なにもないことが自慢だった
なにもないから傷付くことも出来なくて
だからそれで良かった
良かったのに
どうして芯を持たせようとするのだろう
顔も知らない有象無象は
寄ってたかって
自 ...
からになった包装シートが
転がって見上げている
中から押し出された銀紙が
恨めしいとでも言うように
未来、と君は云ったね
でも
今、
今、楽になりたいんだよ
左手首は痒いまま
...
この夏に飛ぶはずだった白球よ、君はバニラアイスではないはず!
この夏を溶けることなく越え、君はいつか必ず青空へ駆けるはず!
まいにち鉛筆を削る
一本でいいんだ無心に削る
まいにち本を読む
一頁でもよくてジャンルも問わない
カレンダーがひとつづつ塗りつぶされてゆく
でも鉛筆を削らないと本を読まないと墜ちてゆ ...
平凡にとか
普通がいいね
とか
探ればあやふやな形をした
幸福の模型をずっと欲しがっていた
それは
平凡で普通な人の形をして生きているに他ならないんだけどさ
なのに何でかな
ど ...
住んでいる人しか知らない場所がある山を登れば絶景がある
少しでも歩けば汗が噴き出てくる迷路に近い路地で迷った
公園を出たり入ったりする子供たくさんの遊具順番待ち
街を見て穏やかそうに ...
暗い湖に朦朧と沈む膨張した死体の夢
網膜のなかに書き殴られた最期の詩
叫びはふやけた肉体に阻まれ
二度と出られぬまま溶解して流れ出る
いつだって午前二時
破裂と飛散を望むものたちが
内 ...
横たわるあなたの寝息に触れようとして脆いガラスを抱いたように怯えている
そうだ でも わたしは
たしかにむかしガラス瓶だった
ながい くらやみを のぞいて いく
とても穢れている。賽の河原か
しかし、ならされた靴跡は、軽快だろう
ここまで来た道はもう消えることは無い
往来する人影に寄り添うが かたどるものも、いない
...
ちりも積もれば
塔となる
権力者の尊大な
塔よりも
名もなき者らの
小さな塔
寝人は知るのです
私の言葉によって
九の門をくぐれば
至る・涅槃へと
...
小さい滝が描かれている
六月のカレンダー…
誓いを契る人も
もういなくて
休日を探したり
することもなくて
生き残っています
36°4の世界で
覆い被さるように
緑は濃く
樹間から
漏れる光は白々と
揺れる木葉と踊っている
久々に開設されたイートインで
私はアイスコーヒーを啜っていた
季節は新緑を通りすぎ
梅雨入り間近な曇 ...
ダービーが終わった
大戦以来の
無観客のなかで
去年死んだ
ディープインパクトの仔が勝った
父は華麗な走りを
"まるで飛んでいるよう"と表現された
だからその仔は ...
僕たちは、決して残酷な運命が一緒になれないように仕向けた連理の枝だったんだね。
カリスマヒモニートの蛆虫のような生活を、蛆虫たちはうらやんでいた。
ほっそりとくびれた腰つき ...
変化 1
{引用=
かたくなな
個であるかぎり
変ることはない
ゆるやかな
流れのごとく
泣きながら行け
夜の空にいっしゅんよぎる
星のように
泣きながら変れ
}
...
夢を見た日の心は青で綴じる
あわよくば奇跡みたいに乗り継いで
時間という橋を渡りたい
遠近法で描いた今を
掴まえることは難しくて
下着のように透けてしまった
邪魔なものがなくなるまで
コ ...
最低な 最後の恋さ 内定さ
さいていな さいごのこいさ ないていさ
遠く日々ループする氏が記す、プール響く音
とおくひびるーぷするしがしるす ぷーるひびくおと
...
ぼくの顔があの日の笑顔を覚えていた
あなたらしい誤字脱字を見て和んでいる
教室で誰かが語っていた世界
快適な温度の夏が来てほしい
冷たさの向こう側にあるあたたか ...
輪の正体は不明だという
「黒いカードを渡された」
真っ黒に塗りつぶされた四枚のカードだった。
この中に一枚ジョーカーが紛れ込んでありますが、
そんなとこを言われてもわからないので ...
星の形のいるかがいるようなところに住みたいってきみは言ってたね。そういうことを聞くたびにげぼでちゃう、と思っていた。きみが何か得体の知れないきみ特有のユーモアをもってしておそらくは希求した果てに選びと ...
気づいたら
こうしてインターネットの宇宙に
言葉を蝶々の折り紙にして
息を吹きかけて飛ばしている
私がいた
だけど
表現の自由が無限に与えられてるなんて
あり得ない
けして
...
こと切れそうな灯りが、埃の海に飲み込まれそうな木の床を探している
流れているジャズはスローで、消えないものに心をこだわらせる
まばたきのつもりだったのに眠っていたのか、そんな判断もつかないほど ...
