海は心臓
空は動脈
大気は細胞
雨は静脈
川も静脈
さびしがり屋の
きみに幸せだと
蓋してもらって
言わせたいんだ
海は心臓
空は動 ...
句を詠みに公園の道徘徊し
眼鏡してメガネを探す我が老化
季語季語と探し回ると句を詠めず
俳人と廃人の読み同じなの?
捨てられた拾われもした世の中に
人格を否定されてもくじ ...
雨上がりの午後、この街の空は
どこまでも行けるように青かった
アスファルトの窪みでは水たまりが
信号のいらない雲の往来を映している
あそこに飛び込んでしまおうか
革靴なんか脱ぎ捨てて ...
「松阪牛と自称詩人のどちらを殺すか選べ
さもないと地球は破滅する」
サタンにそう言われ
俄に救世主の役割を与えられた俺は
2.5秒を掛けて
「自称詩人を殺る方で」と答えた
松阪牛を殺して
...
悪行の限りは尽きぬ欲尽きぬ仕上げに政治 屋を目指し
悪徳の専業主婦は家事しない育児もしないパチンカスかよ
魔が差したその言い訳の便利さに罪の意識が麻痺してる
悪い癖人の男が欲しくなる ...
わかれた
たぶん、わたしたち
わかれた
さようならも
わかれようとも
言わないで
わかれた
社交辞令で
また会おうねと
言い合って
...
{ルビ開=あ}き切った青の深みに呼ばれたか秋津は震えて空に溶けた
梯子を失くした煙が人のふりをして野山をうろついている
透けたくびれには永遠も一瞬もないただ砂の囁きだけ
...
闇の紋
闇の渦をなぞる金
水を切る風
景を梳く風
手のひらの上の 見えない珠の内で
星が生まれ 消えてゆく
その光を浴び 手のひらもまた
消えては現われ ...
ウサギが小枝を折って
落ち葉を踏んでいく
リスがドングリを噛じる
樅の木を登っていく
赤い滝のように
風が枯れ葉を抱きしめる
さざ波のように聞こえる森の命
何もかも神様におまかせで
...
雨を造る工場に棲んでる
工員は私一人
天の川で雨の種を汲む
瓶から溢れるほどたっぷりと
銀河を歩いて星座に帰って来る
種から出来た雨は
ほら向こうに見える
水仙の妖精から借りたままの ...
秋の風が落ち葉を集める
龍の子供がふざけて
天にさらって昇る
空は赤と黄色と黄緑で
黄昏を描いて笑ってる
ゆっくりと落ち葉に
妖精は乗り森を舞う
想いを千枚かさねる
長い時間と甘い ...
学生時代に言われた
上れば天国、下れば地獄
就職して言われた
上っても地獄、下っても地獄
何もしないでいられること
それが天国、いい身分
なにも恐れず、ひょいと逆上がり。
宇宙飛行士になる夢、ひょいと叶う瞬間。
草原の彼方にあなたを見た
昨日の夢のように意味もなさずに
草の葉だけが知っているこの遠い既視
足もとがおぼつかなくなる
一羽の鳥が飛び立って空は青く
(わたしは行方知れずの夢 ...
ぼくはきみを引き止めはしない
きみは新しい水平線に向かって
きみの海図を信じて舵を切っていい
例えそれがぼくとは違う誰かとの航海でも
ぼくはきみを批判しない
ぼくはきみを否定しない
何 ...
悪いことだけを見ないフリした
瞳の色は誰よりも白く
汚れたものをスプーンですくって
星に盛り付けるイタズラをする
扱いに困る嘘や綺麗事
どうしてみんな
吐き出してしまうの
そ ...
何処かの公衆トイレの壁にされた
落書きみたいに
俺の体の中から卑猥な文字が消えないんだ
でも
男だって女だって誰だって
それは自然だろ
それにしても
女は化粧するし
丈 ...
一度や二度は誰だって
自分より弱い相手を見下して
意地悪したり
いじめたり
したことあるよね
俺みたいに
さんざんいじめられて踏みつけられた一人だって
自分より弱いと判断した相手には ...
アイロンの蒸氣
靑い縱縞のシャツ
椅子
驛
煙突
カーテン
街燈
影
既知の海
最後の貨物列車
室内を橫斷する紅茶の湯氣
地圖
...
変わらないと思っていても
変わりゆく故郷の景色
帰省のたびに
何処かが変わって
昔のままではない
町の雰囲気も少しずつ変化する
畑や田んぼが減っていく
川は相変わらず綺麗
...
