初恋を{ルビ啄=ついば}む小鳥に啄まれたとこがいつまでたっても甘い


祖父のつくったハーモニカはなつかしい波の音がするカモメも鳴くし


泣き虫の泣き声で孕んだ空気が夏の青と白に融けてゆ ...
 新学期が始まる前の部屋替えが始まった直後に、気が付くことになったのだけど、灯台元暗しの言葉どうりで、朝食の時、食堂でいつも会っていたイザベラが、何日も食堂に現れず、ずっと、気を揉んでいた僕だったけど ... はじめまして

こんにちは

ぼくは転校生

東西南北の地平線からきました

ぼくのおかあさんは

おとうさんです

おとうさんは

おかあさんではありませんが

おに ...
抱き合った玩具のタイガー吊されて開園近い「富士サファリパーク」


「うみがたり」名を改めてリニューアル暗い通路のデンキウナギたち


{ルビ無料=ただ}で観る動物たちのうたた寝も悪くない ...
何となく生きている
僕のいる今はそんな朝
食べ飽きたトーストや
冷めたコーヒーが
さよならの条件に当てはまる
燃えるゴミの日
本当に捨てられるのは
僕だったんじゃないか
生きる意味とか ...
暮らしの貧しさは容易に数字に出来るけど
人の心の貧しさは容易に言葉や文字には括れない

日々の仕事に心底疲れながら
休日にそれを癒せない
そこには命の貧しさが潜んでいるからだろう

平凡 ...
何も決めずに
何の情報も頭に入れず
君と気ままなドライブ

初めて通る道はワクワクする
この先に何があるのか想像して

あまり有名ではない場所
有名な場所へ行くより
新しい何かに出逢 ...
今までとこれからのあいだ、

クリスマスと大晦日のあいだ、

仕事収めと収まらないのあいだ、

夜と朝のあいだ、

頭の先とつま先のあいだ、

始まりとお終いのあいだ、

指先 ...
八月の不思議の果ての白い靴


昨日より少しふんわり星の秋


初嵐キッチンクロスが飛んで行く
素焼きピスタチオを食べて
ビールを飲んだ夏

なにもなかったんだって
知ってるから
ビー玉の星を探す

ルービックキューブなのか
キューリックループなのか

わからないほど
運命 ...
サバンナの親分みたいな顔をしてちゃっかりヒモのダンデライオン


ラマルクもびっくり首と首ぶつけ{ルビ嘶=いなな}くキリン午后の決斗


ヌーという黒い怒濤を送りこむアフリカの神じつは族長 ...
にくしみは越えねばならぬインゲンの{ルビ蔕=へた}取りながら{ルビ黄昏=く}れるキッチン


人参の{ルビ頭=こうべ}を九谷へ救いだし霧吹きかけて待つ朝焼け


獲れたての茄子とならんでふ ...
原爆で死ぬのと
糖尿病からの
合併症で死ぬのと
死には違いがなく
どちらも等価である
ことを考えると
私は敢えて8/6を
全国糖尿病死者慰霊の日にして
広島の原爆公園で慰霊式を行った
...
モノノケ準え、型紙だけが戯けている
薄情な者ですが姿だけを残していきます
そのうち、枯れるでしょうが

煌びやかなリネンの死体袋に
薄紅の陽の欠片を加護めた
面影を散らした数、樅木の鐘が鳴 ...
暗闇に蒼白い河原の
小石夥しく静まり返り
流れ動き澄む川は無音
黒く光る水面の異様
恐るべき氾濫を孕み
奥まった沈黙を保つ

決して終わらない不安は
この沈黙という深い謎に
剥き出し ...
自分で揚げた、揚げたての
一キロあたり213円のポテトフライを
食べながら、ふと思う
しあわせだなと、恵まれていると
現在、働いていない
それなのに
氷入りのコーラを
朝からがぶ飲みして ...
  海の背中に鳥が落ち
  八月半ばが焼け進む
  青みと光と電線町よ
  白光の出口のようで
  ただの真昼の三丁目
  蝉が鳴き止まないと
  見知らぬ死の名前を
  あなた ...
 イザベラは最初から、僕の外見ではなく内面を見てくれたのだと思う。要領が悪くて損ばかりしている僕の人の良いところや、外見からは分かりにくい、子供じみている傷つきやすい純粋なままの精神とか、他人には伝わ ... 花は枯れてゆく
虫は絶えてゆく
人はそれを見て
強く生きてゆく
命が歯痒く
網戸を閉めても
自分の中に明日を描く
背ばかり伸びて
夢に届きそうな朝は
肩が広かったら
庭を作りたい
...
さいあくのあくとく
それを
ことほげ
すましたかおで
へいぜんと
ちでよごれたてを
さしだすのだ

