青春ということばの
苦さを
生臭さを
奥歯で力いっぱい噛み締めて
そこからまず
おれは
今朝の一歩目を踏み出すことにする
まるで素っ裸で歩いているみたいな
頼りなく
恥ずかし ...
薄く透き通る夕空を眺め
流れゆく雲に
明日の天気を占う
秋の日の短い夕暮れ
ふとよぎった影と
ふわり通り過ぎた風に
さらわれた涙
深まる緋色
今日の私をわずかにとかし
少し軽 ...
夕暮れ、
遠いほうから、
なつかしい風と、
鈴の音が聞こえた
まずは左手をかけ、
それから右手をかけ、
首の根元を、
きつくしぼり、
左手がほどけ、
右手がほどけ、
首の根元が ...
夏の
体の
着衣のまわりくどさを
一枚、一枚、可愛がるように
指でしか剥ぎ取れぬ熱を
一枚ずつ剥ぎ取ってきました
あ、
そういえば、
非常階 ...
末期の梅雨がけたたましく叩きつけている
ベランダの庇ににびいろをしたアイロニーを
むしむしする夜のとばり
その沈潜のなかで机により添おうとしている
...
寝っころがって
zippoを開いて
たばこに火をつける
煙は青に薄く溶けていった
コンビニ横の芝生で雲を追いながらセブンスター
学ランの俺 手足を大きく広げ深く深く吸い込む
...
ファーストペンギンは
勇気があるから真っ先に
海に飛び込むんじゃないよ
後ろから迫ってくる
他のペンギンたちに押し出されて
ぽちゃん
こんな感じ
そう教えて
プールに飛び込んだ君を ...
彼は混ぜるな危険と言う注意書きを無視して
オレンジジュースと牛乳を混ぜた結果
真夜中にオオアリクイがやってきて
耳の穴から脳みそブチュルブチュルされて
あっと言う間に死んじゃいました
粉 ...
朝露が風に吹かれて踊りだし
その銀の光が草原を舞う
すべてが溶けてゆく
やわらかい朝
道を進めば
梢に止まる小鳥たちが
歌でぼくを迎え
自然の中とともに
あるべき姿の自分に気がつく ...
あなたに伝えたい言葉は
たった一つ
僕はあなたの事が好きです
たったそれだけ
永久に伝わらない言葉は
たった一つ
僕はあなたの事が好きです
たったそれだけ
あなたに聞きたい言葉 ...
記憶の湖に小船を浮かべる
揺らぎの中を覗く
湖の底で幽かに白く
蜃気楼の様に
魚の影の様に
消えた世界が見える
あれは何処
あれは何
あれは僕
あれは誰
...
全てを捨てて旅に出よう
今まで掻き集めた
宝物がくすんでしまう前に
もうじき夜が明けるなら
穴を掘って
この身を横たえよう
眩しい朝日に
意識が溶けてしまう前に
真っ直ぐに前を ...
A子(主婦39歳)は嘆いていた
価格破壊の世の中を
街を見渡せば
いたるところに100円ショップ
(なのにレジでは105円取られるのよね)
超ディスカウントショップも蔓延し ...
痙攣す足首押さえ唇噛み切る。
現るるは唯一神、極限に飢えた魔物。
青いペンで落描きしたらば。
神経に注がれる桜の花びら。
アリスを追って夢現、煌びやかなまやかし。
...
視線が絡まりよるのはじまり
行き先などは無きゆえ
午前二時にカクテルで乾杯
午前三時にベッドで乾杯
途切れたニュースはこう語るだろう
「キリストを殺したA級戦犯は神 ...
理想の中だけで生きるものは
理想に押し潰される
理想に溺れる
現実の中だけで生きるものは
ざらざらを味わう
無味乾燥の意味を知る
それには まだ
誰も 触れていなかった
息を吹き掛けると
勝手に 回りだした
動きだす日々
巡りだす季節
色とりどりの光
気分屋の雨
種を蒔いて
見つめた時間だけ
命は膨ら ...
梅雨は、いつの間にか居なくなってた。
晴れた午後、自転車をこいでた。
天気雨が過ぎ去って。
夏が来てた。
暗雲垂れ込める麦畑―、案山子の
ボロボロの手袋にはヨレヨレの筆記体で
オヤスミ世界!と、書かれていた。
冷えきった繋いだ手と手を温泉で去年の炎暑を取り戻そうとす
耳元で優しく君が囁いたあの夏のさよならを海で泳がす
夢うつつ瞬時に散りゆく白昼夢、儚く消える思い出花火
...
(でっかいのが、死んだ。)
風殺すようないかり肩に丸刈りの白髪頭乗せて来るのは あれは
ロブス 漁師で 工房の隣の教会の管理人だ
逆光でも分かる お調子者の いつものいたずら ...
「太陽は暴力だ。
冷房の効き過ぎた教室で
あたしはカーディガンの袖を食みながら
前方伸身2回宙半ひねり
を、決めた燕の
誇らしげな嘴を 遠く眺めていた
あの、三つ子の巣立ちは
母の墜 ...
