靴の底が
磨り減っていくのも
気づかずに
空ばかりを仰いでいる
乾いた風に晒されて
いつの頃からか
哭ことをやめた
歪んだ骨の擦れる音か
褪めた血が流れる音か
ときおり哀しい ...
誕生日の前日って 当日よりも 神秘的
母の おなかの中から出て もうすぐ この世の中の ひとりになるんだって。
生む前の 両親は どんな気持ちだったんだろうって。
きっと 期待と不安 ...
そうアレだよね
ぅんアレだよ
アレで通じ合えるのはいいことですよね?
『アレ取って』
『あぁアレね』っておしょうゆを取ってくれるあなた
アレは ...
めぐっているのは
時ではない
願うこと求めること欲すること
は
知っていても
祈ることはいまだ知らないのだから
憧れるほどに
まなざしは遠ざかる
破滅的な情緒で
恋をする ...
本国に打電
ほんごくに住む者は
サボタージュを好み
レシーバーを放り出していた
聞く耳を持たない
本国は無慈悲に栄え
使い道のない
トランシーバーを輸出して
外貨を稼ぎ
トランジスタ ...
赤い実の目立つ季節になりましたはじめまして私はミゼット
菊の香は虫を防ぐと人の言うそれが苦手な私は虫か
土の下虫によるのは冬虫夏草今はきのこになりしみどりご
柘榴の実人肉 ...
中学や高校時代に書き散らかした。へたくそなのに自分で「詩」と呼んで
書き散らかしていました。それは主に大学ノートに、結構きれいに書かれ
ていて、いまのメモ書きに比べると「ほほぉ」と思えるほど詩集風 ...
からだぜんぶで恋してたかといえば
65パーセント
なめればしおっからい涙の塩分みたいに
65パーセント
わたしのからだは
65パーセント
みもだえ感じるのも
65パーセント
映 ...
あの海の家はどこにあっただろうか
夏の
暑すぎる昼下がり
そこで笑っていた太陽のような人びとは
どこに行ってしまったのだろうか
時というものが絶えることなく
いつも継続して流れてゆくとは
...
11月22日午前3時08分
お母さん あなたが逝った夜
空にはぽっかり月でした
今 あなたの死に顔に口づけします
冷たい頬よ
べにをさせ
あなたの面(おもて)に
私たちの涙が落ちそう ...
はるか昔、世間は男脳・女脳という話で盛り上がってたみたいです。簡単に言っちゃえば、
男脳は左脳右脳(特に左脳)がそれぞれに特化した脳、女脳は左脳右脳の橋渡しとなる脳
梁(のうりょう)が発達して ...
大脳生理学と大きく出たけど、実際のところ俺も脳のしくみについてそんなに詳しいこと
は知らない。一般常識程度。というわけで一般常識程度の大脳生理学の知識によって詩に
どこまでアプローチできるかい ...
あなたの感情の質量が
空間を歪ませて
多くのものを枯らせてしまうというのなら
あなたはただ一輪 そこにある
泥の水に咲いた花
世界が滅びても そこに 可憐に
周りを囲む者たちは ...
ひとつ
数えている間
雨の中を子どもが走って
ひとつ
明かりがともると
夕餉をかこむ
その間取調室で
自白がひとつ
強要されている
息をしない人の形が凍え ...
こちら側
正義とされる
味方と呼ばれる
存在
あちら側
悪とされる
敵と呼ばれる
存在
新しさに
驚きと満足感を
発展と充足感を
興奮と正義感を
覚える
そのうち ...
ガリレオよ、宇宙をソラと呼ぶ人の名前を君は覚えているか
天地の神話が始まるまではあなたもわたしも素粒子だった
くるくると回る土星の輪っかから天体オペラが流れて ...
じわり じわりと
滲んでゆく景色に
何も浮かばない
黒いばかりの失敗の後にも
得るものは ありますか
歩きながら
理由付けに必死
空にも
この街にも
何も無かった一日 ...
海岸にうちあげられた貝殻は
まるで磨かれたつめのようでした
わたしはその上を裸足になって
割らないように歩きました
もう冬の寒さの中
波しぶきが雪のように舞う日のことです
痛い ...
足を 踏み出せば
いつでも 闇に
落ちる 覚悟の
自制 が たりない
自制 が たりない
あたしを ここに
とどめる ものが
ない
あたしの 大切が
ここに しかない ...
青のお墓で悲しむことはありません
白の立ち姿を遠目で映します
赤のお空で産声は響きます
黒の後ろ姿を光で焼きつけてください
あなたのいた砂の層が
うららかに音を奏でて
...
朝の日向ぼっこは
野生のアサナ
日光から 大気から
吸引するプラナが
主に会陰部に集中して竈の火がおこる
だが それは決して欲情ではなく
深いサマーディでもあるのだ
たとえ
彼のまぶた ...
