心奪われる詩、とりわけ自由詩のそれにかんしてはだいたい数行読んだだけでピンと来て、後頭部から頭のてっぺんにかけてスッコーンと何かが抜けるものだ。

しかし、なかには例外もあり、これが不思議なところ ...
フォー・ビートが沈み込んでいく
目録のない夜の隙間
非常階段の泣声
男か女か分からない

カルヴァンクラインの残骸
浴室に注射針
充血した瞳が
最期の瞬間に見たものは

あなた ...
水槽の中で息をする
与えられた酸素
生かされている

拙い言葉
継ぎ接ぎに繋ぐ
笑われている

意志を持つ
故に苦しむ

水槽の中のシーマン大海を知らず
されど空の青さも知らず ...
アメリカのミシシッピ川周辺を
起源とする
黒人の
ブルースミュージック

或いは日本の競走馬

或いは賀茂川の三角州





バーのカウンターで ...
いつものノラネコ監視員

説明したがり、言いたがり

それらすべてを学び取り

何かを忘れて後戻り。

消える人たち列並び

自分の番まで居眠りタイム

何度も会話を重ねた挙句 ...
見えないものが膝の上に居て
明けてゆく空をみつめている
むらさきの径 つじつまあわせ
陽を呼ぶ声 目をふせる声


指のすぐ上を廻りつづける輪
まばたきすると赤くにじむ輪 ...
芸能人の
自殺に関する
ニュースの最後に
アナウンサーが
「死にたくなったら
周囲に相談しましょう」的な
コメントを
付け加えているのを見ると
「命を守る行動を取りましょう」
と同じ ...
「イラハポ」は、「イラストレーション+ことのは=ポエム」の略(イラ は ポ)です。
ポエケットで販売しようと思って詩画集みたいなよくわからない冊子を作ったのですが、コロナ自粛で参加できなかったので、 ...
木々は水を滴らせ
草はより一層繁っていく
水草に似た緑の葉に
合歓の花は金魚のように泳ぐ

微妙にカーブを描く幹
意図しない芽吹き
計算外の美しさ
貴方と繋いだ手はどこまでも柔らかで
...
夜はいい

家人がめくる新聞紙の音
県道を走るオートバイ
二件むこうの玄関ベル
ナツメ電球のだいだい色

夜はいい

電気の下のアイロン台
扇風機の弱
並んだい草のスリッパ
蚊 ...
感情が漂白され
漂流していく時空を
速くなったり遅くなったり
緻密になったり大雑把になったり
なんて自由自在に運ぶ移行

魂の打つ突発的な躍動
変拍子や裏拍に
コレハナンダ?
新たな ...
木立の緑が揺れている
私は冷たい虚を飼って
鉛の監獄から眺めている
気だるく憂鬱な昼下がり
空は一面の灰色模様、
熱風はもう絶えず吹き
荒れ果てた街並みが
ぱたんぱたんと倒れていく

...
  

海のいきものになる
瑠璃色のひかりでいきると
遠くの錆びたレールから
らいせ、らいせ、と響く合の間

間違っていた事なり
理由の答えられない境界線
無ではない君の宇宙

...
林床にはブナ林特有の雑木が生え
そこを刈り払い機で刈っていく
すさまじいヒグラシの鳴き声の海が森を埋め尽くし
私たちの耳に、錐もみ状に刺さっていく

急な斜面を足場を作りながら雑木を刈る
...
この精神ひとつ
この身体ひとつあれば
必ず這い上がれる
やってゆける
形のない精神で
有限なこの身体で
今日を生きる
精神はあの天球と繋がり
身体はこの地球と繋がる
この私の意志の振 ...
朝の陽の果ての君を想うこと。わらわれても泣かれてもきみはきみの真実を世界につき刺してやろうといつも健闘していた。たのしいね、とか、よかったね、とか、そんな貝がらを耳にあてればひびいてくるような漣のこと ... きみが笑っているときの雨音の場所をわからないまま
忘れるように暮らしているのはいつまでもきれいな夜
ぼくが知ることのない記憶でできた夢のなかで
この身体に時間が舞って過去へ変わるまでの心

...
私にきれいな時など一度もなかったと思ってた。
しかし白髪が増えた今、きれいな時がやってきた。
若さがきれいとは限らないということだ。
いよいよ300の
大台に乗ったということで
マンションのベランダに
「祝!300人達成!」
という横断幕を掲げようかと思う

そして
イチローの安打数みたいに
毎日感染者数を更新する
...
 今や今、夜目の夢であり、心淵に沈む浅き眠りを、一瞬で見に容れた、おもしろくでもない瞬間があり。
 優しいだけの時に癒され私は怠惰に落ちていくのだ。
 眠りに落ちるかどうかのズレを何度も弄び死んで ...
ここはサファリ―パーク
鉄格子のバスがゆっくり走る