残高を見て
笑ってしまった
昼寝をして
梅雨明けと思われる
青空のまだら模様を見てる
日焼け止めをぬるのを忘れた
ペディキュアもぬっていない
除毛もしていない
わたしは
毛の ...
小さなブタが
前足を少しだけ上げて
思い切り鳴きます。
小さなブタが
なんだか奇天烈な姿をした
巨大な石の群れに向かって
思い切り鳴きます。
前足を少しだけ上げて
闘争本能をむ ...
土砂と一緒に寄宿舎へ放り込まれる。夜、内側からそれを壊したいと思う。それとは夜のことを指す。剥がれない指紋。
食事をする。破壊のために。
できれば透明な人間が最高気温の数に等しい沸点にめり込んでい ...
あまねく霄より聞こえし唄は
天使が歌う鎮魂歌
幼子の落涙は葬花の弔い
マリオネットの苦笑は生への憐憫
解けた写真に写っていたのは
狂い咲いた銀木犀
「世界の構成など易しいものだ」と
つま ...
やっと抜け出せた長い迷路
途中の坂道では雨が降り
何度も何度も足をつまづいた
出口の向こうの海を想い
月が沈んだ明るい空を想い
強くなった私を描いてた
いつでもリアルは ...
●奇跡さえ 起こす力の 源は 人を愛する 想いから
●苦しさに 握り拳を 振りかざし 吼える川辺の 水蒸気
●さよならと 聞いたあの日は 寒空の おかえりと 呟く明日 蝉時 ...
昔々、向日葵村と言う場所がありました。其処はヒマワリしか住んでいませんでした。どのヒマワリも背が高いので、ノッポさんと呼ばれていました。この村でノッポさんと呼べば、何人も振り向いてくれます。ただ、一 ...
雨に濡れながら 君の名前を叫ぶ その声さえも雨音で消えてゆく・・・・
晴れた日 君の名前を呼ぶ その声さえも風に吹かれて消える
ねぇ・・・ ねぇ?
君は今 何処にいるの?
...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
青春
大覚アキラ
自由詩
2
06/7/27 13:38
秋夕
朱華
自由詩
1*
06/7/27 13:35
気づき
中村猫彦
自由詩
3*
06/7/27 11:59
脱衣録
A道化
自由詩
25
06/7/27 11:54
迷路(十九)
信天翁
自由詩
1
06/7/27 11:48
そら
panoug...
自由詩
1
06/7/27 11:00
ファーストペンギン
アイバ シュ...
自由詩
18*
06/7/27 10:01
主人がオオアリクイに殺されて一年が過ぎました
虹村 凌
自由詩
5*
06/7/27 9:31
やわらかい朝
ぽえむ君
自由詩
11*
06/7/27 6:52
例えば世界が終わるとしても
プル式
自由詩
4*
06/7/27 6:09
影のカタチの蜃気楼
〃
自由詩
11*
06/7/27 5:51
僕は祈る言葉を知らない
〃
自由詩
5*
06/7/27 5:49
いちきゅっぱ症候群
落合朱美
自由詩
20*
06/7/27 5:34
桜が片方の羽を落としていった
七条 優
自由詩
2
06/7/27 5:03
断絶と想起
〃
自由詩
2
06/7/27 4:56
つぶやき
FUBAR
未詩・独白
1*
06/7/27 4:32
6、庭 【にわ】
雨宮 之人
自由詩
5*
06/7/27 1:43
雨上がりの夏。
狠志
携帯写真+...
10
06/7/27 1:42
嵐の静けさの
Putera...
自由詩
3
06/7/27 1:34
【短歌祭参加作品】こちら冷夏
容子
短歌
10
06/7/27 1:17
パサヤ・ドニバネには道が一本きりしかない
水在らあらあ
自由詩
56*
06/7/27 0:49
後るれば、月で逢ふ約を違はず、
士狼(銀)
自由詩
12*
06/7/27 0:43
冷房は天国
蒼木りん
未詩・独白
2
06/7/27 0:42
コルシカ島のブタ
ブルース瀬戸...
自由詩
3*
06/7/27 0:29
抑留
黒川排除 (...
自由詩
3
06/7/27 0:14
7番目の唄
夏鬼
未詩・独白
2*
06/7/26 23:41
残酷なリアル
命鈴
自由詩
3
06/7/26 23:41
5つ
すこぶる
短歌
1
06/7/26 23:26
向日葵村のタンポポと蒲公英村のヒマワリ
海月
散文(批評...
1*
06/7/26 23:18
雨
天使
自由詩
2*
06/7/26 23:12
6102
6103
6104
6105
6106
6107
6108
6109
6110
6111
6112
6113
6114
6115
6116
6117
6118
6119
6120
6121
6122
6123
6124
6125
6126
6127
6128
6129
6130
6131
6132
6133
6134
6135
6136
6137
6138
6139
6140
6141
6142
加筆訂正:
6、庭 【にわ】
/
雨宮 之人
[06/7/27 1:44]
2006.03.01初出。こちらは推敲版です。
6、庭 【にわ】
/
雨宮 之人
[06/7/27 1:44]
2006.03.01
7.72sec.