちが見つけた
レモン色のキーを
円筒の穴ぼこに差し込んだ

ぼろぼろと、剥がされていく
ノア
船のヘリ

そ ...
蟻みたいに地道に生きてきた筈なのに
キリギリスみたいに何も蓄えられなかった

冬が訪れてきて
寒さがしみじみと身にも心にもこたえる

冬の先に春は待ち構えてない
季節は断崖に続いているだ ...
さざ波が砂鉄で文字を描く
流れついたクルミを
ウミネコが掴んでいく

辞めた訳など聞かないで
ただ愛が枯れただけ
仕事に片思いしてただけ

疲れた心にあったはずの
幸運の四つ葉を ...
春咲きの赤い花が
太い茎の先で私を見てる

大きな花の中で
妖精は座っている
花粉をちょこんと
鼻に付けて

窓を開けて風を招く
赤い帽子の妖精もどうぞ
ごくろうさま

大 ...
自由に集い
株分けした苗を
持てるだけ抱く
好きな花を選び
誰の指示もいらない

喜びは自分で創るもの
雑音に一喜一憂しない
濁った気持ちを持ったなら
花は枯れてしまうでしょう
...
廃れた町には何もない
ただそれは理解されてないから
何もない様に見えるだけ

廃れた町には空っぽの家がある
廃れた町には錆びた自転車がある
廃れた町には骨だけになった何かがある

廃れ ...
風貌がどことなく、ソクラテスに似ていた。
その饒舌ぶりも、悪妻を愛したことも。

ヴィユー
ヴィユー・ムーン

芝生にて
おやすみなさい…
{引用=朝}
朝を見た
眼球は冷え切り網膜は焼かれ
白銀が太陽光を押し広げている
湛え切れず溢れ返り飛沫を上げている
微かな凹凸にも蒼い陰影が添えられて
美しいという言葉は不釣り合い
目 ...
おとこの乳首・露出を規制するらしい。
“鏡のまえでなにカップぐらいだろうか?”、
と横綱土俵入りの後で、
シャツをたくしあげてみる…
もしも今が縄文時代で
そろそろ
肉の備蓄が切れる頃なら
僕はこの冬空の下
ウサギ狩りに出かけるだろう
男女平等が正義というなら
男たちは子宝を守れ
女たちは木槍を握れ
生きるのが精一杯 ...
1

イカはものすごいとこまでも使えるらしい
と制服の君が言う
イカのものすごいとこというのが
君にとってどこまですごいことなのか
よくよく聞けば
イカの耳も使うとか


2
...
もう雪に飛び込むことはない
冷たくなるのを知っている上に
濡れたズボンの重さを引きずり
誰かが貫いた心臓みたいに
白い棺がひとつ並んでいた
とても寒いなと感じたけれど
眠るつもりじゃなかっ ...
墓参り高台にあり景色いいご先祖様に近づいた気分

散歩して季節の良さを体感する頬を伝った風のメッセージ

以前から街で有名なたこ焼き屋食べ歩きして生み出した味

牡蠣筏広島湾に浮いている大 ...
青よりも青い空から
工事用クレーンで
吊り上げられた太陽は
高層ビル群にロゴマークの入った
希望をぶちまける

ぼくの視覚と触覚は
ガラスとコンクリートに跳ね返され
聴覚は重機械に押し ...
 
描くのは額縁があるからではないのだ
  に切り取るもの

詩をなめる
         同じく         虫眼鏡
  色の点点     あ、あ
 あたまの中では白い       ...
ふるふる白い
雪を掬ってみると
こんなに軽かったけ
ぎゅぎゅっと丸めて
あの枝めがけて放ったら
その枝ぱしゃんと弾けたよと
誰かがいたようないつかの雪合戦
あちこちから飛んできそうな
...
冬の地平線で
オリーブをくわえる星
まだ長い旅の途中
羽根を広げて
ノアの船に帰っていく
バラの妖精に恋した
赤鬼の女の子
刺を角にして
ほらバラになったよ
妖精のような笑顔

今も残る鬼の俎に腰掛けて
思い出すのは
今はいない友達のこと

鬼の俎でお昼寝すれば
...
春の妖精という名の絵が一枚
フィリン・フラワー・シール
裏に書かれたのは名前だろうか
あつ子の母が今のあつ子と
同じ年のときに描いた絵

