回廊の藍い絵 それは万華鏡の空であった 鼓動の海出逢った
深き谷間の野茨で道に惑い 甘糸そよ風の唄を縫い点けては
透過すると魅せる 刃こぼれは細胞分裂の衣擦れを連想させる
息つくも行き着け ...
この大雨のなか
幾つもの黄土の波線が
水浸しの校庭を遥か越え
何処までも走っていく
わたしの意識は冷え冷えと
その光景に呑み込まれ
どんどん平たくなっていく
荒い呼吸を繰り返し
次 ...
貴方が少しだけ
いい気持ちなれれば
いいなと思って
書いています
うけとった感慨を
形にしたくて
言葉を選んで
書いています
心象を
鮮やかに切り取った
リアルな作品が好きです
...
1時限目の授業では線分だったのに、4時限目が始まる頃には、世界に見えない向きへと広がっていった。
すぐ近くにある日々が、どんな場所より遠くに感じるとき、
とても遠くの景色が、すぐ隣にあるように思う ...
踏んだり蹴ったりの目にあって
精神が
ジャガイモのように歪になって
その上、凍てついて
カチカチに固まっていた
そんな僕の精神を
イザベラは、柔らかで、
あたたかな愛で、癒し、とかし
...
君が
君たちがした
たくさんの冒険
知ってるよ
夏の暑い日
タチアオイの咲く中
君の部屋に
みんなで集まってたろう?
あぁ、違う
そうじゃないんだ
あの夏
僕らが子供だっ ...
約束だったでしょ
動きすぎたら休憩って
休憩の後は
進んできた道とは
限らないって
私が勝手に言っただけ?
行き過ぎてたから
戻っても少しよ
きれいに分類したものまで
ぐっち ...
絵心なんて欠片も感じられない
相応に絵の素質なんて持ってないだろう
公衆便所の個室の壁に書かれていた
下手くそな絵の落書きは
下品で卑猥だった
作者は用をたす前に書いたのか
用をし ...
尼寺のあじさい笑ふほとけさま
足踏みミシンと云うものは、老齢になれば大概、希む夢を視る術を体得しているので、壮年の頃の華やかな布たちとの遍歴を写真帖の頁をめくるように幾度も夢の劇場で反芻しながら陽の差し込む納戸の奥でうつら ...
例のアレ Hなことしか 浮かばない
会社で 毎日走ってる 不思議ちゃん
信号機 自在に操る リモコンちょ
鏡見る いつも綺麗と 腰抜かす
アホの身で 老老介護 身に沁みる
おみく ...
言葉にすることで道が生まれる。誰かへの道。自分自身への道。予想だにしない世界への道。
その道を心が歩く。
心は言葉の上で旅を続ける。
わたしはもっと、あなたの言葉を聴きたい。あなたの言葉はあなた ...
目を瞑り、瞼の裏の夜空を眺める。
この夜空をみれるのはわたしだけ。わたしひとりを観客に、星々は静かに瞬いている。
けれど、そんな夜空を持っているのはわたしだけじゃない。
誰もが瞼に夜空を飼ってい ...
あなたから
教わったのは
こころの殺しかた
海に染み込んでいった夕陽は
逆さまの血のしずく
波にたゆたう血の油
何度も殺しました
あなたに気に入られようと
あなたに見つけてもらえ ...
「がんばってるがんばってるって、それは知ってるよ」
君はぼくに何度そう言っただろう
ぼくも
君も
お互いいっぱいいっぱいだった
けれど生きていくには
相手に甘え ...
七夕の晩、みそ汁の具は短冊に切った人参と大根なのです。
根菜の短冊に恋の願い事をする男、僕はそういう男なのです。
人格破綻者達との出会いで、随分、精神を傷つけられた。
看護師から嫌がらせを受けた時も、Kちゃんと顔を合わせる度に、屈辱的な気分を味あわされた時も、なんで自分がこんな目に合わなくてはならないのか、 ...
‥‥とは
まるで忘れられた安置所のようではないか
、重い気圧の層に押しつぶされそうだ。
外はなまぬるい雨が降り続く、暗渠の下
服を脱ぎ捨て飛び出してやろうかと思う、ひとり、
、わたし ...
夕飯の後の食器洗いは
いつもぼくの役目だったね
陽気なリズムの音楽に合わせてササッと、そうだな…例えばアメリカのホームビデオでお調子者のパパがウケ狙いでやるような感じが理想だったけど
け ...
屋根を強く叩く雨音を
頬杖で迎えた午後
足元に灰はどんどん落ちていって
いつの間にか火の消えた煙草を根本だけ一度吸う
積み上がる吸い殻の横に
読めなかった本が重なって
湧き上がる湿気が ...
水が引いたあとは、
ほるもんばかり。
「ホルモン」屋の店前には、
泥だらえの家具だらけ。
手動式、「レジスター」だけは
以前の水害でも泥だらけになったらしい。
洗って乾 ...
