二七度目のクラクションのあとの殺人事件、三十代のサラリーマンは運転席で生涯の幕を閉じられた、みぞれ交じりの雨が降る二十二時のことだった、アスファルトに流れた血液は真っ先に車道脇の排水口へと姿を消した、 ... 私は不能となる
あなたに接触する時
何もかも忘れて
滂沱の涙を流すしかなくなるのだ
飛び込める場所もないけど
誰かのホイッスルに反応して
パンにジャムはもう塗らないよ
変わっていく自分の心が
傘を広げるように弧を描くと
もう二度と会わない人になるけど
間違えたらそれでも良 ...
季節の変わり目、肘の内側にアトピーが少し出る。
新しい季節への扉を開けて、アトピーが少し顔を出す。
夕暮れの電車で賢治を読んでいる 換骨奪胎 世界を騙せ

朝が来て頭に楕円を今日も描く There are two colors in my head.

本当は待ってるんでしょ教室がテロリスト ...
流行り出した疫病の雨風に
情報の川が氾濫
氾濫した川に
押し流されたデマ

不安に露呈したのは人間の弱さ
ウイルスよりもはやく感染が広がっていく

新型新型新型
新型だから怖い

...
ギフはそれでも男の子だ。今日の午後に何があっても。 瓶の壁を
静かに登る泡
幾つも
幾つも
ためらいながら
少しずつ


飲むか、
と言うと
欲しい
と答える
グラスへ注いで
渡す
ありがとうと
小さな声


あなた ...
青空が凍っていた
あの硬い空は
鳥がくちばしで突けば
割れて落ちて来ただろう

青空が凍っていた
あのクラゲのような月は
雨が降れば
泳ぎだすだろう

青空が凍っていた
あの石の ...
ツララの向こうに

丸い卵のような月がいる

ゆっくりと一滴

落ちて砕ける光

月の色と星の色

眠る花と涙の色

透明なくもりのない世界

最初に水素が生まれ

私 ...
細い枝に寒いねと言いながら
まるくなって頬をつけ合い
仲良く並んで咲いている

女の子がおはようと言って見上げる
ずいぶん大きくなったね
妖精が優しく声をかける

ちいさな頃は傘を差せ ...
感情が漂白され
漂流していくこの時空を
速くなったり遅くなったり
緻密になったり大雑把になったり
なんて自由自在に運ぶ移行

魂の打つ突発的な躍動
変拍子や裏拍に
コレハナンダ?
新 ...
こぽこぽと水の音がする

気泡とともにどこからか湧き出てくる

そんな風景を思い浮かべ

(妄想しながらカタカタと)

水の音の行き先に思いを馳せ

有限であるのだろうけど

...
そこに在るものは
なまえを付けられて
呼ばれては
苦笑いし存在している
それとも
呼ばれて見つめられ
頬を染めて
恋に落ちるのだろうか
そこに在るものよ
おまえはどうだ
{引用=デマ}
風に煽られるロウソク
それでも消されることもなく
怯えて 震える炎
ささやかな灯と温もりを
与える術も忘れたかのように




{引用=御免だね}
出来事は恐れな ...
紙テープが切られないように
どこか遠くまで行きたいな
最終電車が去った後で
輪っかを作ったその中には
星を追い駆ける線路もなくて
カルピスの甘さが舌に残る
銀河の時間は永遠に夜を
氷に変 ...
世界は広い
世界は色鮮やか

そんなことを知らないのか愚か者は飛び立とうとしてる僕らを嘲笑い
適当な言葉を吐き出しながら引き止める

愚か者は単色世界でいつまでもそういう言動を繰り返せばい ...
きをつけろ ヤツの名はトリアージ
おそれよ ヤツの名はトリアージ

ヤツはやってくる
ウィルスに沈んだ町に
悪魔の笑みを浮かべながら
ICUを必要とする老若男女が十人
しかしICUは七つ ...
幸せを訪ねて歩く道が良い
君の背中が振り返る瞬間
落とし物を見つけた気持ちになる
最初から決まっている物語
読む人はひとりだけど続いてく
この胸を鳴らす花の香りが
瞳を潰すほど新しい声に
...
穏やかに広がる一日も
暮れてしまえば遠ざかる
音楽の鳴り止んだあと
空間のどこにもその音が
残っていないのと似ている

それでもその一日はそこにあったのだと
信じることを支えてくれる
...
こいつら自称詩人は
隣で誰かが死んでいても
小学3年生が見よう見まねで書いた
少女マンガのような
クソ盛りだくさんの自称詩を
吐き散らしてイタリーすんのかね

いい加減止めろ!

