春風を摘み取って
握った手に一杯さして
そっと覗いたら
白い妖精がこっちを見てた
砂をかき集めて砂時計作ろう
約束壊してガラスの瓶に
詰まった砂を庭に撒く馬鹿か
神話が消えてく烏が落ちる
神様のものから抜けた人よ
浮かび上がる羽化する前の
陽炎目にして干からびていく ...
雲のどよめき艶めき、うふふ
夕暮れ間近に囁くもの
出口は入口と延々と
展がる地平に眩む我
水の色開け灰色散らし
流れる流れる、宙の果てまで
首垂れる世の試みに雪ザクラ
お祭り騒ぎはできないらしい
地下室の闇に身を潜めて
未来を忘れて
夢すら見ないで
暮らすらしい
青い空に太陽
蒼い闇にお月さま
いかした恋も
ときめく夜も
止められ
責 ...
恋をしない時
確かに埃を被った線が
ショートするように首を締めた
痛みに無力な
子宮が泣いている
その音を聞きながら
誰か私を抱いてくれないか
屋根から伸びて来たはずの
線が盗聴器みた ...
生きることは哀しむこと
哀しみの川の流れに
棹さして渡ること
生きることは悩むこと
苦悩の密林に入り
迷いながら歩くこと
生きることは喜ぶこと
君に再会できたと
深い感動と共に ...
トルコとギリシャでの休暇って
僕にはありえない夢なのかもね
ささくれていきているのかもしれない
やさぐれていきていないとはおもうけど
裏切ったものはかずしれず
愛したものも多少は ...
ドラえもんよりも
大きなポケットが
海を吐き出した世界に
足を浸すのが怖かった
僕は泳げないまま
言葉を掴めなくて
助けてなんてどうやっても
伝えられずにいるのだろう
ノートだと思って ...
心偽りなく言えば
良い人でいるのは非情に疲れる
良い人を維持するのは
根気と忍耐を必要とするから
だけど良い人にはみられたい
良い人にみられないと
生きているのに不便で都合がわるいから ...
頭の中で日本語
心の中でも日本語
勿論
声に出すのも日本語
文字にするのも日本語
漢字
平仮名
片仮名
片時も日本語が離れない
四六時中
日本語に付きまとわれ
...
焼豚のおもてに
5月の文字がある
だいぶ明るくなった
夕方のひかりが
ずっと閉めきっている
カーテンの端から
こぼれている
町内放送のピンポン
子供たちは
晴れた日は外で遊ぶように
...
お言葉ですが、と言った男
確かに言葉に違いない
うまく喋る
来年の言葉も昨年のように喋る
言葉は耳で聞くものではなく目で見るもの
肉体だからね、目で見る
山下君、山下君だったね
はい ...
おかしな時間に目が覚めて
それからずっと眠れない
閉じ込められた寝床で
脱出計画を練っている
きちがいは耳を澄まし
こそこそと覗いている
晴れるという話だが
夜明けまではなにもわからない ...
世界は夜に満ち溢れ、天使は裏通りの潰れた酒場の店先で横になる、野良犬の鳴声には理由がない、欲望がないからこそうろうろと彷徨うのだ、ジャックダニエルの空瓶のカウベル、割れた舗装の上を這いずってる誰かの甘 ...
春になると思い出す
初めて逢った新学期
あなたの後ろが私の席
そっと背中の糸くずを取った
窓辺の席であなたの制服は
キラキラ黒いダイヤのよう
春の日差しはなにもかも
希望しか見せ ...
滝のように庭を流れ
壁を落ちて
風にゆれて花が
泡のように溢れる
妖精が幾つも色を並べる
隙間なくパズルのように
そうして誰も入れない
世界を描いていく
どんなに小さくても
...
春の朝顔
金網に巻き付いて
いちめんに花をつける
朝の風のような
澄み切った紫の花
古い家のレンガの
壁を美しく飾って
家を覆い隠して
その中で妖精たちが
集まってお話し ...
街路樹の根元に
延々と連なるラベンダー
夏になったら咲くのだろう
この街に 夏が来るのなら
誰と誰が生きのびて
新しい詩を書くだろう
マスクをつけて歩いていると
先生が電話してき ...
変なおじさんがいた
国じゅうの人たちが指差して笑った
眉をひそめる者もいた
変なおじさん
変なおじさん
その頃世界では
奇妙な出来事がたくさんおこった
変なせんそう
変なさいがい
変 ...
四月をよんがつと読んでしまえる勇気がほしい。
その小さな勇気をポッケに、僕は四月を歩みたい。
むかしの歌をきくたび
過ちは目の前でかげをつくる
おもかげを残した
ふるさとのあの道で立ちすくむ
かなしみ、なげき、いきどおる
わたしはほほえんでいたのか
あのとき、あの場所で
やま ...
