幸福について考えるとき
幸福はいつも
私というものを
嫌と云うほど 突きつけてくるのです
幸福になりたい
ため息みたいに口について出てくる言葉
だけど 一体何がどうなれば
幸福と ...
結露は結露る気分でなくとも結露らずにはいられない質。
結論として結露が結露っているのは結露らざるを得ない為。
負け犬のように生き来た私にはたしかなものはこの南瓜だけ
年末の日曜日
昼から呑みながら適当に
部屋の整理をしていたら
...
光に照らされ 透けて見える川底
流線型の魚影が うつくしい
フォーメーション
薄雲が川に陰りを与えると
失われた魚の影
代わりに現れたのは 鱗の煌めく魚たち
わたしは、だれとも 会 ...
まだ6時前だが
ぼくはカウンターのいちばん手前の椅子を引く
マスターが早かったね と言いながら
ぼくのアーリー・タイムスのボトルを出してくれ
磨かれたオン・ザ・ロック用のグラスがひとつカウ ...
この星の
誰も知らない
空き地で、
独り泣いてる
人を見つけた
唇を閉ざす桜の花びらが
あなたへ届けるハガキの
切手になるまで愛せるから
渇かないように
濡れないように
私を祈った季節を越えて
ジップロックの中で生きても
口づけに舞うほど強く ...
人ってさ
誰しも三つ持ってるよね。
一つは体
もう一つは心
そして最後に
かけがえのない
命ってやつ
何を今さら言ってんの
そんなの当たり前じゃないか
そんな事言わないで
...
恋人にもらった架空の靴で街を歩こうか。
(逐われる度に痛むんだ心臓が)
精神を病めば幽霊が見られなくなるんじゃないか?
(湿地で恋を叫びながら踊る人間たち)
かつての人は豹変する。
...
おばしまに乗る月は
妖精のスカート
葡萄色の瞳
月の吐息は朧にかかる
レンゲ畑は美しい雪の下
雪のミツバチはあなたの面影
月光を集めて飛んでいく
妖精のうしろ姿が見える
月 ...
香炉の炭が小さく赤く
藪小路の実のように
置かれた和菓子のように
上げた障子戸の向こうに
雪で染めた羽根が見える
茶室でふたりきり
白い息はひとつきり
他人の不幸に辿り着いたら
なぜだか幸せを噛み締めているようで
どす黒い絆という文字ばかり踊っているのです
空に近いところで
電線の数を増やすために
電柱に取り付けられた棒状のパーツが
電柱とクロスしていて
十字架のようになっている
電柱というのは宗教家である
世界中に張り巡らされ
イン ...
流氷の底につながってる
ぶらっくほおるの隅っこに
ちょこんと震えながら
持っていたのは
青一色の地図
そういやいつから
陸も山も
ひとも消えて
感情だけあふれるようになった ...
そのお嬢様は、人を信じることができなくて
そのお嬢様は、『いい人』のことが大嫌いだった。
いい人が、いいおこないをするのには
なにか理由があるんだと知っていたので
いい人を尊敬したりし ...
くさかれて
くさかれて
さきへさきへと
かわりゆく
れいわのさきへ
てをのばすとき
きづいても
つねにふたして
ねむるよる
のべのおも ...
煩い町に
ふれて
僕は 意味のまえにいた
夕がた
本をよんで
考えることを考えて
きみの眼を 思う
押しつぶした 光が
なんどもまる ...
話は長くなる
いくつか 電灯が浮きはじめる
夜 ためらいと苛立ちが覆っている
東京
思考のなかの
昇降するものをもたぬ
階段
道化師 指を剥い ...
躰のほとんどを
ねじれた袋におさめて
わたしたちは泣いていたね
はんぶん透けて
はんぶん凝ったような
美しさ 見えかけの 東京の月
あなたとわたしの約束が
野ざらしにされて
風化していく。
そして訪れる
クリスマスの
雪だるまがあなたの顔に似ている。
たとえば、キスという概念が
二人の間に降り注ぐことはなく
...
