運命が赤い目をしてこちらに向かって突進してくる
生まれたばかりの北風はコンクリートの軋む音に
乗っ取られたままで黒ぶちの眼鏡はそのいずれをも
見逃しているのにそんなことはおかまいなく
運命 ...
もずくの藻屑になると言って
何処にでもいる学生という職業の彼は
もうすぐやってくるであろう致命傷を避けるかのように何処かへ姿を消した
もずく単体なら自ら進んで食べる彼だが
幼い頃食卓に並べ ...
電子レンジがチンと鳴る。
ウェイターはコックを呼んだ。
電子レンジがチンしましたよ、と。
気持のよい料理、
ワインを飲み過ぎて酔っぱらった料理。
うっかり火を近づけてはいけな ...
だからって波風立てず通り抜けていく映画を眺める
2時間後には真っ暗な世界
四つん這いになって
少しズレた行き先は
今見つからない
今見つからない
だからって僕の癒しさ観葉植物
慌 ...
この
てのひらに届く
吐息のような
君の伝言
手が届かない切なさ
抱きしめられない寒さ
その孤独が私に
乗り移ればいいと
おもてに飛び出してはみたのだけど
刺 ...
寂しがり
嘘つきで
夕暮れにも泣いたりしない
強がって
爪先で
ねえ、
迷いくらい蹴飛ばしてよ
君の笑っているところが見たい
赤信号
一番星
黄昏の寂しさ
...
やがて光が空から降りそそぎ
何かの形になると
それはわずかばかりの質感をもって
わたしたちの背中を押す
わたしたちは少し慌てたように
最初の一歩を踏み出す
でも決して
慌てていたわけでは ...
もう少しでキミに手が届く
・・・・・・・はずなのに。
つかんだと思ったら木の枝だった。
失ったものは、あまりにも
大きすぎた。
失うには、あまりにも
幼すぎた。
失ったことに耐えるには、あまりにも
弱すぎた。
すすり泣く子供たちに
冷たい11月の雨が降る。
...
満天の振り子時計の催眠術 そしてあなたも地球を忘れ
寝る前に目覚まし時計を仕掛けなさい 冬眠なら苗床でしなさい
哲学者と詩人と恋人達のため囀り止まぬプラネタリウム
窓際の ...
『頑張れ』は
嫌われる言葉となって久しい
わたしは情けない人間である故
毎朝『頑張れ、頑張れ、頑張れ、、』とつぶやく
情けなくても
まだ生きなければならない
また
おいしいも ...
好き勝手をもうするなと
厳しい目でいつも見ている
どんなに泣いても
何回も裏切った
跡にはもう残されてない
どんなに悔いても
通り過ぎた道にどれくらいの
大切なモノを捨ててきた ...
連続して
肉体がはじけ飛ぶ
上半身の亡命である
そうして足だけの感覚が
地表と交感し溢れ
浮遊しつつ
重力へ向かって
疾走する
友人の ポケットにはいってた
あめだまは
しりもちをついたせいで
見事に
粉々になっている
しかし
僕には関係のないこと
僕の頬にはまるまるとした
いちご味が
世界を広げている
...
おはよう。昨夜はよく眠れたかい? 夢の中で、変なものに追いかけられて、脅えて目を覚まして、朝食を食べながら、その夢がもしかしたら詩に使えるかもなんて、君は思っているかもしれない。
それとも、こん ...
北鎌倉・東慶寺の敷地内の喫茶店
外には店を囲む竹垣が見えるガラスの壁
に寄りかかりコーヒーをすすっていた
顔を上げると
店内を仕切るガラスの壁の向こうに透けて
カウンターの中に一人の妖精が{ ...
わたしたちが
忘れていった
どこか
土の
道の
上に
座り込んでいる
それ
凍えるように
広がって
悲しみを
押し殺す
息を吸う
(ゆめ など、おぼえてい ...
満月の夜 いつもは 真っ暗な空が
ぼんやりと光る
どこから 見ても 満月は 悲しいくらいに 美しく光る
それぞれの人の 気持ちを じんわりと 動かしていく
わたしの 気持ちは ...
「孤独」
僕は孤独に気付いていない様で、
他人の言う孤独とは違う所について孤独に気付いており、
しかし僕が気付いていない所でやはり僕はしみったれた孤独なのだろう
枯葉の様な孤独 ...
空が傾き
音は木にふりかかり
ずっとずっと遠くまで
誰もいないことを告げてゆく
せばまる風が
音の火となり
無言の道を
甘いにおいに近づける
弱くいとし ...
ひざまくらはきもちいい
きもちよすぎて
このまま、とけてしんでしまいそう
こんなにきもちのいい死に方があるのにねぇ
首をつったり
崖から飛び降りたり
薬を飲んで
死んでし ...
ゴミ箱を探してみたけどなかった
まあ当たり前なので気落ちしない
道ばたの石ころをひっくりかえしたけどなかった
これも当たり前なので気にしない
実を言えば私は知ってる
オズはあの空の彼方に ...
