お母さん
お腹減った

って

言えなかった子供たち

疲れた母親を見て
お腹減った

って

言わなかった子供たち

大人になっても
その優しさで
心が飢えている
...
洗い立ての髪
しっとりとして艶があり
いつもと違った君がいる

化粧していない素肌
隠し事のない笑顔

濡れた髪に触れる
少し恥ずかしそうに
僕を見つめる

時がゆっくりと流れて ...
死んだじいちゃんの
夢を見たわ

それは優しい世界で

昔の家に
家族がみんないた

ばあちゃんが
じいちゃん全然帰ってこないって
愚痴ってたけど

いつの間にか隣に寝てたじい ...
水色の浴槽に桜の薫りを浮かべて、

、出かけなければならないがべつに焦ることもない

漏だからコロナだからと理由ならいくらでもつくる

磨り硝子の扉には白い染みが瀧に流れ、

、ま ...
 歪んだ廃屋に住まう老婆は元は花売りをしていたという。
 
 摘み取られた花々の売れ残りを悼み此処に種を自生させる。首を刈り取られた花々は枯れてなお見せしめに壁に揺られている。そんな場所であったと ...
無音の現に
頭突っ込む
頭呑まれて
言葉を捨てる
要らないんだ
要らないんだ
伝達言語、要りません
白壁囲う白い部屋に
伝達言語、要りません

 *

壁を叩く
沈黙の壁叩く ...
世間ではまだまだだというのに、
給付金がぶじ口座に入った。
暑いので冷房入れたら、エアコンが壊れた。
 
{ルビDo sit 'em all=全員を着席させなさい}

{ルビWhat a sea !=何と云う海だ!}

{ルビTouch it=それに触りなさい}

{ルビWord &q ...
暗い部屋にひとり布団を被り
お気に入りの音楽で旅をする
誰にも邪魔されたくはない
絶対零度の孤独を抱えた
瞳からこぼれるのは星ですか
強がりなジュビリー
空はいつも枕の隣にある
濡れたら ...
一つの生をたずさえて
一つの死をたずさえて
赤ん坊から老人マデ
寄り道しながら
僕は行く

)今は何もせずぼうとして
)うねる夏の光を夢見ながら
)美しく深まっていく世界を信じ

...
ナタデはドコかとお探しのようですが、そりゃあナタデはココですとも!
ナタデがココではないドコかに存在しているとでも思っていたのですか?
穴の空いたボタンは
どうしても指先が入らない
そこに何を落としたのだろう
そこに何を埋めたのだろう
見えなくても届かなくても
掛け違えたボタンは
シャツの裾を尖らせる
永遠のステップを踏 ...
想いは風に乗って君の住む街へと届く
歓喜を君に届けたくて
今日も詩を書くよ
そりゃあ生きている限り
哀しみと無縁ではいられない
だけど私は詩を書くよ
誰もが望んで言えないことを
私は恐れ ...
微量の電流がひっきりなしに身体中を駆け巡っているような違和感が続いて、痒くもないのに腕の同じところを掻きむしっていた、寝たり起きたりを繰り返した朦朧とした頭では現在時刻を確認することも容易ではない ... 嫌に平べったい闇を
この手で潰したかのような
柘榴を懐いた身がある

明く湿らせ ざまざま
色褪せる朱のひとつの魂が、
天へと昇る翼を
あたかも溶かしていく

もうおしまいかもしれ ...
土手沿いの夕焼け小焼けの帰り道
君の口笛をきいていた




さみしいと死んじゃうウサギに向けて
滅びの笛を吹きつづける夜




初めてきみとキスをした
ゴッドファーザーの ...
そよかぜに
運ばれてゆく
たんぽぽの
小さな種子は
わたしなのです



役目終え
ほんのかすかに
反射する
人工衛星は
わたしです



花の野で
じっと動かず
...
 
