あくび一つしてみては
生の実感とやらを
噛み締める
この明るい昼日中、
ひっきりなしに白雲流れ
外気は熱波、うねりにうねり
私は不安と恐怖を抱え
青い空を眺めている
歪んだ視界に映 ...
水無月の
篠突く雨の
其ののちの
君のかんばせ
乱反射して
誰かと誰かが出会う場所
誰かと誰かが別れる場所
騒めきが空気に混ざると
手を振る仕草が綺麗に見える
旅立つ人も見送る人も
特別な気持ちを切符に挟んで
鞄にしまいたくはないから
同じ地図の ...
草野球で大量失点繰り返す負け試合だけど楽しむ仲間
急な雨雨宿り出来る場所探す止む気配なくただ突っ走る
サッカーの日本代表強くなった十年前とは全く違う
細い道やがては太い道になる経験積 ...
婉曲な月が浮かんでいる
高橋留美子とつげよしはるが好きで
藤原新也と東京漂流する夢をみる
彼女の方程式は誰も試さないほうがよい
ゆれうごく等記号の
ちっちゃな解決なんてほっとけばよいのだ ...
午前四時と五時の間で世界は更新されている
深夜帯を泳ぐ
腹の膨れた子供たちの
ざわめきが 液晶越しに
蜃気楼のように 揺れている
更新ボタンをクリックしても
残像はどんどん ...
世界の端っこで
瓦礫にくるまれた
十代の残滓を
山道に捨てられた
切り裂かれたタイヤの
あちこちに散乱した破片を
白紙のノートを
汚すことはもう出来ない
指先のみで
脳味 ...
君の顔
横から見るのが好きなんだ
正面からだと受け止めきれない
君の眼差し熱視線
素知らぬ顔で目を合わせるも
応えられない今の僕
どうして僕なんだ ...
骨の音がしていた
肉が刮げ落ちた其処には
生命(いのち)がやっとのことで鎮座している
しがみつきもせず
縋ることもせず
そうするのが正しいと言ったような様子で
触れる度に
骨というの ...
ああ、赤い月だ
泡沫が話しかけるよ
気まぐれに
金平糖みたいなお星さまが流れたら
真鍮みたいな笑みを浮かべて
屋根の上
古いレコードみたいに
酔っぱらうん ...
私はお茶をよく{ルビ咽=むせ}る
体質だからと、言い訳しても
どうやら違うということに
最近気付いた
お茶を一口啜ったら
まずは静かに味わうものを
流しこんでは、咽ていた
...
「ママ―、あれなーに?」
「?」の文字から、人生は始まる
母の手に引かれついていく
おどろきの{ルビ潜=ひそ}む
アスファルトから、ビルの街並みを見上げれば
時々足がもつれ、石につまずく ...
バスに揺られて考えた
いつかきっとこの哀しみを乗り越えるため
大変な勇気を必要とするときが来る
その時になって慌てないように
私は今日も生きよう
生活を自分の物とし
生き生きと生きよう
...
蜘蛛を決して殺さないこと、幼き夏の夕に僕は僕と約束をした。
左右の小指で指切りをし、指が切れ、僕は8本指の少年となった。
ひとりでいるのに
ふたりでいるような
たゆたう心は休日のまま
夏が静かに燃える
新聞紙はないけれど
明日は確実にやって来る
ジリジリと焼ける太陽が
お尻を持ち上げようとして
東の方角に ...
日々、やることは
じぶんのからだをととのえ
じぶんの暮らしをととのえる
それだけ
じぶんにできることを、やる
ワタシヒトリに
できることと
できないことがある
この世のアク ...
なんでもない 大切な日々ほど
こぼれ落ちた時に自分を彩る色になる
そのことに気づかないで 歩く日々ほど
虚しいものはない
わたしたちは
言語を音以外で発することはできても
心に留め ...
叫びは暗闇に飲み込まれ、おれたちは
財布を落としてきたみたいな心もとない気持ちでいる
神さまは金持ちにだけ整理券を配り
おれたちには聖書みたいに硬いパンを施すだけさ
適性検査を受けて戦いに ...
木々の間
木漏れ日のスポットライト
侘びしく佇む牡鹿一頭
ニマリと笑ったような顔の『シシガミ』ではないけれど
彼もまた山の奥深く
帰路に着き
役目を果たすだろう
静寂から微動
...
あなむにしす αναμνήσεις
すべて無くしてしまった
その記憶だけが積もって
ふたりはひとつになって
ひとつはみんなになって
そんな頃のあなむにしす
...
そよぐもの 1
{引用=風にそよぐものが
目に触れると
忘れていたことを
思い出しそうになる
幼い者も
風に吹かれて
そちらの方へ
届かない手を伸ばして}
そ ...