て ...
Birthday Cake

1.Clockwork 105s Orange
2. Birthday Cakeless
3. Smoking Gun
4.Heart of Gold
5. ...
鏡の中に写る顔は好きになれない
他人の眼に写る顔は
怖くて覗き込めない

どうしても
自分に尋ねたい事がある
あんたの
存在理由って何だと思ってる

ねぇ何してるの
また詩なんて書 ...
山、
というのではなく
丘の上にかつてはたっていた
城、
あとについたんだ

テッペン回った深夜のこと
ああ、
星は、
いつ落ちてもおかしくない
ああ、
まるでこぼれそうだったよ ...
なにもない
なにもない
なにもない部屋を塗り潰して
深海の色に変換した
息の続く海底で沈んだまま
太陽に焼かれる夢を見る
三月
手のひらのなかで
なにかが
握り潰された音がしたけれど ...
外国の唄がながれた
ノース・マリン・ドライヴ
それは海沿いの道で
ぼくたちが車にのって
風を感じる午後のこと

永遠が存在すると いうように
太陽のひかりはまぶしく 淡く
ぼくたちは
...
一羽の鳥が
海をわたる
白梅の枝を咥えて

一つの花の
一つの種が
初めて見る森に宿る

一晩の雨が
根をつけた
風が根を強く伸ばす

白く小さく
可愛い花が
一人の魂に恋 ...
教室で指がふれただけ
あなたが渡す消しゴムが
上手く取れなかっただけ

初めての温もりが
一瞬で消えそうで
ポケットに手をしまいこんだ

夕日の差し込む長い廊下に
シクラメンの鉢が並 ...
なんて酷い人生
こんなことなら
生まれなければいいと
今日も部屋で一人泣いていた

ずっともっと昔
一人の男の子を好きになって
毎日いつか結婚すると信じてた

でもそんな夢も
高校 ...
また夜が来て
まだ私は生きていて

堆積した記憶の回収不能、
後頭部辺りから凹んでいき
何一つ思い出せない
何一つ思い出さない

)モノクロームの響き充満し

また夜が深まり
ま ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
長い自殺みたいな正義に囚われたやつらの顔を見てみなよ?ホロウ・シカ...自由詩2*20/3/16 15:39
忘れないでね渡辺亘自由詩020/3/16 15:21
方向音痴ミナト 螢自由詩120/3/16 13:17
アトピークーヘン自由詩2*20/3/16 12:45
3学期の天使山犬切短歌0*20/3/16 8:53
疫病が流行り出してこたきひろし自由詩220/3/16 6:24
ギフと。もっぷ自由詩120/3/16 6:01
泡、あるいはテンペスト大村 浩一自由詩620/3/15 22:51
冬の青空丘白月自由詩120/3/15 20:38
夢をみていた自由詩120/3/15 20:38
木瓜の妖精自由詩120/3/15 20:37
ポップ・フィールド(改訂再録)ひだかたけし自由詩3*20/3/15 19:53
紙飛行機かば自由詩120/3/15 19:36
なまえあおいみつる自由詩2*20/3/15 16:23
行方知れずの抒情 五ただのみきや自由詩2*20/3/15 16:05
ミルキーウェイミナト 螢自由詩220/3/15 13:41
単色世界千幸自由詩120/3/15 11:14
トリアージ紀ノ川つかさ自由詩1*20/3/15 10:11
花花(メメ)ミナト 螢自由詩120/3/15 9:53
記憶青井自由詩120/3/15 7:20
おまえら全員代わりに死んでください花形新次自由詩120/3/15 7:01
Birthday Cakeツチヤタカユ...散文(批評...220/3/15 6:29
私の存在理由なんてこたきひろし自由詩120/3/15 0:39
しろあと立見春香自由詩220/3/15 0:12
深海の寝床でホロウ・シカ...自由詩1*20/3/14 22:37
恋人たちうみ自由詩2*20/3/14 21:23
梅の妖精丘白月自由詩120/3/14 19:48
シクラメンの妖精自由詩120/3/14 19:47
花びらの上の記憶自由詩120/3/14 19:47
また夜がひだかたけし自由詩320/3/14 19:07

Home 戻る 最新へ 次へ
857 858 859 860 861 862 863 864 865 866 867 868 869 870 871 872 873 874 875 876 877 878 879 880 881 882 883 884 885 886 887 888 889 890 891 892 893 894 895 896 897 
4.04sec.