廃屋だと思ったのに誰かが住んでいる
破れた障子が引かれて
その奥の暗がりがあらわになると
豪勢な雛飾りが設えられている
古い古い人形たち
とてもきれいに手入れされて
唇に薄紅さえ塗られてい ...
あじさいの花房は梅雨の色
差し出した白手を青く染め
この七月の静かな一時
あなたは寂寥と戯れる
うっとりとした顔で戯れる
時は輪切りにされ垂直に立ち
私は今日も相変わらず
わかりやすい罠にはまって
人がいいと思われている
湿度に混入された優しさを
享受できない自分は
永遠の独りぼっち
苔むした墓石の
インフレーション
雨 ...
吹き上げられた蜻蛉の、
羽に浮かぶ無数の生命線をなぞる
うつくしい、夜の前の空は脈々と
埃のように舞わせ 焦がしてゆく
背中に彫った 哀しみの中に
心臓をひとつ、 ...
このベランダにはほとんど雨が吹き込んでこない。建物が林立しているために風が入り込んでこないのだ。降っていても裸足で出る、湿ったタイルの心地、むすめが背中にぴたりと張り付いてくる。
咲いた蘭、いく ...
ひぐらし、七回くりかえして
また暑くなる
日・月・火・水・木・金・土
最後のホタルがひかるのを止めるころ
かわりみたいに星くずが一陣
暗い夜空に線を引く
あ・ま・の・が・わ
たな ...
梅雨
紙がうねる
髪もうねる
本作りでいい紙に文章を印刷して
折々、束ねては紐閉じしていく
古風な感じが気に入っている
大量生産はできない
父が私の論文も本にしてくれるかと
言 ...
久々に二時半に尿意で目覚めた。最近、あまり良質の眠りがとれていないのにと心でぼやきながらトイレに立った。寝床に入りもう少し眠りをと願ったが、最近また体重が増えた妻のいびきがうるさく、結局寝れずにその ...
青褪めて膿んだ昨日はクローゼットの右奥の隅で見事なまでに腐食した、捨てた言葉が弾帯のように連なってそのそばに転がっている、俺は聖書を読んでいた、大型電化店のセールのチラシを眺めるみたいに…激しい雨 ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
あおいえ
あらい
自由詩
1
20/7/9 20:09
乖離
ひだかたけし
自由詩
3
20/7/9 19:57
ポイントとコメント
ジム・プリマ...
自由詩
1*
20/7/9 18:45
とても広いね
水宮うみ
自由詩
5*
20/7/9 18:12
それが答えさ
ジム・プリマ...
自由詩
3*
20/7/9 13:32
野比くんへ
フユナ
自由詩
1*
20/7/9 2:14
空想はじめ
木葉 揺
自由詩
2
20/7/8 23:51
卑猥な落書き
こたきひろし
自由詩
3
20/7/8 23:20
あじさい
足立らどみ
俳句
2
20/7/8 23:18
森
墨晶
自由詩
10*
20/7/8 20:07
狂句⑫
あい うえお
川柳
0
20/7/8 19:37
言葉から生まれる
水宮うみ
自由詩
4*
20/7/8 17:54
内部のひかり
〃
自由詩
4*
20/7/8 17:53
夏の思い出
Lucy
自由詩
10+*
20/7/8 17:06
無題
道草次郎
自由詩
0*
20/7/8 13:01
根菜
クーヘン
自由詩
2*
20/7/8 12:34
人格破綻者Ⅱ
ジム・プリマ...
散文(批評...
1*
20/7/8 12:28
即興詩「独白」
アラガイs
自由詩
4*
20/7/8 3:27
あの日
道草次郎
自由詩
4
20/7/8 0:37
魔女とリコリス
カマキリ
自由詩
2
20/7/8 0:31
ほるもん
ナンモナイデ...
自由詩
2*
20/7/7 21:05
古雛
春日線香
自由詩
1
20/7/7 20:13
戯れの一時
ひだかたけし
自由詩
2
20/7/7 19:38
梅雨明け
TwoRiv...
自由詩
4*
20/7/7 18:49
邯鄲(かんたん)の枕の側で
ゆるこ
自由詩
8*
20/7/7 12:21
メモ(いくつもの呪い)
はるな
散文(批評...
11
20/7/7 10:10
たなばた
にゃんしー
自由詩
0
20/7/7 8:36
職人手仕事
りゅうさん
自由詩
1
20/7/7 6:45
毎日雨が降っている
山人
散文(批評...
5*
20/7/7 6:08
たったひとりのためだけのものぐさな神を引きずり出す
ホロウ・シカ...
自由詩
3*
20/7/7 5:40
804
805
806
807
808
809
810
811
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835
836
837
838
839
840
841
842
843
844
加筆訂正:
即興詩「独白」
/
アラガイs
[20/7/8 8:38]
少し修正しました。
紅蓮に染まる白い雨
/
アラガイs
[20/7/7 10:59]
少し修正しました。
盲目
/
アラガイs
[20/7/7 10:46]
少し修正しました。
3.64sec.