君を思う時はいつも理科室で
ガラスのビーカーを割って来た
沸騰するたびに白くなる心
君色の星が名前を待ってて
僕にも呼び方が分からなくて
消しゴムで消えない朝みたいだ
何気ない空や良くある ...
{引用尾=昨日まで聞えなかった蝉が鳴き出した}
*
悪を行うつもりで行う悪はたかが知れている
だが善を行うつもりで行う悪に際限はない
それは敵対勢力と自己犠牲の陶酔感でより強固になる
...
アメリカ社会は
やるかやられるかなので
やられたくなければ
おかしな行動をしなければいい
ただ、それだけだ
問題は
直接関係もないのに
事に乗じて平然と
直接関係ない人に対して
...
チョコの包み紙をはぎ、そのバーコードを入力する。
慎重に、間違わないように。
頭から。
鼓動が、強くなる。
それに合わせて、ゆっくり息をする。
落ち着いて、落ち着いて。
特別なパスコー ...
発句 六月の氷菓一盞の別れかな 草田男
付句 柏葉の皿リサイクルすら
三句 人知れず枝葉の瑕瑾棄てにきて
四区 残されたのは翁か媼か
五句 時は今鶯谷の八仙花
六句 上滑りのまま百日紅 ...
この深夜、
網戸越しの夜風に当たりながら
独り在ることに寛いで
宇宙の時流に乗っていく
すっと孤独に留まりながら
この隙間だらけのあばら家に
雷鳴が轟くのを待っている
境界の門が開く ...
途に茂る雑草は鋭く傷を着せる
潰れた眼では路面列車の先は見えない、
天は幾度も巡っているらしい、風の噂だ
乗り込んだものの行方は知らぬ
路傍の意識は遠のくことを知らない
白銀の舞が覆い隠す空 ...
ちっちゃな線香花火だった。
どうしたんだろうこの恐怖は。
どこかから沸いてくるんだろう。
あまい不安が、不安定な心がどこまでも悲劇的な結末に終わるとしても
残酷な運命を超える愛 ...
斜光射し込む裏庭で
子供が一人うずくまり
紫に色づく紫陽花を
両手で触れながら
眺めている
うねる夏の夕暮れ
深まる闇
子供はやがて居なくなり
闇に包まれた裏庭に
紫陽花だけ ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
季節の行方
ひだかたけし
自由詩
3
20/6/9 14:32
僕はまだ君とおなじ空のした
芹場照
短歌
0
20/6/9 12:07
駅
ミナト 螢
自由詩
2
20/6/9 10:25
経験
夏川ゆう
短歌
3
20/6/9 4:56
彼女の方程式
梅昆布茶
自由詩
9
20/6/9 2:07
明け方のフォルテ
ゆるこ
自由詩
5
20/6/9 0:50
まぼろしの午後
ホロウ・シカ...
自由詩
4*
20/6/9 0:23
横顔
佐白光
自由詩
1*
20/6/9 0:19
ろくがつ
鳴神夭花
自由詩
0
20/6/8 23:31
メモ
かば
自由詩
1
20/6/8 22:30
茶の心
服部 剛
自由詩
3
20/6/8 19:58
空の波紋(第二稿)
〃
自由詩
0
20/6/8 19:41
無題
渡辺亘
自由詩
3
20/6/8 13:40
指切り
クーヘン
自由詩
11*
20/6/8 12:06
太陽
ミナト 螢
自由詩
2
20/6/8 10:30
世界は大激変だが
美空
自由詩
2
20/6/8 1:57
人間力
ゆるこ
自由詩
3
20/6/8 0:18
ロックンロールはだれのため
ホロウ・シカ...
自由詩
8*
20/6/7 21:39
ファインダーから、とある日の山にて
秋也
自由詩
2*
20/6/7 20:35
あとごふいおん
AB(なかほ...
自由詩
5
20/6/7 19:29
小詩集・そよぐもの
岡部淳太郎
自由詩
3
20/6/7 18:11
実験
ミナト 螢
自由詩
1
20/6/7 16:17
六月酔歌
ただのみきや
自由詩
2*
20/6/7 15:30
人間の本性
花形新次
自由詩
1
20/6/7 10:06
恋昇り12「つながる」
トビラ
散文(批評...
0
20/6/7 6:21
勝手にひとり半歌仙/表六句
足立らどみ
伝統定型各...
1*
20/6/7 5:55
すっと孤独に留まりながら(改訂)
ひだかたけし
自由詩
5
20/6/7 3:40
栞
あらい
自由詩
1
20/6/6 23:03
あの夏の日の追憶
viraj
自由詩
1
20/6/6 19:52
推移
ひだかたけし
自由詩
4
20/6/6 19:50
816
817
818
819
820
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831
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833
834
835
836
837
838
839
840
841
842
843
844
845
846
847
848
849
850
851
852
853
854
855
856
加筆訂正:
六月酔歌
/
ただのみきや
[20/6/8 6:27]
誤字修正
3.49sec.