Mrs.アリスの物干し竿には
百年前から着古したシャツやらが
のんきにぶらさがっている

逃げたカナリアの幸せを祈り
野良猫は低く鳩を狙う
公園はひっそりと
今日も来ない子どもを待ってい ...
冷気の下
殻を閉じたまま
ゆらりゆられてどこへ
重なり合う
箱の中

昨日までは
海の底
敵に襲われ
潮に流されても
二枚殻を武器にして
なかまと共に生きてきた
のに

今 ...
細胞壁には鍵を掛け
咎の走幅跳にいそいそと臨み
歳月に鞣された呼吸と律動をたくわえ
中空はどこまでもうつくしく
しかしその全貌は中空の為に須くそれを欠き
一朶の有意の他者を穹に飼い
詰まる ...
快楽
不安
幸福

至福

……

決意

我慢
辛抱

禁断

再度…
「お客様は残り3時間で亡くなります。その辺よろしくお願いします。」
某所、M区にあるフレンチレストラン。僕は彼女の光希(ミツキ)と来ている。
「いや、どういうことだよ。」
俺は思わず怒鳴り声をあ ...
死ぬのを怖がるのは生きているあかし
だけど生に執着するのは
ただ死を恐れるからだとばかりは
限らないと思います

永遠には眠れない
死ぬ事は
眠りの延長じゃないから

命の終わりは
...
寒い、銀河があるだろう?
私はそれに話しかけているんだよ
言葉は空から降ってくる
みんながそれを浴びるといい
私の顔がゆっくりと拡がっていく
薄い、銀河に

みんなが言葉を浴びるといい
...
穂のゆれる
夕方まえ
ゆれてるね といい、
すわったまま
夜をむかえる

つめたい月をちぎっては
たべ、
いくつかの
物語で暖をとり
ちらばった行間をたばねて
舟を編んだ ...
産んでくれなんて一度も頼まなかったのに
よけいな真似をしてくれた
母さん

何言ってるの
母さんだってあんたみたいな子供に育つと分かっていたら
死ぬほど痛い思いして産んでいなかったわよ
...
ひさしぶりに
ぶたまんたべました
白い皮に
黄色いねりからしぬりました
ふと小さいころが
再現されたようです
一口するほどに
ほどほどに
時が過ぎていって
くれればいいのに
幸 ...
つまらないから涙を流している

草笛を吹いては故郷を思う

通い慣れた道を歩いては
いにしえを回顧する

すでに
涙も夢も涸れはて

夜道の先に小さく光るのは
絶望なのか希望なの ...
真昼の空、俄に暗くなり
青い青い地球 巨大に浮かんでいる

凝視しながらわたしは
驚きの余り震えている

存在していることのただ異様

青い青い地球 ぽっかり浮かんでいる



...
{引用=とてもかなしいので
{ルビ直喩=シミリ}です
花はだからみんな
そういう詩想の末裔です
すずらんのひと房
指で弾けば
千とひびきます}
夕方のまちの紅葉が
きれいで
きれいで
どうしようもない

思い思いに家路を急ぐ人たち
帰ったらきっと
紅葉の話するんだろうな
日常の
何気ない一コマ
ああ
あんまり良いものは
...
兎に角お金が無かった
手っ取り早く稼ぐのに
趣味と実益を兼ねた商売に
ホストになろうと思い立ち
当時
梅宮辰夫の店で知られていた
「レデースクラブ梅宮」を
面接しようと電話したが
酒は ...
amazonの巨大倉庫内の片隅に、とある原石が眠っているのさ。
在庫は一点、入荷予定は無し、誰にも発掘されぬ、君は何と美しい。
地方巡業にも格付けがあるらしく
歌手とマネージャー二人で
車で移動しながら
キャバレーやクラブを
巡業していた演歌歌手の
付き人をしたことがある

