奇妙な事だ
君と僕の距離は
星の運行と
無関係
だから
神には祈らない
誰にも支配させない
君との距離
僕はしない
存在の曖昧なものに
心を預けたりしない
...
窓を打つみぞれの音の冷たきに孤独はやはり嫌いと思う
哀しきは居らぬ人へのうらみごと聞かせし空の雲行き怪し
夏の夜に火を点けられし導火線人目を忍び寒空に燃ゆ
{ ...
どことなくストレス加減の昼休み
冷たい珈琲に浮かんだ氷を
ストローの先でつついたら
猫みみのかたちの小さな生きものが
ちょこりと顔を出した
頭痛の道連れに
こんな小粋な錯覚が訪れる ...
彼女の場合
「おはよう!」
「おはよっ」
「おはよう」
鏡の前で、顔がひきつる。
自然に、一声かけて、早足で追い越していく。
それだけでいいのに。
...
彼女の場合
誰からの用事、とかでなく、
本当は私の言葉で話しかけたい。
だけど、まだ無理。
視線が向くと、声がふるえてる。
いつか、きっと、だけど、
それまでは ...
三つの茶碗が二つになり
よそおう手も男の手になり
食膳に向かって
私は父と向き合って
鍋をつつく
鍋の中から菩薩様が出てきて
食卓にこぼれた汁を布巾で拭ってくれた
父と私は一瞬黙 ...
ララパイ。揺れる小船。
あら、引き波が随分強いのね。
これで、アメリカに行ける?
スモーキン・ミズ。
ここは湖ですよ。
そんなに遠くへは行けません。
...
何かを伝えたくて わからなくて
何かを ただ 君だけに 君だけに
伝えたくて 走ってる
独りで夜道を歩いていたらなんだかやり切れなかった。
空気が私の何かを切りつけるように横にまとわりついて離れない。
去年の今頃に出会った君は、私に許しをおしえた人だった。
それなのに私は君 ...
浴室で 回想
ぼんやりと 考える
人は失くしたくないものに
触れられるとなれば
守らなければなんて
思ったか思わないかのうち
それをはねのけている
それは本能のこと
人は動物で
...
新宿駅の構内に一人立って、行き交う人を蔑むみたいな目でみるのが好きだ。
怒鳴って歩くサラリーマンを横目に見て、抱き合って手を繋ぎ合うカップルの前を通り過ぎる。
切符売り場の前並んだ行列の先 ...
暗い道の途中で 迷子になっていた
光を見失い彷徨っていた
時の止まった道の途中はまるで迷路
手探りで動けば余計に迷う
支えあう二つの心が 同じく迷う
ぶつかり合って 傷つけあっ ...
感情にも質量があるのだとすれば
あふれ出る涙は感情の質量の飽和
涙がしょっぱいのは
我らが海から来た証拠
大気中でも飽和した質量でこぼす涙が雨と呼ばれる
ひょっとしたら
大空にも感 ...
此の地面は
匂いも、何も
残らない性質です
此処にいることを示せず
湧き上がること溢れることを戒めてゆく動作が
結果的には
瞬きです
此の地面は
風へと ...
愛しささえ、伝えきれていたなら。
毛羽立っているのも気にせずに
永遠に着古してしまいそうだから
新しいジャージを買ってあげよう
うんと肌触りのいいやつを
味付けの配分がわからなくなって
調理器の前でしかめ面をするので
...
古い灯台が、
巨大な台風に、
朝から怯える。
仲良しのカモメは、
草陰に身を潜め、
じっと空腹を堪える。
雲は黒い塊となり、
人々を弄び、 ...
初冬の恋は
にぎやかなコートの群れの中
熱い缶入りココアのプルトップに
手をかけたときの ぬくもり
初冬の恋は
星が目を開く夕暮れ
夕飯の匂いに顔をほころばせる
窓越しの台所の灯の ...
携帯が鳴らなくて
心細くなる
こっちからかけてみる
「…電源が入っていないため…」
不安は的中
君は今何処で誰といるの?
もう僕の元には…
誰かが走りよって来 ...
(当時のニュースを聞きながら)
昭和天皇! ヒロヒト天皇!
とうとうお亡くなりなのですね
僕はあなたが 笑顔のような
そうでないような顔で
手を振っているお姿しか見たことが無い
...
俺は世界が平和になればいいと思っている
実際にはならないだろうけれど、そう思う
黒も白も朝鮮もクソも味噌も、
俺はみんな仲良く出来ればいいと思っている
実際には出来ないだろうけれど、そ ...