チューリップの茎切り落とすきみひとり満たしきれない刑罰として
明日から黄色い花のカップにはお日様だけをそそぐと決めた
春の日と呼んでみたけど私の影はきみの影よりずっと寂しい
長す ...
そしてそのままに
戯れる鴉天狗の群れを
見上げて夜空にためらい
ためいきをあなたにとどかぬようまるくまるく
焦点は足踏みをして
きざまぬように待っている
かがみに映された糸繰り人形の
...
いにしえのインスツルメンツ
奏でる滑らかなハルモニア
みどりごの泣く声のよに一直線に
荒れ狂う北の海を飛び越えて
異国の草原でまどろみながら
アルハンブラの夢を見る
乙女の頬のやわらか ...
ゆうべ見た
夢の話を
最後まで聞いてくれること
あいは憎しみ
あいは憎しみ
やすらぎ
なんて誰が言った
とり憑いて
焼き払って
せかいが
すべて灰になるまで
もう
愛したりしないんだ
...
それは
頑なな蕾
慈しみの雨にも
きららの陽射しにも
咲かずにあり
ひっそりと
花弁の色を思案している
いつかきみの唇 触れて
眠れる森の姫のごと
ゆっくり ...
流れる時間にそっと身を委ねられる程、
アタシは全然強くない。
言われた通りに歩いていける程、
アタシ器用なんかじゃない。
ないからっっ…
じゃぁ、本 ...
君を切ろうか
僕を切ろうか
ナイフを手にして
悩んでいる
結論が出ないから
まだ生きている
乾杯
わたしをめぐる
すべての絶望に
坂道は
下るためにあるものだ
わたしは
一歩ずつ
確かめながら下っていく
わたしと同じ方角に
下っていた人が
いたけど ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
空を仰いで
LEO
自由詩
5*
05/11/11 23:13
誕生日の前日
renchu
自由詩
1*
05/11/11 23:12
アレ
柚姫
自由詩
0
05/11/11 22:55
少年観覧車
塔野夏子
自由詩
9*
05/11/11 22:46
灰被り
あおば
未詩・独白
1*
05/11/11 21:42
冬書簡
ミゼット
短歌
0*
05/11/11 21:32
私にとって、詩を書くということとは
たりぽん(大...
散文(批評...
11*
05/11/11 21:28
65パーセント
ZUZU
自由詩
1
05/11/11 20:46
無題
岡部淳太郎
自由詩
8*
05/11/11 20:44
月夜と母はいつもよい
けんご
自由詩
4
05/11/11 19:48
詩と大脳生理学。その2
いとう
散文(批評...
13*
05/11/11 19:23
詩と大脳生理学。その1
〃
散文(批評...
7+*
05/11/11 19:23
蓮華物語
アマル・シャ...
自由詩
12*
05/11/11 18:19
かぞえうた
石川和広
自由詩
10*
05/11/11 18:11
裏
FUBAR
自由詩
0*
05/11/11 17:49
千夜一夜に星の話を(こっそり短歌祭)
嘉野千尋
短歌
10*
05/11/11 17:18
何もない空に
健
自由詩
3*
05/11/11 16:22
貝殻の道の上で
ベンジャミン
自由詩
4*
05/11/11 16:17
開始する
かなひめ
自由詩
3*
05/11/11 15:19
沙の春(いさごのはる)
こしごえ
自由詩
12*
05/11/11 15:11
のーん!あるいはプレーリードッグの瞑目
The Bo...
自由詩
9*
05/11/11 13:53
チューリップ刑罰
黒田康之
短歌
8*
05/11/11 13:47
そしてそのままに/
かぜきり
自由詩
1*
05/11/11 12:58
スコール
大覚アキラ
自由詩
3
05/11/11 12:07
こんなふうにしてあいを確認してきたよ
uminek...
未詩・独白
6*
05/11/11 9:25
灼熱
〃
自由詩
4*
05/11/11 9:20
頑なな蕾
銀猫
自由詩
14*
05/11/11 8:31
虚構の四面楚歌
柚姫
自由詩
0
05/11/11 7:57
人生延期
巧
自由詩
1+*
05/11/11 7:24
らせん坂
uminek...
自由詩
3*
05/11/11 7:17
6512
6513
6514
6515
6516
6517
6518
6519
6520
6521
6522
6523
6524
6525
6526
6527
6528
6529
6530
6531
6532
6533
6534
6535
6536
6537
6538
6539
6540
6541
6542
6543
6544
6545
6546
6547
6548
6549
6550
6551
6552
加筆訂正:
らせん坂
/
umineko
[05/11/11 9:18]
(タイトル変更051111)
6.29sec.