{ルビ針=Needle}

{ルビ厚布=Thick cloth}

{ルビ鮭=Salmon}め・・

{ルビ馬鼻=Horse's nose}

{ルビ塀噛む音=Sound of ...
雨を吊るすように右手を出した
傘は流星が冷えたもの
占いよりも確かな感触を
色とりどりの目から奪い去る
雨というだけで暗くなるくらい
近くて遠い帰り道で
目印を付けてくれる傘は
優しさに ...
歩いては振り返る
其処に本当に道があるのか
あったのか
確かめるように
本当はそんなことをしなくても
良いと分かっているのに
それでも遣って来る朝から
目を逸らすように

足跡(そく ...
青ざめた紙面の上に文字にできない言葉は蹲って
悲惨に陰った時のこの胸の奥には言葉に出来ない思いがひしめきあったりした

似てるようで寡黙と無口は違うから
普段は陽気で雄弁な人も
時には無言を ...
十五歳の世界で見つからなかったものが
今になって見つかるわけでもなく
背景はわたしの視線をズレてどんどん透明になっていく

古着屋で買ったスカートはこの問題を解決できない
そしてまたわた ...
双つの矢が
雨にまぎれ 落ちてくる
見るものの影を
激しくはためかせながら


夜から朝
残る風の門
片目だけの雨
手のひらの雨


はためくものがうずくま ...
空を横切る黒い線

手を繋いで風に揺られる

交差点では

信号無視の歩行者が

一人、渡ればまた一人

ヘッドライトの流れに飲み込まれていく

濃紺に反転する手前の空の鱗 ...
最近は毎日が
元気出したり
落ち込んだり
嬉々としたり
鬱々としたり
したりしたりの
繰り返しだ

それでも今日は

緑照り映え、陽光に
貴女の顔は、明るんで
悪くない、悪くな ...
疲れたら彼方から来る波に乗れ

ぜんぶ零れ落ちた後に残る零

熱冷めて夢から醒める朝の雨
針と糸でまつ毛を縫い付けて
空に夜をプレゼントするから
青いドレスの裾で生きる
蛇口を捻っても
きっと美味しい水は出て来ない
この部屋にあるものは
形を忘れてしまいそうなほど
影に呑まれ ...
あなたの愛は分かりにくい
言葉にも
行動にも
現れることは滅多になくて
わたしはあなたの視線を辿って
いつも愛の在り処を探している

甘い果実の香る様な
夢を見たけれど
現実とは程遠 ...
まいにち つくる
 きみのべんとうは まいにち
 ぼくが つくる

 だって きみは
 まいにち まいにち
 はたらいているんだもの
コロナあいてに
 キリキリ ギリギリ
  ...
干上がった海に熟れた西瓜が割れ落ちるよな
愛や恋を編み込んでいく箱に然られた綺麗事
傲慢な遺体たちに接ぐ 太陽とハロゲン帽
空いたハマグリのブローチに被されば曇天
気持ち取り残した朝日の影を踏 ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
おべんとうガト自由詩3*20/6/6 5:22
濡れた髪夏川ゆう自由詩220/6/6 5:21
護り人ガト自由詩1*20/6/6 5:17
浴槽「くるしまぎれの青」アラガイs自由詩7*20/6/5 23:42
虫篭窓の瞼あらい自由詩120/6/5 22:56
歌降る歌降るひだかたけし自由詩2*20/6/5 21:17
病葉ナンモナイデ...自由詩5*20/6/5 20:43
墨晶自由詩1*20/6/5 20:29
ジュビリーミナト 螢自由詩120/6/5 19:28
一つの生を、一つの詩をひだかたけし自由詩4*20/6/5 12:50
ナタデクーヘン自由詩1*20/6/5 12:13
ボタンミナト 螢自由詩120/6/5 10:52
想いは風に乗って渡辺亘自由詩220/6/5 10:24
感電のさなかには痛みなど感じていないものだホロウ・シカ...自由詩020/6/4 22:37
酩酊あらい自由詩120/6/4 21:13
水蜜桃の夢青色銀河団短歌2*20/6/4 19:43
貝殻のうらの虹短歌020/6/4 19:34
遺影墨晶自由詩0*20/6/4 19:22
流星群ミナト 螢自由詩120/6/4 14:13
うたき鳴神夭花自由詩3*20/6/4 1:23
支離滅裂の嘘ばっかりこたきひろし自由詩520/6/3 23:21
スカートはこの問題を解決できないカマキリ自由詩220/6/3 23:04
花と灯り木立 悟自由詩320/6/3 20:09
電線とゆめ三月雨自由詩2*20/6/3 19:13
ひだかたけし自由詩420/6/3 19:06
朝の彼方から水宮うみ川柳2*20/6/3 17:05
真夜中の詩ミナト 螢自由詩220/6/3 16:34
すっぱい幸せ卯月とわ子自由詩220/6/3 12:40
きみのべんとうはぼくがつくる草野大悟2自由詩120/6/3 12:09
透明標本あらい自由詩220/6/2 23:49

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