冷め切った路地に
泡沫の玩具が舞って
寒さ堪えて歩く僕の
肩に弾けて消えていった
子供達の無邪気さと
自分の卑しさとを比べ
小さく息を吐いて
無造作に首を振る
涙が出た訳じゃな ...
鳴かぬ 小鳥は
口止めされたのでしょう
ひとつ めでられたら
無くすよりも たやすく
このくちばしで
守るのは
明日の 春では
ないのです
あたしは、赤い口紅を塗りたくって
大人になった気分に浸っている小さな子供と同じだ。
何も言わないで
欲しいものを指差して
これが欲しいの?と聞かれると
頷くだけの、無愛想な子供
...
月よ
明るい夜にしてくれないか
昼と見間違うほどの
白い明かりで照らしてくれないか
わたしがそっと
吐息を洩らす瞬間を
にぎやかなその光で
包んでほしい
そうして
で ...
落ち葉の鳴る、崩れ落ちる音
誰も妨げないテトラポッド
景色、静かな君を当たり前に思って
空に手を向けて
朝、誰もいない道に目を閉じて歩く
歌を歌えない
と気付いたのはいつだっただろ ...
だまっていたほうがいいことは
わかっている たくさんのことば
わかるということは
ことばでいえるようになることでなく
いいつくせなくなること
わからないということは
ことばでい ...
おやすみなさいの後で
まだどこかで誰かが明を炊いているのかと思うと
ほら、なんだか眠れないでしょう
だってほら、
おやすみなさいの合図とともに、
全てのドアと光と絵本は閉じられるはずだっ ...
それは
突然届いた手紙
差出人の名前はなく
やけにさっぱりとした美しい文字で
私の名前がそこにあった
あなたに恋をした
たった一行だけ
そう書かれていて
顔のない差出人が
そ ...
女に刺されて死にたい
刺した女を愛したい
俺はおまえのものだと
女の耳に囁きたい
刺されながら女に詫びたい
すまなかったと
抱きしめたい
体温の凍てつくまで
女の肌に触れていたい
...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
祈らない、想え!
たりぽん(大...
自由詩
9*
05/11/23 21:16
霜月純情
落合朱美
短歌
12*
05/11/23 21:09
クリオネ
銀猫
自由詩
16*
05/11/23 20:55
片想い 02.上手くいかない
逢坂桜
自由詩
2*
05/11/23 20:54
片想い 01.伝える言葉は
〃
自由詩
3*
05/11/23 20:20
二人の膳
けんご
自由詩
8
05/11/23 19:51
あまり
如仁
自由詩
3
05/11/23 18:59
走ってる
くるす
自由詩
1+
05/11/23 17:58
やり切れない、はち切れる
あまくちペル...
未詩・独白
0*
05/11/23 16:37
浴室
〃
自由詩
1+*
05/11/23 16:32
JR新宿駅
〃
未詩・独白
3*
05/11/23 16:31
迷路
月邑 涙香
自由詩
1
05/11/23 16:26
涙論
アマル・シャ...
自由詩
5
05/11/23 16:19
甘受する体
A道化
自由詩
12
05/11/23 15:31
決別
むくげ
携帯写真+...
2
05/11/23 14:48
彼女
ナオ
自由詩
4*
05/11/23 13:41
「審判」
手嶋純
自由詩
1
05/11/23 11:24
缶入りココアのプルトップに
秋月 笑
自由詩
4
05/11/23 11:13
携帯
たかよし
自由詩
2
05/11/23 10:41
昭和天皇崩御
紀ノ川つかさ
自由詩
10+
05/11/23 10:40
ロリポップ
虹村 凌
自由詩
7+*
05/11/23 8:50
シャボン玉
松本 卓也
自由詩
5*
05/11/23 8:10
小雪
砂木
自由詩
17*
05/11/23 7:16
赤へのこだわり
つぐこ
未詩・独白
2
05/11/23 5:29
冬の寝床
むらさき
自由詩
7*
05/11/23 2:04
空の一片、届かないノック
霜天
自由詩
11
05/11/23 1:36
ことば
こむ
自由詩
3*
05/11/23 1:04
おやすみなさい
tondem...
自由詩
1
05/11/23 0:46
恋をした
雨女
自由詩
2
05/11/23 0:25
二人きりの夜におまえだけが光っている
いとう
未詩・独白
9
05/11/22 23:25
6496
6497
6498
6499
6500
6501
6502
6503
6504
6505
6506
6507
6508
6509
6510
6511
6512
6513
6514
6515
6516
6517
6518
6519
6520
6521
6522
6523
6524
6525
6526
6527
6528
6529
6530
6531
6532
6533
6534
6535
6536
加筆訂正:
『Lyrical-chips』
/
川村 透
[05/11/23 13:39]
verを付記
7.36sec.