世界は夜に満ち溢れ、天使は裏通りの潰れた酒場の店先で横になる、野良犬の鳴声には理由がない、欲望がないからこそうろうろと彷徨うのだ、ジャックダニエルの空瓶のカウベル、割れた舗装の上を這いずってる誰かの甘 ...
春になると思い出す
初めて逢った新学期
あなたの後ろが私の席
そっと背中の糸くずを取った
窓辺の席であなたの制服は
キラキラ黒いダイヤのよう
春の日差しはなにもかも
希望しか見せ ...
滝のように庭を流れ
壁を落ちて
風にゆれて花が
泡のように溢れる
妖精が幾つも色を並べる
隙間なくパズルのように
そうして誰も入れない
世界を描いていく
どんなに小さくても
...
春の朝顔
金網に巻き付いて
いちめんに花をつける
朝の風のような
澄み切った紫の花
古い家のレンガの
壁を美しく飾って
家を覆い隠して
その中で妖精たちが
集まってお話し ...
街路樹の根元に
延々と連なるラベンダー
夏になったら咲くのだろう
この街に 夏が来るのなら
誰と誰が生きのびて
新しい詩を書くだろう
マスクをつけて歩いていると
先生が電話してき ...
変なおじさんがいた
国じゅうの人たちが指差して笑った
眉をひそめる者もいた
変なおじさん
変なおじさん
その頃世界では
奇妙な出来事がたくさんおこった
変なせんそう
変なさいがい
変 ...
四月をよんがつと読んでしまえる勇気がほしい。
その小さな勇気をポッケに、僕は四月を歩みたい。
むかしの歌をきくたび
過ちは目の前でかげをつくる
おもかげを残した
ふるさとのあの道で立ちすくむ
かなしみ、なげき、いきどおる
わたしはほほえんでいたのか
あのとき、あの場所で
やま ...
言葉にしなけりゃ分からない
気持ちを弄び滅んでゆく
喧嘩をしたことがなくても
ただ相手がいなかっただけ
褒められたことがなくても
また愛想笑いしなかっただけ
未完成で良いのに
密室を作り ...
世界の無数の先端にある
歴史の新芽を摘みとってきて
言語の無数の先端にある
事実を手際よく料理して
一束の作品が今日もポストに届く
新聞は根底的に潤っている
どんなに乾いた悪意が記されてい ...
猫が
さわがしくて
あたし
朝っぱらから
ざわざわする
あたし
窓を開けて
空を見上げる
はだかの感性が
ひらひらと
すきとおる赤色で舞っている
空気がびりびりして緊 ...
じっと海中を見つめ
掴み上げるその指先から
海があふれ
魚が泳いでいく
じっと海中を見つめ
掴みかかるその魚の輪郭に
無数の影が拡がる
走っていく
指先が輪郭に触れ ...
タピオカは新型コロナウィルスを憎んでいる
店主はもっと憎んでいる
険悪な雰囲気にミルクティーがお茶を濁すも
カップには汗が滴っている
東京から西へ1000キロ
夜の雨で桜は冷たい
すぐ ...
春ひと回り ぐおんぐおんと胸に降りて来る
きっと世界中の人がいなくなって
私 一人ぼっちになったとしても
四季の小枝から息吹を唸らせて 生きていける
群青から降りて来た 淡 ...
本能だけで生きている
あられもない自分のこと以外知る由もない
けれど真ん中に込み上げる淋しさについて
幾度も躓く
単細胞は一つであるということ以外何も持たない
【自分でいる、自分がある! ...
そういえば
五つのころ
映画館の向かいの
お好み焼きが食べられなかった
大きすぎて
そういえば
五つのころ
デパート屋上の
ひーろーショーで
おお泣きしてしまいました
...
春雨が降る水曜日の午後、
刻まれた皺につうぅと雨滴が走り
男はしゃがれた声で
さようなら と言った。
こぬか こぬか
かぞえられぬ あめ
霧と 外套と 手土産と
目の やり場の 無い いらだち
無限など 永遠など
言葉に 化かしてみても
俺も 焼かれ 灰にされる
...
椿の葉に隠れて
雨宿りしてる小鳥たち
空が綺麗になるのを待っている
雨が街を洗濯する
手の届かないところを
綺麗にしてくれる
空を洗って
電信柱を洗って
屋根を洗って
山の木 ...
静かな春の森
やわらかな光
風と踊る花たち
森に満ちる日差しが
海のように揺り籠のように
眠る妖精をつつむ
夢を見てるのね遠い春の夢を
閉じた瞳から閉じた唇から
やさしい記憶が ...