肩にかかる雨を解いて
湿った髪を指で梳いて
煙る匂いに瞼を伏せて
あの人がいた夜を
濡れた手の平に
描いている
窓ガラス
ふたつの顔を
映し見て
微笑む目と目
...
自分の存在の
かたむきに
添うような
日陰を背面
浴びた
浴びた
浴びた・・・
まだ言ってなかったかもしれないけど
きいてなかったんなら覚えておいてくれ
共感はいらない
そんなもんいらねー
私の言葉なんか
ぶっとばしてくれ
ティッシュがわりに鼻かんでうっちゃってくれ
...
{引用=ことばを生気づける、死でもって。
こもん}
隻眼の雲雀ただよふおおぞらのもとより暗き世界を孕み
やさしさは午後のひかり ...
投函された吾郎ちゃんはポストの臭さに思わずおならをし、それに首をくくっていたお母さんが、三千年前の童話を読んだので、妹のお花は丁稚奉公の旅に出て、同じように毒風呂に入って
いたお父さんの真似をしたペ ...
すべてをわかった瞬間
羽根が空を駆け上がるように
わたしもあの空に溶けてしまうかと思った
それほどあの人の存在は深く
そして哀しいほどに遠かった
あの人が美しいと言った道と
わたしが美 ...
「あの先に地獄があるのだよ」
そう言って
男は金づる伝いに降りて行った
まるでむせかえる様な天国そのものでも
やがては退屈になってしまうの
「真っ直ぐ行くと突き当たりになるけど」 ...
もう雨が降ると息が白い
プラットホームは痛いほど凍てついている
出来損ないの私の影を穿つ雨
午前六時三十分に青い電車に乗る人 他人の朝
水溜りよ青は無残に散乱する
どこへ ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
朝の祈りが聞こえる間もなく
むらさき
自由詩
1*
05/11/9 0:49
もずくの藻屑
F (fro...
自由詩
0*
05/11/9 0:47
「電子レンジ」
プテラノドン
自由詩
1*
05/11/9 0:36
布団の上で
F (fro...
自由詩
0
05/11/9 0:35
冬の道行き
たりぽん(大...
自由詩
10
05/11/9 0:35
我儘な祈り
有邑空玖
自由詩
6*
05/11/9 0:32
祝詞
たもつ
自由詩
13
05/11/8 23:43
あれっ?
柚姫
自由詩
1
05/11/8 23:37
say good-bye
smorza...
自由詩
0
05/11/8 23:25
ピアニカジオラマ
ソマリ
短歌
15*
05/11/8 23:07
頑張れ
蒼木りん
未詩・独白
6
05/11/8 23:03
守る力
エメラルド
自由詩
0
05/11/8 22:09
物体/運動/音楽
太郎冠者
自由詩
3*
05/11/8 21:26
あいつはあめだまが好きだった。
仲本いすら
自由詩
3*
05/11/8 20:51
詩を読まない詩人への手紙
岡部淳太郎
散文(批評...
14+*
05/11/8 20:07
「ガラスの壁の向こう側」
服部 剛
自由詩
6*
05/11/8 20:00
針を埋める
ミゼット
自由詩
1*
05/11/8 18:55
うす暗の夜
renchu
自由詩
5*
05/11/8 18:48
_
汰介
自由詩
4*
05/11/8 18:13
きんいろのうた(光と音)
木立 悟
自由詩
5
05/11/8 17:24
ひざまくら
くしゃみ
自由詩
3*
05/11/8 17:01
恋に似てるけどそうじゃないもの
佐々宝砂
自由詩
4*
05/11/8 16:48
冷たいキス *短歌もどき*
LEO
自由詩
6*
05/11/8 14:56
晴日和
かなひめ
自由詩
0
05/11/8 14:48
まだ言ってなかったかもしれないけど
佐々宝砂
自由詩
6*
05/11/8 14:43
儀式模倣
本木はじめ
短歌
10*
05/11/8 13:27
腹痛
奥津強
自由詩
3*
05/11/8 12:27
蒼の軌道
あきたようこ
自由詩
1
05/11/8 11:39
重し
ayu-m
自由詩
1
05/11/8 10:29
自由律十句〜青い電車〜
黒田康之
俳句
3
05/11/8 10:06
6516
6517
6518
6519
6520
6521
6522
6523
6524
6525
6526
6527
6528
6529
6530
6531
6532
6533
6534
6535
6536
6537
6538
6539
6540
6541
6542
6543
6544
6545
6546
6547
6548
6549
6550
6551
6552
6553
6554
6555
6556
加筆訂正:
「ガラスの壁の向こう側」
/
服部 剛
[05/11/8 20:02]
今日、北鎌倉の東慶寺に行き、敷地内の喫茶店「吉野」で書いたばかりの詩です。
鏡目録
/
こしごえ
[05/11/8 18:38]
一行目「鏡」の後「は平静にはりついている」を削除しました。失礼しました。
5.56sec.