落ちこぼれの僕たちは、硝子瓶の外へこぼれ落ちてしまおうぜ。
美しいだけの硝子瓶の外へ、泥臭いトレッキングブーツを履いて。
綿よりも軽いシナリオと
彩りのない映像で
海に向かって歩く度
割れていく海を記録する

無数にそびえるアンテナに
届くことなく墜ちていく

砂の日々、風に流され遠ざかっていく
台風の ...
やかんの中は暗闇だった
私の心で開いてあげよう
行き止まりのない夜空を広げて
プラネタリウムみたいだな
星が飛び散るから
コンロでやかんを
沸騰させてはいけません
夜に出会えた恋人たちは ...
空蝉が泣くような強い雨に導かれて
照り返される、夏の名残に、
逃げ出した若者たちを追いかける
蒸し返すような青い海が私の故郷とあるだろう。

もう誰の肩書きも忘れた 太古の地に芽を生やし
...
テレビ電話がリアルになってしまった
あの棺のようなディスプレイに写っている
人物の言葉より
その背後のほうが多くを語っている

たとえば本棚を背に選んだわけとは…
いったいなんぼで ...
傍らに喘いで潰された草の

汁の滲む、つんとした匂い

空気の温度が上がり、西日が目を刺す

額に滲む汗

夏が来る。


何も知らない夏が来る。
あの時僕たちは
青春のど真ん中にいた
その尊ささえ知らず

ミモザの咲く森で
今度は初夏に逢いませんか
片田舎の単線はこころの隙間を
ゆっくり増やしてゆく時間がある
まるで泥水のなかを泳ぐように
深くヘッドフォンを刺す

信号のない、点滅した街の
壊れたコンクリートの道を
みんなに ...
雨空を映した線路はどこまでも続いていく、

雨の世界、全てがぼやけて、単純な世界。

その雨の輝きが、
この街の根底に広がったわずかな光を発掘して、
大袈裟に映し出していた。

元の飽 ...
夜目を利かす空缶の欠伸は止まりそうもない。
おまけについてきた可愛らしいカーボン紙
適度に爪で惹くとたのおしくもある。
何気無しのへのへのもへじ
舌を伸ばしている、漆黒の猫、みたいな。
のび ...
幾重もの黄昏が
共鳴する中を歩いている
自分の黄昏
知っている誰かの黄昏
あるいは知らない誰かの黄昏
数知れぬ意識の黄昏

黄昏てゆくのは今日という日
あるいはなんらかの時世
あるい ...
わたしのペンは退屈している
わたしのペンは雲でできている
わたしのペンは折ると血が出る
わたしのペンには雨が降っている
わたしのペンは時に稲光る
わたしのペンは黒ヒョウに似ている
わたしの ...
ジーンズの色が落ちるように
あなたの気持ちが誰かに移る
冷静な自分で食い止めていた
さよならに沈む明日の島が
人気のない寂しさを生んで
会話に釣り銭を求めている
あなたがいないから
ポケ ...
昨日は、みんなで話し合って、ちょっと仲よくなれた気がする。
そう思う、朝、連座君から声がかかる。

連座君の部屋に行くと、菜良雲君が先に来ていて、山藍さんが後から来る。
みんな、表情がどこかや ...
僕と君の天秤は釣り合っている
君が心を痛め
君の方が重くなり
天秤が傾くとき
僕もまた君の痛みを背負うことで
同じだけ重くなり
天秤は再び釣り合う
君が喜んでいると
君の方が軽くなり
...
恋の痛みとかよくわかならいけど

今、あなたに恋をした
スポンって勢いよく
穴に落ちるみたいに
あなたに恋をした

良いことも悪いことも

どうでも良くなるような
あなたの嵐みたい ...
アーモンドチョコレートとストレートティ
夜のストレンジャーとカム・ダンス・ウィズミー
バス停でその日最後の長距離便を待っていた僕らは
見すぼらしくも誇らしい二人の子鼠だった