演歌歌手は移動中
のど飴を舐めながら ...
今朝の秋空はどこまでも快晴で浮かべる雲一つないようです。

杉と松は常緑樹。銀杏はもちろん輝く黄金色です。プラタナスは所々にうす緑色を残して、全容はほぼ黄色く色付き終わっています。

人家の塀 ...
朝 毎日すれ違う高校生達の制服は
冬服になった
夏仕様のペラペラのスラックスで凍える俺が通りますよっと

季節外れというのはわかりやすく言えば
時代遅れだ 早すぎた
あと300年しないと丁 ...
上京


現実
ギャップ
惜年

現実


帰郷
水を吸って
重たくなった

スポンジのような

どんよりと
ひろがる雲


北国の
曇り空は侘しい

落ちてくる
雪は
雲の涙の粒のよう


となりで読書しているきみ ...
一度、文字から離れてみたら?もっと孤独になれるから 漂い
彷徨い
移ろう
ヒトの想い

切り裂かれ
引き裂かれ
付けられた傷の痛みは
容易には癒えない

明日の方角がわからない

ヒトが通るべきは
人の道

なのに
ケモ ...
なんか絵本、考えておくよ
玄関に
廊下に
リビングに
食卓に
パパの運転するかたわらに
ママの作るご飯の匂いに
沢山のみんなが愛する
ここに
きみがいるのは
なんて奇跡で
なんて ...
忌々し気にジャングルブーツでガードレールを蹴飛ばした女を横目で見ながら今夜の行く先を探してる、夜は突然に身も凍るほど寒くなり、そしてポケットには僅かな金しかない、一時間でいい、ほんの少し腰を下ろし ... むきだしの弱さに泣いた
むきだしの傷に泣いた
むきだしの醜さに泣いた
むきだしの罪に泣いた
むきだしの悪に泣いた
むきだしの狂気に泣いた
そうしてできた君の海でいっそ溺れてしまおうか
三 ...
そっと吐いた息の白さが
言葉の重さを含む前は
マフラーみたいに触れる
とても自由で
だからこそ風に乗るのだ
凸凹の街を壊しながら
尻尾があったとしても
誰かの胸に飛び込むのは怖い
電流 ...
{引用=三角形の底辺は
アオザイのくびれよりも
ずっとかなしい
ユーラシア大陸の階段を下ると
翡翠の渓谷がある

スパンコールの鱗を
女たちは
その鎖骨にきざみ
孤独など贅沢よとばか ...
靴下がみあたらない
だから
みぎあしの土踏まずでひだりあしの甲を
ひだりあしの土踏まずでみぎあしの甲を
交互にあたためていた
入替えて数秒だけ
どちらも暖かい
じきに片方の甲は冷えてしま ...
耗弱(こうじゃく)せよ
己(おのれ )が故ゆえの過ちなり
絶えず尼が故
汝自ずと死に導きたり

___

………

Zero is Yearning for Xanadu
桃源郷を ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
秋の窓は刹那そらの珊瑚自由詩10*20/11/6 10:25
帆立貝もちはる自由詩1*20/11/6 9:16
分解する道草次郎自由詩220/11/6 9:11
スパイラルヨロシク自由詩120/11/6 8:11
あと3時間で死にますので、その辺よろしくお願いします。(短編 ...月夜乃海花散文(批評...4*20/11/6 7:23
死ぬのが怖くてこたきひろし自由詩120/11/6 7:10
言葉の雨由比良 倖自由詩5*20/11/6 3:01
川辺はるな自由詩1720/11/6 1:29
産んでくれとはこたきひろし自由詩320/11/5 23:53
ひさしぶりにナンモナイデ...自由詩5*20/11/5 21:13
歩く風の化身自由詩320/11/5 20:52
在ることひだかたけし自由詩620/11/5 20:24
すずらんの花道草次郎自由詩4*20/11/5 19:55
紅葉がきれいでどうしようもない自由詩320/11/5 19:21
ホストクラブで働こうと思った時板谷みきょう自由詩3*20/11/5 13:06
原石クーヘン自由詩5*20/11/5 12:09
夜の銀狐板谷みきょう自由詩3*20/11/5 12:02
紅葉のスケッチ道草次郎散文(批評...0*20/11/5 9:01
遊園地猫道自由詩120/11/5 8:40
一幕ヨロシク自由詩020/11/5 8:10
天使たちの羽化st自由詩520/11/5 7:16
アドバイス(都都逸)足立らどみ伝統定型各...120/11/5 6:31
空飛ぶ円盤が現れてこたきひろし自由詩420/11/5 1:25
無題wc自由詩120/11/4 23:38
ほんの、少しだけ濡れたホロウ・シカ...自由詩2*20/11/4 22:04
南無阿弥陀仏おろはげめが...自由詩2*20/11/4 21:52
冬景色ミナト 螢自由詩320/11/4 20:44
ベトナム幻想道草次郎自由詩3*20/11/4 19:34
転がってる糸口を逃すのはその思考だ自由詩2*20/11/4 12:22
僕と誰かの狂詩曲(ラプソディー)月夜乃海花自由詩2*20/11/4 9:16

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