くもつのように
みをよこたえよ
おそろしい
りゅうや
ばんけんのきばに
い ...
夏夜にヒューズが飛んで、飛んだヒューズを両手で優しく捕まえた。
そいつの正体は何と小さな蛍で、僕はその小さな光で一夜を過ごした。
怠け者 毎度褒められ ズル休み    
天に向かって つば吐けば 己に還る  
マジック タネ明かし するなよ〜
金銀銅 溶けて流りゃ 皆同じ
時代劇 プレスの折り目 光ってる
何かおかしいと思うことのひとつは
庭の紫陽花のことだった
八月を迎えても その子たちは
いまだつぼみのままである
長すぎた梅雨のせいで
ウエハースはたちまち湿気り
紫陽花は許容力をはるかに ...
君と二人で卓球室と呼ばれる閉鎖された7組の教室の掃除をした時、君は14歳で、ぼくもたぶん14歳だった。

ぼくは君のことが気になっていたね。すごく可愛かったし、頭がよかった。国語ができていつも満点 ...
知らない場所で雑巾をカラカラになるまで絞っていたら、死んだ父親が生き返っていてもう一度同じ病気になっていた。ぼくは中学生で学校に行けていた。好きだった同級生は大人の女になっていて、知らない ... 肩幅で生きる
肩に幅があって良かった

夏は草の履歴と
雲の墓場
ただいま
おかえりなさい
言葉が影になる

初めてできた影だ
子供たちに見せてあげよう
昨日いた犬にも見 ...
親父が脳溢血で倒れた日
電話が掛かってきた
親父本人から

「ひろし、今すぐ俺に会いに来い!」
それは命令口調だった
「どうしたんだよ父ちゃん?何かあったのか?」
すると父ちゃんは言った ...
人の影が斜めなら
その人自体も斜めなんだよ

若い頃
人に教えられた

未熟だった私は
未熟なままに
その言葉を聞き流してしまった

歳月は無情に経って
終焉が近づいていた
...
うちの取引先の
小さな町工場の社長さんは
うちの職人さんと古い友人で
入院先のベッドの上で
手書きの伝票を書いてくれる
おそらくはただ
その職人さんのためだけに
自分が書いているのだろう ...
去年の夏
海沿いの古い集落の
小さな宿に泊まった
窓から見えた自販機だけが
灯りらしい灯りで
ジュースを買いに出たとき
本当の夜を知った
すぐ近くなのに
宿の灯りが届かない
夜がこん ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
花の降る夜に青色銀河団短歌3*20/8/8 15:37
イザベラのこと 4ジム・プリマ...散文(批評...2*20/8/8 13:57
転校生道草次郎自由詩2*20/8/8 11:59
動物園と水族たち短歌1*20/8/8 9:34
生活ミナト 螢自由詩2*20/8/8 8:08
傘の下に降る雨こたきひろし自由詩1220/8/8 6:24
気ままなドライブ夏川ゆう自由詩220/8/8 5:10
視野福原冠自由詩120/8/8 2:35
八月の不思議もっぷ俳句220/8/8 1:52
悲星立見春香自由詩3*20/8/8 1:18
あにまるず道草次郎短歌020/8/8 0:53
べじたぶる短歌短歌2*20/8/7 23:25
慰霊花形新次自由詩020/8/7 21:58
単細胞生物のイブあらい自由詩120/8/7 19:53
界の未知ひだかたけし自由詩220/8/7 19:47
詩人もどきジム・プリマスの生活ジム・プリマ...自由詩2*20/8/7 19:04
白い八月星 ゆり自由詩420/8/7 16:31
イザベラのこと 3ジム・プリマ...散文(批評...2*20/8/7 13:55
人間開花ミナト 螢自由詩220/8/7 13:19
るしふぇる道草次郎自由詩420/8/7 12:57
クーヘン自由詩7*20/8/7 12:16
狂句21あい うえお川柳020/8/7 10:48
八月の紫陽花そらの珊瑚自由詩14*20/8/7 10:20
ラブレター道草次郎散文(批評...220/8/7 10:19
自由詩120/8/7 9:14
終戦たもつ自由詩1120/8/7 8:14
輪廻かなこたきひろし自由詩3+20/8/7 6:32
人影は日と陰自由詩220/8/7 5:36
伝票ガト自由詩4*20/8/7 2:59
丹後ちりめん自由詩8*20/8/7 2:56

Home 戻る 最新へ 次へ
819 820 821 822 823 824 825 826 827 828 829 830 831 832 833 834 835 836 837 838 839 840 841 842 843 844 845 846 847 848 849 850 851 852 853 854 855 856 857 858 859 
加筆訂正:
なしごころ/ただのみきや[20/8/7 19:49]
誤字訂正
6.78sec.