ちゃんとした女ではいられないから、
もう無理だ。
私と付き合ったら男がかわいそうだし、
独りで生きたほうがいいみたい。
手で計る
針二つをあわせたら
手首の傷にあわせたら
鈴の鳴く
辻の門に
風を捨てました
供養は茄子
あれから百年が過ぎて
フランシスもエルシーも
いなくなってしまったけれど
私は今もこの森で花を育て
子供たちと歌い遊んでいる
私は写真に写らない
記憶の中に棲んでいるから
でも一度だ ...
ススキが月に咲いてる
今夜は森で眠りたい
どこにいても一人だから
耳元でコオロギが言う
僕も一人だからここにいるよ
一緒に月にいるようだね
白く輝く森の中で
コオロギが鳴く子 ...
貴方の言葉には
迷わずオートフォーカス
迷わず愛してきたけれど
暗くてぼやけて
黄昏の逆光に生まれる言葉には
戸惑うことばかり
焦点の合わない言葉を
赤とんぼに
持たせて去 ...
私は20日まで待たなくてはならないという苦行に耐えなくてはならない。もうそんなん無理ー。
私そんなん無理ー。
でも、ラインで余計なことを口走るよりはいいのだ。
うぁぁ、私だって話したいのに笑 ...
離れ小島に子供が一人
つんつるてんのつむじは左巻き
なんてことない凪いだ海
ぽっかり晴れた空にはぷくぷくと雲が浮いている
テーブルの上に花瓶、朽ちない生け花一輪
子供は生 ...
狂ったり
腐ったり
心は何故だか
美しくない
動き回るたび
落とす涙で
滑って転んだ
生き方をして
笑えた時さえ
すぐに忘れる
永遠があると
信じていたから
林檎の ...
ミルクティの歌声がする
それはわたしを包み込む歌声
ただ涙を零させる歌声
ミルクティの歌声がする
それは貴方の姿を想像させる歌声
ただわたしの心を揺さぶる歌声
言葉に安 ...
風の通り道に、僕たちはいたんだ。
僕たちは風の援軍で、
風は僕たちのことを気にも留めなかった。
ああ、イチョウの葉が散ってゆく。
僕たちの小さな小さな逞しさは、
彼ら(風)にとっては ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
海は心臓
函館ドラゴン
自由詩
3
19/9/15 0:46
俳句をひねる
こたきひろし
俳句
1
19/9/14 23:55
青にやられて
新染因循
自由詩
4*
19/9/14 23:16
松阪牛と自称詩人
花形新次
自由詩
1
19/9/14 22:51
悪行
こたきひろし
短歌
2
19/9/14 22:51
わかれのあと
あるみ
自由詩
4*
19/9/14 22:31
まねごと――喪失目録
ただのみきや
短歌
3*
19/9/14 20:10
あと かさなり
木立 悟
自由詩
1
19/9/14 20:03
秋の森のソナタ
丘白月
自由詩
0
19/9/14 19:52
水瓶座
〃
自由詩
2
19/9/14 19:52
妖精のミルフィーユ
〃
自由詩
1*
19/9/14 19:51
ヘブンイレブンいい身分
イオン
自由詩
3*
19/9/14 13:41
ひょいと
クーヘン
自由詩
5*
19/9/14 12:25
みずうみ
石瀬琳々
自由詩
5*
19/9/14 12:01
錨
HAL
自由詩
2*
19/9/14 9:26
充血
ミナト 螢
自由詩
0*
19/9/14 7:52
何処かの公衆トイレ
こたきひろし
自由詩
7
19/9/14 7:13
一度や二度は
〃
自由詩
5
19/9/14 6:33
nocturnal thoughts
墨晶
自由詩
0*
19/9/14 6:02
故郷の景色
夏川ゆう
自由詩
3
19/9/14 5:13
ちゃんとした女
杏っ子
自由詩
0
19/9/14 1:53
手計
ナンモナイデ...
自由詩
9*
19/9/13 20:49
コティングリー村の妖精
丘白月
自由詩
2
19/9/13 19:38
秋の白いの夜
〃
自由詩
1
19/9/13 19:38
私は黄昏の赤とんぼ
〃
自由詩
1
19/9/13 19:37
宙ぶらりん。
杏っ子
自由詩
0
19/9/13 19:05
蜜を吸う子供
若乱
自由詩
1
19/9/13 18:58
ニュートンの唄
ミナト 螢
自由詩
2
19/9/13 16:03
ミルクティ
卯月とわ子
自由詩
2
19/9/13 15:52
僕たちは風の援軍となる
la_fem...
自由詩
4*
19/9/13 13:20
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3.66sec.