溢れ出す喜びでもあり
噴きこぼれる不満でもある
消えていく悲しみでもり
こびりつく思い出でもある
飲み干すと白い口ひげで
その瞬間だけ神様になれる
「先生、学校では
生きていくのに必要なことを教えるんですよね
それなのになぜ
自動車の運転を教えてくれないんですか?」
「それは、みんな運転する訳じゃないから」
「みんなが数学や英 ...
くちのなかで飴玉転がし
立ち消えた、
甘酸っぱい感情を
想い返す
作られた梅の酸味は
さらに人工的な丸い味がする
冬は、寒いから、嫌いだ
死んだ人のことも
...
語られ尽くした愛
あなたの見せるもの
わたしの生み出したもの
比べて見せて
本当を見せて
地面に手をついた雪は
もう二度と立ち上がれなくても
丸い形を幾つも残して
あなたの足音に手錠をかける
物語のラストシーンは
裏切りながら愛していくほど
私の真実に赤い実が落ちて ...
十代の終わりか二十代の始め頃
彼はその心の中にダイナマイトの束を隠し持っていたんだ
導火線が短くてさ
直ぐに爆発させてしまうのさ
そのせいか目付きが鋭くてさ
夜の繁華街を一人でぶらついて ...
星たちのありすぎるほどまたたく夜そこにしゃがんで母を恋う
東に東に行ってそれで見えるようになった建物が
大きいほど小さくなれる気がした
本当は寒いところならどこでもよかった
この季節に
身を預けたままぼんやり生きたい
ままならない生活、体、触れられ ...
思えらく心頭滅却 釜のなか くつろぐ鬼の明晰の夢
日付順文書リスト
タイトル
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カテゴリ
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日付
戯れ言と云われても
涙(ルイ)
自由詩
2
19/12/22 16:36
結露
クーヘン
自由詩
2*
19/12/22 13:05
すみれ日記
もっぷ
短歌
1
19/12/22 11:46
古い写真
TAT
自由詩
5
19/12/22 11:09
だから会いたくない
るるりら
自由詩
9*
19/12/22 10:36
SAD BAR
HAL
自由詩
6*
19/12/22 10:04
この星の
足立らどみ
短歌
1
19/12/22 9:23
唯
ミナト 螢
自由詩
0
19/12/22 8:20
命お前がある限り
こたきひろし
自由詩
2
19/12/22 7:51
架空の靴
阪井マチ
自由詩
2
19/12/22 1:34
美しい舟
丘白月
自由詩
1
19/12/21 22:57
幻の茶室
〃
自由詩
1
19/12/21 22:53
災害の地
〃
自由詩
1
19/12/21 22:49
電柱
mmnkt
自由詩
2*
19/12/21 19:56
青い地図
唐草フウ
自由詩
5*
19/12/21 19:52
云い放つ、『良い人なんて、大嫌いっ!』
秋葉竹
自由詩
5
19/12/21 19:33
くさかれて なにとなし
AB(なかほ...
自由詩
2
19/12/21 19:15
奇蹟
草野春心
自由詩
3
19/12/21 18:57
Resemble
〃
自由詩
1
19/12/21 18:56
ねじれた袋
〃
自由詩
2
19/12/21 18:53
ノエル
杏っ子
自由詩
0
19/12/21 17:31
ビールの泡
イオン
自由詩
1*
19/12/21 17:15
国家資格が笑わせる
〃
自由詩
0*
19/12/21 17:14
艶姿
秋葉竹
自由詩
5
19/12/21 14:53
形の無いもの
卯月とわ子
自由詩
2
19/12/21 13:19
ピリオド
ミナト 螢
自由詩
2*
19/12/21 9:29
電飾華やかな街では
こたきひろし
自由詩
3
19/12/21 9:23
すみれ日記
もっぷ
短歌
1
19/12/21 9:21
胡乱な冬
星染
自由詩
3
19/12/21 9:00
明晰夢
足立らどみ
短歌
0
19/12/21 6:07
804
805
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844
3.72sec.