声にならない声と
涙にならない震えを
背中から大丈夫だよと言う
喧嘩の言葉と笑い声が
行ったり来たりしながら
やがて去っていく
公園の芝生は
訪れる人々の声を
すべてうけとめる ...
ご承知の通り
プラズマンの必殺技は
プラズマクラスターだが
シャープとは違い
三密では
効果が発揮出来ないところを
悪の組織
デスコロナに突かれ
逆にクラスターを
発生させてしまった ...
雨の音
しとしと
ぽつぽつ
少しだけ
落ち込んでいた心が浮き上がる
雨の音
しとしと
ぽつぽつ
今だけは
あなたに心をあげる
雨が
木の幹を濡らしていく
緑の木立は微かに揺れて
時の狭間に佇んでいる
この四月馬鹿の一日に
優しく優しく照り映えながら
雨は
間断なく降り続け
やがて
街を静かに濡らしていく ...
《なんてこたあ ないんだよ》
翼をたたんだカラスがうそぶく
電柱の上に ぽつつりとまつて
さうやつて 世の中をみおろしてさ
ほら ちよいと
武蔵の絵みたいな
構図ぢやな ...
魔法をかけたのはあなた
とかないのがわたし
繋いだ両手を離しても
鎖を引くように走るから
僕はひとりにはならなかった
何かを背負った人の宿命が
頬に当たる風で産毛を洗い
色褪せる前に揺れていて
君の存在が過去になるくらい
地平線を ...
季節がみんなを わたしを
いつものように喜ばせ始めているときに
こんなに
この空気が みんなをわたしを
脅かしにきているなんて
春の匂いを嗅ぐ度
どうにも
こうにも
わからなく ...
何を書けばいいのかわからなくなった後に
語り出すのはどんなことだろう
わたしは 自分に素直になる
YouTubeの検索履歴
いつもならスワイプしてしまう Twitterのタイムライン
い ...
空が騒がしい午後
肌で感じる空気が重い
空だって泣きたい時はある
道路に水滴の跡が見えた時
頭のてっぺんで感じる空の悲しみ
この世の悲しみをすべて感じられ ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
老いたアスファルトの波の上、無機質ながらんどうのクジラ
ホロウ・シカ...
自由詩
1*
20/4/2 22:02
春になると
丘白月
自由詩
0
20/4/2 21:27
芝桜の妖精
〃
自由詩
0
20/4/2 21:26
クレマチスの妖精
〃
自由詩
0
20/4/2 21:25
夏が来る前に
Lucy
自由詩
7*
20/4/2 21:18
変なおじさん
やまうちあつ...
自由詩
2
20/4/2 18:31
よんがつ
クーヘン
自由詩
2*
20/4/2 15:49
わたしについてのわたし
かんな
自由詩
1
20/4/2 13:25
人見知りの詩
ミナト 螢
自由詩
2
20/4/2 9:11
新聞
葉leaf
自由詩
2
20/4/2 4:25
朝焼けの猫
秋葉竹
自由詩
8
20/4/2 4:09
漁
ぱーちゃん
自由詩
2*
20/4/2 2:03
ロックダウン
福ちゃん
自由詩
0
20/4/2 0:42
春の霊
朝焼彩茜色
自由詩
2
20/4/1 22:39
単細胞
為平 澪
自由詩
2
20/4/1 22:19
五つのころ
ナンモナイデ...
自由詩
1*
20/4/1 21:11
お別れ(改訂)
ひだかたけし
自由詩
4
20/4/1 21:11
されど 俺は
ナンモナイデ...
自由詩
3*
20/4/1 19:38
街の洗濯
丘白月
自由詩
0
20/4/1 18:34
春の森
〃
自由詩
1
20/4/1 18:34
芝生の妖精
〃
自由詩
1
20/4/1 18:33
電子超人プラズマン
花形新次
自由詩
0
20/4/1 18:24
雨の日
卯月とわ子
自由詩
1
20/4/1 17:18
四月馬鹿の雨
ひだかたけし
自由詩
8
20/4/1 15:43
春風に吹かれてる
石村
自由詩
11*
20/4/1 14:34
十七夜月
もっぷ
自由詩
0
20/4/1 8:44
走る
ミナト 螢
自由詩
1*
20/4/1 8:09
兆し
かの
自由詩
0
20/4/1 4:57
流行り病
〃
自由詩
1
20/4/1 4:49
通り雨
佐白光
自由詩
1*
20/4/1 1:09
830
831
832
833
834
835
836
837
838
839
840
841
842
843
844
845
846
847
848
849
850
851
852
853
854
855
856
857
858
859
860
861
862
863
864
865
866
867
868
869
870
3.71sec.