言葉にしなけりゃ分からない
気持ちを弄び滅んでゆく
喧嘩をしたことがなくても
ただ相手がいなかっただけ
褒められたことがなくても
また愛想笑いしなかっただけ
未完成で良いのに
密室を作り ...
世界の無数の先端にある
歴史の新芽を摘みとってきて
言語の無数の先端にある
事実を手際よく料理して
一束の作品が今日もポストに届く
新聞は根底的に潤っている
どんなに乾いた悪意が記されてい ...
猫が
さわがしくて
あたし
朝っぱらから
ざわざわする
あたし
窓を開けて
空を見上げる
はだかの感性が
ひらひらと
すきとおる赤色で舞っている
空気がびりびりして緊 ...
じっと海中を見つめ
掴み上げるその指先から
海があふれ
魚が泳いでいく
じっと海中を見つめ
掴みかかるその魚の輪郭に
無数の影が拡がる
走っていく
指先が輪郭に触れ ...
タピオカは新型コロナウィルスを憎んでいる
店主はもっと憎んでいる
険悪な雰囲気にミルクティーがお茶を濁すも
カップには汗が滴っている
東京から西へ1000キロ
夜の雨で桜は冷たい
すぐ ...
春ひと回り ぐおんぐおんと胸に降りて来る
きっと世界中の人がいなくなって
私 一人ぼっちになったとしても
四季の小枝から息吹を唸らせて 生きていける
群青から降りて来た 淡 ...
本能だけで生きている
あられもない自分のこと以外知る由もない
けれど真ん中に込み上げる淋しさについて
幾度も躓く
単細胞は一つであるということ以外何も持たない
【自分でいる、自分がある! ...
そういえば
五つのころ
映画館の向かいの
お好み焼きが食べられなかった
大きすぎて
そういえば
五つのころ
デパート屋上の
ひーろーショーで
おお泣きしてしまいました
...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
アレナリアの妖精
丘白月
自由詩
0
20/4/3 21:27
砂時計壊して神様
這 いずる
自由詩
0
20/4/3 20:03
夕景
ひだかたけし
自由詩
3
20/4/3 19:34
雪ザクラ
あおいみつる
俳句
2
20/4/3 18:58
禁・MATURI
〃
自由詩
1
20/4/3 18:45
アンプラグド
ミナト 螢
自由詩
2
20/4/3 18:41
生きる
渡辺亘
自由詩
0
20/4/3 17:13
E.クラプトンの休暇
梅昆布茶
自由詩
3
20/4/3 10:16
メタモルフォーゼ
ミナト 螢
自由詩
0
20/4/3 9:54
他人は他人どこまでも他人
こたきひろし
自由詩
3
20/4/3 0:03
ノートを閉じてしまえ
〃
自由詩
1
20/4/2 23:10
夕方
フユナ
自由詩
5*
20/4/2 22:45
明滅
たもつ
自由詩
15
20/4/2 22:17
白紙のページを信じる
ホロウ・シカ...
自由詩
5*
20/4/2 22:08
老いたアスファルトの波の上、無機質ながらんどうのクジラ
〃
自由詩
1*
20/4/2 22:02
春になると
丘白月
自由詩
0
20/4/2 21:27
芝桜の妖精
〃
自由詩
0
20/4/2 21:26
クレマチスの妖精
〃
自由詩
0
20/4/2 21:25
夏が来る前に
Lucy
自由詩
6*
20/4/2 21:18
変なおじさん
やまうちあつ...
自由詩
2
20/4/2 18:31
よんがつ
クーヘン
自由詩
2*
20/4/2 15:49
わたしについてのわたし
かんな
自由詩
1
20/4/2 13:25
人見知りの詩
ミナト 螢
自由詩
1
20/4/2 9:11
新聞
葉leaf
自由詩
2
20/4/2 4:25
朝焼けの猫
秋葉竹
自由詩
7
20/4/2 4:09
漁
ぱーちゃん
自由詩
2*
20/4/2 2:03
ロックダウン
福ちゃん
自由詩
0
20/4/2 0:42
春の霊
朝焼彩茜色
自由詩
1
20/4/1 22:39
単細胞
為平 澪
自由詩
2
20/4/1 22:19
五つのころ
ナンモナイデ...
自由詩
1*
20/4/1 21:11
846
847
848
849
850
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852
853
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861
862
863
864
865
866
867
868
869
870
871
872
873
874
875
876
877
878
879
880
881
882
883
884
885
886
3.75sec.