丸一日、あ ...
痒いところに手がとどく
とどいてくるその手がきもちわるい
死の想起
誰の中でもそれは
不意に頭をもたげる

胸の奥から
こみあげる
苦いかたまりが
のどをふさぎ
徐々に
体中を圧迫してゆく

苦しみというより
ただ苦く

...
コンビニのスキマに花屋がある。
だれも気づかないが傷ついた者が営む
代々伝わる一輪の薔薇の行く先へ。

穴だらけのスポンジと刺さり、生贄と栄える、
クサリカケタ海馬に喰まれている、水死体。あ ...
  波が
  たちあらわれる
  形たちが 昏ませる


  黄色いセーターの
  喜劇的なふくらみ
  勇敢な笑い


  あの時の光
  花弁がひらくように
  ゆ ...
  擦られた マッチ
  よる 路地のしかくい
  たくさんの 白い足もと
  物がたる言葉が
  網膜に掛かる
  引き攣れる
  句読点
ネオンが幾千もの夢を乗せて
暗闇の中を走る
出会えた時のように
夜がカーブする
あなたの気配が足に絡まり
甘えたくても自信が無いから
背中を見せるたびに抱かれて
正しい姿勢を教えられた
...
きみが答えるけらけらと笑いながら


声だけで呆れた顔をしてみせる


あなたが笑っているときの世界の色


すきな子の笑顔につられて笑ってる
寺に鎮座する
アンドロイドの観音様
むき出しのコンピュータが
お釈迦様の教えを伝えている

まいったなー
珍しそうに見上げ
試しに話しかけてみる
 「僕は若いままでいたいけれど…」
...
最初からサラダ食う気がさらさらない


俺はただ、焼き肉食べたいだけなのに


あずきバーじゃないアイスが食べたいよ


かき氷は夏の色をして光っている
人間はもっと自然に触れるべきストレス溜めない生き方目指す

散歩道街もいいけど山もいい季節で変わる植物の色

潮騒に誘われて行く砂浜へ夜になるほど音が良くなる

住み慣れた街の見慣れた景色 ...
わたしたちの花の
洗い
流された色と
匂いの
その
記憶に
何の
価値もなかったと
しても

流れた血と
流された血が
繋がり

その
先に
咲いた誰かの花の
色と  ...
夜明けの太ももは
物事を知りすぎて
動く気配もない
左よ、流れろ

真夜中のフラッシュバックに
首筋が次々と
反応したからなのか

カーテンの隙間に殺菌される
右脚が
あきらめ半 ...
むらさきの
山と山のあいだに
真っ黄色の
満月がみえる
ようかん

栗羊羹

爪楊枝で刺して
爪は刺さないように食べて

妖怪のフリして眼鏡を
牛乳瓶の底みたいに
し ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
落ちこぼれクーヘン自由詩13*20/5/29 12:32
自由な火の鳥邦秋自由詩4*20/5/29 9:39
夜のフレーズミナト 螢自由詩120/5/29 8:54
遣らずの雨あらい自由詩120/5/28 21:48
覗き背後ナンモナイデ...自由詩3*20/5/28 21:09
夏が来る三月雨自由詩120/5/28 20:06
ミモザ渡辺亘自由詩120/5/28 18:19
JKだって自殺したいゆるこ自由詩9*20/5/28 1:17
雨の唄樹 なぎ自由詩420/5/27 23:19
手探りあらい自由詩120/5/27 21:40
共鳴する黄昏塔野夏子自由詩11*20/5/27 16:30
This is a penやまうちあつ...自由詩020/5/27 12:59
失恋狂想曲ミナト 螢自由詩3*20/5/27 10:36
恋昇り10「雨の夜」トビラ散文(批評...020/5/27 6:07
天秤葉leaf自由詩120/5/27 4:51
恋の嵐が過ぎ去るまで卯月とわ子自由詩220/5/27 2:32
ショー・マスト・ゴー・オン(脚本がすでに失われていても)ホロウ・シカ...自由詩2*20/5/27 0:34
生理的呪縛例1次代作吾自由詩020/5/26 23:15
それでも今はシホ.N自由詩220/5/26 22:11
錆た門扉を叩くあらい自由詩020/5/26 20:44
あの時の光草野春心自由詩220/5/26 17:16
酔客自由詩220/5/26 17:14
ファーストラヴミナト 螢自由詩120/5/26 16:22
すきな声水宮うみ川柳020/5/26 10:03
新・観音様もちはる自由詩2*20/5/26 9:47
食べたかった水宮うみ川柳1*20/5/26 9:45
住み慣れた街夏川ゆう短歌320/5/26 5:23
震えるように記憶し、歌うように忘れようとしたnoman自由詩320/5/25 22:53
代謝木葉 揺自由詩820/5/25 22:09
まごころ秋葉竹自由詩520/5/25 21:29

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加筆訂正:
道楽者/ただのみきや[20/5/26 20:26]
三文字削除
3.58sec.