ビー玉をこぼしたような羽根
トンボ玉のイヤリ ...
辟易してしまう
理性的な頭でいられる
自分の中で粉散する
超越的態度を
現象に
そうだ
不条理な現象を
他人事として
語る自分のそれは
天才的正論を舌して
悦に没我して ...
街角に溶け込んだ
スーツを身に纏っている「クモ」
時折口角を上げ
会話をしながら下見をする

誰が持つ何を狙うか
手に入れたら何処で落ち合うか
見えない道を頭の中で繋げていく

壮大 ...
よる
あふれる
かなしい
ゆめだけ



あさ
こぼれる
かわいそう
ことばだけ



ひる
みちる
うれしい
ひかりだけ
もう長くない、もう息が続かない、間違えた星に生まれて私たち がんばってきたね もういい、もういいから、もういいからって首筋に両手をあてがいあって笑ってた 死ねない、死なない、そうさせてくれるのはこの季 ... ぱちん
爪を切る時に
一瞬で飛び出して
翼を持っていたことに気づく
指を離れた途端に
合図が伝わらない部品になり
何も掴めなくなったな
誰も笑わなくなったな
僕達この先どこまで行こうか ...
人間の男と
人間の女が
つがいになってひとつに交わり
ひとつにかさなる

お互いが磁石になって引っ張りあう
お互いが持っている内面の正と負が
ひとつに組合わさって
お互いの体の凹と凸が ...
山のおくの

ごみ処理場のごみの山で

捨てられていた人形のぼくは

捨てられていた人形のきみの手をとって

月明かりのなかを

どこまでも歩いていく


夜が明けるまでに
...
好きな人はいません
その分
嫌いな人はいません

誰からも愛されてなどいません
その分
誰も愛してません


他人に関心ありません
その分
無視されてます

人の前では笑いま ...
散らかる部屋で
ぼくも散らかる物のなかに
転がって
散らかってみる

明るくて冷たい夜だ
今日は満月だ
見なくてもわかる

何も言わない
声が聞こえても
名前を呼ばれても
ぼく ...
お母さんは壊れています
だから私も壊れています
それは決して運命などではなく
残酷で客観的な確率の結果です

私が小さな赤ん坊だった頃から
お母さんは自分の狂気だけを愛した
空腹に泣き叫 ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
初春石村自由詩14+20/2/12 10:56
レモン色のキー/即興ゴルコンダ提出作品お題は白さん足立らどみ自由詩1*20/2/12 5:57
泥濘が何処までも続くこたきひろし自由詩220/2/12 5:33
フルーツ&フルート丘白月自由詩120/2/11 21:59
アマリリスの妖精自由詩020/2/11 21:58
妖精株式会社自由詩120/2/11 21:58
廃れた町瀧石夢真自由詩320/2/11 19:32
月見草ナンモナイデ...自由詩2*20/2/11 19:15
点の誘い・線の思惑 五ただのみきや自由詩4*20/2/11 13:34
おとこごころナンモナイデ...自由詩2*20/2/11 13:16
もしもuminek...自由詩2*20/2/11 9:18
Gastronomy club 1AB(なかほ...自由詩120/2/11 8:43
パラレルワールドミナト 螢自由詩320/2/11 8:03
牡蠣筏夏川ゆう短歌220/2/11 5:15
太陽フリーダム自由詩320/2/11 4:28
エロスと空間アラガイs自由詩8*20/2/11 3:49
雪の玉灰泥軽茶自由詩120/2/10 21:55
はと座丘白月自由詩120/2/10 21:36
明日香村の妖精自由詩120/2/10 21:36
妖精の肖像画自由詩120/2/10 21:35
超越論的マスクナンモナイデ...自由詩4*20/2/10 19:23
クモ邦秋自由詩2*20/2/10 17:32
一日ひだかたけし自由詩4*20/2/10 12:52
星染自由詩3*20/2/10 10:02
月の墓標ミナト 螢自由詩320/2/10 8:10
つがいになってこたきひろし自由詩320/2/10 5:47
退院両性具有自由詩420/2/10 0:11
好きな人はいませんこたきひろし自由詩320/2/9 23:57
満月両性具有自由詩3*20/2/9 23:43
お母さんは壊れていますもとこ自由詩9+*20/2/9 23:31

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加筆訂正:
低温火傷/鵜飼千代子[20/2/10 1:08]
修正して寄稿しました
4.11sec.