ライオンたちが
しなやかな動きで
毛並みを揺るがせながら
あちらからもこちらからも現れる 

猛々しい唸り声

嘗ては
サバ ...
「結婚指輪はお互いへの贈り物
だから費用は折半するのです」
だけど結婚指輪は
いつまでも君のもの
いや君そのもの
だから僕が指輪をはめていても
指輪は決して僕のものにならない
結婚指輪は ...
病床の旧友よ、それでもなお、夏への憧れを失わずにいておくれ。
学び舎は今でも坂の上に、サイダーは学食の自販機で冷えているよ。
 もういらん カタカナ言葉 無味乾燥
 恐がるな 先取り不安 甘えだよ
 この世は 色んな人いて 面白い
 出したもの 好きにしていいよ あなた任せ
 怠け者 呼吸だけは してるみたい
来る日も来る日も
この苦しみから一日も早く解放されたい
という人の切ない想い

心が体が
ボロボロになって修復が難しくなっても
命の焔をか細く揺らす人は
多々いるに違いない

この社 ...
けっきょく
弱い人 なんだ

つっく づく
弱い人 なんだ

最後はやっぱり
弱い人 が
すごイんだ

そうなんだ
愛 なんだ


{引用=V6『愛なんだ』か ...
「家が裕福で顔立ちも優れた青年が《街》におり、」とその物語は語り出される。
 思い掛けない一角から起こる破裂音が年々音量と頻度を増しているこの街の中で、世代を越えて変わらない物はこの上演会だけだった ...
湿った空気
肺に入れても息苦しくなるだけ
外へ出ようか
月や星でも探しに

そう思った矢先、降り出す雨

曇天は街の灯りを喰らって
雷雲のように
絵の具をこぼしたキャンバスのように
...
{引用=くたびれはてたやつらが
ざくざくとわきだしてきて
としとったたいようとあくしゅをする
わたくしは
くるい
すべてをだめにしたあとで
えりをただして
あしたにあいさつへいこう}
...
机に置かれた一杯の水に
天井のランプは、反射して
小さな虹が架かる

今日も何処かで
人の間に
虹の橋はあらわれる
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
ドジョウの話道草次郎散文(批評...4*20/7/25 0:24
世界中のさよならの鐘をふたりでホロウ・シカ...自由詩3*20/7/25 0:23
シーマンたいら自由詩020/7/24 22:57
デルタブルースTAT自由詩3*20/7/24 22:43
ただの間違い犯し合いコウ アキラ自由詩020/7/24 22:00
しずく指す先木立 悟自由詩220/7/24 19:32
生き続けなければならないとは思わない花形新次自由詩1+20/7/24 19:28
詩画集みたいな変な冊子「イラハポ」についてのご説明ふるる散文(批評...4*20/7/24 19:12
梅雨ミツバチ自由詩1*20/7/24 18:01
夜はいい道草次郎自由詩220/7/24 17:36
ポップ・フィールド(改訂)ひだかたけし自由詩4*20/7/24 15:50
佇立自由詩420/7/24 14:39
ウルトラマリンAB(なかほ...自由詩5*20/7/24 12:03
ブナ林にて山人自由詩16*20/7/24 10:59
きれいな水の中で感じたことジム・プリマ...自由詩9*20/7/24 0:42
沈まぬこころ万願寺自由詩120/7/23 23:19
それまでの心に水宮うみ自由詩0*20/7/23 20:23
白髪と美杏っ子自由詩220/7/23 20:13
300人突破記念花形新次自由詩020/7/23 19:54
夢日記。あらい自由詩120/7/23 17:22
ライオンもちはる自由詩0*20/7/23 16:23
分身葉leaf自由詩020/7/23 15:30
サイダークーヘン自由詩14*20/7/23 12:02
狂句⑰あい うえお川柳120/7/23 9:07
悲しみと嘆きこたきひろし自由詩220/7/23 6:47
だめだよ BABY道草次郎自由詩020/7/23 2:16
第六七二夜の街阪井マチ散文(批評...3*20/7/23 1:57
明るい夜空たいら自由詩020/7/23 1:47
混沌ー予備校のことなど道草次郎散文(批評...420/7/23 1:24
服部 剛自由詩320/7/22 23:58

Home 戻る 最新へ 次へ
797 798 799 800 801 802 803 804 805 806 807 808 809 810 811 812 813 814 815 816 817 818 819 820 821 822 823 824 825 826 827 828 829 830 831 832 833 834 835 836 837 
加筆訂正:
もの語るの虚と真実/アラガイs[20/7/23 15:57]
少し修正しました。真実~未明
3.8sec.