祖父の無線アンテナが世界中から不幸を手繰り寄せていた
朝はもう昔だ。ツユクサやイヌノフグリに覆われたあの土の
盛り上がった一角、あそこが祖父を埋めた場所だと、誰から
教えられた訳でもなくずっと ...
隙間を見つけたので
懐かしくキーボードを手繰り寄せる
またいっそう愚かになってしまっているけれど
私の指は、
私の指のままだった
冴え渡る赤信号のしずけさ
誰もいない青さの中にたたずむ
くやしさ敷きつめて眠れぬ夜となる
さびしんぼうの月あかりがそよいでいる
子供じみた言い訳で日が暮れてくる
たばこ眠れぬ夜を灰にするひと ...
明滅する
星が
手を振って
さよなら
伝える
リィン
と鳴る
林檎
よおと
笑う
友人
この世の果てに
最果てはなく
地球は丸く
宇宙は円環
初めの一歩か ...
しゃがみ込んだら前が見えない
空はこんなにも明るいのに
歪なポーズで身体を包んだ
身のほど知らずな生き物が
道路を塞いで嫉妬している
ハイウェイみたいに走れたら
戦いの日々から抜け出せると ...
どうやら私は死んでしまったようだ。
私は葬儀場の天井に実体の無い魂としてぼんやりと浮かんでいた。なぜ死んでしまったのか、よく思い出せない。体調不良になったような気もするし、何かの事故にあった ...
「妄想の限りむさむだと してしまうのも余興にはいいが」
もうこの手の膨らみは囁かに殺そうかと思うのです 。現実は朝を迎え入れるだろうから。さあ目覚めなさい、妄想の檻の中で何時までも漂い続けるこ ...
お父さん、俺たちこれから先
コロナ入社って言われるみたいなんだ
そうか、お父さんたちも
バブル入社と言われたよ
恵まれすぎて使えない新人類だって
そして経営層になった今
新型コロナウイ ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
明日は雨
鳴神夭花
自由詩
2
20/6/2 15:45
次は水色がいい
〃
自由詩
0
20/6/2 15:37
白球
クーヘン
自由詩
7*
20/6/2 12:26
間伐
梅昆布茶
自由詩
10
20/6/2 7:27
幸せに生きているって
こたきひろし
自由詩
4
20/6/2 6:40
遊具
夏川ゆう
短歌
1
20/6/2 4:48
不意打ちのようにやって来る
ホロウ・シカ...
自由詩
7*
20/6/2 0:41
運河
はるな
自由詩
3
20/6/2 0:21
とっぷり
あらい
自由詩
1
20/6/1 23:14
五輪の塔
ナンモナイデ...
自由詩
5*
20/6/1 21:08
湿り
〃
自由詩
2*
20/6/1 19:32
揺れる
ひだかたけし
自由詩
3
20/6/1 18:38
青い馬
花形新次
自由詩
2
20/6/1 18:22
軽い眩暈
viraj
自由詩
0
20/6/1 17:58
小詩集・変化
岡部淳太郎
自由詩
0*
20/6/1 17:06
群青
ミナト 螢
自由詩
2
20/6/1 14:27
回る日々
水宮うみ
自由詩
2*
20/6/1 9:48
教わらない
〃
川柳
0
20/6/1 9:46
黒いカード
アラガイs
自由詩
6*
20/6/1 2:07
ワンノートサンバ
万願寺
自由詩
2*
20/6/1 1:11
たがら何と
こたきひろし
自由詩
6
20/5/31 23:03
愚かさの取り分
ホロウ・シカ...
自由詩
1*
20/5/31 22:26
帰郷
ただのみきや
自由詩
4*
20/5/31 17:11
_
もっぷ
自由詩
3
20/5/31 16:58
インソムニア
直治
俳句
2
20/5/31 15:03
恋昇り挿し詩3「一ノ世ユイトの独り言『ボイジャーへ寄せて』」
トビラ
自由詩
2
20/5/31 13:27
タイヤの詩
ミナト 螢
自由詩
3*
20/5/31 7:47
カップ
山人
散文(批評...
2*
20/5/31 4:56
幻日逃避光
あらい
自由詩
0
20/5/31 0:14
コロナ入社
イオン
自由詩
0
20/5/30 22:38
818
819
820
821
822
823
824
825
826
827
828
829
830
831
832
833
834
835
836
837
838
839
840
841
842
843
844
845
846
847
848
849
850
851
852
853
854
855
856
857
858
加筆訂正:
帰郷
/
ただのみきや
[20/6/1 11:21]
文末や改行など数か所修正
帰郷
/
ただのみきや
[20/6/1 6:28]
誤字脱字多数修正
3.59sec.